京阪石山坂本線

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京阪石山坂本線
石山坂本線で運用されている700系電車
石山坂本線で運用されている700系電車
京阪石山坂本線の路線図
路線総延長 14.1 km
軌間 1435 mm
電圧 1500 V 架空電車線方式 (直流)
最高速度 70 km/h
停車場・施設・接続路線
KBHFa
0.0 石山寺駅
eBHF
螢谷駅 -1937
KRZu
JR東海東海道新幹線
BHF
0.7 唐橋前駅
STRlg STR
JR西東海道本線琵琶湖線
STR eBHF
旧 京阪石山駅
BHF BHF
1.6 京阪石山駅
STRlf KRZo STRlg
左:石山駅
BHF STR
2.4 粟津駅
BHF STR
2.8 瓦ヶ浜駅
BHF STR
3.3 中ノ庄駅
BHF STR
3.8 膳所本町駅
BHF STR
4.2 錦駅
BHF BHF
4.7 京阪膳所駅
eABZrg eABZrf
左:膳所駅
STR ÜWol
JR西:東海道本線(琵琶湖線)
BHF
5.5 石場駅
BHF
6.0 島ノ関駅
eBHF
大橋堀駅 -1943
eBHF
紺屋関駅 -1943
BOOT exSTRrg exSTRq eABZrf
大津港
exBOOT exSTR STR
琵琶湖航路
exBHF
uSTR + KBHFe
uSTR + KBHFe
uSTR
6.7 浜大津駅 (III) 1981-
exSTR uexSTRrg
uexABZ3rf + uABZlf
uexABZ3rf + uABZlf
uexABZ3rf
ueBHFq
旧 浜大津駅 (I) -1946 京津線
exSTR uexKBHFe uSTR
旧 浜大津駅 (II) 1946 - 1981
exSTR
uSTR + KBHFa
uSTR + KBHFa
uSTR
7.2 三井寺駅
exWBRÜCKE WASSERq WBRÜCKE
琵琶湖疏水
exHST STR
三井寺下駅
exSTRrf STR
江若鉄道
eBHF
旧 別所駅
BHF
8.0 別所駅
eBHF
山上駅 -1946
BHF
8.5 皇子山駅
STRrg BHFq KRZu TUNNELlu
大津京駅 JR西:湖西線
STR eBHF
漣駅 -1944
STR BHF
9.1 近江神宮前駅
STR KDSTl ABZrf
錦織車庫
STR BHF
10.0 南滋賀駅
STR BHF
10.8 滋賀里駅
STR eBHF
11.2 水耕農場前駅 -1974
HST STR
唐崎駅
STR BHF
12.3 穴太駅
STR BHF
13.5 松ノ馬場駅
STR STR
坂本ケーブル
STR KBHFe KBHFl
14.1 坂本駅 ケーブル坂本駅
HST
比叡山坂本駅
STR
JR西:湖西線

石山坂本線(いしやまさかもとせん)は、滋賀県大津市石山寺駅から坂本駅までを結ぶ京阪電気鉄道軌道路線。全区間が軌道法の適用を受けている。

京津線と合わせて大津線と総称されている。大津線ではラインカラーが採用されており、石山坂本線のラインカラーは緑色である。

全駅にてPiTaPaICOCAが利用できる[1]。一方、自動改札機を含めスルッとKANSAI対応カードは使用できない[2]

目次

[編集] 概要

大津市民からは「石坂線(いっさかせん)」と親しまれている。別所 - 坂本間はほぼ直線コースをとるが、山麓を通るため、勾配が激しい。

京津線と2線あわせて年間15億円程度の赤字が出ており、地元自治体(大津市など)との間で今後の運営のあり方についての協議を始めている。京阪は同線の経営を本社から分離し、独立採算制をとる分社化を検討しており、当初2004年秋に分社化を予定していたが、この時は分社化しても収支改善が見込めずすぐに経営に行き詰まるとして見送られ、経費削減を図り収支が均衡した時点で分社化することになっている[3]

なお、石山寺と坂本を結ぶ路線という意味で「石山・坂本・線(いしやま・さかもと・せん)」という名称なのであって、「石山坂・本線(いしやまざか・ほんせん)」ではない。

[編集] 路線データ

  • 路線距離(営業キロ):14.1km
  • 軌間:1435mm
  • 駅数:21駅(起終点駅含む)
  • 複線区間:全線
  • 電化区間:全線電化(直流1500V)
  • 閉塞方式:自動閉塞式
  • 最高速度:70km/h

[編集] 運行形態

電車は2両編成で、昼間時間帯は石山寺 - 坂本間と石山寺 - 近江神宮前間の電車が交互に運行されており、石山寺 - 近江神宮前間では7 - 8分間隔、近江神宮前 - 坂本間では15分間隔となっている(全線7 - 8分間隔となる時間帯もある)。昼間のほか夜にも石山寺 - 近江神宮前間運転の電車がある。ワンマン運転を行っているが、朝ラッシュ時には車掌(列車防護要員)も乗務している。

また、駅での業務を行うステーションスタッフも、無人駅の多い近江神宮前 - 坂本間で電車に添乗し、集改札業務を行っている。列車内で料金を収受せず、有人駅では改札口を利用するいわゆる「都市型ワンマン列車」であることから、列車内に運賃箱がない。車掌が乗務するツーマン運転を行っていた頃は、浜大津・京阪石山など一部の駅を除いて、使用済み乗車券は原則として車掌または運転士が回収する手法をとっていた。

かつては急行・準急を中心に京津線との直通列車もあったが、浜大津駅統合の際に廃止された(駅統合により、両線相互間を同一ホーム上で乗り換えできるようにし、所要時間の短縮が可能となった)。

[編集] 使用車両

[編集] 過去の使用車両

[編集] 歴史

石山坂本線は大津電車軌道によって開業した。最初の開業区間は大津(現在の浜大津) - 膳所(現在の膳所本町)間で1913年3月1日のことだった。これは前日まで国鉄が旅客営業をしていた大津(後の浜大津) - 馬場(現在の膳所)間を電化及び三線軌条化したものである。

大津電車軌道は1927年に太湖汽船と合併して琵琶湖鉄道汽船となり、同年に石山 - 坂本間が全通した。またこの年、後に近江鉄道八日市線となる湖南鉄道を合併している。これらは琵琶湖に勢力を拡大していた京阪電気鉄道への対抗策として行われたものであった。三井寺 - 坂本間の路線は高速電気鉄道を指向した設計で、将来は堅田から草津まで琵琶湖南岸を半周する路線とすることをめざしていた。車両も路面電車規格ではなく郊外電車規格の100形が用意された。

しかし、期待に反して坂本延長線は乗客がきわめて少なく、投資が回収できなかったことから、1929年に京阪電気鉄道の軍門に下ることになり、旧・湖南鉄道の鉄道路線を八日市鉄道に、汽船部門を京阪系の湖南汽船から改称した太湖汽船(現在の琵琶湖汽船で前出の太湖汽船とは別)に譲渡して京阪電気鉄道に合併、同社の石山坂本線となった。

合併後は石山方面と直通し、持て余していた100形は京阪本線に転属し800形(初代)となった。800形は京阪最後の木造車として京阪本線や晩年は交野線で使われ続け、廃車されるまで大津の地に戻ることはなかった。廃車後機器類が350形に流用され、復帰を果たした。

1997年、京津線の京都市営地下鉄東西線乗り入れ開始に伴い、石山坂本線も架線電圧を1500Vに昇圧した。

[編集] 年表

  • 1913年(大正2年)3月1日 大津電車軌道が大津(現・浜大津) - 膳所(現・膳所本町)間を開業。この区間は国鉄貨物線と共用
  • 1913年(大正2年)5月1日 膳所 - 別保(現・粟津)間が開業
  • 1914年(大正3年)1月12日 別保 - 石山駅前(現・京阪石山)間が開業
  • 1914年(大正3年)1月17日 石山駅前 - 唐橋前間が開業
  • 1914年(大正3年)2月15日 唐橋前 - 螢谷(後に廃止)間が開業
  • 1914年(大正3年)6月4日 螢谷 - 石山(現・石山寺)間が開業
  • 1922年(大正11年)5月7日 浜大津 - 三井寺間が開業
  • 1927年(昭和2年)1月21日 大津電車軌道が太湖汽船と合併、琵琶湖鉄道汽船となる
  • 1927年(昭和2年)5月15日 三井寺 - 兵営前(現・別所)間、山上(後に休止) - 松ノ馬場間が開業
  • 1927年(昭和2年)8月13日 松ノ馬場 - 坂本間が開業
  • 1927年(昭和2年)9月10日 兵営前 - 山上間が開業。これにより石山 - 坂本間が全通
  • 1929年(昭和4年)4月11日 京阪電気鉄道が琵琶湖鉄道汽船を合併。汽船部は太湖汽船に譲渡
  • 1929年(昭和4年)10月10日 山上 - 近江神宮前間に漣駅開業
  • 1931年(昭和6年)10月5日 石山線石山 - 坂本線坂本間直通運転開始、三井寺駅乗り換えを解消
  • 1937年(昭和12年)8月20日 馬場駅を膳所駅前駅に、膳所駅を膳所本町駅に、螢谷駅を石山駅に統合し石山寺駅に改称
  • 1939年(昭和14年)6月20日 浜大津駅の京津線との連絡線が完成
  • 1940年(昭和15年)11月10日 兵営前駅を別所駅に改称
  • 1941年(昭和16年)2月1日 錦織駅を近江神宮前駅に改称
  • 1943年(昭和18年)8月20日 石山駅前 - 粟津間複線化
  • 1943年(昭和18年)10月1日 会社合併により京阪神急行電鉄(現・阪急電鉄)の路線となる
  • 1943年(昭和18年)11月10日 島ノ関 - 浜大津間の大橋堀駅、紺屋関駅廃止
  • 1944年(昭和19年)8月15日 瓦ヶ浜駅、錦駅、漣駅廃止
  • 1945年(昭和20年)1月10日 滋賀里駅を坂本方へ400m移設
  • 1945年(昭和20年)3月31日 滋賀里 - 坂本間が金属供出のため単線化
  • 1945年(昭和20年)5月15日 唐橋前駅、中ノ庄駅、三井寺駅、山上駅、穴太駅、松ノ馬場駅休止
  • 1945年(昭和20年)8月6日 唐橋前駅営業再開
  • 1945年(昭和20年)12月1日 中ノ庄駅営業再開。瓦ヶ浜駅再開業
  • 1945年(昭和20年)12月2日 三井寺駅営業再開
  • 1946年(昭和21年)3月1日 皇子山駅開業。休止中の山上駅廃止
  • 1946年(昭和21年)9月10日 穴太駅、松ノ馬場駅営業再開
  • 1947年(昭和22年)1月25日 浜大津 - 膳所間に江若鉄道車両が乗り入れを開始
  • 1947年(昭和22年)3月 滋賀里 - 穴太間再複線化
  • 1948年(昭和23年)1月1日 近江神宮前駅を錦織駅に改称
  • 1948年(昭和23年)7月10日 錦織駅を近江神宮前駅に改称
  • 1949年(昭和24年)12月1日 会社分離により、改めて京阪電気鉄道の路線となる
  • 1950年(昭和25年)10月1日 石山寺駅を石山螢谷駅に改称
  • 1953年(昭和28年)4月1日 石山螢谷駅を石山寺駅に、膳所駅前駅を京阪膳所駅に、石山駅前駅を京阪石山駅に改称
  • 1955年(昭和30年)5月1日 滋賀里駅を水耕農場前駅に改称。400m浜大津方の旧駅を滋賀里駅として営業再開
  • 1956年(昭和31年)2月15日 滋賀里 - 穴太間の水耕農場前駅休止(1974年廃止)
  • 1959年(昭和34年) 電車の集電装置(ポール)をホイール式からスライダー式に変更
  • 1959年(昭和34年)9月1日 錦駅再開業
  • 1965年(昭和40年)7月10日 江若鉄道車両の浜大津 - 膳所間乗り入れを廃止
  • 1967年(昭和42年)9月24日 別所駅を坂本方へ移設
  • 1969年(昭和44年)11月1日 浜大津 - 膳所間で共用していた江若鉄道及び国鉄が営業廃止
  • 1970年(昭和45年)8月 電車の集電装置をスライダー式ポールからパンタグラフに変更
  • 1971年(昭和46年)8月15日 全列車を2両編成で運行するようになり、単行運転を廃止
  • 1976年(昭和51年)10月 国鉄・江若鉄道と共用していた浜大津 - 膳所間の三線軌条のうち1本を撤去
  • 1981年(昭和56年)4月12日 浜大津駅が石山坂本線の駅と統合される。同時に京津線との直通運転(三条 - 石山寺)を廃止
  • 1985年(昭和60年)4月15日 坂本駅 - 浜大津駅間でATS使用開始
  • 1985年(昭和60年)10月1日 浜大津駅 - 石山寺駅間でATS使用開始
  • 1986年(昭和61年)5月16日 浜大津駅、石山寺側に回生電流吸収装置を設置、使用開始(回生電流はインバーターで交流化して100Vに変圧後浜大津の駅の照明などに利用)
  • 1991年(平成3年)2月13日 浜大津駅 - 膳所駅の用地11500m²を国鉄清算事業団より購入決定
  • 1993年(平成5年)10月30日 国道161号西大津バイパス)建設に伴う立体交差化工事で滋賀里 - 穴太間の新架橋使用開始
  • 1994年(平成6年)12月1日 滋賀変電所の使用開始
  • 1997年(平成9年)4月 - 8月 深夜、近江神宮 - 穴太間に1500Vを送電して600形・700形・800系の試運転が行われる
  • 1997年(平成9年)7月1日 大津支社廃止
  • 1997年(平成9年)9月30日 穴太 - 坂本間が52年ぶりに再複線化され京阪電気鉄道全線の複線化完成
  • 1997年(平成9年)10月12日 架線電圧を600Vから1500Vに昇圧
    • この1500V昇圧による京津線への800系投入、それに伴う600形・700形の石山坂本線への配転・260形、350形の引退で石山坂本線の冷房車率と回生ブレーキ車率が100パーセント達成。これにより京阪電気鉄道の営業車両はすべて冷房車となった。
  • 2003年(平成15年)10月4日 ワンマン運転開始
  • 2005年(平成17年)4月1日 京阪石山駅が西へ168m(営業キロ上は0.2km)移設され、相対式ホームから島式ホームとなる
  • 2006年(平成18年)3月18日 皇子山駅を52m北の湖西線高架下に移設
  • 2007年(平成19年)4月1日 PiTaPa導入

[編集] 駅一覧

  • 全駅滋賀県大津市に所在。
  • 普通列車のみ運転、全列車各駅に停車。
駅名 駅間キロ 営業キロ 接続路線
石山寺駅 - 0.0  
唐橋前駅 0.7 0.7  
京阪石山駅 0.9 1.6 西日本旅客鉄道東海道本線琵琶湖線)(石山駅
粟津駅 0.8 2.4  
瓦ヶ浜駅 0.4 2.8  
中ノ庄駅 0.5 3.3  
膳所本町駅 0.5 3.8  
錦駅 0.4 4.2  
京阪膳所駅 0.5 4.7 西日本旅客鉄道:東海道本線(琵琶湖線)(膳所駅
石場駅 0.8 5.5  
島ノ関駅 0.5 6.0  
浜大津駅 0.7 6.7 京阪電気鉄道京津線
三井寺駅 0.5 7.2  
別所駅 0.8 8.0  
皇子山駅 0.5 8.5 西日本旅客鉄道:湖西線大津京駅
近江神宮前駅 0.6 9.1  
南滋賀駅 0.9 10.0  
滋賀里駅 0.8 10.8  
穴太駅 1.5 12.3  
松ノ馬場駅 1.2 13.5  
坂本駅 0.6 14.1 比叡山鉄道比叡山鉄道ケーブル坂本駅

[編集] 廃止駅

  • 螢谷駅:石山寺 - 唐橋前間(1937年8月20日に石山駅に統合され石山寺駅となる)
  • 大橋堀駅:島ノ関 - 浜大津間(紺屋関駅より石山寺寄りに位置。1943年11月10日廃止)
  • 紺屋関駅:島ノ関 - 浜大津間(大橋堀駅より坂本寄りに位置。1943年11月10日廃止)
  • 山上駅:別所 - 皇子山間(1945年5月15日休止、1946年3月1日廃止)
  • 漣駅:皇子山 - 近江神宮前間(1944年8月15日廃止)
  • 水耕農場前駅:滋賀里 - 穴太間(1956年2月15日休止、1974年廃止)

[編集] 過去の接続路線

[編集] 脚注

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  1. ^ 自動改札機のない駅では縦型のカードリーダーで対応(入場用は青色、出場用は濃い目の橙色)。なお京阪線系統の駅では八幡市駅の臨時改札口にもこれと同じタイプのものが設置されている。
  2. ^ 石場・膳所本町・粟津はICカード専用のみ設置。浜大津駅の自動券売機のみスルッとKANSAI対応カードを使って石山坂本線の乗車券を購入することができる。また、「スルッとKANSAI 2day(3day)チケット」は「湖都古都・おおつ1dayきっぷ」と同様に、乗務員または駅係員に呈示することで利用できる。
  3. ^京阪大津線 分社化先送り 社員3分の1配転で収支改善」(Internet Archive) Yahoo!ニュース経済総合 産経新聞 2004年7月8日

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年11月4日 (水) 19:05 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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