上毛電気鉄道上毛線

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上毛線(じょうもうせん)は、群馬県前橋市中央前橋駅から桐生市西桐生駅に至る上毛電気鉄道鉄道路線である。

上毛電気鉄道上毛線
上毛電気鉄道700型(2006年12月)
上毛電気鉄道700型(2006年12月)
路線総延長 25.4 km
軌間 1067 mm
電圧 1500 V (直流)
hSTR
両毛線
HST-ELEV
前橋駅
LUECKE KBHFa
0.0 中央前橋駅
BHF
0.8 城東駅
BHF
1.6 三俣駅
BHF
2.2 片貝駅
BHF
3.2 上泉駅
BHF
4.3 赤坂駅
BHF
5.6 心臓血管センター駅
BHF
6.2 江木駅
ABZrg KDSTr
車両基地
BHF
8.3 大胡駅
exSTRq eABZrf
未成線
BHF
9.9 樋越駅
BHF
10.9 北原駅
BHF
12.0 新屋駅
BHF
13.3 粕川駅
BHF
14.3 膳駅
BHF
15.8 新里駅 1948-
eBHF
15.5 武井駅 -1948
BHF
17.7 新川駅
BHF
18.7 東新川駅
STR STRrg
わ鐵わたらせ渓谷線
STR HST
大間々駅
KBHFa + HUB84
KBHFa + HUB84
KBHFa
BHF + HUB82
BHF + HUB82
BHF
STR
19.6 赤城駅
ABZrg ABZrf STR
STR BHF STR
21.8 桐生球場前駅
STR STR HST
運動公園駅
STRrf STR STR
東武桐生線
STRq KRZo STRrf
わ鐵わたらせ渓谷線
BHF
22.8 天王宿駅
BHF
23.7 富士山下駅
BHF
24.3 丸山下駅
LUECKE KBHFe
25.4 西桐生駅
HST-ELEV
桐生駅
hSTR

目次

[編集] 概要

赤城山南麓を東西に横断する線形で、赤城山系が一望でき、桐生市内では渡良瀬川を渡るなど、都市部から田園風景まで変化に富んでいる。しかし、大きな観光施設は沿線から離れているため、観光目的の不定期客は少ない。県庁所在地である前橋市に郊外から集客する形ではあるが、沿線は小規模の町や農業地帯が多く、モータリゼーションが著しく進行している。前橋市中心部の衰退もあって、通勤客・用務客も少なく、主力は朝夕の高校生通学輸送である。沿線の一部(富士山下駅桐生方)には、電鈴踏切がある。

[編集] 路線データ

  • 路線距離(営業キロ):25.4km
  • 軌間:1067mm
  • 駅数:23駅(起終点駅含む)
  • 複線区間:なし(全線単線)
  • 電化区間:全線(直流1500V)
  • 閉塞方式:特殊自動閉塞式(電子符号照査式)

[編集]

駅の一覧は#駅一覧・接続路線を参照

近年、補助金の交付などにより体質改善が図られ、各停留所改修工事、中央前橋駅赤城駅粕川駅の駅舎改築に続き、2006(平成18)年10月1日に、赤城駅 - 天王宿駅間に1面1線ホームの桐生球場前駅が開業した。徒歩連絡ではあるものの、わたらせ渓谷鐵道運動公園駅との距離は5分弱という近さである。開業当初から跨線橋のない地平ホームのみの路線であったため、ホームの嵩上げ工事だけでバリアフリー化もスムーズに進んだ。なお、大胡・赤城の変電所施設も冷房車導入のために改良・増強されている。

西桐生駅は開業当時からの駅舎で、マンサード屋根をもつ洋風建築の建物となっており、登録有形文化財・県近代化遺産・関東の駅百選にも認定されている。また、同駅ホーム上屋も登録有形文化財に登録されている。

大胡駅舎は県近代化遺産に、併設の大胡車両区車両検査庫は工作機械群(開業時の工作機械)と大胡電気区建屋も県近代化遺産に指定されている。

中央前橋駅には1970年代初頭に建てられた駅ビルの上電プラザビル(自社ビル)があったが、テナントが相次いで撤退して荒廃が進み、最終的には建物の老朽化を理由に解体された。2000年に開放的な雰囲気のガラス張りの駅本屋に建て替えられたため、かつての面影は全くないが、ホーム部分は改装に留まったため、改築以前の雰囲気を色濃く残している。新設された駅舎は、大きくなった売店や自動販売機、各種パンフレット置き場、待合室が設置され、グッズの販売も行われている。

なお上毛線においては、1面1線ホームの停留所型駅の多くが、東西に走る線路の北側にホーム及び待合所を立地させている。冬には北側の赤城山からからっ風と呼ばれる乾燥した寒風が吹き下ろすため、乗客が待合所を盾に風をしのげるよう配慮したものである。

[編集] 他社線との接続

他社線と直接接続しているのは東武鉄道桐生線赤城駅(上毛委託)のみである。近接した路線があるにもかかわらず接続駅は少ない。大胡駅や新里駅など他社によるバス・乗合タクシーの運行も行われている。直接接続していないが徒歩で連絡される駅は中央前橋、赤城(わたらせ渓谷鐵道大間々駅)、桐生球場前、西桐生の4駅に増えた。

  • 中央前橋駅 - JR前橋駅とは約1キロ離れており、徒歩で10分前後かかる。日中はかつて自社バスが連絡輸送していたが、1996年9月から日本中央バスによるレトロ調の連絡バスが運行されている(運賃・100円)。
  • 西桐生駅 - 桐生駅は徒歩5分程度で乗り換えは比較的容易である。駅こそ離れているもの、かつては連絡運輸扱いも行っていた。
  • 桐生球場前駅 - わたらせ渓谷鐵道運動公園駅へ徒歩5分弱で連絡。
  • 赤城駅 - 大間々駅へは徒歩10分で連絡。

[編集] 上毛線内で使用されている車両

開業時からの車両の変遷は大まかに、自社発注車→他私鉄からの譲渡車(およびその車体更新車)・国鉄払下車→西武譲渡車→東武譲渡車→京王譲渡車(ワンマン運転改造)と推移している。1950年代までは在籍車両がきわめて雑多だったが、1960年代には西武建設所沢工場での車体更新車によって一定の体質改善が図られ、さらに1977年以降は西武鉄道からの譲渡車導入で、主力車両の形式統一を実現した。

上毛電気鉄道100型(デハ101)

車両は、1998年から700型が営業運転に使用されている。この700型導入によって上毛線の車両は大幅に近代化された。開業当時から在籍する100型臨時列車バラスト散布の貨物列車牽引などに使われている。

上毛電鉄の電車形式呼称は昔から「型」を使用している。会社内部の公式車両図面にも「型」と掲載されている(他の私鉄やJRの場合は「系」「形」が一般的)。電動車形式称号はデハ、制御車はクハである。

過去の車両上毛電気鉄道#車両を参照

  • 700型
  • デハ100型
  • ホキ1形(貨車)
    • ホキ1形は、(国鉄タイプ)ホキ800形に準じた車両で、東武鉄道から譲渡されたホキ1、ホキ2の2両がある。主にバラスト散布のための、工事用の臨時貨物列車で使われており、デハ101に牽引される。イベント運転にも使われている。ホキ1形は現在大胡駅常備で、同駅構内の列車区に留置されている。なお、上毛電気鉄道には電気機関車やディーゼル機関車がないため、貨車はデハ101が牽引する。

[編集] 運行形態

朝は1時間に3 - 4本、日中から夜にかけては完全な30分間隔での運転である。朝晩に大胡発着の列車があるほかは、すべて中央前橋 - 西桐生の運転である。前橋 - 桐生間では、日中40分に1本と両毛線に比べて本数は多いが、運賃は割高である。また、同じ群馬県内の上信電鉄よりもダイヤは分かりやすい。

[編集] 利用状況

[編集] 輸送実績

[編集] 収入実績

[編集] 営業成績

[編集] 歴史

国鉄両毛線は、前橋-桐生間を織物産業の要地である伊勢崎経由で敷設されたため、より北方の赤城南麓地域では主要都市への交通の近代化が求められ、大正時代末期から鉄道建設の計画が立案された。

沿線有力者等の出資により、1928年(昭和3年)11月に全線開通した。当初から1500Vの高圧直流を用いるなど、地方私鉄としては意欲的な投資が為されている。駿足な電車による頻繁運転をおこなって、ほぼ並行する両毛線から直通客を奪取した。電気機関車は保有しなかったが貨物輸送もおこない、絹糸の原料となる繭産地である沿線からの産品輸送に利用された。

なお実現しなかったが、途中の大胡駅から分岐して伊勢崎を経由して埼玉県の本庄に至る路線の計画があった。これについては上毛電気鉄道#過去にあった路線計画を参照。

戦後に至るまで地域の主要な交通機関として利用されてきたが、1968年の両毛線全線電化による前橋-桐生間での優位性低下、相前後して急速に進展した農村部のモータリゼーションによる通学客以外の乗客減少で経営が悪化した。沿線自治体の支援なども進められているが、少子化などにより情勢は依然として厳しい。

現在、他社線との直通運転は無いが、かつて東武鉄道からの乗り入れ列車が運行されたことがある。戦前の東武桐生線全通時の短期間のほか、浅草駅から中央前橋駅までの夜行直通列車が1953年から1960年まで、同じく浅草駅からの急行列車が日中に1956年から1963年まで存在した。もっとも前橋と東京の間は国鉄高崎線経由の方がはるかに速く、赤城から中央前橋まで直通急行に通しで乗る客も少なかった。大胡から先は客が皆無で乗務員しか乗っていない事態も生じ、その場合には中央前橋まで行かず、本社指令に連絡して三俣駅にあった側線に留置することもあった。このような状態のため、幾度かの乗り入れは長続きせずに終わっている。なお東武車の一部は高性能車で電力消費が多く、上毛線では電圧降下を起こして他の列車の運行に支障が出ることもあり、また高速・高加速で、当時の低規格な上毛線ではかえって運転しづらかったという。

[編集] 年表

  • 1928年(昭和3年)11月10日 中央前橋 - 西桐生間が開業。
  • 1932年(昭和7年)3月18日 東武鉄道桐生線が開業、太田 - 中央前橋間に直通列車運転開始。
  • 1933年(昭和8年)12月18日 赤坂駅開業。
  • 1935年(昭和10年)12月1日 東武鉄道が太田 - 中央前橋間の直通運転廃止。
  • 1938年(昭和13年)3月10日 天王宿駅開業。
  • 1939年(昭和14年)7月11日 北原駅開業。
  • 1948年(昭和23年)5月1日 武井駅を移転し、新里駅に改称。
  • 1953年(昭和28年)1月5日 東武鉄道が浅草 - 中央前橋間に不定期列車「赤城夜行」を週末に運転開始。
  • 1956年(昭和31年)12月22日 東武鉄道が浅草 - 中央前橋間直通の急行列車を運転開始。
  • 1958年(昭和33年)11月1日 新大間々駅を赤城駅に改称。
  • 1960年(昭和35年)4月1日 「赤城夜行」廃止。
  • 1963年(昭和38年)2月23日 浅草 - 中央前橋間直通の急行列車廃止。
  • 1965年(昭和40年)9月8日 赤坂 - 江木間に前橋病院前信号所開設。桃ノ木川河川改修により上泉駅を現在地に移転、新築。
    • 上泉駅は開業時は現在の位置より5mほど北側にあり、隣接して上毛電鉄直営の誘客施設「竹の花プール」も昭和初期から営業されていたが(営業は夏期のみ)、駅移転時に廃止した。桃ノ木川の河水を直接引き込んだ原始的施設だったため、衛生規準の問題なども伴って廃止されたものである。
  • 1986年(昭和61年)11月1日 貨物営業廃止。
  • 1993年(平成5年)10月19日 東新川駅開業。
  • 1994年(平成6年)4月10日 前橋病院前信号所を駅に変更し循環器病センター駅開業。一毛町駅を城東駅に改称。
  • 1999年(平成11年)6月1日 ワンマン運転開始。
  • 2001年(平成13年)6月1日 循環器病センター駅を、施設名改称に伴い、心臓血管センター駅に改称。
  • 2006年(平成18年)10月1日 赤城 - 天王宿間に桐生球場前駅開業。

[編集] 駅一覧・接続路線

  • 全線群馬県に所在。
  • 全列車普通列車につき停車駅省略。一部列車以外は原則として全線でワンマン運転実施。
駅名 駅間キロ 営業キロ 接続路線 所在地
中央前橋駅 - 0.0 東日本旅客鉄道両毛線
前橋駅:徒歩約10分)
前橋市
城東駅 0.8 0.8  
三俣駅 0.8 1.6
片貝駅 0.6 2.2
上泉駅 1.0 3.2
赤坂駅 1.1 4.3
心臓血管センター駅 1.3 5.6
江木駅 0.6 6.2
大胡駅 2.1 8.3
樋越駅 1.6 9.9
北原駅 1.0 10.9
新屋駅 1.1 12.0
粕川駅 1.3 13.3
膳駅 1.0 14.3
新里駅 1.5 15.8 桐生市
新川駅 1.9 17.7
東新川駅 1.0 18.7
赤城駅 0.9 19.6 東武鉄道桐生線
わたらせ渓谷鐵道わたらせ渓谷線
大間々駅:徒歩約10分)
みどり市
桐生球場前駅 2.2 21.8 わたらせ渓谷鐵道:わたらせ渓谷線
運動公園駅:徒歩約5分)
桐生市
天王宿駅 1.0 22.8  
富士山下駅 0.9 23.7
丸山下駅 0.6 24.3
西桐生駅 1.1 25.4 東日本旅客鉄道:両毛線
わたらせ渓谷鐵道:わたらせ渓谷線
桐生駅:徒歩約5分)

[編集] 運賃

大人普通旅客運賃(小児半額・10円未満切り上げ)。2007年7月1日現在。

キロ程 運賃(円)
初乗り1 - 2km 170
3 - 4 220
5 - 6 290
7 - 8 360
9 - 11 430
12 - 14 500
15 - 17 550
18 - 20 600
21 - 23 640
24 - 26 660
  • 赤城 - 富士山下・丸山下・西桐生駅間は270円

[編集] カードへの対応について

上毛線には現状ではICカードPASMO(パスモ)の導入予定は無い。東武鉄道が導入したため、赤城駅(上電が管理)の東武鉄道と上毛線の乗り換えのみ、使えるようになった。上毛線は非対応なので、東武鉄道で赤城駅まで来た場合はPASMOの端末にカードをかざし一旦出場してから、上毛線の切符を改めて購入するか下車駅で精算をすることになる。

[編集] 関連項目

ウィキメディア・コモンズ
マルチメディア
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最終更新 2009年10月19日 (月) 20:18 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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