ワタリガラス

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ワタリガラス
保全状態評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
ファイル:Status iucn3.1 LC.svg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: スズメ目 Passeriformes
: カラス科 Corvidae
: カラス属 Corvus
: ワタリガラス C. corax
学名
Corvus corax
Linnaeus, 1758
和名
ワタリガラス
英名
Common Raven

ワタリガラス渡鴉、学名:Corvus corax)は、スズメ目カラス科に分類される。英名は「コモン・レイヴン (common raven)」あるいは「レイヴンレーヴァン (raven)」。アイヌ語名はオンネバシクル

「ワタリガラス」という和名の由来は、日本では渡り鳥として北海道で見られることに由来する。オオガラス大烏)とも呼ばれる。

目次

[編集] 分布

旧北区(ユーラシア大陸全域)・新北区(北米大陸)に分布する。日本では、北海道にて冬の渡り鳥として例年観察されるが、利尻島礼文島では少数が繁殖している[2][3]

ワタリガラス分布

[編集] 形態

ハシブトガラスよりも一回り大きい。なおハシブトガラス同様突然変異により白色の個体(白変種)が出現することがある。

[編集] 文化

『ワタリガラスと最初の人間』(ビル・リード作)

太平洋岸カナダから南東アラスカにかけて先住民クリンキット族(トリンギット族)、ハイダ族(Haida)、ツィムシャン族(Tsimshian)、ニスガ族ギックサン族等の昔話や神話、そしてそれを表すトーテムポールにワタリガラスが頻繁に登場する。なかでもハイダ族に伝わる創世神話では、人間はワタリガラスによってハマグリの中から生み出された。この神話を表現した右写真の彫刻は、ハイダ族出身の著名な彫刻家ビル・リード(en:Bill Reid)による『ワタリガラスと最初の人間 (Raven and the First Mens)』という作品であり、バンクーバーブリティッシュコロンビア大学内にある人類学博物館に展示されている。なお、この彫刻はカナダの20ドル紙幣の裏面デザインとしても使用されている。

北欧神話ではオーディンの斥候として、フギンとムニンの2羽のワタリガラスが登場する。また、ブータン国鳥でもある。

イギリスではチャールズ2世の勅令で、最低6羽のワタリガラスがロンドン塔で飼育されており、「ロンドン塔からワタリガラスがいなくなるとイギリスは滅びる」というジンクスがある。2006年には鳥インフルエンザから保護するためにロンドン塔から一時避難させられた。ロンドン塔の衛兵ヨーマン・ウォーダーの中には、ワタリガラスの世話をする「レイヴンマスター」という役職がある。

エドガー・アラン・ポーの詩に『大鴉』 がある。

英語の「レイヴン」には、「黒い髪の色」という意味があり、これは日本語の「烏の濡れ羽色」と類似している。

英語圏ではNFLボルチモア・レイブンズオタワのカールトン大学(Carleton University)がワタリガラスをマスコットとしているほか、米軍の軍艦や電子戦機の名称や人名として用いられている。詳しくはレイヴンを参照。

[編集] Sibley分類体系上の位置

シブリー・アールキスト鳥類分類
カラス上科 Corvoidea
カラス族 Corvini

[編集] 参考文献

  1. ^ Corvus corax (Species Factsheet by BirdLife International)
  2. ^ 今泉忠明 『カラス狂騒曲』 東京堂出版、2004年、161頁。
  3. ^ 小宮輝之監修 『原色ワイド図鑑 鳥』 学習研究社、2002年、231頁。
ウィキメディア・コモンズ
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最終更新 2009年9月13日 (日) 14:17 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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