ランチア・カッパ

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ランチア・カッパ(2代目)
4ドア
ワゴン(SW)
クーペ
乗車定員 5人
ボディタイプ 4ドア セダン/ 2ドア クーペ/ 5ドア ステーションワゴン
エンジン 直4ガソリンDOHC・直5ガソリンDOHC、V6ガソリンDOHC、直5ディーゼル 1988cc-2959cc
変速機 /5速MT・4速AT
駆動方式 FF
サスペンション 前:独立 マクファーソンストラット コイル 後:独立 ストラット・コイル
全長 4687mm(セダン)
全幅 1826mm
全高 1462mm(セダン)
ホイールベース 2700mm
車両重量 1500kg(2.4LSセダン)
最高速度 218km/h
先代 ランチア・テーマ
後継 ランチア・テージス
-このスペック表は試行運用中です-
Cockpit

ランチア・カッパ(Lancia kappa)はイタリアの自動車メーカー・ランチア社が1919年から1925年まで、並びに1994年から2000年まで生産した乗用車である。「カッパ」とはギリシア文字κ のことでアルファベットの k に相当するものである。なお、同一名称のモデルが二種類あるのは、創業当初のランチアが生産車にギリシア文字で順に名称を付けていた慣習をフィアット傘下に入って後に復活させたためで、両車に共通点はない。

[編集] 初代

1919年第一次世界大戦後初の新型車として登場した4気筒サイドバルブ4,940 cc 70馬力エンジンの大型乗用車。前身のランチア・テータの改良型であるが、エンジンシリンダーとヘッドが初めて別体型となり、電動式のセルフスターターモーターが初めて装着され、シフトレバーも車外からフロア中央に移されるなど大幅に近代化されている。1921年にはシリンダーヘッドをOHV化して87馬力にパワーアップしたスポーティーモデル「ディカッパ」('Di'は2を意味する接頭語)が追加された。翌1922年にはランチアが特許を持ち、航空エンジンで実績を積んだ狭角V型エンジン(22°)と、当時としては極めて先駆的なSOHCのシリンダーを持つ4,594 cc 98馬力の「トリカッパ」('Tri'は3を意味する)に発展した。フレームは従来のペリメーター型で、サスペンションも前後ともリーフ・リジッドであった。このエンジンの基本設計は1922年に登場する前輪独立サスペンション、モノコックボディを持つ傑作車・ラムダに後を譲り、1925年に生産を終了した。

[編集] 二代目

ランチアの最上級モデルとして作られていたテーマの後継として1994年に登場した。基本的にプラットフォームはテーマからのキャリーオーバーとなっている。

ランチアはテーマ及びデドラの英国市場での不調により英国から撤退していたため、左ハンドルのみが生産された。このため、日本にもガレーヂ伊太利屋によって少数輸入されたが全て左ハンドル車であった。フェラーリ製エンジンまで搭載していたテーマのスポーティさはアルファロメオとの競合を配慮してカッパからは影を潜め、エレガンスと豪華さが強調されることとなった。特にインテリアのデザイン・質感は非常に重視され、オプションの本革シート表皮にはイタリアの高級家具メーカー、ポルトローナ・フラウ社製が採用されていた。この結果、イタリア国内ではちょうど日本のトヨタ・クラウンのような位置付けの高級車として公用車や富裕な中高年層の自家用車などに広く用いられたが、ランチアにもアルファロメオとはまた違ったスポーツ性を求める海外市場では地味な存在に終始し、結局10年間に約80,000台しか生産されなかった。2000年には生産中止され、2001年登場のテージスにバトンタッチする。

カッパは当初4ドアセダンだけであったが、1996年にはテーマにもあった5ドアステーションワゴン版の「SW」(車体製造はテーマ・ワゴン同様ピニンファリーナ社)が、1997年には二世代前のガンマ以来久々の2ドアクーペ(デザイン・製造はマッジョーラ社。ホイールベースが短縮されている)が追加され、それぞれのタイミングでシリーズ全体にも小変更が行われた。クーペは生産規模が小さいため価格が高く、しかもセダンと同じウインドウスクリーンを用いたためスタイルも万人受けするものではなく、2000年までに僅か3,620台が作られたに過ぎず、今や希少車になろうとしている。

カッパは全て横置きエンジン・フロントドライブのFFで5速マニュアルまたは4速オートマチックミッションが選択可能であった。エンジンは「2.0 20V」が1,998 cc 直列5気筒DOHC4バルブ146 - 155馬力(ランチアはV.I.Sと呼ぶ1996年以降の可変バルブシステム搭載車)、「2.4 20V」が2,446 cc 175馬力、日本にも輸入された「3.0 V6 24V」が2,959 cc V型6気筒DOHC4バルブで205馬力(2.4と3.0は当初からV.I.S付き)であった。主に2,000 cc を超えると税制上不利になるイタリア国内向けに「2.0 16V Turbo」(1,995 cc 4気筒205馬力、1998年まで)「2.0 20V Turbo」(1,998 cc 5気筒220馬力、1998年以降)も存在した。また、ヨーロッパでは主流となりつつあった直噴コモンレール方式ディーゼル版の「2.4 Turbo TDI/JTD」(5気筒2,387 cc 124 - 136馬力)も選択可能であった。

なお、「カッパ」というのは日本語の河童と同じ発音になり、日本語では奇異な名称に聞こえるが、1980-90年代のフィアット・グループは海外市場で自社製品のネーミングがどのような印象を与えるかについては無頓着だったようで、フィアット・テムプラ(天ぷら)やランチア・デドラ( 英語では'Dead Rat'に発音が似ている)、アルファロメオ・164(末尾の4は中国語圏では忌み嫌われる)など、多くの失敗を犯している。

[編集] 参考文献

最終更新 2009年10月19日 (月) 22:02 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【ランチア・カッパ】変更履歴

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