五橋

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五橋(いつつばし)は、宮城県仙台市青葉区若林区に跨る町名である。かつては五ツ橋とも書き[1]、今でもそう書かれることがある。仙台市都心部南側に位置し、仙台市地下鉄南北線五橋駅を中心とする地域である。1~3丁目からなり、1および2丁目が青葉区、3丁目が若林区に属する。事業所の本社や支社が多く集まる。2000年代には高層マンションの建設が活発である。2008年4月1日現在の住民基本台帳による人口は、4033人であった。

世帯数と人口[2]
丁目 世帯数 人口
1丁目 640世帯 1248人
2丁目 1124世帯 1982人
3丁目 376世帯 803人
2140世帯 4033人
江戸時代の五つの橋
五橋小新堂のだるま像

目次

[編集] 歴史

江戸時代の仙台城下町の南東部を南北に走る通りに清水小路(現愛宕上杉通り)があり、道の中央に開渠で幅1m位の水路が1本流れていた。これと交差する東西の道に、両脇に1本ずつ開渠の水路がある道があり、両者が交差する十字路では四隅と中央に計5つの小さな土橋または石橋が架けられた[3]。1つの十字路に5つの橋があるため五橋と呼ばれたが、5つの花弁を持つの花になぞらえて「梅花橋」あるいは「梅がへの橋」とも呼ばれた[4]。上述の東西の道は、清水小路より東側は「五橋」(東七番丁まで。その先は連坊小路)、清水小路より西側は五橋通奥州街道まで)との町名が付けられた。

その交差点の南東角、菓子屋五橋小新堂の前に、昭和の初めごろに煙管を持った赤いだるま像が置かれた。1945年仙台空襲では交差点の向かいまで焼け落ちたが、だるまは眼球のガラスが溶けたが延焼を免れ、現在も同じ位置に座っている。[5]

五橋は1966年(昭和41年)2月1日の新住居表示施行により、この十字路周辺の地名となった[6]。また、仙台市営地下鉄南北線五橋駅開業によって交差点名は「五橋駅前交差点」となった。また、仙台市の政令指定都市移行に伴って、「五橋」との地名の地区は青葉区と若林区に分けられることになった。

なお、現在、東二番丁通り国道4号)と五橋通りとの十字路が「五ツ橋交差点」と呼ばれているが、「五橋」(梅花橋)があったのは「五橋駅前交差点」の方である。以前は、国道4号が「荒町交差点」方面から「五橋駅前交差点」に至ると西向きに曲がって五橋通りに入り、「五ツ橋交差点」で北向きに東二番丁通りに入るという経路であったが、赤十字病院と三島学園(東北生活文化大学高等学校の前身)が道の西と東で相対していた辺りから「五ツ橋交差点」まで道路が新設された。三島学園跡地には、現仙台第一生命タワービルにあった仙台市立病院が1980年(昭和55年)に移転してきた[7]。それに呼応して赤十字病院は八木山に移転した(跡地は仙台福祉プラザなど)。

仙台城天守台から撮影した五橋周辺の高層マンション(2009年7月)。写真中央に建設中の仙台トラストシティザ・レジデンス一番町」。その右側(南東側)に「パークハウス仙台五橋タワー」、「シティタワー仙台五橋」、ミッドプレイス仙台ミッドタワー」、アップルタワーズ仙台「ブローディアタワー」と続く。

近年、五橋地区はJT跡地にアパグループが、アパホテルアパマンションを中心とする高層ビル群アップルタワーズ仙台を建設中で、住友不動産シティタワー仙台五橋三菱地所パークハウス仙台五橋タワーを建設するなど、都心回帰に対応した超高層マンション建設が活発化している。

以前は大型の食品スーパーマーケットがなかったため、仙台朝市などに買出しに行く必要があったが、近隣の新寺通にみやぎ生活協同組合が出店したため、若干利便性が向上した。

[編集] 主な施設

[編集] 本社・支社を置く主な企業

[編集] その他

[編集] 脚注

  1. ^ 仙台最古の地誌『仙台鹿の子』で既に五橋と書く箇所と五ツ橋と書く箇所がある。1953年刊『仙台市史』第8巻(資料篇1)220、221頁。
  2. ^ 『町名別世帯数及び人口 (住民基本台帳による)平成20年4月1日現在』による。
  3. ^ 『残月台本荒萩』巻之三、『仙台叢書』第1巻297頁に、石橋とある。
  4. ^ 梅花橋は鈴木省三『仙台風俗志(全)』43頁。梅がへの橋は『残月台本荒萩』巻之三、『仙台叢書』第1巻297頁。
  5. ^ 田村昭『仙台のバス停物語』第1巻21頁。
  6. ^ 田村昭『仙台のバス停物語』第1巻12頁。
  7. ^ 田村昭『仙台のバス停物語』第1巻20-21頁。

[編集] 参考文献

  • 作者不明『仙台鹿の子』、元禄8年(1695年)頃。仙台市史編纂委員会『仙台市史』第8巻(資料篇1)、仙台市役所、1953年に所収。
  • 作者不明『残月台本荒萩』、安永7年(1778年)頃。鈴木省三・編『仙台叢書』第1巻、仙台叢書刊行会、1922年に所収。
  • 鈴木省三『仙台風俗志』、1937年。鈴木省三・著、青木大輔・中山栄子・編『仙台風俗志(全)』、歴史図書社、1977年に収録。
  • 仙台市企画市民局総合政策部政策企画課『町名別世帯数及び人口 (住民基本台帳による)平成20年4月1日現在』、2008年。
  • 田村昭・編『仙台のバス停物語』第1巻、宝文堂、1996年、ISBN 4-8223-0082-2

[編集] 関連項目

最終更新 2009年10月30日 (金) 07:26 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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