京都大学11月祭
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京都大学11月祭(きょうとだいがく - がつさい)は京都大学において例年11月下旬に4日間行われる学園祭。英語での名称は直訳である「November Festival」であり、その略称である「NF」と呼ばれるか、又はそのまま「11月祭」と呼ばれることが多い。
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[編集] 概要
開催場所は大学キャンパスとしては有数の広さを誇る京都大学吉田キャンパス内吉田南構内及び本部構内であり、そのため学園祭の規模は「関西最大級」と喧伝されることが多い。しかし、入場者数等のデータについては公式発表がなされておらず、又、何を以て「関西最大級」とすすべきであるかについては注意が必要である。
運営に係る費用の大半は京都大学11月祭事務局(以下「事務局」という。)の発行する公式パンフレットに掲載される企業広告の掲載料で賄われており、例年6月から9月頃にかけて、事務局から広告の出稿を各企業(大学周辺にある飲食店から、京阪神地域や東京等にある大企業まで多岐に亘る。)に依頼している。
なお、京都大学11月祭と同時期に吉田キャンパス内北部構内では「北部祭典」という催しが行われる。これは理学部自治会及び農学部自治会が開催しているものであり、京都大学11月祭とは直接的には関係がないが、公式パンフレットでは紹介記事が掲載されている。
京都大学11月祭の前日には、京都大学11月祭前夜祭が開催される。これは京都大学応援団が主催であるが、事務局も運営に協力している。同祭もあくまで京都大学11月祭とは別個のイベントであるが、北部祭典と同様、公式パンフレットに紹介記事が掲載されている。
[編集] 運営体制
京都大学11月祭の運営主体は京都大学11月祭全学実行委員会(以下「全学実行委員会」)であり、例年5月下旬に結成される。これは全学実行委員会が単年度組織であるという性格に拠るものであり、年度毎に「第○○回京都大学11月祭全学実行委員会」という名称で新たに結成されている。全学実行委員会の会議は5月下旬と9月上旬の年2回開催されるのが通例であり、予算及び決算の承認(予算は9月、決算は5月)、統一テーマの決定(9月)、京都大学11月祭の日程の決定(5月)等が行われている。又、何らかの問題が発生した場合には臨時の全学実行委員会が開催されることもあり、近年は、後述するミスコン問題、統一テーマ問題等の解決を図るため、臨時の全学実行委員会が開催されることが多くなっている(寧ろ、ミスコン問題が発生する前までは、全学実行委員会が三回以上開催されることはほぼ無かった。)。
[編集] 全学実行委員会
全学実行委員会は名目上「京都大学11月祭の開催を希望する全ての京大生」の参加により成立しているということになってはいるが、実質的な構成員は各学部自治会幹部および事務局(員)という極少人数であり、一般京大生でその存在を知る者はあまり多くはない。その主な理由として、事務局が一般学生に対しての広報活動を全く行っていないからである(若しくは、全学実行委員会の慣行として、非公開で行われることが常例化している。)。11月祭の公式ホームページ上でさえも全学実行委員会の告知を行っていない。しかしながら、近年発生したいわゆるミスコン問題や学生部援助減額問題、統一テーマ問題等(後述)、11月祭の開催・運営上多大な支障が生じうると懸念され、全学的な対処が要求される場面では全学実行委員会がその交渉の場として利用される機会が増えており、徐々にではあるが一般学生の間にもその存在や役割が広まりつつあるという意見もある[要出典]。しかし、ミスコン問題や統一テーマ問題については、全学実行委員会の圧倒的多数派を構成しているNF事務局が充分な運営能力や審査能力を有していないからこそ、そのミスの後始末として全学的な対処が要求されその結果として一般学生に認知されるようになったという皮肉的な側面もあるとの指摘もある[要出典]。
なお、上述の説明でも混同して使用されてはいるが、「全学実行委員会」とは、「京都大学11月祭を運営する団体の名称」であり、「当該団体の会議の名称」でもある。よって、後者についてより正確を期せば、「第○回京都大学11月祭第●回全学実行委員会」(第○回京都大学11月祭を運営する団体の●回目の会議、という意味。)ということになる。
[編集] 事務局
11月祭に参加する多くの京大生に対する窓口役を務めるのは事務局であって、全学実行委員会ではない。実際の運営を委ねられているのは事務局であるが、他のサークルに比してやや局員数が少なく、11月祭の全てを事務局員のみで運営することは非常に難しいとされる。そのため、開催期間中には、11月祭前夜祭を開催する京都大学応援団などの他の学内団体や近隣大学の学園祭実行委員会等に協力を仰いでいる。また、最近では毎年のように2004年のミスコン問題や2005年の雅コンテスト問題、2007年の統一テーマ問題等、事務局側での初期審査段階におけるミスが目立ち、しかも反省の態度を見せないことが一部で強く批判されている[要出典]。
[編集] 全学実行委員会と事務局との関係
上述のように、運営主体は全学実行委員会、実務部隊は事務局というように、一見二重の運営体系のようになっている背景には、京都大学当局による公認を受け、「11月祭の開催・運営組織」として正統性があるのは事務局ではなく全学実行委員会であるという事情があり、この全学実行委員会に対して事務局を「全学実行委員会の委任を受けて京都大学11月祭に関する包括的実務を行う団体」であると位置づけることにより、名目的な運営主体と実務的な事務部門が分離・分割されている。しかし、上述のとおり事務局の不充分な広報活動により、全学実行委員会の構成員は極めて少なく、またその最大派閥が事務局員であるという実情を考慮すると、全学実行委員会での議論の過程(そもそも議論すら行われていないという指摘もある)も事務局の意図に左右されかねないという危惧がある。また、その事務局員が圧倒的大多数となって構成されている全学実行委員会が、事務局に対して包括な事務執行権限を付与することの問題点も指摘されている。
[編集] 統一テーマ
京都大学11月祭では、例年ひとつの「統一テーマ」が定められている。統一テーマは一定の受付期間を経た後、京大生による投票が行われる。最多得票を得たテーマ案が全学実行委員会で承認された後、正式に決定される。なお、自分の投稿した統一テーマが採用されても何かしら特典があるというわけではない。強いてあげれば、公式パンフレットに掲載されたり立て看板に大々的に描かれたりする程度である。
[編集] 批判
11月祭においては、実際には統一テーマに沿った運営や出し物が行われるというわけではないため、統一的なテーマを設定すること自体が疑問であるという意見も存在する。あるいは逆に、「基本的に何でもあり」というのが11月祭の在り方であるので何ら不自然ではない、というような意見もある。また、2007年度の投票数1位のテーマの票数はわずか19票であったことから[要出典]、その主な原因が全学実行委員会/事務局による広報の不徹底なのか、あるいはそもそも京大生の統一テーマへの興味が薄れているからではないか、などとする議論がなされている。
[編集] 歴代のテーマ
以下に歴代の統一テーマを示す。全体的に政治的なメッセージが多いが、それは元々京都大学11月祭がそのような意見の発露の場であったことに由来する。近年では、京都大学や京大生の特徴的な気風を半ば揶揄するような内容のものが採用される傾向にあるようである。
- 1959年(第1回) - 戦後派意識の解明
- 1960年(第2回) - 独占資本主義社会におけるマゾヒズムとサディズムの意識
- 1961年(第3回) - 仮眠の季節における僕たちのあいさつ
- 1962年(第4回) - 故郷喪失の時代と僕ら
- 1963年(第5回) - 噛む時には言葉を考えるな
- 1964年(第6回) - ああ自然死-このナチュラルなもの
- 1965年(第7回) - 新しい歴史は僕らの手で せまりくる嵐のなか わだつみの声をのりこえて 真実を求め ともに考え前進しよう 真の学問文化を追求するなかで
- 1966年(第8回) - 青年よ その眸で真実を見よ
- 1967年(第9回) - のばそう大学に新しい芽を 築け展がれ人類の知恵 鳴らせ高らかに創造のつのぶえ おしよせる戦火の嵐ふきとばし 進め固めて反戦自由の道
- 1968年(第10回) - 思索から連帯へ!終章。 永訣の朝-B52。君たちの祖国70年6月23日 友よ 自己と日本解放の日は近い
- 1969年(第11回) - みずからの手で 新しい大学の創造を 豊かな文化の創造を 京大からの真実の声を そして連帯を 日本の夜明けめざして……
- 1970年(第12回) - 歴史の試練に応えんとする我ら 失うまい 奔流の中で科学者の目を! いつわりの孤高に別れをつげ 人民の連帯の息吹をだきしめよう 君のその精悍の腕でがっしりと
- 1971年(第13回) - 闇を裂き 燃えあがる松明 凝視せよ! 今この時 虚飾にまみれた城郭は浮かびあがった 打ち砕け! 友よ湧きおこる怒りをこめて……
- 1972年(第14回) - 嵐を突き 燃え拡がる変革の炎 歴史に問んとする我ら 研ぎすませ! 理性の目 生きた思考 創ろう! 新しい大学そして科学
- 1973年(第15回) - 創造の火を! 連帯の輪を! 今こそ君が手に反戦・自由の歌
- 1974年(第16回) - 今、矛盾の中で叫びが―さて君はどうする 人間不在の危機的現実 その根源と背景
- 1975年(第17回) - 流れの中 動かざるものを求めて
- 1976年(第18回) - 燃やそう! 新しい文化の炎を 研ぎ澄まそう!若き知性を 学術文化の奔流よ築け!若者の未来を!
- 1977年(第19回) - 明日に生きる我ら 未来を信じて突き進め 創れ 学生の心を 築け 学生の文化を
- 1978年(第20回) - 振りかえれ人類の歴史を みつめよう青年の未来を もどすな歴史の歯車 我らの文化は我らの手で
- 1979年(第21回) - 今、新しい時代に立ち向かう仲間たちよ 数百年を内蔵する思想を持とうではないか
- 1980年(第22回) - 友よ! この変革のとき 時代の胎動に耳をすまし 共に奏でよう 希望の交響楽を
- 1981年(第23回) - 今、戦争と平和の対峙の時 80年代の行く手を示す羅針盤を我らの手に
- 1982年(第24回) - 草の根も 花も咲いたら ひざまずき ひろひとおがんで むせび泣く 人は昔にゃ戻れないピーピーヒャララ ピーヒャララ
- 1983年(第25回) - 万声一京 極祭色 騒がぬ民に 盛りなし
- 1984年(第26回) - 海を、荒れた海を見つめながら 彼女は呟いた 「わたしは誰?」
- 1985年(第27回) - もうすぐきっと冬になる 騒ぐんだったら 今のうち
- 1986年(第28回) - えっせん あーす げげっせん よんせん はっせん
- 1987年(第29回) - 白い乳房の上の11月祭
- 1988年(第30回) - 裏からのぞけば 見えてくる
- 1989年(第31回) - 堕落への誘い
- 1990年(第32回) - ……そして創造-草の根からのルネッサンス
- 1991年(第33回) - ヤルハ粋狂、 ヤラヌハ卑怯
- 1992年(第34回) - 人が右なら 私は左
- 1993年(第35回) - 花も実もある 根も葉もない
- 1994年(第36回) - 古今東西 有実無題 若気至りて無限大
- 1995年(第37回) - 我輩は京大生である 理性はもうない
- 1996年(第38回) - 知と痴の融合
- 1997年(第39回) - 狂うは一時の恥、狂わぬは一生の恥
- 1998年(第40回) - 堕落の道も一歩より
- 1999年(第41回) - 素晴らしき無駄なエネルギー
- 2000年(第42回) - 無人島ダンス
- 2001年(第43回) - それはそれ これはこれ
- 2002年(第44回) - 総長! 京都を占拠致しました!
- 2003年(第45回) - やっぱ京大やし。
- 2004年(第46回) - 倒れる時は前のめり
- 2005年(第47回) - せっかくだから
- 2006年(第48回) - 溢れる才能の無駄使い
- 2007年(第49回) - 満喫!モラトリアム。
- 2008年(第50回) - 単位より大切ななにかを求めて
- 2009年(第51回) - 失った常識のかわりに
[編集] 広報
主な広報手段としては、いわゆる立て看板が多用されており、吉田キャンパス西部構内にある事務局のBOX付近で事務局員が立て看板を製作する姿はほぼ1年中見受けられる。最近では公式Webサイトが開設されているのに加え、開催の1ヶ月ほど前から販売される公式パンフレットがある。他にも各教室や大学生協内各食堂にて広報が行われている。全ての京大生に対して公開すべき全学実行委員会については全く広報活動をせず多数派工作を行っていると指摘されている。
[編集] 一般企画
一般学生が主催する企画である一般企画は、屋内企画、模擬店企画、ステージ企画、グラウンド企画、自主制作演劇企画の、5つの企画種別に分類される。一般企画として参加するためには、事務局の配布する企画申請書を事務局に提出する必要がある。例年7月と9月に数日間ずつ企画申請書受取・提出期間が設けられ、西部構内にて事務局員が対応している。
11月祭の期間中、大学の設備や業者の物品を事務局が一括して借り受け、それを各企画に又貸しするという形を取っているため、一部の企画の運営者に対しては保証金による担保が課されており、違反行為等を働いた企画は保証金を没収される。また、一部の企画種別の企画責任者に対しては、企画運営に対する補助という形で現金援助が行われている。
事務局と企画の連絡・調整は、11月祭前後に数回行われる「企画担当者説明会」において行われ(自主制作演劇企画のみは「企画担当者会議」という名称であるが実質的に同じ)、主に事務局側からの口頭説明や虎の巻と呼ばれる説明書類の配布、申請書類の提出、保証金の納入・返済などが行われる。おおよそではあるが、11月祭前に2~4回、開催後に1回行われるというのが通例である。
[編集] 屋内企画
本部構内、吉田南構内の建物内で行う、演劇以外の企画全般を指す。講演や一般的な展示形式の出し物、あるいは屋内喫茶形式の出し物(11月祭では「カフェ企画」と呼ばれる)がこれに含まれる。
[編集] ステージ企画
吉田南構内北西の吉田グラウンド(11月祭開催時には「おまつり広場」と改称される)の北西角に建てられる、屋外特設ステージにおいて行う企画を指す。ステージ企画はバンド形式とイベント形式に大別され、中でもバンド形式の企画は人気が高く、例年出演団体の抽選が行われる。なお、京大生が企画責任者でありさえすれば外部バンドを招聘することもできるので、有名なバンドが一般企画として参加することもある。バンド形式の他に、マイクとスピーカー以外の音響機器(アンプ等)を使用しないイベント企画があり、アカペラライブ、ダンス、クイズ大会、ヒーローショー等多種多様な企画が行われる。余談だが、一般企画としてのステージ企画ではなく、事務局が主催し、お笑い芸人や有名バンドを呼んでスペシャルライブを行う際にも、このステージが使われている。
[編集] 模擬店企画
吉田南構内および吉田グラウンド内、本部構内の路上にてテント形式で出店される模擬店を指す。食べ物を振る舞う団体が圧倒的に多いが、制度上は必ずしも食品を扱う必要はなく、過去には模擬店企画として占いが行われた例もある(但し、模擬店企画は例年人気で出店権を獲得するために抽選を経なければならないほどなので、「占い」のような非食事系企画をわざわざ模擬店企画として実施するのはやや迷惑である嫌いがあることには注意しなければならない。)。
他の企画種別に比べて申請に必要な京大生の人数は多いものの、開催期間中の収入は相当な額になるため、数多くの団体がその枠に応募する。大人数を擁する団体の中には当選確率を上げるために多数の応募を行うところもあり、人数によって当選確率が左右されかねない事態に対しては不満の声もある。このような背景もあって申請即ち枠の割り当て、となることはなく、抽選が行われる年がほとんどである。事務局側では1つの団体につき2店舗枠以上当選した団体には出店のキャンセルをお願いしているため、抽選の結果キャンセルとされる枠も多い(キャンセルされた店舗枠に対しては「追加当選」という形で再度抽選が行われる)。また、模擬店企画の出店権利を譲渡又は売買することは当然禁止されているが、実際には権利売買が半ば公然と行われている。事務局からも権利売買を禁止する旨の立て看板が毎年たてられてはいるが、事務局側がこの現状をどのように捉えているのかは不明である。
[編集] グラウンド企画
主に吉田グラウンドまたは吉田南構内路上で行われる企画であって、模擬店企画を除くものを指す。基本的に短日開催が多く、路上ライブ・パフォーマンス・モニュメント展示等が行われる。雨天時には屋内で行われることもある。
[編集] 自主制作演劇企画
吉田南構内の一教室(例年吉田南4号館4共11教室が使用される)で行われる演劇企画を指す。通常の教室に舞台として平台が設置され、他に音響、照明なども一通り準備される。演劇に関しては比較的初心者であるという団体の公演も多いが、逆にプロ並みの演技を行う団体の公演もある。
[編集] 本部企画
事務局以外の京大生が主催する一般企画とは別に、事務局が主催する企画全般を指す。著名人を呼んで行う企画としては、本部講演とスペシャルライブ(2004年まではミュージシャンによるライブだが、2005年以降はお笑い芸人によるライブとなっている。)があり、その他にも古本・古レコード市、映画祭典、ラリー企画などが恒例となっている。11月祭最終日の夜にはおまつり広場において後夜祭に当たるフィナーレが開催され、学内や学外の団体を招いての演奏、ダンスの演舞、事務局の行うビンゴ大会等がステージ上で行われ、おまつり広場中央部では巨大キャンプファイアーの点火イベントが行われる。
スペシャルライブのゲスト
- 2003年(第45回) 鴨川 (ミュージシャン)
- 2004年(第46回) FREENOTE (ミュージシャン)
- 2005年(第47回) りあるキッズ・NON STYLE (お笑いライブ)
- 2006年(第48回) 笑い飯・ザ・プラン9 (お笑いライブ)
- 2007年(第49回) とろサーモン・プラスマイナス(お笑いライブ)
[編集] 歴史と近年の動向
- 起源・自治会の影響力
1951年、原水爆禁止運動の高まりのなか学生自治会である同学会により「綜合原爆展」という形で開催されたものが起源とされる。1960 - 70年代になるといわゆる新左翼系学生団体の影響が大きくなり、各学部自治会間での軋轢や事務局との対立などが生じ、一時はその開催さえ危ぶまれた時期もあった。近年では自治会の政治的意図は薄まっているとはいえ、未だにその影響力は根強く残っている。
- 京都大学11月祭環境対策委員会の結成
環境問題の深刻化が指摘され始めた1990年代半ばに、事務局とは別に、京都大学11月祭環境対策委員会という新たな組織が立ち上げられ、特にゴミ問題に対して積極的な活動が行われている。京大生以外にも一般来場者を含めると、11月祭に参加する人は非常に多く、開催期間中に排出される廃棄物の総量は膨大なものである。それらの廃棄物を極力リサイクルに回し、環境負荷の小さい学園祭を目指そうという試みが行われている。一例としては、模擬店企画の一部に大学生協の協力の下、通常の模擬店で使用される紙の皿ではなく、洗って使える「洗い皿」を使用する模擬店が設置された。
- ミスコン問題
第46回京都大学11月祭において、「ミス&ミスター京大コンテスト」なる一般企画がステージ企画として行われようとした。この企画の内容が11月祭にて永年守られてきた理念、特に企業協賛の禁止条項に抵触するおそれがあった[1]こと、および一部団体からジェンダーの観点からの疑義が挟まれたことから、開催に対して反対の声が上がった。これを受けて事務局を仲介役としてミスコン企画側と反対派の話し合いが全学実行委員会等の場にて行われたが、開催日までに議論は纏まらず、結局この企画は中止となった。
この議論の中でミスコン企画側が真摯な態度で議論に応じなかったという理由により、全学実行委員会における決議によって、ミスコン企画団体が京都大学11月祭から追放されるということとなった。追放決議においては、ミスコン企画団体およびその関連団体は、この一連の騒動に関して挙げられている数々の疑義・不明点を明らかにしつつ真摯なる自己批判を行わない限り、再び京都大学11月祭に参加することはできない、とされた。全学実行委員会における決議により追放されたのは、原理研究会[2]に次いで2例目である。
- 雅(みやび)コンテストの登場
第47回京都大学11月祭では、「雅コンテスト」なる一般企画がステージ企画として登場した。この企画は、企画責任者を始めとして主要者のうち数人が前年度の「ミスコン企画団体」の構成員であって、企画内容も「ミスコン」に近いものであるとの理由により、前年度ミスコン企画団体の「関連団体」であると認定された。そのため、この「雅コンテスト」企画団体が本年度の11月祭に参加しようとするならば上述の通り「真摯なる自己批判」を行う必要があったが、本企画の代表者が全学実行委員会において答弁を行った上で総括を提出したことから、当該行為を行ったものと全学実行委員会にて認められ、この企画は実施されることとなった。
しかし、実際にはその答弁および総括は時間的な問題から簡易的なものであって、正式なものは11月祭後に改めて提出するとの約束が交わされたにも関わらず、11月祭終了後の全学実行委員会において履行されないなど、またしてもその姿勢が問題視されたため、提出された総括等は全て白紙撤回扱いとされ、「雅コンテスト」企画団体についても追放団体であることが確認された。[3]
- 学生部援助減額問題
2004年に京都大学が独立法人化されたことに伴い、国立大学法人京都大学の経営改革の一環として学生サービスの予算削減が計画され、2005年初秋に京都大学当局から事務局に対して11月祭に対する学生部援助を減額する旨の通告が行われた。それまで事務局は京都大学当局から年百数十万円の援助を受けており、通告があまりに唐突であったこと、そして何より11月祭が開催間近だったこともあって、援助減額を受け入れれば運営に支障が出ることも懸念された。
そのため、学生側の主導で全学実行委員会の下に「学生部援助減額問題対策部会」が設置され、「事前協議がなく、決定は一方的であり、撤回すべきである。」と京都大学当局・執行部に対して主張した。同部会などにおいて学生側と京都大学当局との間で話し合いが行われ、04年度については当該予算の削減は暫定的に凍結するという確約が交わされたが、次年度以降の見通しは不透明であり、未だ全面的に解決されたわけではない。
- 統一テーマ問題
2007年度11月祭において、一旦確定した統一テーマが破棄され、次点候補が繰り上げられるという前代未聞の事態が発生した。
もともと、上述の手順で決定された統一テーマは「超意欲的ニート」であった。このテーマは全学実行委員会および事務局が関与した正式な決定過程を経たものであったが、決定後、一部学生から本テーマは昨今社会問題化しているいわゆる「ニート」を揶揄するものであり、統一テーマとしては不適切だとする意見が出された。
これを受け、全学実行委員会が開催されたが、そもそも正式な決定過程を経て決まったテーマを取り消すことが許されるのかという点を中心に議論が展開された。途中、自身が関与した先の決定を翻すような発言がなされたり、事務局側は終始一貫して意見を一切表明しない態度を取ったりと、図らずもこれまで批判されてきた全学実行委員会のあり方、および不透明な統一テーマの決定過程についての問題点が浮かび上がった格好となったが、最終的には上述の通り、一旦確定した統一テーマが破棄され、次点候補であった「満喫!モラトリアム。」が繰り上げられ、新たな統一テーマとして広報されることとなった。
[編集] 脚注
- ^ 11月祭においては、公式パンフレットへの企業広告の掲載を例外として企業協賛は全面的に禁止されている。これは「学生の自主的創造的活動」という観点からの考え方であり、特に学生運動が盛んだった当時の「学生自治」の考えに近い。
- ^ 京都大学11月祭期間中に警察を構内に導入したことにより追放の対象となった。これも大学構内に国家権力を導くことは学生自治を脅かすものである、との認識に基づく。
- ^ ミスコン・雅コンテストの経緯については、原理研究会とともに、公式パンフレット内に記述がある。
[編集] 外部リンク
最終更新 2009年11月13日 (金) 15:29 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【京都大学11月祭】変更履歴


