不動明
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不動 明(ふどう あきら)は、永井豪作(原作)の漫画・アニメ作品『デビルマン』に登場する架空の人物。
声優は、テレビアニメ版が田中亮一、OVA版は速水奨、ゲーム作品のPS版『デビルマン』とWindows版『悪魔雀~デビルマージャン~』は三木眞一郎。『AMON デビルマン黙示録』は武田真治が担当。映画版の俳優は伊崎央登。
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[編集] 人物像
- 漫画版
- 本作の主人公でデビルマンに変身する。デーモンと融合する前は内気な性格で運動よりも本を読むことを好んでいた(牧村美樹の見立てでは、運動神経は良い方らしい)。両親は海外勤務をしており(OVA・小説版では死亡)、普段は牧村家に居候している。
- ある日、親友の飛鳥了に自宅に案内され、デーモンの存在について知らされる。そこでデーモンの襲撃を受け、飛鳥家の地下室に避難する。それから、了によってヒッピーを集めて地下室で開かれたサバトに参加し、理性を失おうとするが失敗。デーモンに殺されそうになった恐怖から理性を失い、デーモンの勇者アモンと合体し、人の心を持ったデーモンである『デビルマン』となることに成功する。
- アモンと融合した後は変身しなくても戦闘能力が高くなっており、生命力も普通の人間に比べてかなり高い。また、眼の下に蝙蝠模様のクマが生じ、目つきが鋭くなった。
- デビルマンとなった後は、人類を守るために、人知れずデーモンと戦いを繰り広げていく。後半からは、組織的な攻撃を仕掛けてきたデーモンに対抗すべく、「デビルマン軍団」の創設に取り組む。
- 終盤にて、サタンの策略もあって人間の醜悪さに直面し絶望する。以後は、「デビルマン」という種族の生存を行動原理としてデーモンと戦う。
- その後、本作とはパラレルワールドである『デビルマンレディー』にも登場している。
- テレビアニメ版
- 元は漫画同様に内気な性格であり、父と共にヒマラヤに上った際にデーモン族に殺され、身体をデーモンの勇者であるデビルマンに乗っ取られる。漫画と違い、本来の明は死んでいるため、性格はデビルマンのままである。デーモンと戦う際にも自分のベルトを武器として使用することもある。
- 戦う目的も漫画と違い、基本的に美樹とその関係者を守るためである。デーモンではあるものの、明のときに傷を受けて変身すると傷が悪化してしまう弱点がある。
- レディー版
- 漫画版『デビルマンレディー』では、漫画版『デビルマン』とよく似たことがあったパラレルワールドの住人となっている。最終戦争後に地獄に落ちており、サタンと同等の能力を持つ地獄の魔人となっていた。人類が滅びたはずの現世から、新しく人間が地獄に落ちてくる状況に疑問を抱き、霊体として現世を旅する。その過程で、何者かが滅びたはずの人類とその文明を復活・継続させ、デーモンと人類・デビルマンの全面戦争が「無かったこと」にしたことを知る。
- それから地獄に戻り、生きながら地獄に堕ちたデビルマンレディーこと不動ジュンと出会う。かつての自分に似たジュンが気になり、現世への出口となるコキュートス(最下層の地獄)へと共に旅する。ジンメン、シレーヌ、ヴラヴァといった強敵を退け、ようやくコキュートスにたどりつく。その際、サタンが悪魔王ゼノンと合体した状態で氷漬けになっていたこと、ゼノンの左肩の首(人間の美女)が消失している、つまりはサタンが現世に出ていたことを知る。
- ジュンを現世に戻した後は、独自にサタンの行方を追い、過去に遡るという荒技まで駆使した。しかし、霊体では現世に干渉できないため、大した情報を得られずに終わる。後にジュンが入手したデビルマンのフィギュアに憑依し、「デビルマンゴースト」として人知れずジュンをフォローするが、これも早々に打ち切る。
- 最後は、ジュンの胎児を通して転生し、再び現世でデビルマンとなる。
- パラレルワールドという設定ゆえ、漫画版『デビルマン』と異なり、牧村美樹が人間に惨殺されてなお人間の善性を信じていた。それは地獄で過ごしてからも変わらない。
- 不動ジュンに地獄での戦い方を教え、旅の途中でジュンと合意有りでの肉体関係を結ぶ。後にジュンは「地獄で愛し合った」と語るが、デビルマン明がかつての牧村美樹のように「女」としてジュンを見ていたのかは明確に描写されていない。
- ジュンが地獄にいた頃は「頼れる兄貴分」として描かれていた。しかし、ジュンが現世に帰還してからは、
- サタンが記憶を封じて人間社会に住んでいたことをうっかり忘れる
- 霊体ゆえの無力感に苛まれ、あっさりサタンの調査を打ち切る。フィギュアに憑依しての支援も短期間で打ち切る
- ヴラヴァの弱肉強食論を否定しておきながら、デーモンを復活させ人間を滅ぼしたサタンとあっさり和解し、彼の「大の虫(地球の生命)を生かすために小の虫(人類)を殺す」という方法論を肯定する
- といった言動・行動が悪い形で目立つ。
- 映画版
- 基本的には性格は漫画と同様。ある日、親友の飛鳥了に自宅の地下研究室に呼び出され、了の父親に寄生したデーモンの集合体から飛び出して来た、精子状の姿をした勇者アモンに鳩尾に入りこまれ、すぐにデビルマンとなり、デーモンの集合体を片手で瞬殺する。デビルマンとなった後は「俺、デーモンになっちゃったよ」と言って思い悩むが、その直後に了から「ハッピーバースデー、デビルマン」と言われたことにより納得し、デビルマンとして戦う決意をする。基本的に漫画と同様に人類を守るために戦っているが、他のデビルマンはいないため、漫画のようにデビルマン軍団を結成するなどはしなかった。戦闘の際は「滅びろ、○○○(対戦相手名)」と述べ、敵に挑む。漫画と違い、第2形態に当たる半デビルマン形態になることができ、この姿でデーモンと対決することがある。ただし、変身が不完全なためか、腕の鱗が剥き出しになっていたため、正体がばれた。サタンと全デーモン軍団との最終決戦では相打ちとなるものの、ミーコとススムだけは救うことができた。
- マジン・サーガ
- 作品が未完のため本編未登場だが、「神皇帝・地獄(ゴッドカイザー・ヘル)の息子」「悪のマジンガーに変身する」という設定で登場する予定であることを永井豪が明かしている。
[編集] デビルマン
不動明の変身した姿。漫画、アニメ、映画とそれぞれ設定が異なる。
- 漫画版
- 不動明がデーモンの勇者アモンと融合し、人の心を持ったままデーモンとなった姿。変身した姿はアモンの姿に似ているものの、人間と融合しているため容姿はアモンのときと異なっている。
- 勇者アモンとの合体により、戦闘能力はどのデビルマンよりも高く、一説には魔王ゼノンと同等の能力を持つともいわれる。生命力は非常に高く、胴体を貫かれ片腕がもげるほどの重症でも、1日あれば回復する。頭部からの光線や角からの電撃のほか、怪力や翼を武器にデーモン族と戦う。
- 小説版(永井泰宇作)では、最終戦争を前にサタンに対抗するため戦ったデーモンを吸収し、戦闘能力の強化を図っている。
- テレビアニメ版
- 漫画とは容姿が大きく異なり、体色は緑色で自在に巨大化する能力を持ち、様々な必殺技を使用する。
- 戦闘能力は漫画版とは違い、桁はずれに高い。妖獣ゴッドのように思い浮かべただけで物体や物質を変化させるという能力はないものの、妖獣ゴッドと同等の能力を持つ。
- ベルトから発射する『デビルカッター』や、角から発射する超音波と電撃『デビルアロー』、妖獣ゴッドのゴッドビームと同等の破壊力を持つ必殺技である全身から発する熱光線『デビルビーム』を武器に、デーモン一族と戦う。
- 映画版
- 漫画に近いものの、大きく異なる姿をしており、蟹に似た容姿をしている。基本的には漫画やアニメのように必殺技を使用せず、サタンとの最終決戦でのみ巨大化した分身のような技で攻撃する必殺技を使用している。アニメ版と違い技の名称を叫ぶことはしないものの、技を出す際に「滅びろ、デーモン」と叫ぶ。シレーヌ戦では漫画とは違い敗北しているが、これはまだ変身に慣れていなかったためのようである。戦闘能力は歴代デビルマン中最強で、サタンと全デーモン軍団との最終決戦では全デーモンをまとめて吹き飛ばし、相討ちとはいえサタンを倒している。
[編集] デビルマンの技・能力
- デビルウィング
- 背中の翼で飛行する。翼の縁で物体の切断もでき、拘束されている場合の脱出に使うこともある。敵に引きちぎられることも多かったものの、再生能力によりすぐに再生する。
- デビルカッター
- ベルトから三日月状のカッター。あらゆる方向に撃ち出すことができる。
- デビルアロー
- 頭部のツノから出す超音波で攻撃。時折、電撃を出しているように見えることもあり、その場合はデビルビームとの違いは判別不能。両腕を正面でX字に交差させるのが基本ポーズだが、別パターンもある。漫画版のデビルマンは、このデビルビームに似た技を魔獣ジンメンに対して使用している。
- デビルビーム
- 当初は「全身のエネルギーを溜めて作ったエネルギー弾を打ち出す技」であったが、戦いが進むにつれ「全身からの超高熱放射」もしくは「敵に接触して電撃で焼き殺す技」に変わった。いわゆる必殺技であり、これを食らって生きている敵は基本的にいない(ただし、テレビアニメ21話の再生し巨大化した妖獣ドローを全て焼き尽くすことはできない、とデビルマン自身が言っている)。テレビアニメ主題歌の中で「熱光線」と歌詞に歌われているが、描かれているのは「熱放射」である。
- 映画『マジンガーZ対デビルマン』では周囲に赤いビームを発射する描写になっており、機械獣を数体まとめて倒している。
- デビルアイ
- 透視能力。映像では両目から光線を発する演出がされる。
- デビルイヤー
- 人間の1000倍の聴覚。超音波なども聴きわける。
- デビルチョップ
- パンチ力は1000kg、普通人の15倍
- デビルキック
- 資料によれば20cmの鉄鋼を蹴破る威力がある。
- テレポート
- 漫画版のデビルマンが研究所に捕獲されたミーコを助けるために使用。OVA版ではシレーヌに対抗して使用。
[編集] その他
- OVA版では、「両親がヒマラヤにてデーモンに襲われ、行方不明になった」という設定が追加された。
- アモンと合体する前から「芯の強い」人物として描写されており、不良グループを感嘆させるほどの気概を見せる。
- 小説版では、「両親がデーモンについて研究していた」という設定が追加された。本人も飛鳥了と会う前にデーモンに遭遇し、漫画版以上に「デビルマンになるべくしてなった」人物として描写される。
- デビルマン軍団創設当初は、両親の補佐をしていた山野博士をリーダーに据え、自身は戦闘指揮官的な立場に就く。山野の死後は、明自身がリーダーとして振る舞うようになる。
- CBキャラ 永井豪ワールドでは、ギャグストーリーゆえか血気盛んで苦労性な性格として描かれる。
- ギャグストーリーゆえに寝ぼけて変身してしまい、美樹に正体を隠そうとしたが、結局バレてしまい、デビルマンになった事を告白するが、美樹から原作のコミックスを読んでいたから知っていると返される。
[編集] 勇者アモン
- 明と合体する前のデーモンの1人。『地獄の野獣』の異名を持つ強力なデーモンである。強力な力を持っていたものの、この時点では魔王ゼノンにかなりの恐れを抱いていたようである。『AMON デビルマン黙示録』では、明を逆吸収してパワーアップしたことにより自信がついたのか、ゼノン以上の強さを持つサタンに直接対決を挑んでいる。
- 漫画版『デビルマン』では明が死亡すると共に自らも死亡した。
- 漫画版『デビルマン』での姿は不明(「豪華愛蔵版」にてシルエットが描かれた)だが、フィギュアによるとデビルマンに近い姿をしていた。
- 漫画版『AMONデビルマン』では、デビルマンに比べて鋭角的で硬質な姿をしていた。OVA版では逆に、筋肉質で大柄な姿をしていた。また、体表も赤くなっていた。
- OVA『CBキャラ 永井豪ワールド』では、テレビアニメ版のデビルマンによく似た姿をしていた。
- 性格は作品によりバラバラで、漫画版『AMONデビルマン黙示録』では自分を利用したサタンを倒すことを行動原理としており、そのために人間やデビルマン、デーモンですら何人犠牲にしても意に介さない。
- OVA版『AMONデビルマン黙示録』ではデーモン本来の残酷な性格で、自分に刃向かうデーモンや、明の部下である少女デビルマン・ユミを惨殺して愉悦に浸る。
- スピンオフ作品の『闘神デビルマン』では命を賭けた戦いを好んでおり、弱者を食い物にする同胞からは浮きがちであった。それゆえ、当初は人間を「戦う価値のない弱者」とみなしていたが、同作品の主人公、神代 慶(かみしろ けい)を通じて興味を抱く。融合も、慶の強い闘志に見合う強い力があったら何をするかと興味を持った彼が自ら行っている。
- 姿は原作漫画版デビルマンとほぼ同じ姿をしている。
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