ライター
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ライター(lighter)とは、火をつけるための装置で、使用する燃料によってオイルライターやガスライターなどの種類がある。
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[編集] 概要
ライターは、人間が火を利用することで他の動物と決定的に違う生活をおくるうえで、その火を得るために使われる道具の一つで、近代以降より様々な創意工夫が凝らされたライターが開発され利用されてきた。ライターと、燃料やその他消耗品を組み合わせることで、簡便な着火を可能としている。
小型のものは主にタバコと共に携帯して、タバコに着火し喫煙するために使われる。柄の長いものはコンロやストーブなどの奥まった場所にあるバーナーや、花火などに着火するために使われるなど、用途に応じて様々に変化した製品が流通し利用されている。
日本で最初に実用化されたライターは、1772年に平賀源内の発明した、火打石にバネ仕掛けの小さなハンマーを打ち付けて点火する、モグサを燃料として使用した物である。このフリントロック式銃の点火機構に良く似た「刻みたばこ用点火器」は広く普及したという記録も無いが、当時の好事家には大変好まれたようだ。
より近代的なライターでは、燃料を安定して供給し安定した着火性能を発揮するために、液体または気体の燃料を利用する製品が主流と成っている。燃料および点火機構においては幾つかの様式が平行して利用されているが、その各々に利点と欠点があり、また古くからある携帯機器であるため、後述するように様々な意匠を凝らした製品も多く、利用者の趣味性によってもまた様々な製品が選択され利用されている。
[編集] 点火機構
[編集] フリントによる点火
最も広くライターの燃料に点火するために用いられる機構は、オイルライター・ガスライターを問わず、ヤスリ状の回転ドラムに「フリント」と呼ばれる、直径2mm高さ5mm程度の小さな消耗品を押し付けて、ドラムを勢い良く回転させ、その摩擦で火花を散らして発火させる物だが、この火花を発生させるためにセリウム70%と鉄30%の合金であるオーエルメタルを使用している。
元々「フリント(火打石)」とは「チャート」と呼ばれる結晶質の自然石を指していたが、珪酸を主体とするこの鉱物で得られる火花よりも、カール・ヴェルスバッハが1903年に発明したこのオーエルメタルの方が、瞬時に摩擦-熱エネルギーを放出することができるという性質と、「合金であるために特定の形状への加工が容易い」という性質から、小さなライターには丁度良いということで好んで使用され、今日ではライター用のフリントといえば、このオーエルメタルを指す。
[編集] ガスライターの電気的スパークによる点火
1970年代には昇圧回路を内蔵したボタン電池によるスパークで点火する物も幾つか存在し、IC回路による静電容量スイッチングで、ボタンに触れるだけで連続スパークを行って点火する高度な物も発売されたが、ポケットの中で誤って発火する等の事故も起こりうるだけに、今日において卓上ライター以外では、結晶構造を持つセラミックの一種である圧電素子を使った、ノック式の点火機構が主になっている。
今日、電気的な点火機構を持つライターを「電子式ライター」と云うが、これは元々、前出の昇圧回路を使用した物を指した。しかし圧電素子も衝撃を与える事で、結晶体内部で電子の移動がおこり、それを外部に導いてスパークさせるので、こちらも「電子式」と呼んでも間違いではない。
[編集] 電気式着火装置
ニクロム線に電流を流し赤熱させてタバコの点火に供する物で、1940~50年代に流行した。ニクロム線が赤熱できるだけの電流を必要とするため、比較的容量の大きな電池を必要としたため、電池が重く電池の持ちもあまり良くなかったために、今日では携帯用のものはほとんどない。 日本でも、立石電機株式会社(現・オムロン)が1948年当時に製造・販売していた[1]。
[編集] 燃料によるライターの分類
[編集] オイルライター
燃料としてオイル(主に精製度を高めた灯油、ナフサなど)に火をつけるもの。毛細管現象によって芯に上がって来た液体のオイルが揮発する事によって燃料となり、適切な揮発機構を持つオイルライターは、揮発機構内で気化した燃料を適度に含む空気が渦になって留まるため、強風の中でも高い着火性を持つ。一方、どうしてもオイルの臭気が伴うことと、オイルが揮発するためこまめな補充を要するのが弱点である。数週間も放置すると着火しなくなってしまう。ジッポーが有名。
[編集] ガスライター
燃料として主にブタンなどのガスが使用されているものである。気体のブタンは体積が大きく、空気に混じってしまうが、比較的低い圧力で液体となるため、ライターには利用しやすい物質といえる。ガスライターには、燃料を補充できるものと、補充できない使い捨てのものがある。後者の製品は燃料補充の手間がかからないことと、近年非常に安価な製品が出回っている(いわゆる百円ライター)ため、現在のライター製品の主流となっている。また気化したブタンはほぼ無色無臭であるため、煙草の香りをそこなわないとガスライターを重用する者もいる。特に葉巻はガスライターで着火されることが多い。
ガスライターはその燃料の性質上、可燃気体のガス噴出量と周辺空気の混合比率が適切な状態で燃焼がおこるため、ライター周辺の風が強いと本来設計された位置で点火用の火花を散らしても発火点に達せず、着火しない事がある。ただし、ガスの噴出圧力を利用して強制的に混合気を点火チャンバー内に充填するターボライターの登場によって、今日では強風の中でも点火が可能に成っている。
ターボライターはガスが高温燃焼するために、対象物への着火が早く、また一回あたりの燃焼時間が短くて済み、燃焼効率・燃費が良く、結果一回のガスチャージ(補給)で使える回数が多くなるという利点もある。しかし炎の温度が高過ぎ、炎自体も淡く青いために判りにくいとされて敬遠されがちだった。このため、現在では燃焼チャンバーにタングステン等の金属フィラメントを配して、ガスの燃焼に伴う熱で白熱させて、炎を見え易くしている。
また、これらターボライターのフィラメントに、稀少金属である白金(プラチナ)を使用した場合に、触媒効果によって、ブタンガス混合気の発火点は、通常の450~550℃から190℃へと、かなり落ちる。これにより万が一にも炎が風で吹き消えても、白金フィラメントが十分に加熱されていれば、自然発火に因って再点火し、炎の持続性が格段に向上する事が知られている。この原理を応用した一般のものより高価な触媒ライター(または白金ライター)もある。
ガスライターの中には風防などを持ち、野外の墓地で線香に着火することを主眼としたものもある。
[編集] 取り扱い
引火性を持つ燃料を使用しているため、取り扱いには注意を要する。高温下に放置すると爆発する危険性があるほか、強い衝撃によっても爆発する危険性がある。特にガス式のものは内部のガス圧力が1気圧よりも大きく破裂するおそれもあるため、損傷の認められるものの利用は勧められない。また弁の破損がある場合は燃料が漏れつづけるなどの問題もあり、密閉構造の破損したライターは使用に適さない。
オイル式では燃料供給直後などではケース表面がオイルで濡れていると延焼して危険であるため、燃料供給直後は良く拭いてから使用するほうが無難である。ガス式の場合は燃料供給直後に僅かながら漏れたガスが辺りを漂っていると危険であるため、換気の良い場所で燃料を供給し、燃料注入弁のガス漏れが無いか確認してからの使用が望ましい。
オイル式の物は、その多くが蓋を閉めるまで燃料が続く限り燃焼も続くものが大半であるため、燃焼中に不注意で取り落としても燃え続けることもある。このため可燃物の上で取り落とすと類焼の危険性が伴う。ガス式の物は安全機構として所定の押しボタン式弁を持つものではボタンを離すと燃料供給が止まるため、火が消える。ただ、ガス式の中にも蓋を閉めるまで燃料ボンベの弁が開放されたままになるものもあるため、構造によってはその限りではない。
いずれにしても、火気の取り扱いに対する相応の注意が求められる。
[編集] ファッションとしてのライター
喫煙者は社会的な風潮から年々減少傾向にあるため、今日ではライターを持ち歩く人もだんだん減りつつある。
安価な使い捨てライターは、一般小売店の店頭販売価格で税込み100円程度・店によっては1ケース50個をまとめて買えば1個当たり40円を切る程に安価であるし、喫茶店やバーなどのノベルティグッズとして無料で入手可能である。また、煙草のカートン購入や新製品のプロモーションのための付加価値としても一般的である。しかし、ファッションという点から見ると、『財布』や『ハンカチ』以上に絶好の個性主張のできるアイテムにもなりうるため、百貨店などの喫煙具売り場などを覗けば、多種多様なライターを見る事ができる。例えばオイルライターでは趣味性の高いブランドを確立している老舗メーカーもあるが、その一方で装身具の一種として装飾されたガスライターもみられる。
この中では多機能化を図った製品もあり、使い捨てライターにあってもLEDライトの機能を追加(ただしガス容量は低下する)する製品も登場している。
[編集] 脚注
[編集] 関連項目
- ジッポー(1932年創業のアメリカのライターメーカー。世界中で高い人気を誇る)
- イムコ(1918年創業のオーストリアのライターメーカー。元祖オイルライターを製造し、全てのオイルライターは同社の規格に基づく)
- 煙草
- 喫煙
[編集] 外部リンク
最終更新 2009年10月26日 (月) 03:42 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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