レーティッシュ鉄道

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レーティッシュ鉄道路線図
沿線の名所のひとつラントヴァッサー橋を渡る列車

レーティッシュ鉄道(レーティッシュてつどう、ドイツ語: RhB: Rhätische Bahn)は、スイス東部のグラウビュンデン州を中心に約400kmの路線網を持つスイス最大級の私鉄である。沿線にサンモリッツダヴォスなどの世界的なリゾート地を持ち、氷河急行やベルニナ急行といった看板列車を走らせている観光路線であるほか、地域の生活路線としても旅客・貨物輸送共に多数の列車を運行してグラウビュンデン州の鉄道輸送をほぼ一手に担い、州の経済において重要な役割を果たしており、主要路線は世界遺産登録もされている。日本語ではレーテッシュ鉄道、レーティッシェ鉄道などとも表記される。

目次

[編集] 概要

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レーティシュ鉄道アルブラ線・ベルニナ線と周辺の景観
イタリア/スイス

ベルニナ線、ブルージオのオープンループ線
ベルニナ線、ブルージオのオープンループ線
(英名) Rhaetian Railway in the Albula / Bernina Landscapes
(仏名) Chemin de fer rhétique dans les paysages de l’Albula et de la Bernina
面積 152.42 ha
(緩衝地域 109385.9 ha)
登録区分 文化遺産
登録基準 文化遺産(2), (4)
登録年 2008年
拡張年  
備考  
公式サイト ユネスコ本部(英語)
世界遺産テンプレートを使用しています
  

レーティッシュ鉄道はグラウビュンデン州の州都クールに本社を置くスイス最大級の私鉄で、以下の各国語で表記され、所属する車両にもいずれかの表記でロゴが入れられている。

なお、レーティッシュ鉄道の名前の由来は紀元前3000年頃からこの地に住んでいたとされるスイス東部の先住民族であるラエティア[1]の名やそれに由来するこの地方の古い地名であるラエティア/レーティエン[2]にまで遡ることができる。

グラウビュンデン州にはスイス連邦鉄道(スイス国鉄)はほとんど路線を持たず、レーティッシュ鉄道がほぼすべての鉄道輸送を担っている、このため、私鉄でありながら、株式の51%をグラウビュンデン州が、43%をスイス連邦が所有し、民間の所有は6%となっており、多くの機関車の前面にはグラウビュンデン州の紋章が設置されているほか、2004年以降順次採用されている車両の新塗装では車体側面にもグラウビュンデン州のロゴが入っている。

スイスアルプスの山岳地帯に路線を持つが、ラック式には頼らず、勾配を本線系統では45パーミル、ベルニナ線やクール・アローザ線でも70パーミルや60パーミルに抑え、ループ線トンネルを多用することですべて粘着式鉄道としているのが特徴で、結果として長大編成の列車を運行可能としている。

レーティッシュ鉄道はラントクアルトからダヴォスまでの路線を建設したラントクアルト・ダヴォス鉄道を前身としている。同社が最初にダヴォスまでの路線を計画した際にはラック式やスイッチバックによることも検討された。しかし、結果的には通常の粘着式鉄道とし、スイッチバックも1箇所(これも後に解消される)のみとし、費用的な面から標準軌ではなくメーターゲージで建設することとなり、このときの決定がその後のレーティッシュ鉄道の各路線建設における基本方針となっている。ラントクアルト・ダヴォス鉄道は1890年にはダヴォスまでの路線を開業させたが、グラウビュンデン州の他の地域へ路線を拡大することから、1895年には社名をレーティッシュ鉄道に変更し、その後1897年には住民投票により州営となり、結果その後急速に路線を拡大していくこととなった。

第一次世界大戦による石炭価格の高騰により、交流11kV16.7Hzでの電化が検討され、エンガディン線開業時にサメダン - シュクオール・タラスプ間が電化されたのを皮切りに1913年から1922年にかけて本線系統はすべて電化されている。なお、スイス国鉄などでは交流15kVを採用しているが、レーティッシュ鉄道ではトンネル断面が小さいため、絶縁上の問題から11kVと低い電圧を採用している。

1942年には同じクールとリゾート地のアローザを結ぶクール・アローザ鉄道とティチーノ州ベリンツォーナ・メソッコ鉄道を、1943年にはサンモリッツとイタリアティラーノを結ぶベルニナ鉄道を合併し、グラウビュンデン州の鉄道をレーティッシュ鉄道に統合した。

第二次世界大戦後1970年代までは財政的には厳しかったものの、助成金によって路線や駅の廃止せずに乗切ることができたが、スイス国鉄によるレーティッシュ鉄道の統合も議論されることがあった。1970年代以降1980年代にかけての助成金の減少に伴い、レーティッシュ鉄道は観光鉄道としての利用喚起に本腰を入れるようになり、美しい沿線風景を旅行者にアピールした結果、氷河急行、ベルニナ急行、ハイジ急行などの看板列車は1年を通じて多数の旅行者を輸送することとなった。また、利用の少ない駅の廃止や停留所の格下げもこの時期に実施されているが、その後も続く財政問題の解決のため、現在も合理化プログラムが進行中である。

レーティッシュ鉄道とスイス、イタリアおよび各沿線自治体ではアルブラ線とベルニナ線とその沿線の景観について、世界遺産登録を目指してGe4/4III形650号機およびABe4/4 51-56形51号機をラントヴァッサー橋をデザインした広告塗装機とするなどの活動を行ってきたが、その結果2008年の第32回世界遺産委員会で「レーティシュ鉄道アルブラ線・ベルニナ線と周辺の景観」として正式に世界遺産リストに登録されている。なお、鉄道に関する世界遺産はオーストリアゼメリング鉄道インドインドの山岳鉄道群[3]に続き3例目である。

[編集] 沿革

  • 1889年10月9日 ラントクアルト - クロスタース間(32.4km)開通
  • 1890年7月21日 クロスタース - ダヴォス間(17.5km)開通
  • 1890年7月21日 クロスタース - ダヴォス間(17.5km)開通
  • 1896年7月1日 クール - テュシス間(27.3km)開通
  • 1896年8月29日 ラントクアルト - クール間(13.7km)開通
  • 1903年7月1日 テュシス - ツェレリーナ間(59.1km)開通
  • 1903年6月1日 ライヒェナウ - イランツ間(19.3km)開通
  • 1904年7月9日 ツェレリーナ - サンモリッツ間(2.6km)開通
  • 1907年5月6日 ベリンツォーナ・メソッコ鉄道ベリンツォーナ - ロスタッロ間(21.4km)開通
  • 1907年7月31日 ベリンツォーナ・メソッコ鉄道ロスタッロ - メソッコ間(9.9km)開通
  • 1908年7月1日 サメダン - ポントレジーナ間(5.9km)、ベルニナ鉄道ポントレジーナ - モルテラッチュ間(6.4km)、ポスキアーヴォ - ティラーノ間(17.0km)開通
  • 1908年8月18日 ベルニナ鉄道セレリナ - ポントレジーナ間(3.8km)、モルテラッチュ - ベルニナ・ハウザー間(3.6km)開通
  • 1909年7月1日 ダヴォス - フィリズール間(19.3km)、ベルニナ鉄道サンモリッツ - セレリナ間(2.0km)、ベルニナ・ハウザー - ベルニナ・ホスピッツ間(6.6km)開通
  • 1910年7月5日 ベルニナ鉄道ベルニナ・ホスピッツ - ポスキアーヴォ間(21.3km)開通
  • 1912年8月1日 イランツ - ディセンティス/ミュンスター間(30.0km)開通
  • 1913年7月1日 ベーベル - シュクオール・タラスプ間(49.4km)開通
  • 1914年12月14日 クール・アローザ鉄道(25.7km)全線開通
  • 1942年1月1日 ベリンツォーナ・メソッコ鉄道とクール・アローザ鉄道がレーティッシュ鉄道へ合併
  • 1943年1月1日 ベルニナ鉄道がレーティッシュ鉄道へ合併
  • 1999年11月19日 クロスタース - スーシュ間(21.5km)開通

[編集] 路線

[編集] ラントクアルト - ダヴォス(プレティガウ線)

  • 路線長:49.9km
  • 開通年
  • 電気方式:交流11kV 16.7Hz
  • 最急勾配:45パーミル
  • 最小曲線半径:100m
  • 標高:523-1179m
  • 隧道:3箇所
  • 橋梁:57箇所

ラントクアルト・ダヴォス鉄道により開通したレーティッシュ鉄道で最も古い路線であり、スイス国鉄と連絡するラントクアルトから同じくラントクアルトでライン川から分かれる支流のラントクアルト川を遡り、ダヴォスの手前で分水嶺を越えてダヴォス湖およびそこから流れるランドヴァッサー川沿いのダヴォス・プラッツへ至る路線であり、一部の氷河急行もダヴォス発着となっている。

ラントクアルトはライン川沿いのザンクト・ガレン州との境界に近い位置にあるグラウビュンデン州の玄関口となっている都市であり、スイス国鉄もここからグラウビュンデン州に入る。同地は現在でもレーティッシュ鉄道の0km地点となっているほか、レーティッシュ鉄道最大の車両工場であるラントクアルト工場の所在地でもあり、所属車両の検査および修繕を行っているほか、機関車の運転台交換や機器更新などの大規模改造も行われている。工場はトラバーサーの両側に3棟計21線の主工場や2棟計4線の検修庫、11線の留置線や倉庫と引込線が並ぶほか、転車台と19線の扇形庫、3線の列車検修庫などで構成されている。

また、ラントクアルト工場はスイス国内の車両メーカーで製造された車両の各種試験のベースとなったこともあり、現在でもシュタッドラー・レール社が製造する車両の一部はラントクアルト工場で最終組立が行われている。

開業当初、クロスタース駅はレーティッシュ鉄道唯一のスイッチバック駅であったが、1928年から30年にかけて駅の側方にループトンネルを設けて駅の後方へ回り込む線路を設けてスイッチバックを解消している。

ダヴォスはランドヴァッサー川沿いにある19世紀からのリゾート地で、高地療養のためのサナトリウムとして造られたほか、スキーリゾートとしても有名であり、街の北東にダヴォス・プラッツ駅が、南西にダヴォス・ドルフ駅がある。また、クロスタースもダヴォスからつながるスキーリゾート地である。

[編集] クロスタース - スーシュ(フェライナ線)

全長19kmのフェライナトンネルを主とする新しい路線で、エンガディン地方への速達ルートとなっており、「NEVA Retica」[4]と呼ばれるプッシュプル式の旅客列車がクールやラントクアルトからシュクオール・タラスプへ運行されている。また、フェライナトンネルを抜けてセルフランからサヤインスまで列車フェリーが運行されており、2006年には50万台以上の自動車を輸送している。

フェライナ線は車両限界が拡大されており、列車フェリーの車両積載車のうち、屋根つきの車両には全長18.5m、全幅2.5m、全高3.3m、総重量18t以下の、屋根無しの車両ではホイールベース12.5m、全幅2.5m、全高4.0m、総重量28tまでの自動車を積載できるため、比較的大型のトラックやバスの輸送も可能となっており、最高速度も100km/hとされている。

[編集] ラントクアルト - クール

  • 路線長:13.7km
  • 開通年:1896年8月29日
  • 電気方式:交流11kV 16.7Hz
  • 最急勾配:19パーミル
  • 標高:526-587m

ラントクアルトからライン川に沿ってグラウビュンデン州の州都であるクールへ至る路線であり、建設はラントクアルト-クール-テュシス間の路線として行われている。比較的開けた土地を走行するため最急勾配も19パーミルと平坦であり、標高差も61mと小さくなっている。また、この区間はスイス国鉄と並行した路線となっている。

ラントクアルト駅からは食品工場、運送会社などへの、ウンターバッツ駅からはリサイクルセンターやセメント工場への引込線が設けられており、いずれも並行するスイス国鉄との共用使用のため1435mm軌間と1000mm軌間の三線軌条となっている。なお、ウンターバッツ駅の貨物取扱量ははレーティッシュ鉄道で最大となっている。

クールはスイス国鉄との共同使用駅であり、再開発により2003年12月6日からバス乗り場も統合した新駅となっている。駅の北西側がレーティッシュ鉄道、南東側がスイス国鉄となっており、駅の北西側および西側には両鉄道の留置線や機関区などが設けられている。また、クール・アローザ線はクール駅の南東側の駅前広場から発着するが、スイス国鉄駅の脇に貨物ホームがあり、スイス国鉄線を横断する連絡線によって本線系統と接続している。

クールはスイス最古の街とも呼ばれ、5000年以上の歴史を持ち、古代ローマ時代[5]などではアルプスを南北に結ぶ交通の要所であり、現在でもエンガディン地方への玄関口となっている。

[編集] クール - サンモリッツ(アルブラ線)

アルブラ線の線路高低図
アルブラトンネルの断面図
  • 路線長:89.0km
  • 開通年
  • 電気方式:交流11kV 16.7Hz

レーティッシュ鉄道のメインラインであり、クールを出た後ライン川に沿って進み、ライヒェナウ・タミンス駅でオーバーランド線と分岐してからは同じくフォルダー・ライン川と分かれたヒンター・ライン川を、その後トュシスからはその支流であるユリア川のシュン渓谷を、ティーフェンカステルからはさらに分かれたアルブラ川に沿ってアルブラ渓谷を登り、アルブラ川とドナウ川の主要な支流の一つであるイン川の支流との分水嶺であるアルブラ峠をアルブラトンネルで越えてエンガディン地方へ入り、ベーベルからはサンモリッツに向けてイン川を上る路線で、氷河急行、ベルニナ急行の運行区間の一つである。

クールからドマまでの間は単線並列となっており、うち1線は貨物列車用の1435mm軌間と1000mm軌間の三線軌条で、レーティッシュ鉄道の電気機関車のほか、スイス国鉄の電気機関車もそのまま入線できるようになっており、途中のフェルスベルグ駅およびドマ駅からそれぞれ化学工場などへの三線軌条の引込線が設置されている。また、ドマからライヒェナウ・タミンスまでの間は複線となっている。

ソリス駅近くでユリア川を越えるソリス橋はレーティッシュ鉄道で一番高い橋であり、全長164m、高さ89mの石造橋である。

ダヴォス方面の路線と分岐するフィリズールの手前でアルブラ川は同じくダヴォス湖から流れるランドヴァッサー川と分かれるが、アルブラ線がこの分かれたランドヴァッサー川を渡る橋がレーティッシュ鉄道随一の名所であるラントヴァッサー橋である。この橋は全長141.7m、最大高さ65m、勾配20パーミルの6連アーチの石造橋であり、橋のティーフェンカステル側は急な斜面となっているが、フィリズール側はほぼ垂直の崖となっており、橋がランドヴァッサートンネルへ直接つながっており、橋が半径400mのカーブとなっていることと合わせて絶好の景観を生み出している。

フィリズールから先はアルブラ川に沿ってさらに上るが、この区間はループ線等を多用して高度を稼いでいる。フィリズール駅近くでループ線1箇所、ベルギュン-ブレダ間ではオメガループ線2箇所とループ線とダブルループ線1箇所ずつが連続し、この区間は直線距離では約5kmであるが、線路長12.6kmで高度416mを登っている。

ブレダ駅を過ぎるとすぐにアルブラ峠をくぐり北海黒海の分水嶺であるアルブラトンネルに入る。このトンネルは開通時、狭軌世界最長のトンネルであり、現在でもアルプスを越える最も標高の高いトンネルであり、全長5866mでブレダ側約3000mが上り10パーミル、その先が下り2パーミルとなっている。アルブラトンネルでも列車フェリーが運転されており、テュシス-サメダン間で自動車積載貨車が運転されているが、この線の車両限界が通常の大きさであるため、高さ2.5m、幅2.2mまでの自動車までしか積載することができない。

アルブラトンネルを越えてエンガディン地方に入ると、ロマンシュ語圏となって家屋の様式なども変わるが、アルブラ線はベーベル駅でエンガディン線と分岐してイン川を上り、サメダンでポントレジーナ方面へ分岐したあと終点でありベルニナ線との接続駅であるサンモリッツへ至る。

サンモリッツはアルブラ線とベルニナ線が並ぶ行き止まり式の駅である。サンモリッツはイン川の途中にあるサンモリッツ湖の畔にある高級リゾート地で、1928年1948年の2回の冬季オリンピックが開催されるなど世界的にも有名であり、シャンパン気候と呼ばれる爽やかな気候が特徴である。

[編集] ダヴォス - フィリズール

  • 路線長:19.3km
  • 開通年:1909年7月1日
  • 電気方式:交流11kV 16.7Hz
  • 最急勾配:35パーミル
  • 標高:1083-1543m
  • 橋梁:7箇所
  • 隧道:14箇所

プラティガウ線のダヴォス・プラッツからアルブラ線のフィリズールの間をランドヴァッサー川に沿って下る山岳路線である。比較的距離は短いが、トンネルが14箇所と多く、うち2本は900mを越える。また橋梁は7箇所であるが、このうちウィーセナー橋長さ204m、高さ87mの石造橋で、この線名所のひとつとなっている。

[編集] ライヒェナウ - ディセンティス/ミュンスター(オーバーランド線)

  • 路線長:49.3km
  • 開通年
    • ライヒェナウ - イランツ(19.3km):1903年6月1日
    • イランツ - ディセンティス/ミュンスター(30.0km):1912年8月1日
  • 電気方式:交流11kV 16.7Hz
  • 最急勾配:27パーミル
  • 標高:607-1133m
  • 隧道:5箇所

ライン川沿いに遡り、ライヒェナウ・タミンス駅付近でヒンター・ライン川と別れたフォルダー・ライン川に沿ってライン峡谷の川面近くを抜けてディセンティス/ミュンスターでマッターホルン・ゴッタルド鉄道[6]に接続する路線で、氷河急行の運行区間の一つである。

レーティッシュ鉄道とマッターホルン・ゴッタルド鉄道では軌間、架線電圧等は共通であるが機関車の直通は行われず、客車についても氷河急行のみ直通となり、その他は運行が分かれている。

ディセンティス/ミュンスター駅のミュンスターはロマンシュ語で修道院を意味しており、駅近くにはスイス最古のベネディクト派の修道院がある。

[編集] ベーベル - シュクオール・タラスプ(エンガディン線)

  • 路線長:49.4km
  • 開通年:1908年7月1日
  • 電気方式:交流11kV 16.7Hz
  • 最急勾配:25パーミル
  • 標高:1290-1713m
  • 隧道:17箇所

エンガディン地方のアルブラ線のベーベルから、ドナウ川の支流であるイン川に沿ってオーバーエンガディンの下流部からウンターエンガディンの古くからの保養地であるシュクオールまでの区間を下っていく路線である。「エンガディン」は”イン川の”谷を意味しており、本路線は大きな勾配はなく、最大勾配である25パーミルの区間も一部であり、多くは平坦から20パーミルの間となっている。当初から電化で開業しており、本線系統では初の電化路線となっている。

途中にはスイス唯一の国立公園の玄関口であるツェルネッツ駅、スイスの文化財保護地域に指定されたグアルダの入口であるグアルダ駅などがあり、終点のシュクオール・タラスプ駅はローマ時代から知られる天然温泉の沸く保養地であり、ウンターエンガディンの中心地である。また、タラスプの名はシュクオール郊外にある11世紀の古城タラスプ城に由来する。

[編集] サメダン - ポントレジーナ

  • 路線長:5.9km
  • 開通年:1908年7月1日
  • 電気方式:交流11kV 16.7Hz

アルブラ線のサメダンとベルニナ線のポントレジーナ間を短絡する路線で、サンモリッツを通らないベルニナ急行などが通過するほか、ポントレジーナ発のエンガディン線の列車が主に運転されている。

サメダン駅はアルブラ線のベーベル方面からの路線がサンモリッツ方面とベルニナ線方面に分岐する駅であるほか、サメダン機関区が置かれており、留置線や工場が設置されている。

ポントレジーナ駅は架線電圧交流11kVの本線系統と直流1000Vのベルニナ線の接続駅であり、駅構内の4本の線路(うち3本がホーム付)のうち1本が交流11kVと直流1000Vの切換式、2本が交流11kV、1本が直流1000V用となっており、ベルニナ線の留置線が併設されている。

[編集] ベルニナ線

ベルニナ線の線路高低図
  • 路線長:60.7km
  • 開通年:
    • サンモリッツ - セレリナ(2.0km):1909年7月1日
    • セレリナ - ポントレジーナ(3.8km):1908年8月18日
    • ポントレジーナ - モルテラッチュ(6.4km):1908年7月1日
    • モルテラッチュ - ベルニナ・ハウザー(3.6km):1908年8月18日
    • ベルニナ・ハウザー - ベルニナ・ホスピッツ(6.6km):1909年7月1日
    • ベルニナ・ホスピッツ - ポスキアーヴォ(21.3km):1910年7月5日
    • ポスキアーヴォ - ティラーノ(17.0km):1908年7月1日
  • レーティッシュ鉄道へ合併:1943年1月1日
  • 電気方式
  • 最急勾配:70パーミル
  • 最小曲線半径:45m
  • 標高:429-2253m

ベルニナ鉄道が開業させたサンモリッツからベルニナの谷を登り、アルプ・グリュム駅でエンガディン地方を抜けてイタリア語圏に入り、ポスキアーヴォの谷をイタリアのティラーノまで下る路線で、ベルニナ急行の運行区間の一つであり、終点のティラーノではイタリア国鉄と接続する。最高高度2253mは通常の鉄道路線としてはヨーロッパ最高高度であり、高度差1824mを最急勾配70パーミル、最急曲線半径45mで越える山岳路線である。

ポントレジーナ駅以降の標高が約1800mを超える区間は森林限界を超え、途中の車窓からは3箇所の氷河を見ることもできる。

モルテラッチュ駅付近ではこの線の名前の由来ともなっているベルニナ・アルプスの主峰で標高4049mのピッツ・ベルニナとモルテラッチュ氷河を、オスピッツオ・ベルニナ駅付近ではカンブレナ氷河とその氷河湖であるラーゴ・ビアンコ、対になるレイ・ネイル[7]を、アルプ・グリュム駅付近ではパリュー氷河を車窓から見ることができる。

アルプ・グリュム駅からポスキアーヴォ駅にかけては10箇所のヘアピンカーブと連続勾配によって直線距離で約6km程度の間に約1070mと大きく高度を下げている。

ブルージオ駅とカンパッチオ駅間には半径50-70m、勾配70パーミルで360度を回る石造のオープンループ橋があり沿線の名所のひとつとなっている。

カンポコローニョ駅とティラーノ駅間でスイスとイタリアの国境を越え、出入国管理はティラーノ駅で行われる。

ポスキアーヴォ駅付近とイタリア国内に入った後のティラーノ市内では併用軌道となる。

箱根登山鉄道登山鉄道線は海外視察者からの情報や、建設当時の同鉄道の技師長がベルニナ線を視察、調査した結果などを基に建設されており、このことが縁で1979年にレーティッシュ鉄道と箱根登山鉄道は姉妹鉄道となっている。ベルニナ線の主要駅には箱根登山鉄道から寄贈された駅名板が設置されているほか、ABe4/4 54号機が「Hakone」と命名されている。

[編集] ベリンツォーナ - メソッコ線

  • 路線長:31.3km
  • 開通年:
    • ベリンツォーナ・メソッコ鉄道ベリンツォーナ - ロスタッロ間(21.4km):1907年5月6日
    • ベリンツォーナ・メソッコ鉄道ロスタッロ - メソッコ間(9.9km):1907年7月31日
  • レーティッシュ鉄道へ合併:1942年1月1日
  • ベリンツォーナ - カスティオーネ間廃止、全線の旅客列車廃止:1972年5月28日
  • カーマ - メソッコ間廃止:1978年8月
  • メゾルシネーゼ鉄道[8]へ譲渡:2003年12月31日
  • 電気方式:直流1500V
  • 最急勾配:60パーミル
  • 最小曲線半径:80m
  • 標高:230-769m
  • 橋梁:28箇所
  • 隧道:3箇所

ベリンツォーナ・メソッコ鉄道がティチーノ州の古都で、現在では世界遺産となっている「ベッリンツォーナ旧市街の3つの城と防壁・城壁群」があるベリンツォーナからメソッコまでを開業させた山岳路線で、メソッコから先レーティッシュ鉄道のフィリズール近辺への延長を計画していたが実現しなかった。

1960年代に路線に並行して国道A13号線が開通して、冬季でも安定した自動車輸送が可能になったことから旅客輸送量が減少したため、1966年頃から廃止の検討がなされ、1972年5月28日にはベリンツォーナ - カスティオーネ間3.5kmが廃止となると共に全線の旅客輸送が廃止され、PTTバスに転換された。

1978年8月78日暴風雨により大きな被害を受けたカーマ - メソッコ間15.1kmはそのまま休止となり、1979年12月9日に廃止となった。

カスティオーネ駅はスイス国鉄との連絡駅であり、スイス国鉄の1435mm軌間の貨車を標準軌貨車積載車に積載する設備が設けられていた。グロノ駅やサン・ビトーレ駅手前にも同様の設備があり、そこから1435mm軌間の引込線が工場等へ設けられていた。

1995年以降にはメゾルシネーゼ同好鉄道[9]の手でファントレインが運行され、ベリンツォーナ- メソッコ線の車両のほか、レーティッシュ鉄道、ベルニナ鉄道その他スイス私鉄の旧型客車や電車が使用されているほか、1997年にはレーティッシュ鉄道のG3/4形1号(ハイジ)蒸気機関車によるスイス鉄道150周年記念列車も運行されている。

2003年12月31日には残ったカスティオーネ - カーマ間と所属車両がメゾルシネーゼ鉄道に譲渡され、譲渡された車両の中の旧ベリンツォーナ・メソッコ鉄道の電車の復元も計画されている。

[編集] クール - アローザ線

  • 路線長:25.7km
  • 全線開通年:1914年12月14日(クール・アローザ鉄道)
  • レーティッシュ鉄道へ合併:1942年1月1日
  • 電気方式
  • 最急勾配:60パーミル
  • 標高:584-1739m
  • 橋梁:15箇所
  • 隧道:22箇所

クール・アローザ鉄道により開業した、クールからプレスール川に沿って登り、本路線開業前からの古いリゾート地であるアローザ間へ至る山岳路線である。

クール・アローザ線のクール駅はスイス国鉄およびレーティッシュ鉄道のクール駅の駅前広場にあり、クール駅から約1.5km程度の区間は併用軌道上もしくは道路脇を走行する。

ラングヴィース駅の先にプレスール川を右岸から左岸に渡るラングヴィース橋があるが、この橋は全長287m、高さ62mのコンクリート製で、中央部はスパン92mのアーチ橋となっている。

終点のアローザはオーバーゼーの湖畔にあり、ハイカー、高地療養者、スキーヤーなどが訪れるリゾート地となっている。

1990年代にはクール駅の再開発に伴い、クール市内のクール・アローザ線を地下化してレーティッシュ鉄道本線系統のクール駅に乗入れる構想があったが実現はしていない。

[編集] 運行

[編集] 本線系統

本線系統は機関車牽引の列車が主となっており、電車列車は区間運転用に一部区間で走行するのみである。レーティッシュ鉄道では貨物輸送も重要なウエイトを占めており、貨物用、事業用合わせて約1000両の貨車が生活物資、木材、セメントを輸送するほか、フェライナトンネルやアルブラトンネルでは列車フェリーが運行され、自動車の輸送が行われている。

[編集] ベルニナ線

ベルニナ線は輸送量が比較的少ないため、開業以来旅客、貨物列車とも主に電車牽引で運転されている。70パーミルの急勾配の路線であるが重連や3重連の電車が最大8両程度の客車を牽引しており、近年では編成中間にも電車を連結して十数両の長大列車を走行させる試験も行われている。

[編集] ベリンツォーナ - メソッコ線

ベリンツォーナ - メソッコ線は輸送量が少ないため、開業以来旅客、貨物列車とも電車牽引で運転されていた。旅客列車は1972年に廃止され、標準軌貨車輸送車の電車牽引による沿線の工場への列車を主とした貨物列車がわずかに運転されていた。

[編集] クール - アローザ線

開業以来電車牽引の列車が主に運転されてきたが、1997年の交流への電気方式変更後は主としてGe4/4II形電気機関車などが客車を牽引している。アローザ急行は専用の青いイラスト入りの6両編成の専用客車による列車で、クール・アローザ線の新しい看板列車として1997年から運転されている。

[編集] 現在の運行

スイス国内の列車がパターンダイヤ化されたBahn+Bus 2000計画によってレーティッシュ鉄道でも旅客列車の運行系統の整理や一部区間の複線化による運行の効率化によって、昼間時間帯を中心に1時間ごとのパターンダイヤ化され、快速列車に相当するレギオエクスプレス(RE)[10]各駅停車であるレギオ(R)[11]、都市近郊列車のSバーン(S)[12]および氷河急行、ベルニナ急行、アローザ急行が運行されているが、その他にも季節によってさまざまな季節列車が設定されている。また、早朝、深夜時間帯や区間列車の一部は各駅を経由するバスによる運行となっている。

主要路線ではレギオは途中駅までの区間列車であり、レギオエクスプレスはレギオの運行区間では主要駅停車、その先の区間は各駅停車となっている。 主要駅以外の多く駅はリクエストストップとなっており、乗降客が無い場合は通過となる。

フェライナトンネルでは30分ヘッドで列車フェリーが運行されて自動車およびその運転者等を輸送しているほか、その他の区間でも多くの貨物列車が運行され、ローカル区間の早朝の列車などを中心に混合列車も設定されている。

2009年時点での主な運行系統は以下の通り。

  • 主要運行系統(1時間毎の運行)
運行系統 運行区間 停車駅 主な使用機材 運行概要
RE1 クール - サンモリッツ クール - トュシス:主要駅停車
トュシス - サンモリッツ:各駅停車
機関車+客車 クール毎時58分発、所要2時間0分
サンモリッツ毎時04分発、所要1時間59分
RE2 ラントクアルト - ダヴォス・プラッツ ラントクアルト - クロスタース:主要駅停車
クロスタース - ダヴォス・プラッツ:各駅停車
Ge4/4II形、Ge4/4III形+客車+BDt1751-1758形制御客車 ラントクアルト毎時47分発、所要1時間8分
ダヴォス・プラッツ毎時02分発、所要1時間11分
RE3 ディセンティス/ミュンスター - クール - ラントクアルト - (フェライナトンネル) - シュクオール・タラスプ ディセンティス/ミュンスター - ライヒェナウ:各駅停車
ライヒェナウ - クール:主要駅停車
クール - ラントクアルト:各駅停車
ラントクアルト - シエールス:主要駅停車
シエールス - シュクオール・タラスプ:各駅停車
Ge4/4II形、Ge4/4III形+客車+BDt1751-1758形制御客車 ディセンティス/ミュンスター毎時45分発、所要3時間32分
シュクオール・タラスプ毎時42分発、所要3時間29分
R4 クール - アローザ 全区間各駅停車 Ge4/4II形、Ge4/4I形+客車 クール毎時08分発、所要1時間1分
アローザ毎時48分発、所要1時間4分
R5 サンモリッツ - ティラーノ 全区間各駅停車
(一部区間列車あり)
ABe4/4 41-49形、ABe4/4 51-56形+客車 サンモリッツ毎時45分発、所要2時間27分
ティラーノ毎時40/50分発、所要2時間27/22分
R6 ダヴォス・プラッツ - フィリズール 全区間各駅停車 Ge4/4I形+客車+BDt 1721-1723形制御客車 ダヴォス・プラッツ毎時31分発、所要25分
フィリズール毎時04分発、所要25分
R7 ポントレジーナ - シュクオール・タラスプ 全区間各駅停車 Ge4/4II形+客車+BDt1751-1758形制御客車 ポントレジーナ毎時02分発、所要1時間23分
フィリズール毎時34分発、所要1時間22分
S8 シエールス - ラントクアルト - クール - レッツゥーンス 全区間各駅停車 Be4/4形+客車+制御客車 シエールス毎時32分発、所要55分
レッツゥーンス毎時31分発、所要54分
S9 クール - トゥシス 全区間各駅停車 Be4/4形+客車+制御客車 クール毎時48分発、所要35分
トゥシス毎時36分発、所要35分
  • その他の運行系統(昼間時間帯以外)
運行系統 運行区間 停車駅 主な使用機材 運行概要
R11 クール - サンモリッツ 全区間各駅停車
(区間列車あり)
機関車+客車 所要2時間20分程度
R12 ラントクアルト - ダヴォス・プラッツ 全区間各駅停車 機関車+客車 所要1時間10分程度
RE3 ディセンティス/ミュンスター - クール 全区間各駅停車 機関車+客車 所要1時間20分程度

[編集] 車両

[編集] 本線系統

  • 電気機関車
    • 1912年の電化開始以来、本線系統ではスイス国鉄やベルン・レッチュベルグ・シンプロン鉄道[13]の標準軌の機関車をベースとした中型の機関車を多数保有している。
    • 現在、通常の列車の牽引には、最新のVVVFインバータ制御操舵台車で100km/h走行が可能なGe4/4III形をはじめ、サイリスタ位相制御のGe4/4II形など計52両が単機または重連で使用されている。
    • 特に有名なのはミニ・クロコダイルもしくはレーティッシュ・クロコダイルと呼ばれる凸型、ロッド式のGe6/6Iであり、現在でも特別列車用として旧型客車などを牽引する姿が見られる。また、他にも旧型のGe2/4形Ge4/6形が各1両ずつ残されており、こちらも様々なイベント等で特別列車を牽引している。
    • 個別の形式


  • 電車
    • 区間列車には電車牽引による列車が設定されており、特にBe4/4形牽引によるシャトルトレインはクール - ラントクアルト - ダヴォス - フィリズール間の区間輸送列車として高頻度で運転されている。
    • 区間列車用に使用されていたABe4/4 501-504形は1両が特別列車用として残されている。
    • 個別の形式
  • 蒸気機関車
    • レーティッシュ鉄道が開業以来使用してきた蒸気機関車のうち、事業用として残されていたG4/5形2両と保存されていたG3/4形1両が特別列車用として現在でも2軸車を含む旧型客車の牽引に使用されている。
    • 個別の形式
  • G3/4形
  • G4/5形
  • G2x2/2形(廃形式)
  • G2/2+2/3形(廃形式)
  • G2/3+2/2形(廃形式)
  • 客車
    • 本線系統の客車は開業後は2軸客車が使用されていたが、1910年代より2軸ボギー客車の導入が始まり、その後1930年代より軽量構造の鋼製客車が製造されるようになり、1960年代からはアルミ製の軽量構造の客車が導入されて現在に至っている。
    • 客車にはさまざまなバリエーションがあり、古くからサロン車、食堂車オープン客車を多数保有し、近年では大形の側面窓を持つパノラマ客車が氷河急行、ベルニナ急行を中心に使用されている。
    • 個別の形式
  • GEX2006系
  • パノラマ車
  • 食堂車


[編集] ベルニナ線

  • 電車
    • 旅客、貨物列車の牽引は主に電車によるものとなっているほか、ロータリー除雪車の推進にも電車が使用されている。
    • 現在ではスイス初の実用VVVFインバータ制御電車であるABe4/4 51-56形とABe4/4 41-49形の計15両が主として使用されている。
    • 個別の形式
  • 電気機関車
    • 過去には2両の電気機関車が使用されていた。
  • ディーゼル / 電気機関車
    • 交流区間への直通用および事業列車用として用意された機関車で、ベルニナ線では通常は電気機関車として走行し、本線系統や架線停電をしての工事列車などではディーゼルエンジンによる電気式ディーゼル機関車として使用される。

[編集] ベリンツォーナ - メソッコ線

  • 電車
    • ベリンツォーナ - メソッコ鉄道は開業時より機関車を持たず、旅客列車・貨物列車とも電車および荷物電車での牽引となっていた。
    • 1972年に貨物列車のみの運転となった後も電車が牽引しており、1972年1987年からは自社の車両のほか、アッペンツェル鉄道[14]から電車をそれぞれ1両ずつ借用して使用(1両は後に購入)していた。
    • 個別の形式
  • 客車
    • ベリンツォーナ・メソッコ鉄道では開業時以降、2等車1両、2・3等車11両、3等車1両、郵便荷物車2両(1-3等区分時代)の2軸客車を保有していたが、1977年までに全廃されている。
  • 貨車
    • ベリンツォーナ・メソッコ鉄道時代に有蓋車8両、無蓋車12両、運材車3組を保有していたほか、1960年代頃以降は、スイス国鉄からの標準軌の貨車の直通輸送が主となり、標準軌貨車積載車が8両使用されていた。

[編集] クール - アローザ線

  • 電車
    • クール・アローザ鉄道では開業後しばらくは蒸気機関車を運用していたが、旅客列車・貨物列車とも基本的には電車での牽引となっていた。
    • レーティッシュ鉄道と合併後にはベルニナ線からDC1000VとDC2000Vの複電圧改造をしたABe4/4 31-37形の31-34号機およびABe4/4 30形電車が転用されて使用されていた。
    • 個別の形式は以下のとおり
  • BCFe4/4 1-4→ABDe4/4 481I-484I形(廃形式)
  • BCFe4/4 5→ABDe4/4 485I形(廃形式)
  • BCFe4/4 6→ABDe4/4 487I形(廃形式)
  • ABDe4/4 481II-486II(廃形式)
  • ABe4/4 487II-488形(廃形式)
  • G 3/3形(廃形式)
  • 電気機関車
    • 1997年の電気方式変更後は主にGe4/4II形が使用されているが、それ以前の電車とは異なり電磁吸着ブレーキを装備せずに使用されている。
  • 客車
    • クール・アローザ鉄道では開業時以降、2・3等車4両、3等車3両、荷物車1両、患者搬送車1両(1-3等区分時代)の2軸客車と2・3等車3両、3等車5両のボギー客車を保有していた。
    • レーティッシュ鉄道への合併後は本線系統との同形車や本線系統からの転属車が使用されている。
  • 貨車
    • クール・アローザ鉄道時代に有蓋車17両、無蓋車25両、運材車1両を保有していたほか、レーティッシュ鉄道合併以降は本線系統と共通の貨車が使用されている。

[編集] 入換用/事業用車

入換用として電気機関車とディーゼル機関車を保有しており、電気機関車のうち1両は架線のない区間でも走行できるようディーゼル発電機を積んでいる。また、フェライナトンネルの救援用にもディーゼル機関車が配置されているほか、多数の事業用車を保有している。

ベルニナ線では開業時からの古い電動貨車や電気機関車が使用されているほか、特にXrotd 9213、9214形蒸気ロータリー除雪機関車が現役として残っていることが特筆される。

事業用車のうち、架線電圧に拠らないものについては全線で使用されている。

  • 個別の形式(主要)
  • Te2/2 74-75形
  • Tm2/2 81-84形
  • Tmf2/2 85-90形
  • Tm2/2 95-98形
  • G2x3/3 1051、1052形→Xrot d9213、9214形
  • Xrotet 9218、9219形
  • Xrotmt 9217形
  • Xm2/2 9912形
  • Xmf4/4 9918、9919形
  • Xmf2/2 9921形
  • Xe4/4 9920、9921、9923、9924形
  • Xe4/4 9922形


[編集] 世界遺産登録基準

この世界遺産は世界遺産登録基準における以下の基準を満たしたと見なされ、登録がなされた。

  • (2) ある期間を通じてまたはある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
  • (4) 人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例。

[編集] 脚注

  1. ^ 後にローマ帝国属州となるが、その第一ラエティアの首都がクールであった
  2. ^ Rhaetia/Rätien
  3. ^ ダージリン・ヒマラヤ鉄道ニルギリ山岳鉄道、カールカー=シムラー鉄道の三鉄道が登録されている
  4. ^ Neues Eisenbahn-Verkehrs-Angebot
  5. ^ 紀元前15年にはローマ人が支配し、クレア・レートリウムという現在のクールという名称の語源となる名前が付けられた
  6. ^ Matterhorn-Gotthard-Bahn (MGB)
  7. ^ それぞれ白い湖、黒い湖の意味
  8. ^ Ferrovia Mesolcinese(FM)
  9. ^ Associazione Amici della Ferrovia Mesolcinese(AAFM)
  10. ^ RegioExpress、ドイツではレギオナルエクスプレス
  11. ^ Regio
  12. ^ S-Bahn
  13. ^ BLS Lötschbergbahn(BLS)
  14. ^ Appenzeller Bahn(AB)
  15. ^ Berner Oberland Bahn(BOB)
  16. ^ 写真はMGB所有の同形車

[編集] 参考文献

  • Patrick Belloncle, Gian Brünger, Rolf Grossenbacher, Christian Müller 「Das grosse Buch der Rhätischen Bahn 1889 - 2001」 (Viafer) ISBN 3-9522494-0-8
  • Hans-Bernhard Schönborn 「Die Rhätischen Bahn Geschichte und Gegenwart」 (GeraMond) ISBN 987-3-7654-7162-9
  • Claude Jeanmaire 「Die elektrischen und Dieseltriebfahrzeuge Schweizerischer Eisenbahn Die Rhätischen Bahn stammnetz」 (Verlag Eisenbahn) ISBN 3 85649 019 1
  • Claude Jeanmaire 「Die elektrischen und Dieseltriebfahrzeuge Schweizerischer Eisenbahn Die Gleichstromlinen der Rhätischen Bahn」 (Verlag Eisenbahn) ISBN 3 85649 020 5
  • Claude Jeanmaire 「Die elektrischen und Dieseltriebfahrzeuge Schweizerischer Eisenbahn Rhätischen Bahn: Stammnetz - Triebfahrzeuge」 (Verlag Eisenbahn) ISBN 3 85649 219-4
  • Claude Jeanmarie 「Die Berninabahn」 (Verlag Eisenbahn) ISBN 3-85649-048-5
  • Woifgang Finke, Hans Schweers 「Die Fahrzeuge der Rhätischen Bahn 1889-1998 band 1: Reisezugwagen」 (SCHWEERS + WALL) ISBN 3-89494-103-0
  • Woifgang Finke, Hans Schweers 「Die Fahrzeuge der Rhätischen Bahn 1889-1998 band 2: Güterwagen」 (SCHWEERS + WALL) ISBN 3-89494-104-9
  • Woifgang Finke, Hans Schweers 「Die Fahrzeuge der Rhätischen Bahn 1889-1998 band 3: Triebfahrzeuge」 (SCHWEERS + WALL) ISBN 3-89494-105-7
  • Woifgang Finke, Hans Schweers 「Die Fahrzeuge der Rhätischen Bahn 1889-2000 band 4: Dienstfahrzeuge・Schneeräumung・Aktualisierungen」 (SCHWEERS + WALL) ISBN 3-89494-115-4
  • Woifgang Finke, Hans Schweers, Henning Wall 「Die Bahnhofsspurpläne der Rhätischen Bahn Stammnetz, Chur-Aroza, Bernina, Misox」 (SCHWEERS + WALL) ISBN 3-89494-119-7

[編集] 外部リンク

[編集] 関連項目

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最終更新 2009年9月8日 (火) 15:57 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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