交響曲第5番 (ドヴォルザーク)

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交響曲第5番ヘ長調 作品76(こうきょうきょくだい5ばん ヘちょうちょう さくひん76)は、チェコの作曲家アントニン・ドヴォルザークが作曲した交響曲である。ブルクハウザー番号はB.54。

目次

[編集] 概要

1888年ジムロック社より出版された。既に第6番第7番が「第1番」「第2番」として出版されていたため「第3番」が付けられた(最初に「第5番」として出版されたのは、現在の第9番『新世界より』である)。 作品番号も、ドヴォルザーク本人は24番とする予定であったにも関わらず、ジムロック社によって第6番、第7番より後の作品を装って76番とされた。なお、出版に際してドヴォルザークはこの交響曲を指揮者のハンス・フォン・ビューローに捧げた。

交響曲第4番まではワーグナーの影響が見られたが、一転してスラブ風の牧歌的な作風となっており、また終楽章にはブラームスとワーグナーの『ワルキューレ』からの和音進行の影響が見られるようになる。本作のこの2つの特徴は、交響曲第6番など後の作品に引き継がれていくこととなる。

[編集] 年譜

[編集] 演奏時間

約40分(第1楽章の繰り返しを含む)。

[編集] 曲の構成

第1楽章 Allegro, ma non troppo
アレグロマ・ノン・トロッポ。序奏をもたないソナタ形式ヘ長調。全体的に牧歌的で楽しげな曲調である。クラリネット、すぐ次に繰り返すフルートによる牧歌的な第1主題aで始まり、急激に盛り上がりほとんど全ての楽器による壮大で華やかな第1主題bへ続く。次に現れるヴァイオリンによる第2主題ものどかな旋律である。提示部には反復指定がある。
第2楽章 Andante con moto
アンダンテコン・モート三部形式イ短調。第1楽章とは異なり、不安げで寂しい楽章である。冒頭からチェロによって悲しげに主題が提示され、次にヴァイオリン、フルートに引き継がれる。明朗な中間部ののち、再現部は再び暗鬱な主題が繰り返され、大きく盛り上がったのち寂しげに終わる。
第3楽章 Andante con moto, quasi l'istesso tempo-Allegro scherzando
アンダンテ・コン・モート、クアジリステッソ・テンポ‐アレグロ・スケルツァンドスケルツォ変ロ長調。第2楽章の主題を用いた序奏があるため、ドヴォルザークは第2楽章から「ごく短い小休止の後にすぐ続いて演奏すること」としている。主要部のスケルツォの主題は、序奏とは一転し非常に明るい快活なものである。
第4楽章 Finale: Allegro molto
フィナーレ:アレグロ・モルトソナタ形式。第1楽章と同じくヘ長調。第1主題の変奏による重々しくも荘厳な低弦の序奏ではじまる。イ短調の序奏からヘ長調での第1主題ののち、クラリネットとヴァイオリンが第2主題を応答風に提示する。時折ワーグナーワルキューレとよく似た和声進行が見られる。

[編集] 楽器編成

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年10月5日 (月) 00:26 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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