リンパ節

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リンパ節
Image:Lymphatic_system.png
人体におけるリンパ系 リンパ節は小さな黒丸で示されている
英語 Lymph node
器官 免疫系
  

リンパ節(リンパせつ)は哺乳類免疫器官のひとつ。全身から組織液を回収して静脈に戻すリンパ管系の途中に位置し、組織内に進入、あるいは生じた非自己異物が血管系に入り込んで全身に循環してしまう前にチェックし、免疫応答を発動して食い止める関所のような機能を持つ。卵形(または腎臓形)をした1-25mmの大きさの被膜に包まれた小体で、周囲から多くのリンパ管が入り、一部の凹んだリンパ門からリンパ管が出る構造をしている。

目次

[編集] 解剖所見

リンパ節の構造
 ・Afferent lympahatic vessel : 輸入リンパ管
 ・Valve to prevent bacflow : 逆流防止弁
 ・Capsule : 皮膜
 ・Sinus : リンパ洞
 ・Nodule : リンパ小節
 ・Cortex : 皮質
 ・Hilum : リンパ節の門
 ・Efferent lymphatic vessel : 輸出リンパ管

リンパ節は細網組織から構成されるリンパ洞と、リンパ球(免疫抗体を産生する細胞)の集まるリンパ小節により成る。リンパ小節ではリンパ球の増生が行われ、リンパ洞は濾過装置として細菌や異物を食作用によって処理し、抗体生産も行う。ブタのリンパ節は他の動物と異なり、皮質と髄質が逆に位置する(逆リンパ節)。

病原体などの異物が流入したとき、免疫応答のパターンによっては発赤腫脹を起こしてリンパ節炎を起こすことがある。また、細胞が組織液に遊離してリンパ管に流入した場合には、当然癌細胞をここでせき止めて殺そうとするが、殺しきれない場合にはそのまま癌細胞が増殖してリンパ節自体に転移が生じることが多い。いずれにせよ、リンパ節の異常の多くは、リンパ管系のリンパ節より上流側に位置する末梢組織に、病原体や毒素などの非自己異物の進入、あるいは悪性新生物などの自己起源の非自己異物の発生が起き、それに対する免疫応答が発動したことを意味する。

[編集] 主なリンパ節

  • 鼡径リンパ節…下肢の付け根の前面(鼡径部)に集まる数十個のリンパ節。触診しやすく臨床上非常に有効。
  • 腸リンパ本幹…腹腔内のリンパの集合場所。
  • ウィルヒョウのリンパ節…左鎖骨上部にあるリンパ節。ここの腫れは胃癌の徴候として知られている。
  • 後頭リンパ節…後頭部の皮下にあるリンパ節。後頭部、頚部のリンパの集合場所
  • 耳介後リンパ節…胸鎖乳突筋上部表面にあるリンパ節。耳介後面、頭頂部のリンパの集合場所
  • 耳下腺リンパ節…耳下腺の実質中もしくは被膜上にあるリンパ節。頭頂前部、耳介、外耳道、鼓膜、耳下腺のリンパの集合場所
  • 顎下リンパ節…顎下腺付近にあるリンパ節。顔面部、口腔のリンパの集合場所
  • オトガイリンパ節…オトガイ下にあるリンパ節。舌尖、下唇、オトガイなどのリンパの集合場所
  • 気管支肺リンパ節…肺内のリンパの総称。肺門リンパ節とも呼ばれ、結核初期に炎症が起こる。
  • センチネルリンパ節…見張りリンパ節とも呼ばれ、乳腺から流れ出たリンパ液が最初に入り込むリンパ節。生検を行うことで、腋窩リンパ節転移のないリンパ節郭清が省略できる。
  • 腋窩リンパ節…腋窩にある20~30個のリンパ節群を指す。乳癌転移を起こしやすい場所。転移を認めると、リンパ節郭清を行う。


 他にも多くのリンパ節が存在する。

[編集] 腫大リンパ節の良性・悪性の鑑別

[編集] 超音波検査

扁平な形で、内部に点状・線状・斑状高エコーを示すのは、良性の可能性が高い。 悪性の場合は、類円形や分葉状で、内部高エコーを欠くことがある。


最終更新 2009年11月13日 (金) 14:13 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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