レイアウトシステム
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レイアウトシステム(layout system)
日本のアニメ制作の工程の1つで、現場によって多少ニュアンスが異なるが、ラフに描かれた絵コンテから完成画面を想定し背景の構図とキャラクターの配置を決定してより緻密に描かれた設計図をレイアウト(制作現場ではL/Oと略される)[1]と呼ぶ。
レイアウトシステムとはこの設計図を基本にして映画(アニメ)を制作する方法のことである。
初めてレイアウトシステムを本格的に導入した作品は1974年放映の『アルプスの少女ハイジ』とされ高畑勲演出の下、宮崎駿が全カットのレイアウト(画面構成)を担当した[2] 。それ以前までは絵コンテから直接原画を起こすのが一般的であった。
1994年、レイアウトシステムの重要性をかねてより訴えていた押井守がアニメ業界におけるレイアウトマンの慢性的な不足な状況を解消するべく、『機動警察パトレイバー2 the Movie』で使用されたレイアウトを題材に1カットごとの演出意図を解説し、現場スタッフやスタッフを目指す人々への実践教本を想定した『Methods 押井守・「パトレイバー2」演出ノート』を上梓。 アニメ業界全体のレイアウトシステム普及に大きな影響を与えた。
現在では各原画マンが自分の持ちカットのレイアウトを描き、作画監督と演出がチェックするという形でほとんどのTVアニメでレイアウトシステムが導入されている。
[編集] 脚注
- ^ レイアウトは絵コンテの清書といった単純なものでは無く、画角の広さ、背景と動画を整合させるためのパース、想定されるレンズの種類、カメラワークを指定するためのフレームや目盛り、作画のための設定、美術スタッフのためのBOOKの指定、色彩設計のための明度の指定など様々な情報が込められており、各部署に分かれて作業するスタッフにとっては作業の基準となる仕様表であり、演出家にとっては演出する作品を撮影前に検討するシミュレーションの行程である。
- ^ 宮崎は風景や建物の内外の設計、大道具・小道具の設定を行う場面設定を受け持ちながら毎週1話あたり300枚を超えるレイアウトやラフ原画を仕上げさらにそれを1年間続けるという超人的な仕事を成し遂げている。
[編集] 参考文献
- 『Methods 押井守・「パトレイバー2」演出ノート』
- 『アニメーションノート No.10』
最終更新 2009年1月17日 (土) 01:34 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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