中学生日記
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『中学生日記』(ちゅうがくせいにっき)はNHK名古屋放送局制作のテレビドラマ。1972年4月9日放送開始。
目次 |
[編集] 概要
中学校を舞台にしたテレビドラマで、教師同士の赤ちょうちんの場面が出るなど長らくホームドラマのような様相を呈していたが、1990年代後半以降、視聴者の意向を受けて次第に道徳的となっていった。架空の学校である東桜中学校(とうおう-。NHK名古屋放送局の所在地、名古屋市東区東桜=ひがしさくらの地名に因む。2000年度までは名北中学校)を舞台とする中学生の学校生活やプライベートなどの諸問題をドラマを通して検証していく内容となっている。
出演の中学生は、全員役名ではなく本名で出演している(ただし数度、この慣例を無視し役名で登場した例がある。後項にて詳述)。
1996年に広島大学から「ペスタロッチー教育賞」が贈られた。
2003年度からはそれ以前の道徳的な作風を転向し、新鋭・若手・ベテランの作家・制作陣を織り交ぜ、中学生の恋愛・部活・冒険などジュブナイル小説的な等身大の内容をポップに演出した作品を数多く制作している。 また、視聴者の意見を反映させた内容も放送される。原則として1話、若しくは前後編の2話完結(作品内容による)。2008年より「中学生のいまのキモチを描きます」のキャッチコピーが使われている。
[編集] 番組の沿革
- 1962年 中学生次郎
- 1963年 中学生時代
- 1967年 高校生時代 → われら高校生
- 1969年 中学生群像
- 1972年 中学生日記 現在使われているタイトルロゴは3代目で、2003年度から使用されている。
[編集] 現在の放送
いずれも教育テレビジョンでの全国放送(映像送出は名古屋放送局から行われている。2002年度までは総合テレビで放送していた)。
- 初回放送:毎週土曜日 19:15-19:45(2009年度)
- NHKワールド・プレミアム:毎週日曜日 18:10-18:40(JST)。映像送出については東京・渋谷の放送センターから行われている(名古屋局からの映像素材を受けて収録したもの)。字幕放送・副音声解説放送は無い。
- 再放送:毎週土曜日(一週間遅れ) 12:30-13:00。ただし東海4県(愛知、岐阜、三重、静岡)と石川、福井、富山の7県のみ、総合テレビにて毎週日曜日 11:00-11:30に放送。
- 2007年度は本放送が毎週土曜日 21:30-22:00、再放送は本放送翌週の土曜日 10:45-11:15、2008年度は本放送が毎週土曜日19:15-19:45、再放送が毎週土曜日14:00-14:30だった。
- 字幕放送・副音声の場面解説放送がある(名古屋放送局のアナウンサーが担当)。但し、トーク形式(「ぶっちゃけトーク」)の回では原則として行われない。
- 月1回、過去に放送された内容を再放送する『中学生日記アーカイブス』も放送している。古い放送回では当時、字幕放送または、副音声解説放送が挿入されていないが、その回についても字幕放送・副音声解説放送を新たに追加挿入し放送される。
- 2007年9月7日初回放送「宇宙戦士アクロバッターの帰還」からハイビジョン制作となり、地上デジタル放送では連続テレビ小説同様に、解説放送がステレオ音声の2音声目での放送となった。なお、それ以前の作品が再放送される場合は、グレー色のサイドパネルが付される。
[編集] 先生役
- 浜丘麻矢(志賀先生役、2009年度1年A組担任)
- モロ師岡(御器所先生役、同年度3年C組担任)
- 高井俊彦(ランディーズ。大須先生役、同年度2年B組担任)
- 伊沢勉(大曽根校長先生役)
- 伊藤みづめ(伏見教頭先生役)
- 多田木亮佑(荒畑先生役)
- 木村庄之助(鶴舞先生役)
- 松田泰基(高岳先生役)
- 西山諒(本山先生役)
- 鈴木重子(野並先生役)
- 金剛地武志(本郷先生役)
- ※浜丘麻矢は2007年度、師岡と高井は2006年度から出演。金剛地は2007年2月の放送で音楽担当の本郷裕次郎先生役で出演の後、2007年度から準レギュラーに昇格。
- 現在登場している先生の役名は名古屋市内の地下鉄の駅名にちなんでいる。一度、その名古屋市営地下鉄に本物まがいの路線図に上記先生を配した広告をNHK名古屋が出したことがある。
[編集] 特筆的な作品
- 2004年5月24日に、男子生徒がトランクスに対して自身のブリーフにコンプレックスを抱く様を軽妙に描いた「ああ、ブリーフ」(作:飯村弘一)が放送され、教室での体操着への着替えにおいて男子生徒役の出演者が一斉にトランクス一枚の半裸姿となる場面が有った。
- 2004年5月31日、6月7日放送の「わたしたちの名前はどの辞書にも載っていない【前編】【後編】(唯野未歩子脚本)」は、前編放送後に佐世保小6女児同級生殺害事件が発生したため再放送を取り止め、別の作品に差し替えた。主人公の女子生徒が家庭崩壊から自立していく様を描いたシリアスな作品であり、劇中にリストカットや下着をはさみで切り刻むといったシーンがあったため。
- 本放送での後編は予定通り放送し、同年夏に改めて再放送する予定であったが、事件の影響を考慮してかこちらも中止となった。再放送の是非や作品内容については公式サイトの掲示板において賛否両論であった。
- 2005年4月より番組史上初めて中学一年生のクラスが出演する事となった。その記念すべき1回目のタイトルは『川 s(リバース)』(主演:弓立翔哉、金澤西(きむ たくせい)、木村駿介、竹内明日香)
- 2005年6月6日に男子生徒の性毛が生えない悩みと思春期特有のもどかしさをテーマとした「ボクの生え出ずる悩み」(作:山本雄史)が放送された。主人公の夢の中で自身に性毛が有ることを証明するためにクラスメイトに向けてトランクスを脱いで局部を見せる描写があり、公式サイトの掲示板などで前貼りをしているのか錯綜する書き込みが見られた(制作サイドからは回答が無い)。また、オリジナルの(明るい)性教育ビデオを視聴するシーンがある。なお、前述の「ああ、ブリーフ」を脚本した飯村弘一は翌週の「ボクが入院!?」を担当している。
- 2006年7月3日(前編)・10日(後編)に、野球部の男子生徒が少年愛者の男性コーチから性暴力を受けてPTSDを負い、サバイバーズ・ギルトとして生きていく「誰にも言えない(作:さいふうめい)」が放送され話題を集めた。この時、主人公を務めた生徒役はドラマの内容の深刻さや方向性と出演者本人の日常生活への関連を考慮してか劇中では「秋山拓人」という役名で登場している。生徒役は原則として本名での出演が基本である『中学生日記』の放映史上、きわめて珍しいケースであると言える。なお、後項のコミカライズ版では、担任の女性教師が学生時代に恋人から強姦され、今なおトラウマを抱える脚色が加えられている。
- 交通事故で亡くなる役などの場合にも役名で登場する例もある。
[編集] スペシャル番組
- 2004年度から2006年度まで全国の中学生を対象におもしろ体験談を募集し、その中から視聴者がテレゴング、携帯電話サイト、インターネット、地上デジタル放送(2006年度から)の投票によって1編を選び実際にドラマ化するという『ナマチュー夏祭り』が毎年7月に行われ、この日は名古屋放送局内の公開スペース「プラザウェーブ21」から生放送された(再放送も行われたがもちろん投票は受け付けていないため、電話番号部分は隠されていた)。
- 2005年3月27日に、矢場先生役を務めた竹本孝之が出演した5年間(2000年-2004年度)の間に共演したかつての日記生の現在を訪ねる「いま、夢の途中」が放送された。
- 2007年1月から2008年2月度にかけて、「いじめなくしたい!プロジェクト」が行われた。当時センセーショナルに報じられた小中学生の“いじめ”や“自殺”について、公式サイトから意見を募り、日記生によるディベート(3回)と、いじめに至るプロセスや打開策を織り込んだドラマ『決意』『理由』『信頼』(それぞれ前後編の2話構成)が放送された。
- 2007年度に「僕は、ここにいる。~父と子の闘争日記~」が5回シリーズとして、4月(春)・7月(夏)・11月(秋)・3月(冬…そして、春)に放映された。1978年2月に放送された「逃走宣言」の続編(オマージュ的作品)としており、その主人公であった近藤芳正の息子である翔(伊藤翔)が今作の主人公という設定である。転校前の東京で受けたいじめや今後の進路に苦悩する翔を一年かけて放送された。本作は重松清と近藤芳正が企画協力しており、作中では「逃走宣言」の映像で当時を回想するサラリーマンとなった芳正の姿があるほか、接待で利用するキャバクラや、有松天満社、愛知医科大学病院、翔が上京するために利用する名古屋駅の新幹線ホームといった、普段の作品では取り上げられないシーン(ロケ地)がある。
- 春~秋の3本は、前番組の土曜かきこみTVを休止して1時間枠で放送され、4話目の「冬…そして、春」は前後編に分けて2週連続で放送された
- 2007年8月4日に、「戦争と平和 どう教わっていますか?」と題して高井俊彦(大須先生役)が沖縄に向かい、中学生100人と戦争(沖縄戦)の話を受け継ぐ事についてデイスカッションする内容が放送された。
- 2008年度からは、受験や人間関係など中学生の身近なテーマを日記生がスタジオでディベートする「ぶっちゃけトーク」の制作が開始された(年数回、録画収録)。2009年7月放送の「親がウザイってどういうこと?」には日記生の親がスタジオに参戦した。
[編集] 中学生日記出身の俳優(前身番組を含む)
[編集] 過去の先生役
- 横光勝彦(1972年度…谷口先生役)
- 松枝錦治(1973年度…松川先生役)
- 杉本孝次(1974年度…杉真二先生役)
- 湯浅実(1975-1981年度…風間先生役)
- 東野英心(1982-1988年度…東先生役)
- 岡本富士太(1989-1995年度…南先生役)
- 久下香織子(1990-1991年度…早川先生役)
- 藤本喜久子(1992-1995年度…守山先生役)
- 土門廣(1996-1997年度…春日先生役)
- いとうまい子(1998-2000年度…仲川先生役)
- ジャイアント茶所(同上…星先生役)
- 斧アツシ(同上…笠寺先生役)
- 竹本孝之(2001-2005年度…矢場先生役)
- 佐藤満月(2001-2002年度…若宮先生役)
- みれいゆ (2003-2006年度…黒川先生役)
- 倉田保昭(1970年頃…体育の先生役【役名は不明】)
- 鈴木林蔵(日比野校長先生役)
[編集] 生徒
- 伊武雅刀(1967年度に出演)
- 今井夏木(1987年度に出演。現在はTBSディレクター)
- 岩名美紗子
- 大西ゆかり(2003年度から3年間出演。『'03春ミニスカ戦記・乙女の20センチ』に出演)
- ANZA(大山アンザ)
- 岡田有希子
- 岡本祐佳(1983年度から2年間出演。現在は名古屋ZIP-FMミュージック・ナビゲーター)
- 加藤晴彦
- 加藤美沙希(2003年度から2年間出演。『'03春ミニスカ戦記・乙女の20センチ』主演。『ナマ中夏祭り』(番組始まって以来の公開生放送。2004年度)では進行役)
- 上堂薗恭子(2004年度から2年間出演。現在は仕事と生活の拠点を東京に移し、グラビアを中心にタレント活動をしている)
- 川島なお美
- 川原たかみ(2003年度『'03春ミニスカ戦記・乙女の20センチ』に出演)
- 近藤芳正(1977年度から2年間出演。1978年放送の『闘争宣言』で主演、2007年度では父親役で出演)
- 佐藤仁美
- 竹下景子(「中学生群像」)
- 玉木宏
- 戸田恵子
- 中川みず穂←にっかつの女優。中川区と瑞穂区から芸名つけた名古屋人らしい中学生日記OG
- 中野良子
- 野村小三郎(1985年度から3年間出演。和泉流野村派能楽師狂言方)
- 早川奈那(2008年度・第1回放送「シリーズ3-C#1 空き教室」)
- 葉山レイコ
- 広田さくら(後にプロレスラーになり、現役引退後はタレント業)
- 古川愛李(モーニング娘。のオーディションを受け、最終選考まで残ったことがある(そのときの合格者は久住小春)。現在はSKE48のメンバー)
- 松本美奈子
- 間野まりえ(2003年度『'03春ミニスカ戦記・乙女の20センチ』に出演)
- 南谷結
- 森本レオ(1967年度に出演)
- 安井あゆみ(2002年度から3年間出演。『'03春ミニスカ戦記・乙女の20センチ』に加藤美沙希の親友役で出演)
- 城戸廉
- 山守奈味(2003年度『地底人伝説』(4回シリーズ)に出演。現在はエステティシャン見習い)
- 纐纈みさき(後にTA☆ROガールズ)
- 山下佳代
- 大塚水月
- 建蔵(本名は田中健三) ちゅらさん(NHK)風林火山他多数出演
[編集] その他
[編集] 番組主題歌
普段の放送では主題歌は設けられておらず、エンドロール時にオリジナルのBGMが流れることが多い。
- 2001年度に番組主題歌がシリーズ40周年を記念して製作された。シリーズ開始以来、校歌やオリジナルのBGMは存在していたが主題歌というのは初めてであった。タイトルは「一瞬の青」という曲で当時番組に出演していた男子生徒7人組(佐藤卓、高津覚、豊増信秀、鳥飼友紘、伴拓也、山本暁翔、湯浅景介)のユニットのNycks(にっくす)として歌っている。またNHKとしては権利の問題で公には発表していないが当時CD発売もされていた。当時行われた40周年記念番組や番組出演者の同窓会などでも歌が披露された。
- 2007年度に放送された「僕は、ここにいる。~父と子の闘争日記~」においても、シリーズ限りの主題歌芙咲由美恵「風ふくとき」が使われている。
[編集] 出版物
[編集] 書籍
- ポプラ社刊
1993年から1995年にかけて、ポプラ社より刊行時点までに放映された作品をノベライズ書き下ろしにした「ポプラ社版・NHK中学生日記」が刊行された。全29巻。
- 四季社刊
2002〜2003年にかけて、四季社より「いのちとこころのNHK中学生日記」シリーズが刊行された。監修は学者の有馬朗人・宮坂宥勝。全6巻。
番組で取り上げられたテーマをピックアップし、深く掘り下げて問題提議させた読み物“ノベル・ドキュメント”(一部ルポやノンフィクションを交えている)と2巻以降は専門家と著名人による対談で構成されている。2002年度までの番組は重みの有るテーマと雰囲気であり、書籍も最新の事情を採り入れつつ中学生向けとしてはシリアスでたいへん硬派な内容となっている。
- 1巻「なぜ学校に行かなきゃいけないの-進路・進学/不登校/内申書」
- 2巻「死ぬのは怖い」対談:河合隼雄・大平光代
- 3巻「あれも欲しいこれも欲しい―アルバイト/万引き/遊び」対談:木村治美・村上陽一郎
- 4巻「ひとりで生きられますか?」対談:永六輔・船津貴弘(番組ディレクター)
- 5巻「恋は何色」対談:大槻ケンヂ・室井佑月
- 6巻「誰も自分のことをわかってくれない-けんか/コンプレックス/教師・親」対談:立松和平・伊藤幸弘
- 太田出版刊
2003年の番組リニューアル後の作品から選り抜いた2作を、ノベライズ書き下ろしにした「小説 中学生日記」が太田出版から刊行された。ヤングアダルトを意識し挿し絵はゴツボ☆マサル、カバーデザインは伊藤たかみのジュブナイル小説「ぎぶそん」を手がけた兄のゴツボ×リュウジを起用している。
- 「小説 中学生日記」
ノベライズ:橋本美香&羽生健太
- 「僕たちオトコの子?」(原案:萩生田宏治)
- 「地底人伝説」(原案:鈴木卓爾・唯野未歩子)
- NHK出版刊
2007年に大元である日本放送出版協会(NHK出版)から2003年度以降放送された作品を選り抜き、コミカライズと作品に関係するエッセイを収載した「NHK中学生日記」シリーズが刊行されている。表題作がコミカライズとなり、別に1〜2作品が短編のノベライズとして併載されている。(1巻目は除く)
- 1巻「誰にも言えない〜サバイバー〜」(作:さいふうめい)※前述の通り、取り上げるテーマから演じる中学生の名前を仮名にさせた作品。
- 2巻「ママと私の中2デビュー」(作:寺嶋奈美子)
- 3巻「ボクの生えいずる悩み」(作:山本雄史)
[編集] ビデオ
2002年にNHKソフトウェアより、2001年前後とそれ以前に放映された作品を1話ずつ収録したVHSビデオソフトが数巻発売された。
[編集] DVDビデオブック
2008年に毎日コミュニケーションズより、2007年度に放送された「いじめ、なくしたい!」シリーズ6話分を付録DVDに綴じ込んだ「NHK中学生日記DVDブックいじめ、なくしたい!」が発売されている。
[編集] 備考
- 2005年度2年生の関戸優希が角川映画などが主催された「ミス・フェニックス」オーディションでスカウトされた。結果はインターネット投票2位で、準グランプリに受賞した。
- 舞台が名古屋ということもあり、制服の名札は東海3県の小中学校に特有の小判型縦書きである。
- 出演できるのはNHK名古屋放送局まで新幹線を除く公共交通機関を使い40分以内の範囲に住む小学6年生、中学1年生、中学2年生(最寄駅は名古屋市営地下鉄栄駅・名鉄瀬戸線栄町駅)。これは、綿密なリハーサルを平日の18時~20時に行っているからである。よって名古屋圏以外に住む小中学生は出演することができない。
[編集] 関連項目
- 日本放送協会
- 学園ドラマ
- 中学校
- 東野英心
- 今夜も生でさだまさし
- 第8回「名古屋から生放送 秋の夜長もさだまさし」は、この番組のセットを使って放送された。その関係で番組の歴史などが紹介され、2008年度出演者募集の告知も行われた。その際には、前述の出演条件についても詳細に説明された。
[編集] 外部リンク
最終更新 2009年11月19日 (木) 13:58 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【中学生日記】変更履歴


