ルーマニア語

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ルーマニア語
limba română
[ˈlimba roˈmɨnə]
話される国 ルーマニアモルドバヴォイヴォディナハンガリードイツロシアウクライナセルビアイスラエルカナダアメリカ合衆国
地域 東ヨーロッパ
話者数 2600万人
話者数の順位 36
言語系統 インド・ヨーロッパ語族
 イタリック語派
  ロマンス語
   東ロマンス語
    ルーマニア語
公的地位
公用語 ルーマニアモルドバヴォイヴォディナセルビア
統制機関 Academia Română
言語コード
ISO 639-1 ro
ISO 639-2 rum (B), ron (T)
ISO 639-3 -
SIL RUM
ウィキブックス
ウィキブックスルーマニア語関連の教科書や解説書があります。

ルーマニア語(limba română)は、ルーマニアの公用語であり、またその周辺地域でも使用されている言語である。インド・ヨーロッパ語族イタリック語派に分類される。ラテン語の東部地域における方言。バルカン・ロマンス語派。モルドバ語はルーマニア語とほぼ同じ。

目次

[編集] 文字と発音

記事末尾のアルファベット一覧も参照のこと。

  • a, e, i, o, u: 基本的にはイタリア語やスペイン語などと同じ。
    • e, o: 上昇二重母音 ea, eo, oa の第一要素になる。
    • i: 語末無強勢で直前が子音のときは、その子音を軟口蓋化し、母音としては発音しない。
  • â, î: どちらも同じ音 /ɨ/非円唇中舌狭母音)をあらわす。â は語中に、î は語頭と語末に現れる。
  • ă /ə/: a と â の中間の音。閉じた「ア」。
  • ş /ʃ/: 無声後部歯茎摩擦音
  • j /ʒ/: 有声後部歯茎摩擦音
  • ţ /ʦ/: 無声歯茎破擦音
  • c, g: イタリア語と同じく、e, i の前で硬口蓋音化し、h の挿入によって軟口蓋音に保たれる。
    • なお cî, gî は /kɨ, ɡɨ/ である。

[編集] 文法的特徴

  • 男性・女性・中性の3性を持つ
  • 後置定冠詞
  • 他のロマンス諸語とは違い、格変化を保っている
ブルガリア語アルバニア語などバルカン諸語と共通の特徴を持つ(バルカン言語連合)。
アルーマニア語(マケドルーマニア語)については、独立した言語と見る見方とルーマニア語の方言とする見方とがある。
  • 近年、文法と意味との関係について、認知言語学の最新理論の観点から、英語との比較/対照研究も行われ始め出した。以下の参考文献(『FD改革下における語学教員への7人の新提案』)では、言語文化論も交えながら同観点からルーマニア語の多義性のメカニズムが扱われている。

[編集] 参考文献

  • 高橋紀穂福森雅史・森山智浩・森山オアナ他 『FD改革下における語学教員への7人の新提案 -認知言語学・教育学・社会学・心理学・言語文化学の学際的観点から-』 星雲社、2009年。ISBN 9784434134302

[編集] 歴史

ダキア・ルーマニア語は、ラテン口語やダキア・トラキア語などを起源にもつバルカン・ロマンス語の一方言がスラヴ語などの強い影響を受けることにより、中世に成立した。現在のルーマニア語諸方言は、7世紀から10世紀のある時点までは、ひとつの言語だったと考えられている。

周辺にスラヴ語民族が多く、教会(現在のルーマニア正教会)の典礼言語がかつては教会スラヴ語であったことから、スラヴ語の影響を極めて多く受けた。語彙にスラヴ語の影響が多く20%がスラヴ語からの借用である。十九世紀以前の記録はキリル文字で書かれている。また十六世紀以降はトルコ語からの借用語が増大した。

18世紀に行なわれた“浄化”運動により、アルファベットをキリル文字からラテン文字に改めるとともに、スラヴ語やギリシア語トルコ語などの影響をラテン語フランス語イタリア語などからの借用により排除する再ロマンス語化が行なわれ、今日のルーマニア語が形成された。しかしながらスラヴ語の影響を完全に除去することは出来なかった。

特筆すべきこととして、ルーマニア語は、東方正教会を信仰する地域の言語であるため、他のロマンス語と異なり、文化的にほとんどローマ・カトリックの影響を受けていないことが挙げられる。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

[編集] ルーマニア語ラジオ


mhr:Румын йылме

最終更新 2009年11月6日 (金) 14:07 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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