京義線

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京義線
路線図 (赤い線が京義線)
路線図 (赤い線が京義線)
路線総延長 55.8 km
軌間 1,435 mm
電圧 25000V、60Hz (交流)
京義線
各種表記
ハングル 경의선
漢字 京義線
平仮名
(日本語読み仮名)
けいぎせん
片仮名
(現地語読み仮名)
キョンウィソン
英語案内: Gyeongui Line
  

京義線(キョンウィせん)は、広義には大韓民国(韓国)ソウル特別市朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)新義州特別行政区新義州市)とを結ぶ鉄道路線

国家の南北分断に伴い路線も分断されており、韓国側ではソウル駅から都羅山駅までの路線が韓国鉄道公社によって運営されている。本稿では主に韓国側の路線について記述する。

目次

[編集] 歴史

[編集] 大陸への動脈

1902年、ソウル~開城間の建設開始[1]1904年日露戦争の物資輸送のために、日本が漢城(現:ソウル)から北朝鮮と中国の国境の新義州までを突貫工事で結んだ鉄道(全長499.3km)が起源になっている(1905年開通、1906年4月3日全線(京城駅~新義州駅)開通)。京城の「京」と新義州の「義」を取って京義線と呼んだ。

1908年4月には釜山駅新義州駅間に急行列車「隆熙号」が運行を開始。1911年11月には安東駅~新義州駅間の鴨緑江鉄橋(初代中朝友好橋)が完工したことによって、1913年からは京義線・南満州鉄道シベリア鉄道経由で京城からロンドン行の乗車券も発売された。更には、日本の東京などからも京釜線・関釜連絡船を介して連絡乗車券が販売されたという。詳しくは国際連絡運輸を参照。

新義州から満州地方にも鉄道線が延びており、1930年1940年代には京釜線・京義線・満鉄線を結んで、釜山から満州国までの大陸連絡急行列車「ひかり」・「のぞみ」・「大陸」・「興亜」などが走っていた。

[編集] 線路分断

1945年第二次世界大戦において日本が敗戦した後、朝鮮半島北緯38度線を境に南はアメリカ軍、北はソ連軍占領され、この影響により同年9月11日に京義線は北緯38度線を境に南北に分断される。但し、当時、開城は38度線より南の韓国側であった為、朝鮮戦争が勃発するまでは開城駅(厳密には開城の次のの土城(現:開豊駅))まで鉄道で行くことができた。しかし、朝鮮戦争勃発により、南北の占領地域が激しく変わった為、細かい運行地域は不明であるが、韓国側では朝鮮戦争終結後は長らく軍事境界線の手前の汶山駅で線路が途切れ、46kmあまりのローカル線となった。北朝鮮側では開城から新義州までを結ぶ路線として運行が行われた。北朝鮮では平壌以北を平義線、平壌以南を平釜線京釜線のソウル駅~釜山駅間も含む)と呼ぶ。

[編集] 再連結

2000年6月14日に行われた南北首脳会談と同年7月31日に発表された南北長官級会談の共同報道文で、北朝鮮と韓国が分断路線の再連結に合意した。再連結工事は2002年9月18日に着工され、2003年9月17日に行われた北朝鮮と韓国の軍事実務協議により、鉄道・道路の連結事業をめぐり、本線道路の試験運用開始などで合意。2006年5月25日試運転を行うことになっていたが、24日午前に北朝鮮側の通告により急遽中止された。1年後の2007年5月17日に試運転が行われ、同年12月11日より軍事境界線をはさんで韓国側の都羅山と北朝鮮側の板門の間で、開城工業団地への定期貨物列車の運行が始まった。しかし、貨物列車の運行は、わずか1年で運行休止となった。

京義線の再連結によって南北首脳の外交通路となるほか、海上輸送に代わる交通手段として交易が拡大し、経済的にも大きな期待が寄せられている。

[編集] 韓国側の運行形態

各駅停車の地域輸送のほか、優等列車のKTXもある。沿線には水色駅に隣接してソウル客車事務所・機関車事務所(日本で言う機関区、車両区)があるため、回送される優等列車の車両が水色駅まで数多く走る。また、江梅駅から幸信駅にかけてはKTX(韓国高速鉄道)の高陽車両基地も隣接しており、KTXの回送車両も頻繁に走る。2009年7月1日には通勤電車を用いた京義電鉄線が開業した。

[編集] 通勤列車

かつて、京義線の地域輸送は通勤列車(旧トンイル号)とよばれる気動車による運行で、1時間に1本、18往復運転されていた(ソウル・臨津江発はともに毎時50分、うち2往復はソウル~山間)。このほか、平日土曜日には朝の上り2本が増発されていた(山・臨津江発ともに1本ずつ)。列車は通常5両編成であり、朝ラッシュ時には2編成を連結した10両で運転されていた。料金は全区間均一の1400ウォン(2008年現在。値上げが続いている。)利用者増加を受けて2000年8月14日に炭駅が、2004年10月31日に臨時乗降場である金陵駅と雲泉駅が新設された。

気動車は1997年より導入されたもので、それまでは全車自由席の客車トンイル号により毎時1本程度運転されていた。

2002年の都羅山開業から2008年1月のセマウル号運転形態変更までは、1日3往復がソウル - 都羅山間を運転していた。そのほか、ソウル郊外線の列車(気動車3両編成)がソウル・新村 - 陵谷間で3往復乗り入れていたが、2004年3月31日付けで運行休止となった。

京義電鉄線開業により、運行区間が山-臨津江間に短縮され、都羅山行きセマウル号の廃止により、一部列車が再び都羅山へ乗り入れるようになった。

[編集] KTX

ソウル・龍山 - 幸信の間でKTX車両による旅客運行も行われている。これは高陽車両基地への回送運転を利用したもので、開業時の2004年4月1日より4往復の運転が開始され、同年12月15日のダイヤ改正により8往復に増便された。いずれも途中駅は全て通過する(龍山発着系統はソウル駅も通過する)。列車系統は以下のとおり。

  • ソウル → 幸信 5本(京釜高速線からの直通)
  • 幸信 → ソウル 4本(京釜高速線へ直通)
  • 龍山 → 幸信 3本(湖南高速線からの直通)
  • 幸信 → 龍山 4本(湖南高速線へ直通)

[編集] セマウル号

長らく優等列車(セマウル号ムグンファ号)の運行は行われていなかったが、2006年11月1日のダイヤ改定でソウル駅と臨津江駅との間で平日朝夕のみ1日2往復セマウル号の運行を開始した。しかし利用者が伸び悩んだため、2008年1月に1往復に減便。DMZ観光を主として、朝にソウルを発車し都羅山へ向かい、日中はそれまで通勤列車が行っていた臨津江 - 都羅山間の運転を引き継いでこの区間だけ2往復半し(1本は回送)、夕方に都羅山を発車しソウルへ着くダイヤとなっていた。料金は均一2000ウォン(登場時は5000ウォン)、ただし、山 - 都羅山間のみは1000ウォンだった。DMZ観光が休みとなる月曜日は運休されていた。車両は長項線系統で用いられていた6両編成を使用していた。2009年7月1日、京義電鉄線開業により廃止。

停車駅(廃止前)
ソウル - 新村 - 水色 - 幸信 - 一山 - 金村 - 山 - 臨津江 - 都羅山
停車駅(登場時)
ソウル - 一山 - 金村 - 山 - 臨津江 - 都羅山

[編集] 京義電鉄線

北朝鮮の脅威が大きく、軍事境界線に近い京義線沿線は敬遠されてきたが、ソウル特別市の人口増加は際限なく、近年になって全く手の付けられていなかった沿線でニュータウンの開発が進み、利用客の増加を見込めることから、広域電鉄化することが決定した。龍山駅から伸びる貨物線である龍山線を地下化し、京義線は加佐駅から山駅までを電化・複線化とホーム改良など電車化工事を行い、2009年7月1日ソウル - 山間が開業した。列車の運行間隔はデジタルメディアシティ-汶山間が15分、ソウル-デジタルメディアシティが60分。電鉄線の開業により、従来の列車運行は山-都羅山間に短縮された。 今後2012年ごろに龍山 - デジタルメディアシティ間が開業する予定。龍山開業時に、中央電鉄線と相互直通運転を行う計画で、ソウル-デジタルメディアシティ間の運行本数も増加すると思われる。

[編集] 再連結事業

都羅山駅

2000年6月の金大中金正日による南北首脳会談によって、分断された南北の京義線を再連結する話が浮上し、双方で着工した。韓国側では2001年9月30日山駅 - 臨津江駅間の6.0kmが開業、2002年2月12日に臨津江駅 - 都羅山駅間の3.7kmが開業した。2003年6月14日には京義線と東海北部線東海線)の南北の鉄道連結式が行われた。2007年5月17日に試運転が行われ、同年12月11日より定期貨物列車(1日1往復)の運行が始まった。しかし、情勢悪化などにより、2008年11月28日をもって再度運行休止となった。

[編集] 路線データ

  • 路線距離:49.8km
  • 軌間:1435mm (標準軌)
  • 駅数:23(起終点駅を含む)
  • 複線区間:ソウル駅 - 汶山駅(46.8km)
  • 電化区間:ソウル駅 - 汶山駅(交流25kV, 60Hz

[編集] 駅一覧

(2009年6月30日まで、京義電鉄線開業前)

日本語駅名 韓国語駅名 駅間キロ (km) 累計キロ (km)
等級
駅種別 KTX 接続路線 所在地
京釜高速線直通 湖南高速線直通
ソウル駅 서울역 0.0 0.0 1級 グループ代表駅 KTX京釜高速線京釜線
京釜電鉄線
ソウルメトロ1号線 (133)
ソウルメトロ4号線 (426)
空港鉄道 ((A01) 建設中)
ソウル
特別市
中区
新村駅 신촌역 3.1 3.1 3級 普通駅   西大門区
加佐駅 가좌역 2.7 5.8 3級 普通駅 龍山線
デジタルメディアシティ駅 디지털미디어시티역 1.7 7.5 乙種代売所   恩平区
水色駅 수색역 0.6 8.1 2級 グループ代表駅 水色客車出発線
花田駅 화전역 3.4 11.5 3級 普通駅   京畿道 高陽市 徳陽区
江梅駅 강매역 廃止駅 乙種代売所  
幸信駅 행신역 3.4 14.9 配置簡易駅 KTX京釜高速線・湖南高速線
陵谷駅 능곡역 1.5 16.4 3級 グループ代表駅 設定
無し
ソウル郊外線(休止)
大谷駅 대곡역 1.8 18.2 3級 グループ代表駅 ソウル郊外線(休止)
一山線 (3号線 (315))
谷山駅 곡산역 1.7 19.9 無配置簡易駅 京義電鉄線開業まで営業休止
白馬駅 백마역 1.6 21.5 3級 普通駅   一山東区
一山駅 일산역 3.6 25.1 3級 普通駅   一山西区
탄현역 1.7 26.8 乙種代売所  
雲井駅 운정역 3.6 30.4 乙種代売所   坡州市
金陵駅 금릉역 3.1 33.5 乙種代売所  
金村駅 금촌역 2.1 35.6 3級 普通駅  
月籠駅 월롱역 4.1 39.7 無配置簡易駅  
坡州駅 파주역 2.2 41.9 無配置簡易駅  
山駅 문산역 4.4 46.3 3級 普通駅 京義電鉄線 (K335)
雲泉駅 운천역 3.7 50.0 臨時乗降場  
臨津江駅 임진강역 2.3 52.3 3級 運転簡易駅  
都羅山駅 도라산역 3.7 56.0 2級 グループ代表駅  
  • 通勤列車は休止中の駅を除くソウル駅臨津江駅間の各駅に停車していた。電鉄開業後は、山-都羅山間に短縮。
  • 臨津江駅 - 都羅山駅間は非武装中立地帯(いわゆる38度線)内にある(鉄道敷地の両側を鉄条網で囲んである)。列車(通勤列車)は一部都羅山駅まで直通するが、乗客は臨津江駅で一度列車を降りてボディチェック、手荷物検査などを受け、次の列車に乗る必要がある。また、都羅山駅では38度線ツアー参加者以外は駅敷地から出ることはできず、駅に残った利用者は次の列車で帰ることになる。
  • 分断の前には山駅 - 開城駅の間に臨津駅(現在の臨津江駅の近く)、長湍駅(都羅山駅から北へ1kmぐらい、ちょうど軍事分界線上)、鳳洞駅(長湍駅 - 開城駅の間に所在、現在は北朝鮮領)が存在した。これらの駅は現在は全て廃止され、替わりに韓国側に臨津江・都羅山駅が、北朝鮮側に板門・孫河駅が新設された。また、線路自体も元の線路より少し西の方に移設されている。

[編集] 京義電鉄線

[編集] 京義線区間

(2009年7月1日:ソウル-汶山間開業以降)


番号
日本語駅名 韓国語駅名 駅間キロ (km) 累計キロ (km)
等級
駅種別 急行 接続路線 所在地 線籍上の路線名
P313 ソウル駅 서울역 0.0 0.0 1級 グループ代表駅 KTX京釜高速線京釜線
京釜電鉄線
ソウルメトロ1号線 (133)
ソウルメトロ4号線 (426)
空港鉄道 ((A01) 建設中)
ソウル特別市 中区 京義線
P314 新村駅 신촌역 3.1 3.1 3級 普通駅   西大門区
K315 加佐駅 가좌역 2.7 5.8 3級 普通駅 龍山線 (直通運転を予定)
K316 デジタルメディアシティ駅 디지털미디어시티역 1.7 7.5 乙種代売所 6号線 (618)
空港鉄道 ((A04) 建設中)
恩平区
K317 水色駅 수색역 0.6 8.1 2級 普通駅 水色客車出発線
K318 花田駅
(韓国航空大)
화전역
(한국항공대)
3.4 11.5 3級 普通駅   京畿道 高陽市 徳陽区
K320 幸信駅 행신역 3.4 14.9 配置簡易駅 KTX京釜高速線・湖南高速線
K321 陵谷駅 능곡역 1.5 16.4 3級 普通駅  
K322 大谷駅 대곡역 1.8 18.2 3級 運転簡易駅 一山線 (3号線 (315))
K323 谷山駅 곡산역 1.7 19.9 乙種代売所  
K324 白馬駅 백마역 1.6 21.5 3級 普通駅   一山東区
K325 楓山駅 풍산역
(애니골)
1.7 23.2 乙種代売所  
K326 一山駅 일산역 1.9 25.1 3級 普通駅   一山西区
K327 탄현역 1.7 26.8 乙種代売所  
K329 雲井駅 운정역 3.6 30.4 乙種代売所   坡州市
K330 金陵駅 금릉역 3.1 33.5 乙種代売所  
K331 金村駅 금촌역 2.1 35.6 3級 普通駅  
K333 月籠駅 월롱역 4.1 39.7 乙種代売所  
K334 坡州駅
(トゥウォン大学)
파주역
(두원대학)
2.2 41.9 乙種代売所  
K335 山駅 문산역 4.4 46.3 3級 普通駅 京義線通勤列車

[編集] 龍山線区間

(2012年以降開業予定)


番号
日本語駅名 韓国語駅名 駅間キロ (km) 累計キロ (km)
等級
駅種別 接続路線 所在地 線籍上の路線名
K310/
K110
龍山駅 용산역 0.0 0.0 1級 普通駅 KTX湖南高速線京釜線
京釜電鉄線 (135)
中央電鉄線 (K110)
(直通運転を予定)
新盆唐線(予定)
ソウル
特別市
龍山区 龍山線
K311 孝昌駅 효창역 1.0 1.0      
K312 孔徳駅 공덕역 0.8 1.8     5号線 (529)
6号線 (626)
空港鉄道 ((A02) 建設中)
麻浦区
K313 西江駅 서강역 2.5 4.3      
K314 弘大入口駅 홍대입구역 1.5 5.8     2号線 (239)
空港鉄道 ((A03) 建設中)
K315 加佐駅 가좌역 2.4 8.2 3級 普通駅 京義線 (直通運転を予定) 西大門区

[編集] 使用車両

[編集] 過去の使用車両

[編集] 北朝鮮側の現状

平壌-新義州間は平義線、平壌-開城間については平釜線の項目を参照。

[編集] 脚注

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  1. ^ 今日の歴史(5月8日) 聯合ニュース 2009/05/08付 閲覧

[編集] 関連項目

最終更新 2009年11月10日 (火) 06:29 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【京義線】変更履歴

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