三菱・i-MiEV

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三菱・i-MiEV
i-MiEV(東京モーターショウ出展版)
i-MiEV(中国電力版)
i-MiEV(量産版)
乗車定員 4人
ボディタイプ 5ドアハッチバック
モーター 永久磁石式同期型
最高出力 330V(電池総電圧)
変速機 1段に固定
車両重量 1080kg
バッテリー容量 16kWh(電池総電力量)
-このスペック表は試行運用中です-

i-MiEV(アイ・ミーブ[1]、アイミーブ)は、三菱自動車工業2006年10月に発表し、2009年6月4日に量産製造を開始[2]した電気自動車。大きな蓄電量を持つリチウムイオン二次電池を用いた世界初の量産車となる。

目次

[編集] 概要

軽自動車 三菱・i の車体に、ガソリンエンジンに代えて永久磁石交流同期電動機と重量200kgのリチウムイオン二次電池(バッテリー)パックなどMiEV技術や回生ブレーキなどを搭載した同車は、ライバル企業に先駆け三菱自動車が量産化に成功した。2009年6月5日に正式発表され、同年7月下旬から法人を中心に販売開始され[3]、個人向け販売は2010年4月から始められる[1]二酸化炭素の排出が無く、使用エネルギー単価もハイブリッド車の1/3から1/4に抑えられる[4]

新規開発した電気自動車統合制御システムMiEV OSを搭載し、モーター、インバーター、バッテリーを総合的に管理している。充電は高速充電が可能な三相200ボルトのほか、家庭用の単相100ボルトまたは200ボルトにも対応している。バッテリーの製造は、電気自動車用電池の開発・製造専門の会社としてジーエス・ユアサコーポレーション三菱商事、三菱自動車がそれぞれ出資して設立したリチウムエナジージャパンで行っている。[1]

[編集] メカニズム

ベースとなったガソリン車のエンジンがあった部分(リアシート後方)にコンベンショナルな交流同期電動機をコンパクトに搭載し、軽自動車枠の自主規制である64馬力の出力を発揮する。モータの高トルク化と高回転化によりトランスミッションは非搭載。減速ギアとデファレンシャルギアを介して後2輪を駆動する。なお、インホイールモータ技術は採用されなかった。レスポンスの良すぎるモータを制御するため、専用のOSを用意し、滑らかでありながらレスポンスの良い走りを目指した制御が行われる。

メディアなどのレポートでもガソリン車よりも滑らかで力強い走りがレポートされた。

床下部分にリチウムイオン電池を搭載することで、室内スペースの犠牲をなくした上、低重心化による上質な走りが副産物として生まれた。マンガン系正極とグラファイト負極を組み合わせたリチウムイオン電池で急速充電性能と高エネルギー密度、安全性をバランスさせた。リチウムイオン電池の中ではコストが安い種類であるが、まだ高価であることに変わりない。搭載される電池のスペックシートによれば、通常の使用であれば10年以上の使用も可能である(多少性能は低下する)。基本的に電池の交換は必要ないが、極端に長期間使用する場合は交換が必要な場合も考えられる。

充電は単相100V/200V普通充電の場合は車載の充電器で行え、こちらの充電方法が基本となる。100Vの場合で約14時間、200Vの場合で約7時間となる。電池残量が0%の状態から100%までの充電時間であり、電池残量がある場合はそれよりも短い充電時間となる。急速充電の場合は50kW充電器の場合で0%から80%まで回復させるために30分を要する。こちらの場合も、電池残量がある程度残っている場合はそれよりも短い充電時間となる。急速充電の場合は80%以上の充電は基本的に行えない(電池の特性により、満充電付近は充電時間が長くなるため)。

実際の航続距離は、一般的な市街地(40~60km/h程度の走行速度)で空調なしの場合は120km、エアコン使用時で100km、ヒーター使用時で80kmとメーカーは発表している。一般的な使用では80kmでも問題ないが、用途が限定されることは確かである。メーカーとしては、短距離用途を布石に長距離用途にも拡大していく予定があるという。

[編集] 価格

価格、補助金等の情報は2009年9月時点のものとする。 車両本体価格は459万9000円(税込み)。電池は搭載されている。 当該車両の場合、国の補助金は139万円。地方自治体等の補助金もあり、たとえば神奈川県の場合は69万5000円の補助金が得られる。神奈川県の場合で実質約250万円での購入が可能である。補助金の適用には各種の条件がある。 一般ユーザーでも購入が可能だが、今のところはメンテナンスリース方式での販売のみである。

[編集] 充電インフラ

三菱ディーラーの店舗網を利用し、充電ができる体制を整備しているが、今のところはほとんどの店舗で100Vまたは200Vの普通充電のみであり、急速充電器の設置はこれからである。

[編集] 開発

i-MiEVは、2008年2月以降だけでも延べ295,000km、5億件の走行データが収集された。これはガソリン車とは比較にならない膨大な量で、このために日本の電力会社7社と提携して40台の試験車を供した。グローバル・ポジショニング・システムを付けたデータロガーから通信モデムを介して環境や使用条件が性能にもたらす影響を調査し、改良に生かした。また運転者からの意見も取り入れ、残りの走行可能距離を1km単位で知らせる表示機能などを追加した。[2]

また、宣伝を兼ねて社長の益子修は2007年10月から試験車を社長車として用いた。時にホテルなどで「怪しいクルマ」と判断されて入場を断られることもあったというが、延べ6,700kmを走行した。[2]

[編集] 課題

量産や販売を先行することで、ノウハウをいち早く積み上げることを狙った同車が収益に寄与するまでには何年もかかると見込まれている。損益分岐点は年間販売30,000台に対し、生産計画は2009年度に2,000台、2010年でも5,000台でしかない。これは電池の生産能力にボトルネックがあるためであり、数百億円の投資などを経て同社では2013年度以降の黒字化を目指している。[2]

その一方で、整備にも課題を残す。ユニット交換が主体となるため技術的なハードルは低いが、その分高価になると予想される。また作業のためには、従来は不要だった感電を防ぐためのゴム絶縁体作業着や電気取扱いの知識などが求められ、同社では技術研修会の開催など整備士教育に努めている。[2]

[編集] 歴史

[編集] 脚注

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  1. ^ "プレスリリース「三菱自動車、新世代電気自動車『i-MiEV』を市場投入" (日本語). 三菱自動車工業. 2009年6月5日 閲覧。
  2. ^ “News Edge「三菱自 社運乗せ、電気自動車発進」”, 日経産業新聞: 20, (2009年6月5日) 
  3. ^ "三菱自動車:初の量産電気自動車「アイミーブ」発表" (日本語). 毎日jp. 2009年6月5日 閲覧。
  4. ^ アイミーブは夜間電力価格。ガソリン価格は2009年6月1日・日本国内平均価格(日経産業新聞2009年6月5日p20記事より)
  5. ^ 三菱自動車応援ブログと株日記2009年7月24日
  6. ^ 両備タクシー、中国地方初、電気自動車小型タクシー導入 - 両備ホールディングス ニュースリリース 2009年11月2日
  7. ^ 三菱自動車、『i-MiEV(アイ・ミーブ)』が「日本自動車殿堂」カーテクノロジーオブザイヤーを受賞 - 三菱自動車工業 プレスリリース 2009年10月30日

[編集] 関連項目

ウィキメディア・コモンズ
  • 直流電化住宅

[編集] 外部リンク

以下、アイミーブをタクシーとして採用している企業

最終更新 2009年11月23日 (月) 15:22 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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