中性スピリッツ

中性スピリッツの最新ニュースをまとめて検索!

中性スピリッツ(ちゅうせいスピリッツ)とは、醸造酒蒸留することによって作られる蒸留酒の1種である。ニュートラルスピリッツとも言う。原料の違いによる香味の差は、感じられないとされている。中性スピリッツを製造するために使用する醸造酒の原料は、飲用に適するものであれば何でも良い。飲用に適する醸造酒を繰り返し蒸留し、エタノールを95 %以上に濃縮して作られた蒸留酒が中性スピリッツである。

目次

[編集] 代表的な蒸留酒と中性スピリッツの関係

96 %がエタノールであるスピリタスは、中性スピリッツだと言える。なお、ウォッカはスピリタスと同様、淡白な味のものが多数存在するが、大部分のウォッカは、蒸留によって一旦85 〜 96 %までエタノールを濃縮したものに加水して出荷しているので、全てのウォッカが中性スピリッツを原料としているわけではない。また、サトウキビを原料にして中性スピリッツを作ることも多いが、ラムは蒸留によってエタノールを95 %未満までしか濃縮しないので、ウォッカとは違い、ラムに中性スピリッツを原料にしたものは存在しない。同様に、50 〜 55 %程度までしかエタノールを濃縮しないテキーラにも中性スピリッツを原料にしたものは存在しない。ちなみに、ジンの内、ドライ・ジンは、蒸留によってエタノールを95 %以上まで濃縮した蒸留酒に香り付けなどを行うことで作っているので、ドライ・ジンは中性スピリッツを使って作られているとも言うことができる。

[編集] 中性スピリッツの用途

中性スピリッツは、ほぼエタノールと混合物と言っても良いので、その味も香りも原料の違いによる影響をほとんど受けない。よって単なるエタノールとして扱うことができる。日本酒の増量などを目的として添加されている醸造アルコールとして使用されるのがその例だ。もちろん、日本酒以外の酒に使用されることもあり、例えばリキュールのベースとして使用されることなどが挙げられる。また消毒液としても使用することができる。ただし、皮膚の消毒に使用する際は、皮膚の脱脂に注意が必要である。さらに燃料としても利用できる。したがって中性スピリッツを扱う際は、火気に注意する必要がある。

[編集] 補足

無水エタノールは、中性スピリッツとは製法が違って、無水エタノールの製造にはベンゼンが用いられる。これは水とエタノールが共沸してしまうために、中性スピリッツを製造する方法によってではエタノールの濃度を十分に上げられないためである。

[編集] 主な参考文献

  • 橋口孝司 『スピリッツ銘酒事典』 新星出版社 2003年5月15日発行 ISBN 4-405-09064-5

[編集] 関連項目

最終更新 2008年11月14日 (金) 19:47 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【中性スピリッツ】変更履歴

ご利用上の注意