下痢

下痢の最新ニュースをまとめて検索!

赤痢
分類及び外部参照情報
ICD-10 A09., K59.1
ICD-9 787.91
DiseasesDB 3742
eMedicine ped/583 
MeSH D003967

下痢(げり、: diarrhea)は、健康時の便と比較して、非常に緩いゲル)状・若しくは液体状の便のことである。主に消化機能の異常により、人間を含む動物が患う症状である。軟便(なんべん)、泥状便(でいじょうべん)、水様便(すいようべん)ともいう。東洋医学では泄瀉(泄は大便が希薄で、出たり止まったりすること。瀉は水が注ぐように一直線に下る。)とも呼ばれる。

軟骨魚類両生類爬虫類鳥類および一部の原始的な哺乳類は、下痢とよく似た軟らかい便を排泄するが、それらの排泄を指して「下痢」とは呼ばない。それらの生物は、消化器官の作りが原始的であったり、全排泄(出産産卵をも含む)を総排泄腔で行うことから、便の柔らかい事が常態なのである。

目次

[編集] 原因

通常、便は大腸内にて水分を吸収された上で排出されるが、何らかの原因で水分を多分に残したまま便意を催して排出される事がある。これが下痢である。

日常に於いて最も多く見られる原因としては、

  • 食べ過ぎによる消化不良
  • 早食いによる消化不良
  • 就寝前に食事をした場合による消化不良
  • 腐敗したものを食べた事による食あたり
  • 毒キノコや貝毒などの有害物質による食中毒
  • O157ノロウイルスなどの細菌ウイルスに経口感染して起こる食中毒
  • 冷たいものの飲み過ぎ[1]
  • 飲酒した後の翌朝
  • 早朝からの冷えた飲料の摂取
  • コーヒー辛い食品といった刺激物の大量摂取
  • 腹を冷やしたり[1]、食後にベルトを締め付けすぎた時など
  • 海外で日常食べ慣れないものを多量に摂取した
  • 乳糖不耐症の者が牛乳のような乳糖を含む食品を多量に摂取した

また、冷たい物を多く取り過ぎたり 特に症状が長期間続く場合は、

などが考えられるが、赤痢コレラと言った伝染病や、クリプトスポリジウムといった病原性原虫寄生虫の寄生でも発生する上に、結果的にに至る場合もあるため、たかが下痢と侮らず、少しでも続くようなら医師に相談した方が賢明である。特に海外旅行の後で症状が出た場合には尚更である。

日本国内での下痢の要因は、通常は病原体によるものではなく、神経性のものが多いようである。日常生活(職場生活・学校生活など)のストレスの多さが主因とされる[要出典]

[編集] 症状

下痢は、消化能力の機能低下や、毒物の服用・何等かの感染症によって発生する症状である。

便が非常に柔らかくなる以外の主な症状としては、

などが挙げられる。特に大腸での水分吸収が行われない為に生じる脱水症状は危険である。

小腸性下痢と大腸性下痢の比較
小腸性下痢 大腸性下痢
便量 著しく増加 正常~増加
粘液 まれ あり
メレナ 小腸出血時に発生 なし
血便 出血性腸炎を除きなし 時に存在
未消化物 あり なし
渋り腹
(テネスムス)
なし 頻回
体重減少 しばしば まれ
嘔吐 しばしば まれ

[編集] 病態

脱水症状は特に細胞外液脱水になり、塩分などのミネラル分などの消耗も起きるので電解質代謝異常を来す。便は通常アルカリ性なので体液の酸アルカリ平衡酸性に向かいアシドーシスとなって、体液が酸性に傾きアシデミアになり易い。これは嘔吐の際に、酸性の胃液を吐くため平衡がアルカリ性に向かいアルカローシスになって、体液がアルカリに傾くアルケミアになり易い事と対比すると分かり易い。

[編集] 治療

下痢の際には通常より多くの水分が失われるため、それを補填するために多目の水分補給が必要である。家庭では、温かい番茶スポーツドリンクなどをこまめに少しずつ取ると良いといわれる。東洋医学によると、冷やした飲み物は望ましくないとされている。過度に水分を取りすぎることは、下痢を悪化させることがあるため不適切である。医療機関においては、嘔吐などにより経口摂取が不可能、または経口では不十分にしか摂取できないと判断されると、経静脈輸液を行う。

非常に軽度な下痢の場合は、下痢止め薬を服用するとよい。梅干なども効果があるとされている。ただし食中毒などの感染症に伴う下痢は本来は病原体を速やかに排出する防衛作用であり、むやみな下痢止め処置はかえって病状の悪化を招くため注意が必要である。もちろん軽度でも下痢が続く場合や症状が急変した場合はすぐに医師に相談すべきである。

予防も含め、東洋では下痢に対しては腹部を冷やさないようにすることが大切であるとされている。不快感を軽減することもできるため使い捨てカイロのような発熱体を腹部にあてがうことも役に立つ。ファッションの趣味として、腹部を露出することを好む者の場合、下痢になるリスクが高いため飲食物に注意を払うのが望ましい[1]

発展途上国では多くの子供が感染症による下痢の脱水症状で死亡しており、点滴による水分補給も設備面で困難なために、水分を小腸で吸収させる経口補水塩を用いた治療が行われている。

[編集] 関連項目

ウィクショナリー
ウィクショナリー下痢の項目があります。

[編集] 脚注

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年9月10日 (木) 13:18 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【下痢】変更履歴

ご利用上の注意

もっと調べる!