レッキ
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レッキは、モータースポーツ用語で、ラリーに使われる道路を事前に試走すること。語源は英語の「reconnaissance」(予備調査・偵察)が略されたものと言われている。
通常ラリーの開催直前に主催者がレッキの機会を用意し、ラリーに参加するドライバーとナビゲーターはあらかじめ主催者から渡されているロードブックを元にコースを試走しながら、ラリー本番用のペースノートを作成する。レッキ中は走行速度はあくまで制限速度内である必要があり、世界ラリー選手権(WRC)では速度管理のため、レッキに使用される全ての車にGPSの装備を義務付けている。また、後述する違法レッキの監視用にもGPSが使われている。
レッキに使用される車は、WRCの場合は市販車にロールバー等の安全設備を設けた基本的にグループN相当のものであることが求められており、多くのワークス・チームでは三菱・ランサーエボリューション、もしくはスバル・インプレッサを利用している。これは、WRCに参戦するメーカーのうち三菱自動車と富士重工業(スバル)以外、市販車で四輪駆動車をラインナップしていない事が多いからである(多くのメーカーは、後輪駆動か前輪駆動の市販車をベースに改造を施して4WD化したマシンでWRCに参戦している)。また、フォードはグループ会社のボルボのS60の4WD車を使用している。過去には競技車両でのレッキが認められていたが、コスト削減策により現在では禁止。一方で全日本ラリー選手権の場合は競技車両によるレッキが認められている。
レッキの方法については国際自動車連盟(FIA)のレギュレーションで制限が行われており、ラリー主催者や土地の所有者の許可のないレッキは禁止とされているほか、通常レッキの期間や試走回数に制限が設けられる。これは特定のドライバーやチームが事前にコースを何度も試走して有利な状況に立つことを防ぐことが狙いである。これに違反して主催者の許可なしにドライバーやナビゲーター・チームスタッフ等がコース内に立ち入った場合、当該ラリーの失格処分や、最悪の場合モータースポーツライセンスの停止・剥奪に至ることもあるが、関係ない時期にレッキを敢行するケースが屡ある。この件で問題となった一例として、1999年のサンレーモで、フランソワ・デルクールが主催者に無断で自転車によるレッキを行ったことなどがあるが、これも本来であれば違反である(因みにこの件はよくジル・パニッツィのエピソードとして語られる事が多いが、これは翌年のサンレーモでパニッツィが違法レッキを行ってデルクールがパニッツィを罵倒し険悪になった事によるもの。詳細は両者の項目に詳しい)。


