名鉄三河線

名鉄三河線の最新ニュースをまとめて検索!

名鉄三河線
名鉄三河線の位置
名鉄三河線の位置
路線総延長 営業中 39.8 km
廃止 26.0 km
軌間 1067 mm
電圧 1500 V (直流)
最高速度 80 km/h

特記なき路線は名鉄


exLUECKE
足助方面未成線
exBHF
-8.6 西中金駅
exTUNNEL1
力石トンネル
exTUNNEL1
広瀬トンネル
exBHF
-5.8 三河広瀬駅
exWBRÜCKE1
矢作川
exSBRÜCKE
猿投グリーンロード
exAKRZu
東海環状自動車道
exBHF
-4.5 枝下駅
exWBRÜCKE1
御船川
exBHF
-1.5 三河御船駅
xENDEa
2004年廃止
ABZlf KDSTr
猿投検車区
BHF
0.0 猿投駅
BHF
1.1 平戸橋駅
BHF-ELEV
2.2 越戸駅
hWSTR
籠川橋梁
STRlg-ELEV hSTR
愛知環状鉄道:愛環線
hKRZhu ABZlg-ELEV
豊田線
HST-ELEV hSTR
愛環梅坪駅
hSTR BHF-ELEV
4.2 梅坪駅
BHF-ELEV + HUB84
BHF-ELEV + HUB84
BHF-ELEV
BHF-ELEV + HUB82
BHF-ELEV + HUB82
BHF-ELEV
5.6 豊田市駅 新豊田駅
hSTR ELEVe
hSTR BHF
7.4 上挙母駅
HST-ELEV STR
新上挙母駅
hSTR eABZlf exSTRq
挙母線
STRlf-ELEV KRZh hSTRq
愛環線
BHF
10.2 土橋駅
AKRZu
東名高速道路
BHF
12.8 竹村駅
BHF
15.1 若林駅
WBRÜCKE2
逢妻男川
AKRZu
伊勢湾岸自動車道
BHF
17.5 三河八橋駅
WBRÜCKE1
逢妻男川
SBRÜCKE
国道419号衣浦豊田道路
SBRÜCKE
国道1号
STR STRrg
名古屋本線
STR eDST
-
0.8
知立信号所
eABZrg eABZrf
知立連絡線 -1984
BHF + HUB84
BHF + HUB84
BHF
eBHF + HUB82
eBHF + HUB82
eBHF
20.6
0.0
三河知立駅
STR STR
東知立駅 -1968
ABZ3lg
BHFq + HUB81
BHFq + HUB81
BHFq
KRZu STRrf
名古屋本線
STRlf
BHFq + HUB83
BHFq + HUB83
BHFq
xABZgr+r
21.3 知立駅
SBRÜCKE
国道23号知立バイパス
KRZh
JR東海:東海道新幹線
BHF
23.5 重原駅
STRrg KRZo
JR東海:東海道本線
BHF + HUB84
BHF + HUB84
BHF
BHF + HUB82
BHF + HUB82
BHF
25.2 刈谷駅 1927-
STRrf eBHF
刈谷新駅 -1927
eABZlf exKDSTr
刈谷工場
BRÜCKE+BHF
26.8 刈谷市駅
WBRÜCKE1
下り松川
WBRÜCKE
猿渡川
BHF
29.4 小垣江駅
BHF
31.4 吉浜駅
SBRÜCKE
国道419号
BHF
33.3 三河高浜駅
BHF
34.3 高浜港駅
WBRÜCKE1
油ヶ淵排水路橋梁
BHF
36.1 北新川駅
BHF
37.1
0.0
新川町駅
exSTRrg eABZrf
新川口支線
exKBHFe STR
37.7
0.6
新川口駅 -1955
WBRÜCKE1
新川
BHF
38.2 碧南中央駅 1981-
eBHF
38.3 新須磨駅 -1981
KBHFxe
39.8
0.0
碧南駅
exSTRrg exABZrf
大浜口支線
exKBHFe exSTR
40.2
0.4
大浜口駅 -1946
exSTR
2004年廃止
exWBRÜCKE2
堀川
exBHF
40.5 玉津浦駅
exBHF
41.4 棚尾駅
exBHF
42.1 三河旭駅
exWBRÜCKE2
蜆川
exBHF
43.6 中畑駅
exWBRÜCKE
矢作川橋梁
exBHF
44.6 三河平坂駅
exSTRrg exKRZo
平坂支線
exHST exSTR
平坂口駅
exSTR exBHF
45.7 三河楠駅
exHST exSTR
港前駅
exKHSTe exSTR
平坂臨港駅
exBHF
47.2 北寺津駅 -1969
exBRÜCKE
寺津高架橋
exBHF
47.7 寺津駅
exWBRÜCKE1
北浜川
exBHF
50.0 西一色駅
exWBRÜCKE1
市子川
exBHF
51.5 三河一色駅
exBHF
53.5 松木島駅
exWBRÜCKE1
矢作古川
exBHF
56.0 三河吉田駅 -1943
exSTR STRrg
西尾線
xCPICla CPICr
56.2 吉良吉田駅
ABZrg STRrf
蒲郡線

三河線(みかわせん)は、愛知県豊田市猿投駅から愛知県碧南市碧南駅までを結ぶ名古屋鉄道(名鉄)の鉄道路線名古屋本線知立駅から南北に分岐する支線で、通称として知立駅を境に猿投方面の山地へ向かう北側を山線、碧南方面の海に近い南側を海線と呼ぶことがある。名鉄では、名古屋本線に次ぐ路線距離を持つ。

運賃計算区分はC(運賃計算に用いる距離は営業キロの1.25倍)。すべての駅でトランパスが使用できる。

なお、『鉄道要覧』による起点は猿投駅だが、列車運行および旅客案内では碧南駅から知立駅および知立駅から猿投駅へ向かう列車が下り、逆方向が上りとなっている。


目次

[編集] 概要

[編集] 営業中の区間

[編集] 猿投 - 知立間 (三河山線)

猿投 - 知立間の山線の中間部分は自動車産業が盛んな愛知県豊田市の真ん中を貫いている。同市の玄関駅は豊田市駅で、一駅北の梅坪駅から、西進して名古屋の中心へ向かう豊田線(名古屋市内は名古屋市営地下鉄鶴舞線と相互乗り入れ)が分岐している。豊田市駅から梅坪駅を経て越戸駅あたりまでは高架線であり、豊田市 - 梅坪間は豊田線の列車も走るため複線になっている。越戸駅から猿投駅までは、林の中を抜けていくような、ローカル色の濃い区間である。2001年に線区の合理化を進めるべく、いち早くワンマン運転を開始した。かつて上挙母駅から挙母線が分岐していた。

山線ではスプリングポイントが使われており、島式ホームとなっている一部の駅では、右側通行ですれ違う。これは昔三河線でタブレット閉塞を実施していた頃、通過する列車でも容易に通票を交換できるようにするためと、構内踏切を渡る乗客に対して従来の方法より安全にしていた名残である。

乗客の流れは、知立駅からの名古屋本線、あるいは豊田市駅・梅坪駅から豊田線を経て、名古屋などとの往来が主体となるが、豊田市内の自動車関連工場への通勤利用による流れも見られる。

山線の有人駅は知立・若林(朝のみ駅員配置。それ以外は駅集中管理システムにより無人)・土橋・豊田市・猿投の5駅である。

近年になって利用者が増加したため、従来の2両編成に変わって4両編成での運行が増加している。

[編集] 知立 - 碧南間 (三河海線)

知立 - 碧南間の海線には部分複線区間が存在するが、区間が短いために土曜・休日の6時台を除き電車同士のすれ違いはなく、複線化されているメリットは活かされていない。また刈谷駅で接続するJR東海道本線のダイヤ拡充と所要時間の短さ、乗車駅によってはJR線経由の方が安くなる運賃などで、名鉄名古屋本線を利用して名古屋へ向かう利用客が減少したため、名古屋方面への直通電車を取り止めた(2005年1月のダイヤ改正で昼間時の直通を廃止した後、名古屋本線から碧南に向かう直通列車は2006年4月の改正、碧南から名古屋本線に向かう直通列車は2008年12月の改正で全面廃止)。海線区間のうち高架駅は刈谷市駅のみで、三河高浜駅と刈谷駅が橋上駅になっている。電車交換可能駅の北新川駅は、車両が進行方向右側のホームに進入する。ワンマン運転は2006年に導入され、知立 - 猿投間で使用されている車両と共通運用されている。ただし、山線側で採用されたホームへのセンサー取り付けは行われていない。

乗客の流れは、知立駅からの名古屋本線、あるいは刈谷駅からJRの東海道本線を経て、名古屋などとの往来が主体となっている。

海線の有人駅は知立・刈谷・碧南中央の3駅のみである(高浜市の代表駅である三河高浜駅や終点の碧南駅は無人)。

[編集] 営業中の区間の路線データ

  • 路線距離(営業キロ):猿投 - 碧南間39.8km
  • 軌間:1067mm
  • 駅数:23駅(起終点駅を含む)
  • 複線区間:梅坪 - 豊田市間、知立 - 重原間、刈谷 - 刈谷市間。それ以外は単線
  • 電化区間:直流1500V
  • 閉塞方式:自動閉塞式
    • 交換可能駅:平戸橋駅、吉浜駅、高浜港駅、碧南中央駅を除く各駅

[編集] 廃止区間

2004年4月1日には両端区間の、山間部を走る西中金 - 猿投間、海沿いを走る碧南 - 吉良吉田間が廃止された。これらの区間は閑散区間で、1985年からは合理化のため電気運転を廃止し、小型のディーゼルカーであるレールバスを運行していた。しかし両区間の乗客の減少は続き、2000年に名古屋鉄道は西中金 - 猿投間、碧南 - 吉良吉田間の廃止届を同年秋に提出することを表明。沿線自治体が赤字補填をして存続させていた。2004年10月1日が当初の廃止期限であったが、代替バスの運行開始を学校の新年度に合わせることで、半年の前倒しとなった。

山線の廃止区間(西中金 - 猿投間)廃止後は豊田市から委託された名鉄東部交通豊栄交通により、さなげ足助バス(現・とよたおいでんバス さなげ足助線)が四郷駅 - 猿投駅 - 西中金 - 香嵐渓 - 足助 - 百年草を結んでいる。

廃止された海線の矢作古川橋梁を渡るキハ30形気動車。(2003年撮影)

海線の廃止区間(碧南 - 吉良吉田間)はほぼ三河湾に沿って走っており、碧南 - 三河旭の部分は、市街地を3分の2周する大きなオメガ(Ω)カーブとなっていた。これは鉄道敷設当時にカーブの先端に当たる玉津浦駅を、海水浴場の最寄り駅としての利便性を図ったことに起因するともいわれる。 三河楠 - 寺津間には、この区間の鉄道敷設の翌年の1927年に北寺津駅が設置されたが、1944年に休止され1969年に廃止された。同区間にある鉄道高架橋は、三河南部から中部国際空港へのアクセス道路となる県道衣浦岡崎線への踏切設置を避けるために、およそ21億円の費用で建設をされたが、1998年に供用を開始して間もなく名鉄は区間廃止を表明したため、わずかな期間しか利用されない高架橋工事への批判が噴出した。沿線自治体による年間2億円の赤字補填で鉄道の延命が図られたものの、このまま赤字補填を続けても、近い将来、三河旭 - 中畑間の矢作川鉄橋の架け替えに莫大な費用が掛かるとの懸念から、一部自治体が存続を断念する表明をしたことで海線側の廃止が決まり、山線側も追随する結果となった。

廃止後、旧沿線自治体からなるふれんどバス運行協議会から、碧南 - 吉良吉田 - 吉良高校前間が名鉄バス東部によるふれんどバスという名称の代替バスに転換された。

[編集] 廃止区間の路線データ

データは各区間の廃止時点のもの。

西中金 - 猿投間 (2004年廃止)

  • 路線距離(営業キロ):8.6km
  • 軌間:1067mm
  • 駅数:4(猿投駅を除く)
  • 複線区間:なし(全線単線)
  • 電化区間:なし(全線非電化
  • 閉塞方式:スタフ閉塞式(西中金 - 猿投間で1閉塞)

碧南 - 吉良吉田間 (2004年廃止)

  • 路線距離(営業キロ):16.4km
  • 軌間:1067mm
  • 駅数:11(碧南駅を除く、吉良吉田駅を含む)
  • 複線区間:なし(全線単線)
  • 電化区間:なし(全線非電化)
  • 閉塞方式:票券閉塞式
    • 交換可能駅:三河平坂駅(※同駅では朝のみ係員が派遣されて閉塞扱いが行われ、それ以外の時間帯は碧南・吉良吉田間を1閉塞にした併合閉塞が施行されていた)

新川口支線 (1955年廃止)

  • 路線距離(営業キロ):0.6km
  • 軌間:1067mm
  • 駅数:1(新川町駅を除く)
  • 複線区間:なし(全線単線)
  • 電化区間:直流1500V

大浜口支線 (1946年廃止)

  • 路線距離(営業キロ):0.4km
  • 軌間:1067mm
  • 駅数:1(大浜港駅(現:碧南駅)を除く)
  • 複線区間:なし(全線単線)
  • 電化区間:直流1500V

[編集] 未成区間

山線の終点は西中金駅であったが、最終的には足助に至る予定だった。しかし、世界恐慌の影響や用地買収の難航などが足助付近の建設に支障し、路盤のほとんどの完成を見た時には太平洋戦争の開戦に見舞われた。敷設されるはずだったレールは南方戦線に供出されてしまい、ついに電車が走ることのなかったかつての路盤は現在、細い市道となっている。足助には紅葉の名所として知られる香嵐渓があり、毎年秋のシーズンになると三河線に並行する国道153号(飯田街道)が激しい渋滞を起こすため未成線になってしまったことが悔やまれているが、通年利用者数が期待できず、採算性の面から実現は乏しかったとする見方もある。

また三河線前身の三河鉄道当時に、子会社の新三河鉄道が取得していた八事(名古屋市) - 挙母間の鉄道敷設免許は、のちに合併した名鉄に引き継がれ、長い時間を経て名鉄豊田線となっている。

[編集] 複線化計画

山線では沿線の豊田市に本社を置くトヨタ自動車が、名古屋駅前の高層ビルミッドランドスクエアに営業部門を集結させることや、沿線にある同社の工場へ通勤での電車利用を推進する方針を打ち出したことで、さらなる輸送人員増加が期待できることから、名鉄は2006年度からの新3カ年経営計画で、名鉄空港線とともに「高架化、複線化、高速化など、需要に応じた投資を多角的に行う」と明示し、知立駅から豊田市駅までの複線化も本格的に検討され始めた。

すでに豊田市は、複線化用地取得費用の面で及び腰だった名鉄側の姿勢を見て、市独自に区画整理事業、立体交差事業を進めて複線化対応の高架線建設を計画するなど、「後は複線の線路敷設だけ」というお膳立てをする積極行動に出て、2006年7月頃から三河八橋駅付近の工事を本格的に着手。2009年12月12日にまず三河八橋駅周辺1.6kmの高架化が完成予定であり[1]、また、隣の若林駅周辺2kmの高架事業も2006年度から調査が始められている。

知立駅連続立体交差事業についても一部の周辺整備事業が開始され、2014年度の完成を目指している。しかし、知立市の計画は、すでに重原駅まで部分複線化されている海線側は複線化対応の高架計画だが、現在も単線の山線側は、連続立体交差事業により同時に高架化される予定の三河知立駅までが複線化対応で、三河知立駅から先の区間は単線化のままの高架計画となっている。これは一つの事業としての費用を低く抑えるために、名鉄側との確約が取れていない複線化を先行して行わないという消極的判断で、豊田市の対応とは対照的であり、自治体の財政の差を見せつけられた結果となっている。また、この連続立体交差事業の三河知立駅同時高架化という案に対し、やはり事業費圧縮のため、高架区間から外れた知立市山町、同市牛田町地内に駅を移転し、地上駅とする案も出されている。

海線では1967年9月に沿線自治体4市により名鉄三河線複線化促進期成同盟会が結成されて以来、1976年の知立 - 重原間、1980年の刈谷市駅高架化に伴う刈谷 - 刈谷市間の複線化がなされたものの、翌1981年に碧南中央駅の移設開業では1面1線の駅構造となり、複線化対応は見送られた。1984年に貨物営業が廃止されると各駅構内の整理が進み、間もなく吉浜、高浜港両駅も棒線化された。鉄道から車へのシフト、またJR東海道線のダイヤ拡充に伴い、名鉄本線直通の効果が見いだせない海線には、複線化促進の兆しが見えていない。そんな中、2002年に河川改修に伴う小垣江駅周辺の工事では、刈谷市駅寄りにおよそ300mの複線区間が完成した。なお、重原 - 刈谷間は全線に渡って複線分の用地は確保されており、JR東海道本線をまたぐ橋梁も複線分用意されている。現在使用されている線の方が後に設置されたものである。

今でも名鉄三河線複線化促進期成同盟会は活動を行っているが、名鉄側は東部支配人と部長などが参加し、毎回、要望と意見交換で終わっている。

[編集] 運行形態

知立駅で運転系統が分かれているが、運用上の都合で山線海線の直通列車も存在する(2008年12月のダイヤ改正で平日朝は原則として直通を行い、山線の列車は知立駅4番ホームに到着し、名古屋方面へ「対面乗り換え」ができるように配慮されている。なお知立で列車番号が変わる)。いずれもワンマン運転開始までは名古屋方面との直通運転も存在していた。そのためか名古屋本線(名鉄岐阜 - 豊橋)の快速特急・特急との接続は極めて良好である。現在は平日朝に猿投から1本だけ、普通列車が名古屋方面へ直通している(豊明駅で吉良吉田発の準急を増結するため豊明から準急に変わる。ただし鳴海までは各駅停車)

山線区間では、知立 - 猿投間で深夜時間帯を除き15分間隔で普通列車が運行されている。この区間には駅集中管理システムが導入されており、2001年10月1日からワンマン運転が実施されている。知立・豊田市・猿投駅を除く各駅にはホームに赤外線センサーが据え付けられ、列車発車直後の列車接触を検出するようになっている。なお、赤外線センサーは、あくまでもセンサーであり、ドア部分以外でのホーム転落を防ぐための柵ではなく、そのような形状はしていない。そのため降車した客がセンサーを遮り、発車した電車が緊急停車することがしばし発生している。

この区間の最長編成は地下鉄直通用の6両編成を除くと4両である(ただし、猿投駅に留置線がある関係で車両検査や疎開留置で山線全線に渡り6両編成の回送が運転されることがある)。日中と休日は2両編成が中心ではあるが、ラッシュ時など利用客が多い時間帯では4両編成での運転も多くなる。なお、豊田スタジアムなどでのイベント開催時には線内の交換設備をすべて使用し毎時6本(約10分間隔)の運転となる。この場合、通常の三河線用のワンマン車両だけでは足りなくなるため、他線からワンマン運転に対応しない3500・3700系3300系5000系、6500系などが入線することがある。1965年からは1974年まで豊田市駅まで特急が運行されていた。

パノラマカー7000系の入線も可能。かつては臨時特急で猿投まで乗り入れた。ただし、特急としての運用は豊田市までで、豊田市 - 猿投間は普通列車として運転された。

他に、梅坪 - 豊田市間には、豊田線名古屋市営地下鉄鶴舞線犬山線への直通列車が乗り入れているほか、豊田線運用車両の出庫を兼ねて土橋発豊田市行きが早朝に2本設定されている(土橋行きは客扱いを行わず回送となる)。

海線区間では、普通列車のみ15分間隔で運行されている。山線と同じく、日中と土休日ダイヤでは2両編成運行が中心になるが、ラッシュ時には4両編成の運転となる。この区間にも全線で2005年より駅集中管理システムが導入されたことにより、2006年4月29日のダイヤ改正からワンマン運転が開始された。運転方式は山線で採用されているホームセンサーを採用せず、小牧線で採用された小型液晶モニター支援でのワンマン運転となっている(三河線においては、無人駅でないとモニターに何も表示されない。また、山線ではホームセンサーのみの使用で、液晶モニターには何も表示されない)。海線にも1950年からは1974年まで特急が運行されていた。

この区間の最長編成は山線と同じく、4両である。

廃止区間の西中金 - 猿投間、碧南 - 吉良吉田間は、廃止時点でレールバスを使用しての区間内折り返しワンマン運転で、60分間隔の運行であった。また出入庫の関係上知立までの直通列車も存在していた。平日朝のみ三河平坂駅での折り返しや列車交換も行われていた。

[編集] 利用状況

愛知県の統計[2]によれば2004年度(平成16年度)の輸送人員は、26,999,000人(一日平均73,969人)、乗車密度は15,283人であった。

廃止前の廃止区間(西中金 - 猿投・碧南 - 吉良吉田)を含めた輸送人員は、2002年度(平成14年度)は一日平均72,424人、2003年度(平成15年度)の一日平均74,200人と、全線の約3分の1にあたる25kmもの区間が廃止されたにもかかわらずほとんど変わっていない。

なお、猿投駅、豊田市駅、刈谷駅、刈谷市駅等の利用者数はここ数年は上昇傾向にある。

[編集] 歴史

1910年刈谷出身の代議士三浦逸平や刈谷の有力者大野介蔵、太田平右衛門、高野松次郎らが発起人となって、大浜(現在の碧南市)から高浜を結び、刈谷で東海道線に接続する構想の碧海軽便鉄道を申請した。 1912年に東海道線の刈谷駅から、さらに知立まで延長して結ぶ計画に改め三河鉄道を設立した。途中、明治から大正への改元を挟み、同年に知立 - 挙母(豊田市)の敷設免許を持つ知挙軽便鉄道を合併した。

開業時は大浜港(現在の碧南)、新川町、高浜港、吉浜、小垣江、刈谷町(現在の刈谷市)、刈谷新(現在の刈谷)の各駅と、北新川の停留所が置かれ、14.5kmの区間を所要時間1時間以上かけて運転されていた。後にこの区間には三河高浜駅が増設され、夏の海水浴シーズンには新須磨臨時停車場が設置された。

知立(現在の三河知立) - 刈谷新間を1915年に開通させると、続いて越戸、さらに足助方面への延伸を計画。西中金駅までは1928年に達したが、足助までの延伸は世界恐慌の影響や用地買収の難航、太平洋戦争などにより断念することになる。

大浜港以南の区間も1926年に神谷(後の松木島)まで延長され、1928年に吉良吉田駅まで開通した。開通時に神谷駅と呼ばれた松木島駅は、三河鉄道が経営危機に陥った1916年に社長に就任し、自らも莫大な資金を投入して経営再建を果した神谷伝兵衛の出身地で、その功績をたたえて駅名を神谷とした。 現在、蒲郡線となっている吉良吉田 - 蒲郡間も、三河鉄道により敷設され1936年に開通した。1941年の名古屋鉄道合併後も暫く三河線を名乗っていたが、1948年に蒲郡線に改称された。

三河線は知立駅でスイッチバックする線形となっているが、もともと三河線の三河知立駅が知立駅を名乗り、三河知立(三河線上の知立) - 重原間は名古屋本線上の現知立駅を通らない直線ルートをとっていた。開業当時は名古屋本線は愛知電気鉄道(愛電)、三河線は三河鉄道と別会社であった。名古屋本線の知立駅は三河線との交差地点上にあり三河線の乗り場と連絡橋で結ばれていた。1928年(昭和3年)6月1日 愛電豊橋線知立信号所と三河鉄道知立駅間に知立連絡線0.8kmが開通。1959年4月1日に現在の知立駅が開業し、これまでの知立駅は名古屋本線のものが東知立駅、三河線のものが三河知立駅と改称された。同時に三河線も新しい知立駅への新線が開通し、現在の線形となった。貨物列車のため従来の線路も残されたが、貨物列車廃止後は廃線となり、今でも複雑に入り組んだ連絡線の廃線跡がかなり残っている。

[編集] 年表

  • 1912年(明治45年)5月30日 : 三河鉄道設立。
  • 1914年(大正3年)2月5日 : 三河鉄道が刈谷新(現在の刈谷)駅 - 大浜港(現在の碧南)駅間開業。
  • 1915年(大正4年)7月10日 : 新須磨駅開業。
  • 1915年(大正4年)8月17日 : 新川町駅 - 新川口駅間が開業。
  • 1915年(大正4年)10月28日 : 知立(現在の三河知立)駅 - 刈谷新駅間開業。
  • 1915年(大正4年)11月29日 : 大浜港駅 - 大浜口駅間が開業。
  • 1918年(大正7年)4月20日 : 三河高浜駅開業。
  • 1920年(大正9年)7月5日 : 土橋駅 - 知立(現在の三河知立)駅間開業。
  • 1920年(大正9年)8月31日 : 上挙母駅 - 土橋駅間が開業。
  • 1920年(大正9年)11月1日 : 挙母(現在の豊田市)駅 - 上挙母駅間が開業。
  • 1922年(大正11年)1月17日 : 越戸駅 - 挙母駅間開業。
  • 1923年(大正12年)4月6日 : 重原駅開業。
  • 1923年(大正12年)10月26日 : 梅坪駅開業。
  • 1924年(大正13年)10月31日 : 猿投駅 - 越戸駅間開業。
  • 1925年(大正14年)頃 : 荻原駅を三河荻原駅に改称。
  • 1926年(大正15年)2月5日 : 猿投駅 - 大浜港駅間電化。
  • 1926年(大正15年)9月1日 : 大浜港駅 - 神谷(後の松木島)駅間開業。
  • 1927年(昭和2年)7月25日 : 北寺津駅開業。
  • 1927年(昭和2年)8月26日 : 枝下駅 - 猿投駅間開業。
  • 1927年(昭和2年)9月17日 : 三河広瀬駅 - 枝下駅間開業。
  • 1927年(昭和2年)10月25日 : 味浜駅を西一色駅に改称。
  • 1927年(昭和2年)11月10日 : 刈谷新駅を移設し刈谷駅に改称、国鉄との共同駅。
  • 1928年(昭和3年)1月22日 : 西中金駅 - 三河広瀬駅間開業。
  • 1928年(昭和3年)6月1日 : 知立連絡線 知立(現在の三河知立)駅 - 知立信号所間開業。
  • 1928年(昭和3年)8月25日 : 神谷駅 - 三河吉田駅間が開業。
  • 1941年(昭和16年)6月1日 : 名古屋鉄道が三河鉄道を合併、西中金駅 - 蒲郡駅間を三河線とする。
  • 1941年(昭和16年)8月1日 : 豊橋線(現在の名古屋本線)新知立(後の東知立)駅と三河線知立(現在の三河知立)駅を統合し知立駅に改称。
  • 1943年(昭和18年)2月1日 : 三河吉田駅を移設し西尾線の同駅(現在の吉良吉田駅)と統合。
  • 1943年(昭和18年)12月 : 刈谷乗務区を設置。
  • 1944年(昭和19年) : 北寺津駅休止。
  • 1946年(昭和21年)8月1日 : 大浜港駅 - 大浜口駅間廃止。
  • 1948年(昭和23年)5月16日 : 三河線を西中金駅 - 三河吉田駅間とし、三河吉田駅 - 蒲郡駅間は蒲郡線とする。
  • 1949年(昭和24年)12月1日 : 神谷駅を松木島駅に改称。
  • 1950年(昭和25年): 知立連絡線を介して名古屋本線との直通運転を開始。
  • 1952年(昭和27年)3月1日 : 刈谷町駅を刈谷市駅に改称。
  • 1954年(昭和29年)4月1日 : 大浜港駅を碧南駅に改称。
  • 1955年(昭和30年)2月1日 : 新川町駅 - 新川口駅間廃止。
  • 1958年(昭和33年)6月27日 : 足助駅 - 西中金駅間の免許失効、延伸計画を断念。
  • 1959年(昭和34年)4月1日 : 名古屋本線に現在の知立駅開業、従前の知立駅を名古屋本線東知立駅と三河線三河知立駅に分離、三河知立駅 - 知立駅 - 重原駅間の新線開業、刈谷乗務区を知立乗務区に移転。
  • 1959年(昭和34年)10月1日 : 挙母駅を豊田市駅に改称。
  • 1959年(昭和34年)11月1日 : 三河吉田駅を吉良吉田駅に改称。
  • 1964年(昭和39年)9月14日 : 特急みかわ号運転開始(5500系使用)。
  • 1969年(昭和44年)4月5日 : 北寺津駅廃止。
  • 1972年(昭和47年)7月13日 : 集中豪雨により西中金駅 - 猿投駅間不通、同年8月10日復旧。
  • 1976年(昭和51年)4月11日 : 知立駅 - 重原駅間複線化。
  • 1980年(昭和55年)12月14日 : 刈谷駅 - 刈谷市駅間複線化。
  • 1981年(昭和56年)12月14日 : 新須磨駅を移設し碧南中央駅に改称。
  • 1984年(昭和59年)1月1日 : 貨物営業廃止。
  • 1984年(昭和59年)4月1日 : 知立連絡線 三河知立駅 - 知立信号所間が廃止。
  • 1985年(昭和60年)3月14日 : 西中金駅 - 猿投駅間の電気運転を廃止し、レールバスを投入。同区間でワンマン運転開始。
  • 1986年(昭和61年)10月1日 : 梅坪駅 - 豊田市駅間が高架複線化。
  • 1990年(平成2年)7月1日 : 碧南駅 - 吉良吉田駅間の電気運転を廃止し、レールバスを投入。同区間でワンマン運転開始。
  • 2001年(平成13年)10月1日 : 猿投駅 - 知立駅間に駅集中管理システムを導入、ワンマン運転開始。
  • 2003年(平成15年)10月1日 : 猿投駅 - 知立駅間の各駅にトランパスを導入。
  • 2004年(平成16年)4月1日 : 西中金駅 - 猿投駅間、碧南駅 - 吉良吉田駅間廃止。
  • 2005年(平成17年)9月14日 : 知立駅 - 碧南駅間の各駅に駅集中管理システムとトランパスを導入。
  • 2006年(平成18年)4月29日 : 知立駅 - 碧南駅間でワンマン運転開始。
  • 2009年(平成21年)12月12日 : 三河八橋駅周辺 (1.6km) 高架化完成。

[編集] 駅一覧

全駅愛知県に所在。上り方向(猿投→碧南)に記述。

[編集] 営業中の区間

運行されている列車は普通列車のみ。全駅に停車。他線との直通列車も三河線内ではすべて普通列車として運行。

凡例
単線/複線 … |:単線区間 ◇:単線区間の交換可能駅 ∧:これより下は複線 ∨:これより下は単線
駅名 駅間キロ 営業キロ 接続路線 単/複線 所在地
猿投駅 - 0.0   豊田市
平戸橋駅 1.1 1.1  
越戸駅 1.1 2.2  
梅坪駅 2.0 4.2 名古屋鉄道:豊田線(豊田市駅まで直通)
豊田市駅 1.4 5.6 愛知環状鉄道愛知環状鉄道線新豊田駅
上挙母駅 1.8 7.4 愛知環状鉄道:愛知環状鉄道線(新上挙母駅:徒歩5分)
土橋駅 2.8 10.2  
竹村駅 2.6 12.8  
若林駅 2.3 15.1  
三河八橋駅 2.4 17.5  
三河知立駅 3.1 20.6   知立市
知立駅 0.7 21.3 名古屋鉄道:名古屋本線
重原駅 2.2 23.5  
刈谷駅 1.7 25.2 東海旅客鉄道東海道本線 刈谷市
刈谷市駅 1.6 26.8  
小垣江駅 2.6 29.4  
吉浜駅 2.0 31.4   高浜市
三河高浜駅 1.9 33.3  
高浜港駅 1.0 34.3  
北新川駅 1.8 36.1   碧南市
新川町駅 1.0 37.1  
碧南中央駅 1.1 38.2  
碧南駅 1.6 39.8  

[編集] 過去の接続路線

[編集] 廃止区間

凡例
単線/複線 … |:単線区間 ◇:単線区間の交換可能駅
駅名 駅間キロ 営業キロ 接続路線 単/複線 所在地
西中金駅 - 0.0   豊田市
三河広瀬駅 2.8 2.8  
枝下駅 1.3 4.1  
三河御船駅 3.0 7.1  
猿投駅 1.5 8.6  
営業区間
碧南駅 - 48.4   碧南市
玉津浦駅 0.7 49.1  
棚尾駅 0.9 50.0  
三河旭駅 0.7 50.7  
中畑駅 1.5 52.2   西尾市
三河平坂駅 1.0 53.2 名古屋鉄道:平坂支線1960年3月27日廃止)(平坂口駅:徒歩7分)
三河楠駅 1.1 54.3  
北寺津駅* 1.5 55.8  
寺津駅 0.5 56.3  
西一色駅 2.3 58.6   幡豆郡一色町
三河一色駅 1.5 60.1  
松木島駅 2.0 62.1  
吉良吉田駅 2.7 64.8 名古屋鉄道:西尾線蒲郡線 幡豆郡吉良町

[編集] 未成区間

足助駅 - 追分駅 - 西中金駅

[編集] 脚注

[ヘルプ]
  1. ^ 高架設備はすべて複線分のスペースが確保されている。
  2. ^ 愛知県ホームページ あいちの陸上交通

[編集] 関連項目


最終更新 2009年12月5日 (土) 20:11 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【名鉄三河線】変更履歴

ご利用上の注意

もっと調べる!