与圧

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与圧に関する警告
日本航空エアバスA300-600R

与圧(よあつ)とは、圧力を与えること。とくに、乗り物の内部を一定の気圧に保つことを指すことが多い。

高高度を飛行する航空機や、宇宙空間にある宇宙船宇宙ステーションのように、機体外の大気が希薄あるいはゼロの空間では、機内の酸素分圧を人間が生存できるレベルに保つ必要がある。このために、酸素マスクを用いるか、室内全体を加圧するかのいずれかの手段が多く採用されている。後者が与圧と呼ばれる。

第二次世界大戦当時の日本軍では、搭乗員用の酸素マスクを与圧面と呼称していた。

[編集] 航空機

ほとんどのジェット旅客機や多くの輸送機、一部のターボプロップ旅客機やビジネスジェットなどの機内は与圧されているか、必要に応じて与圧する機能を備えており、高度1万mの機内でも0.8気圧程度に保たれる。

ジェットエンジンの圧縮機前段から抽出した空気(抽気 = ブリード)、あるいはエンジン補機としての空気圧縮機からの圧縮空気を空気調和系統を通して機内に導入することによって加圧し、胴体下部のアウトフロー・バルブから空気を排出することによって減圧を行なう。これらを適切に組み合わせることで適度な気圧を保つ。一般には機内高度は自動的に制御されているが、常時全く同じ気圧に保つことはできず、降下時など、気圧の変化が生じると、目の奥や耳に痛みを伴ったりすることもある(いわゆる耳ツンと呼ばれる現象)。

上空では機内と機外との間に圧力差があり、胴体の構造材には膨らむ方向の応力がかかっている。一方、地上では圧力差はゼロになり、応力もなくなる。定期運航する旅客機などでは、この繰り返される応力による金属疲労が問題となることがある。ジェット旅客機として世界で初めて定期運航を開始したBOACDH106 コメットは、四角形だった客室窓の角に、応力集中によってクラック(亀裂)が生じたことが原因で空中分解する事故を連続して起こした。その後、航空機の客室窓や各ドアの角には丸みが付けられ、応力の集中を緩和するようになっている。


[編集] 鉄道車両

チベット青蔵鉄道は、最高地点の標高が5,000 mを越える大気の希薄な地域を通っているため、与圧設備を持った車両が用いられており、客室には酸素供給設備も備わっている。

[編集] 関連項目

最終更新 2009年3月23日 (月) 12:53 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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