レニン-アンジオテンシン系

レニン-アンジオテンシン系の最新ニュースをまとめて検索!

レニン-アンジオテンシン系(Renin-Angiotensin System;RAS、RAS系は誤用→RAS症候群)またはレニン-アンジオテンシン-アルドステロン系(Renin-Angiotensin-Aldosterone System;RAAS)とは、血圧や細胞外容量の調節に関わるホルモン系の総称。

血圧低下や循環血液量の低下に伴って、活性化される。

レニン-アンジオテンシン系

目次

[編集] 機序

  1. 傍糸球体装置が血圧低下を感知すると、血液中にレニンを分泌する。
  2. レニンは、アンジオテンシノーゲンをアンジオテンシンⅠに変換する。
  3. アンジオテンシンⅠは、肺毛細血管に存在するアンジオテンシン変換酵素(ACE)によってアンジオテンシンⅡに変換される。
  4. アンジオテンシンⅡは、副腎皮質球状帯に作用してアルドステロンの分泌を促進。また、脳下垂体に作用しバゾプレッシン(ADH)の分泌を促進。
  5. アンジオテンシンⅡは、アミノペプチダーゼによってアンジオテンシンⅢにされる。

[編集] 生体への作用

血圧上昇
アンジオテンシンII、III、バゾプレッシンの血管収縮作用による。
Na再吸収の増加
アンジオテンシンII、アルドステロンによって尿細管でNa+,Cl-再吸収が亢進。
水分再吸収の増加
バゾプレッシンによって集合管でH2O再吸収が亢進。

[編集] 臨床意義

レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系が活性化されると、さまざまな昇圧物質が分泌される。この系の亢進は、高血圧の原因の一つである。

  • アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACE阻害薬,ACE-I)は、アンジオテンシンII、IIIの産生を抑制し血圧上昇を抑制するため,高血圧の治療に用いられている。
  • アンジオテンシンIIの受容体をブロックするアンジオテンシン受容体ブロッカー(ARBs)も、血圧上昇を抑制するため、高血圧の治療に用いられている。
  • 新薬であるアリスキレンは、レニンの作用を直接阻害するとして、注目されている。

[編集] その他

  • アンジオテンシン変換酵素(ACE)は、キニン-カリクレイン系ではキニナーゼIIと呼ばれており、キニンの分解に関与する。
  • アンジオテンシンI→アンジオテンシンIIへと変換する酵素にはACEの他にキマーゼやカテプシンGがある。

[編集] 関連項目

[編集] 参考文献

  • 伊藤勝昭ほか編集 『新獣医薬理学 第二版』 近代出版 2004年 ISBN 4874021018

最終更新 2009年11月28日 (土) 21:44 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【レニン-アンジオテンシン系】変更履歴

ご利用上の注意