ヨーロッパ・デー

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2006年にブリュッセル・サンカントネール公園で行われたヨーロッパ・デー祝賀式典

ヨーロッパ・デーとは、毎年1度ヨーロッパにおいて平和と統合を祝う日。ヨーロッパ・デーには2つあって、欧州評議会が定めた5月5日欧州連合が定めた5月9日がある。とくに後者はシューマン・デーとも呼ばれる[1]

欧州評議会のヨーロッパ・デーは1949年に自身が設立されたことにちなむもので、他方欧州連合のヨーロッパ・デーは、1950年に欧州連合の前身である欧州石炭鉄鋼共同体の設立が提唱されたことを記念するものである。ヨーロッパ・デーはヨーロッパ市民の間での統合を促すことが狙いとなっているヨーロッパのシンボルの1つとなっている。

目次

[編集] 背景

1964年にヨーロッパ・デーを定めたとき、1949年の5月5日に欧州評議会が設立されたことにちなみ、欧州評議会はその日に祝賀行事を行うということになった。1985年になると欧州共同体(のちの欧州連合)が、欧州旗といった欧州評議会で定めたヨーロッパのシンボルを自らにおいても使用することを採択した。ところが欧州共同体の指導部は自らのヨーロッパ・デーを、シューマン宣言が発表された1950年の5月9日を記念するものとして定めた。シューマン宣言ではフランス西ドイツ石炭鉄鋼の共同管理をうたい、そのため最初のヨーロッパの共同体組織である欧州石炭鉄鋼共同体の創設につながった。このできことが欧州共同体におけるヨーロッパ・デーとして記念するべき日とされ、1985年のミラノ欧州理事会において5月9日を欧州連合のフラッグ・デーとされた。

欧州憲法条約では基本条約としてヨーロッパのシンボルを法定化することになっていたが、同条約は発効が断念され、ヨーロッパのシンボルは事実上という形で用いられている。欧州憲法条約の代替策となるリスボン条約では16加盟国がシンボルを支持する宣言を表明している[2]。また欧州議会では2008年10月に、5月9日を公式に祝日と定めることになった[3]

[編集] 行事

5月9日は多くの欧州連合加盟国トルコのような周辺国においてさまざまな形で祝賀式典が行われているが、欧州懐疑主義が強いイギリスでは通常このような行事は行われない[4]。ヨーロッパ・デーはその政治的な性格から、欧州懐疑主義からすれば欧州連合というものを広め、また欧州統合への支持を広めようとするものとして捉えられているのである[5]。このほかにも祝賀行事においては欧州旗が広く用いられ、ヨーロッパのシンボルとして大きな役割を果たしている。

欧州連合の認知度の大きさから5月9日をヨーロッパ・デーに選ぶ場面が多く見られるが、一部では人権議会制民主主義法の支配といったものを擁護する役割を持つ欧州評議会を尊重する立場からヨーロッパ・デーを祝う人々がいる。そういった立場からすれば、シューマン宣言はただ単にフランスとドイツの石炭と鉄鋼を共同管理することを提唱したに過ぎないというものとなる。さらには、5月9日は旧ソビエト連邦諸国においては第二次世界大戦での戦勝記念日となっている。

[編集] 関連項目

[編集] 脚注

  1. ^ Does the EU have a "National" Day? (英語)(ウクライナ語) 駐ウクライナ欧州委員会代表部
  2. ^ Official Journal of the European Union, 2007/C 306/02 p. 267(PDF形式、英語)
  3. ^ [Parliament set to use European flag, anthem”] (English). EUbusiness.com. (2008-09-11). http://www.eubusiness.com/news-eu/1221140822.65 
  4. ^ Laming, Richard (2008-05-09). "Europe Day, but not in Britain" (English). Federal Union. 2008-10-04 閲覧。
  5. ^ Rasmussen, Rina Valeur (July 2007). "Celebration of Europe Day 9 May 2007 in Denmark" (English). Politeia. 2008-10-04 閲覧。

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年5月9日 (土) 11:39 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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