ワイヤレス電力

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ワイヤレス電力(ワイヤレスでんりょく、: WiTricity)とは、電源コードなどのない状態で充電を行う電力供給技術のことである。別名として「非接触充電」、「ワイヤレス充電」、「ワイヤレス電力伝送」がある[1]。ワイヤレス電源とも呼ばれている(後述)。

目次

[編集] 概要

[編集] 原理

非接触での電力供給を可能にする技術としては2009年現在で3つの方式が主流であり、2つの隣接するコイルの片方に電流を流すと発生する磁束を媒介して隣接したもう片方に起電力が発生する電磁誘導を用いた技術「非接触充電技術」、電流を電波に変換しアンテナを介して送受信する技術である「電波送信技術」、電磁場の共鳴現象を利用した「電磁場共鳴技術」がある[1]

電磁場共鳴技術については2006年11月マサチューセッツ工科大学 (MIT) が実用化の可能性を発表した[2]。開発者であるマリン・ソーリャチッチはこの技術をワイヤレス (Wireless) とエレクトリシティ (Electricity) を合わせた造語である「Witricity」と名付けた[2]

[編集] 実用例

2006年平成18年)12月4日東京大学大学院工学系研究科東京大学国際・産学共同研究センター合同記者発表会にて、東京大学大学院工学系研究科助教授の染谷隆夫と東京大学国際・産学共同研究センター教授の桜井貴康を中心とした研究チームがトランジスタなどを組み合わせたシート型のワイヤレス電力伝送システムの実現に成功した[3]

2008年(平成20年)2月6日、国土交通省は路面等に埋め込んだ給電装置から電磁誘導により、非接触で車両側のバッテリーに急速に大量充電し駆動力の一部とするハイブリッドバスを、羽田空港のターミナル間の無料連絡バスとして実際に運行する事を発表した。[4]

セイコーエプソンと村田製作所は,携帯機器を非接触で給電する「携帯型充電器」を試作,2008年11月19〜21日にパシフィコ横浜で開催された「Embedded Technology 2008」で出展した。[5]

2008年(平成20年)8月21日、インテルは2006年に発表されたMITの物理学者の理論を元に、電磁場共鳴技術によるワイヤレス共振エネルギー・リンク (Wireless Resonant Energy Link:WREL) の研究を行っており[6]サンフランシスコで開催された2008年Intelデペロッパー・フォーラムで研究成果を発表、ワイヤレスで60ワットの電力を発生させることに成功した[7]。インテル最高技術責任者 (CTO) のジャスティン・ラトナーがこの講演時に実際に発生させた60ワットの電力で電球を点灯させているムービーも公開されている[8]

ソニーは2009年(平成21年)10月2日、電源コードを使わなくても薄型テレビなどのデジタル家電に離れた場所から電力を供給できる「ワイヤレス給電システム」を開発したと発表した。[9]

[編集] 実用化へ向けた動き

2009年(平成21年)5月25日、日本総務省ワイヤレス電源の実用化の検討として、ほかの家電製品や人体への影響などの調査を経た上で電波の周波数帯割り当て、電波の干渉などの実用化に向けた課題への検討に入ると共に、7月に発表される電波政策懇談会の報告書内容に盛り込み、2015年の実用化を目指している[10][11]

[編集] 脚注

最終更新 2009年10月26日 (月) 16:29 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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