京の茶漬け

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京の茶漬け(きょうのちゃづけ)は上方落語の演目の一つ。原話は、安永4年(1777年)に出版された笑話本・『一のもり』の一遍である「あいづ」。軽いネタで多くの演者がいるが、三代目桂文我は特に飄々とした味わいで人気があった。


注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。 [記述をスキップ]


[編集] あらすじ

京都特有の言い回しに『ちょっとお茶漬けでも』という物がある。

いわゆる社交辞令なのだろうが、とある浪花っ子が「本当に茶漬けを食べようとしたらどうなるのだろう?」と考えた。

暇な奴もあったもので、わざわざ電車で道頓堀から出てきて知り合いのところにお邪魔。主がちょうど留守で、おかみさんが一人で留守番をしている。

「お忙しいところに、すいまへんなぁ…」

粘りに粘ってお昼時。さぁそろそろと帰るそぶりを見せると、案の定おかみさんが『ちょっとお茶漬けでも』。

「さよか、えらい済んまへんなぁ、ほんなら」

元々この展開を待っていた浪速っ子、さっさと座敷に戻ると座りなおしてしまう。

おかみさんも「しまった!」と思ったが、ここで追い返したりしたら京者の恥だと思い、台所に入るとお茶漬けと漬物を持って戻ってきた。

「小さい茶碗にさらっと…。流石は宇治が近いだけあって、いいお茶を使ってまんなぁ。お漬物もまたよろしぃ…」

しゃべっている間にもうお終い。ちょっと物足りないが、「お代りをください」と言うのもなんか気恥しいのだ。そこで。

「いいお茶碗ですなぁ。清水焼ですかいな。色合いと言い、糸底の形と言いなんとも結構…どこでお買いになりました?」

お茶碗を目の高さに差し上げ、おかみさんに突き付ける。おかみさんも負けないもので、お櫃のフタ取って一言。

「このお櫃と一緒に、近所の荒物屋で」


以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。


[編集] バリエーション

「(値段が)高かったでしょ?」と浪速っ子に聞かれ、「このお櫃と一緒に五円」と答える演出もある。

[編集] 出典・参考

  • 武藤禎夫「定本 落語三百題」解説

最終更新 2009年6月7日 (日) 11:17 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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