ロケット砲

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ロケット砲(ろけっとほう)とは、後部の推進剤で高速に飛行するロケットに爆薬を乗せたロケット弾を発射する陸上兵器の総称。ロケットランチャー(ロケット発射器)の名称は一般的であり、これでもってそのロケット砲を弾も含めて指し示すこともある。

目次

[編集] 概要

この兵器にて使用される弾丸(発射物)はロケット弾と呼ばれ、推力を持ち、自力で飛翔する能力を持つ。基本的にはロケットによる推力で発射器から加速・発射されるが、火砲形式の発射器の一部では初期加速に発射用の炸薬を使って射ち出し、外部に出たところでロケットに点火、推進するものも存在する。

ロケット発射器には薬室と尾栓がある火砲の形式を持った物やレール上に設置した弾体を発射する物、保存・運搬容器から直接発射する物があり、基本的に方向・発射角度を調節できる機能を持つ。通常の火砲と比較すると発射器に必要な強度が低く、またロケット弾の命中精度が通常の火砲に比較して劣ることから同時に多数のロケット弾を発射して一度に大面積を制圧するという用途に使われることが多い。

ロケット弾はその特性上、発射時に大量の高熱の噴射ガスを噴出する(バックブラスト)ため、遠距離からでもその発射を確認することが容易である。このため発射地点を特定され敵の反撃を招きやすい問題がある。加えて、噴射ガスが砲周辺を焦がす事があるため、発射中は安全圏に避難するか噴射ガスの影響を受けないようにした設備に入る必要がある。一部のロケット発射器では、ロケットの推進剤に燃焼すると有毒ガスを発生するものを使用しているものがあり、それを使用する場合はその射手も含め、周囲の人々は防毒マスクを着用する必要がある。

なお通常の砲の砲弾にロケットブースターを追加した物(RAP弾)もあり、こちらは通常の砲弾では到達しない長距離に打ち出すために利用される。

[編集] ロケット砲の歴史

BM-13カチューシャロケット発射器を搭載したスチュードベイカートラック(1945年4月、ベルリン

この種の兵器を初めて運用したのは火薬を発明した中国であり、火箭とよばれた簡単なロケット発射器であった。現在でも中国ではロケットにこの名称が当てられている。そして、おそらくイスラム世界を通じてこの兵器に関する技術が西欧に入り、コングリーヴ・ロケットとして実用化された。これはアメリカ独立戦争などでイギリス側の兵器として用いられた。火箭同様に巨大なロケット花火のような風体をしており、姿勢の安定は後部に伸びた"棒"によって行われた。

大砲の発展により精度の劣るロケット兵器は一時衰退したが、第二次世界大戦では多数のロケット砲が実戦使用された。ソ連のカチューシャはトラックに多連装ロケット発射器を載せたもので、一斉に小型ロケット弾を投射して地域制圧射撃を行い、「スターリンのオルガン」と呼ばれドイツ軍に恐れられた。

一方のドイツ軍は、より大型で一発あたりの破壊力が大きいロケット弾を発射する、各種のネーベルヴェルファー(直訳すると煙幕発射器であるが、機密保持のための暗号名)ロケット発射器を使用し、こちらも一部は装甲ハーフトラックに搭載された。同じドイツ軍のシュトルムティーガーは、スターリングラード攻防戦で頑強な農業サイロを破壊できなかった反省から開発され、もともと海軍の対潜用だった38cmロケット臼砲を搭載し、陣地・建物破壊用に用いられた。

また、日本海軍では艦載用として十二糎二八連装噴進砲が開発され、マリアナ沖海戦後の残存空母瑞鶴瑞鳳隼鷹等)や戦艦伊勢型2隻)に搭載され、レイテ沖海戦などで使用された。陸軍では四式二〇糎噴進砲が開発・採用され、太平洋戦争末期の硫黄島沖縄での戦闘に投入されている。

[編集] 主なロケット砲

博物館に展示されるカチューシャロケット発射器を搭載したスチュードベイカートラック(Studebaker US6
側面から見たカチューシャロケット発射器を搭載したスチュードベイカートラック

[編集] 第二次世界大戦

ソビエト連邦

ドイツ

アメリカ合衆国

日本

[編集] 第二次世界大戦後

アメリカ合衆国

ドイツ

  • LARS

ソビエト連邦 / ロシア ロシア

日本

中国

[編集] 関連項目

最終更新 2009年7月14日 (火) 10:08 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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