三菱・3G8型エンジン
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三菱・3G8型エンジンは、三菱自動車製ガソリンエンジンの系列である。登場当初は同社のサイクロンエンジンシリーズのバリエーションのひとつだった。
目次 |
[編集] 概要
1987年1月における同社製の5代目ミニカのマイナーチェンジの際に、従来のG23B型の後継として採用されて以降、今日まで同社製の軽自動車に幅広く搭載されている。
1990年1月の軽自動車の規格改定を境として、排気量が550ccクラスの3G81型および660ccクラスの3G83型が存在する。後者は前者の排気量を拡大したものであり、基本構造はほぼ共通である。
2006年に登場したi(アイ)に採用されている3B20型が事実上の後継とされるが、同機はアイのパッケージングに合わせて専用設計された側面が強く、同社のその後の軽自動車分野の商品展開においても、3G83型が引き続き採用されている。
[編集] 機構
当初は機械式キャブレター方式のジェットバルブ付・多球形燃焼室を用いたSOHC6バルブ仕様しか存在しなかったが、その後は改良が重ねられ、様々な仕様が登場した。1998年に8代目ミニカが登場して以降は、全てECI方式SOHC12バルブに統一されている。この際、MVV(リーンバーン)仕様が登場したが、排気ガス規制の観点から2001年以降、従来型と混在するかたちで廃止されて行った。シリンダーブロックは鋳鉄製で、可変バルブ機構も未採用のままであり、今日の軽自動車用エンジンとしては設計の古臭さは否めないが、登場から20年以上に渡って熟成されてきたこともあり、信頼性においては定評がある。
550ccクラスの3G81型には、量産市販車では世界初となるDOHC5バルブ仕様(1気筒当たり吸気3、排気2)が存在した。これは6代目ミニカの初期に存在したグレード「ダンガン」に搭載され、ターボと組み合わせることによって、同社製軽自動車の中で初めて自主規制値の64psを達成した。同機は軽自動車の規格改定後も半年ほど550ccクラスのままで併売された。また、同じく5バルブで自然吸気仕様のものも存在した。
このDOHC5バルブ機構は後に3G83型や4気筒の4A30型にそのまま引き継がれた(3G83型DOHC5バルブ・1990年3月~1993年12月まで。4A30型DOHC5バルブ・1993年9月~2002年9月まで)。
[編集] 諸元
※かっこはその諸元の仕様の存在が確認された年月であり、必ずしも初登場の年月を表すものではない。また、下記以外にも複数の仕様が存在する。
[編集] 3G81
- 構成 直列3気筒 SOHC 6バルブ (製造期間:1987年-1990年)
- 排気量 548cc
- ボア(mm)×ストローク(mm) 62.3×60.0
- 圧縮比 9.8
- 出力・トルク
- (1)30ps/6,500rpm 4.2kg・m/3,000rpm(ダウンドラフト1バレル式キャブレター)
- (2)32ps/6,500rpm 4.3kg・m/4,000rpm(ダウンドラフト2バレル式キャブレター)
- (3)30ps/5,500rpm 4.4kg・m/4,000rpm(サイドドラフト1バレル式・可変ベンチュリキャブレター)
- 主な採用車種
- 構成 直列3気筒 SOHC 6バルブ インタークーラー付ターボ (製造期間:1987年-1988年)
- 排気量 548cc
- ボア(mm)×ストローク(mm) 62.3×60.0
- 圧縮比 8.5
- 出力・トルク
- 50ps/6,500rpm 6.7kg・m/3,500rpm(ダウンドラフト1バレル式キャブレター)
- 主な採用車種
- ミニカターボ、ミニカエコノターボ(5代目の1987年1月のマイナーチェンジより。)
- 構成 直列3気筒 DOHC 15バルブ ECI インタークーラー付ターボ (製造期間:1989年-1990年)
- 排気量 548cc
- ボア(mm)×ストローク(mm) 62.3×60.0
- 圧縮比 8.5
- 出力・トルク 64s/7,500rpm 7.6kg・m/4,500rpm
- 主な採用車種
- ミニカ(6代目の「ダンガン」に採用。)
- 構成 直列3気筒 DOHC 15バルブ (製造期間:1989年-1990年)
- 排気量 548cc
- ボア(mm)×ストローク(mm) 62.3×60.0
- 圧縮比 10.0
- 出力・トルク
- (1)38s/7,000rpm 4.4kg・m/4,500rpm(ダウンドラフト2バレル式キャブレター)
- (2)46s/7,500rpm 4.7kg・m/5,500rpm(ECI)
- 主な採用車種
- ミニカ(6代目の1989年8月のマイナーチェンジと共に登場し、(1)キャブレター仕様と(2)ECI仕様が混在した。)
- 構成 直列3気筒 SOHC 6バルブ スーパーチャージャー (製造期間:1987年-1991年)
- 排気量 548cc
- ボア(mm)×ストローク(mm) 62.3×60.0
- 圧縮比 8.5
- 出力・トルク 46s/6,000rpm 6.0kg・m/4,000rpm(サイドドラフト1バレル式・可変ベンチュリキャブレター)
- 主な採用車種
- ブラボー(初代)
- ミニキャブ(4代目の1987年6月のマイナーチェンジより。)
[編集] 3G83
- 構成 直列3気筒 SOHC 6バルブ (製造期間:1990年-1998年)
- 排気量 657cc
- ボア(mm)×ストローク(mm) 65.0×66.0
- 圧縮比 9.8
- 出力・トルク
- (1)40ps/6,000rpm 5.2kg・m/4,000rpm(ダウンドラフト2バレル式キャブレター)
- (2)38ps/5,500rpm 5.3kg・m/4,500rpm(サイドドラフト1バレル式・可変ベンチュリキャブレター)
- 主な採用車種
- (1)
- ミニカ(6代目の規格変更に伴い1990年3月より。後に電子制御式キャブレターに移行。)
- ミニカトッポ(初代より)
- (2)
- ブラボー(2代目)
- ミニキャブ(4代目の1987年6月のマイナーチェンジより。)
- (1)
- 構成 直列3気筒 DOHC 15バルブ (製造期間:1990年-1993年)
- 排気量 657cc
- ボア(mm)×ストローク(mm) 65.0×66.0
- 圧縮比 10.0
- 出力・トルク
- (1)46ps/7,000rpm 5.3kg・m/4,500rpm(ダウンドラフト2バレル式キャブレター)
- (2)52ps/7,500rpm 5.7kg・m/5,700rpm(ECI)
- (3)50ps/7,000rpm 5.8kg・m/5,000rpm(ECI)
- 主な採用車種
- (1)・(2)
- ミニカ(6代目の規格変更に伴い1990年3月より。(2)は「ダンガン」の自然吸気仕様に採用。)
- ミニカトッポ(初代)
- (3)ブラボー(2代目)
- (1)・(2)
- 構成 直列3気筒 DOHC 15バルブ ECI インタークーラー付ターボ (製造期間:1990年-1993年)
- 排気量 657cc
- ボア(mm)×ストローク(mm) 65.0×66.0
- 圧縮比 8.5
- 出力・トルク
- (1)64s/7,000rpm 9.8kg・m/3,500rpm
- (2)64s/6,500rpm 9.6kg・m/3,000rpm
- 主な採用車種
- (1)ミニカ(6代目の規格改定後の「ダンガン」に採用。)
- (2)ブラボー(2代目)
- 構成 直列3気筒 SOHC 12バルブ (製造期間:1991年-1998年)
- 排気量 657cc
- ボア(mm)×ストローク(mm) 65.0×66.0
- 圧縮比 10.0
- 出力・トルク 42ps/6,000rpm 5.7kg・m/5,000rpm(サイドドラフト1バレル式・可変ベンチュリキャブレター)
- 主な採用車種
- ブラボー(2代目)
- ミニキャブ(5代目より。)
- 構成 直列3気筒 SOHC 12バルブ ECI (製造期間:1997年-)
- 排気量 657cc
- ボア(mm)×ストローク(mm) 65.0×66.0
- 圧縮比 10.2
- 出力・トルク
- (1)50ps/6,500rpm 6.3kg・m/4,000rpm
- (2)48ps/6,000rpm 6.0kg・m/3,500rpm
- (3)48ps/6,000rpm 6.3kg・m/4,000rpm
- 主な採用車種
- 構成 直列3気筒 SOHC 12バルブ ECI インタークーラー付ターボ (製造期間:2002年-)
- 排気量 657cc
- ボア(mm)×ストローク(mm) 65.0×66.0
- 圧縮比 8.5
- 出力・トルク
- (1)64s/6,000rpm 9.5kg・m/3,500rpm
- (2)64s/6,000rpm 8.8kg・m/3,000rpm
- 主な採用車種
- (1)
- eK(eKスポーツおよびeKアクティブのみ。初代および2代目の日産・オッティを含む。)
- トッポ
- (2)タウンボックス(2002年8月のマイナーチェンジより。日産・クリッパーリオを含む。)
- (1)
[編集] 関連項目
最終更新 2009年8月12日 (水) 11:40 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【三菱・3G8型エンジン】変更履歴

