人魚シリーズ
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『人魚シリーズ』(にんぎょシリーズ)は、高橋留美子による日本の漫画作品で、「人魚」をテーマに置いた読切作品シリーズの総称。全話に共通する主役キャラクターが存在している。『週刊少年サンデー』(小学館)に不定期連載された。
「人魚シリーズ」という総称は2003年後半に発刊された単行本以後に用いられているものである。
目次 |
[編集] 概要
食べれば永遠の命が得られるという人魚。その肉を食べて不老不死となってしまった湧太と真魚の2人の旅を物語の主軸とし、「永遠に生き続けることの苦悩」「不老不死を求める人間の愚かさ」「命の意味」などがメインテーマとなっている。
かなり攻撃的かつシリアスな作品である。西洋の伝説を元にした作品ではメルヘンチックに描かれることの多い人魚であるが、この作品では日本古来の伝説に登場する醜悪な化け物として扱われている。ストーリーもバッドエンディングやしこりが残る終わり方やも多く、高橋留美子のギャグ要素の強い作品しか知らなかった読者からは意外に見られる場合もあるが、このようなシリアスな作風は過去の短編作品にも存在し、『犬夜叉』にも受け継がれている。
『増刊少年サンデー』に不定期に連載され、「人魚の森」、「人魚の傷」、「夜叉の瞳」という3巻の単行本として出版された。また、このシリーズから、1991年に『人魚の森』、1993年に『人魚の傷』として、それぞれビクターエンタテインメント(ビクター音楽産業)よりOVAとして製作・発売された。
2003年にテレビアニメ「高橋留美子劇場」枠の後半(第2クール)において「高橋留美子劇場・人魚の森」としてテレビアニメ化。俗に「高橋留美子劇場 第2シリーズ」とも呼ばれる。全11話。内容は「人魚は笑わない」から「約束の明日」まで。ただし「約束の明日」の前に「舎利姫」と「最後の顔」が入る。後にビデオ化した際にOVAとして2話分(「人魚の傷」)が追加された。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
[編集] あらすじ
現代より約500年前。漁師の湧太は仲間と共に浜に流れ着いた人魚の肉を面白半分に食べてしまう。すると仲間は次々に死んでいき、湧太だけが生き残った。それどころか、湧太は不老不死の体となってしまった。
不老不死の妙薬と呼ばれる人魚の肉。だがそれは力が強すぎるために、普通の人間にとっては猛毒であり、死ぬか、“なりそこない”と呼ばれる化け物に変わる。それに耐え切り不老不死を得ることができる者は、数百年に一人。湧太がその一人の人間であった。そのために湧太は、人と交われぬ永遠の孤独をその身に背負う事になる。親しいものは皆死に絶え、永遠の時を生きなければならない。いつしか湧太は元の人間に戻ることを切望するようになる。
元の人間に戻るためには人魚に会うこと、「人魚に会えば何とかなる」と聞かされた湧太は人魚を探す旅を続けることになった。戦国、江戸、明治、大正、昭和、平成…。数多き時代を流れ生きる湧太だったが、ある日ついに人魚の里を見つけ出す。
湧太がそこで出会ったのは、囚われの身の少女・真魚であった。彼女は人魚の里の陰謀により人魚の肉を食べさせられて不老不死になった人間だった。
元の人間に戻る方法は無いと言い渡された湧太は、助け出した真魚と共に旅に出ることにする。その永遠の旅の中、彼らは「人魚の伝説」に翻弄される人々の悲哀を見続けるのである。
[編集] 主要登場人物
- 湧太(ゆうた)
- 声:山寺宏一
- 本作の主人公。現在より500年前(戦国時代か?)に漁師をしていたが、仲間が見つけてきた人魚の肉を興味本位で食べた事により不老不死の身体になった。普通の人間に戻れる方法を人魚に教えてもらうため、人魚を探して漂泊の旅を続けていた。人魚の里でそのような方法は存在しないと聞かされてからは、そこで救出した真魚と2人で旅を続ける。不老不死である以外は普通の人間と変わらない。物語では真魚と共に重要な狂言回しである。なお、丁髷時代の容姿ベースは面堂終太郎。
- 真魚(まな)
- 声:高山みなみ
- 本作のヒロイン。舞台が現代(昭和時代後期以降)の話に登場。赤子の時にさらわれ、人魚の里(原作では瀬戸内地方にあるとみられる)で足枷をはめられたまま15歳まで育てられ、人魚の肉を食べさせられて不老不死となった。人魚は、人魚の肉を食べて不老不死になった人間の肉を食べると若返り、その食べた人間の顔になることができるため、彼女は美しく成長するまで育てられていた。湧太に助けられて以後は共に旅をしている。
[編集] 人魚は笑わない
- おばば
- 声:滝沢ロコ
- 人魚の里(原作では瀬戸内海沿岸にある)の村長格(長老は別にいる)であり、真魚を世話していた老婆。真魚に人魚の肉を食べさせ不老不死にすることには成功したが、人魚に食べさせて若返らせることは湧太により阻止された。正体は不老不死になった人間であった。
[編集] 闘魚の里
- 鱗(りん)
- 声:桑島法子
- 戦国時代の海賊の頭領の娘。病気の父にかわり頭領をしていた時に湧太に出会う。病気の父に人魚を食べさせるために湧太と人魚を探していた。湧太に好意をよせていたが思いが叶うことはなかった。
- 砂(いさご)
- 声:折笠愛
- 鱗の所属する海賊とはライバル関係にある海賊「逆髪衆」の頭領の女房。湧太と鱗に人魚を探させるために鱗の父を刺す。鱗に殺害されたが生き返る。実は砂は「陸の人魚」であり、腹に妊娠した子の滋養のために「海の人魚」の肉を必要としていた。逆髪衆が人魚の肉を食べ壊滅したあとは崖から身を投じ、海に還った。
[編集] 人魚の森
- 神無木登和(かんなぎ とわ)
- 声:島本須美(TV)、土井美加(OVA)
- 60年前(OVAでは55年前)に不治の病に冒されたが、双子の妹の佐和が持ち出した秘伝の人魚の生き血を口にしたため、生きながらえる。しかしその際ショックで髪は白髪になり、右腕だけが「なりそこない」になった。以後死亡したことにされ、実父が死去するまで座敷牢に幽閉されていた。なお姿は少女のままだが肉体は佐和と同じく衰弱しており、寿命が残り少なくなっている。右腕は若い女性の死体の腕を挿げ替える事ができるが、数年で元の状態に戻ってしまう。佐和から生け捕りにした人魚の隠し場所、「人魚塚」の場所を聞き出そうとし、人魚の肉を欲していたが、それは、双子の姉である自分を実験台にし、自身の時を止めた佐和に復讐するためであった。
- 神無木佐和(かんなぎ さわ)
- 声:京田尚子(老人)、此島愛子(OVA)、池澤春菜(若い佐和)、山崎和佳奈(若い佐和、OVA)
- 登和の双子の妹。登和に人魚の血を飲ませた張本人で、それで体が変化した登和は幽閉され、死亡したことにされたため神無木家を相続する。結婚し息子がいたが、息子は第二次世界大戦(太平洋戦争)で戦死、夫にも先立たれた。最後は登和に人魚の肉を食べるよう迫られるが心臓麻痺で死亡してしまう。
- 椎名
- 声:依田英助(TV)、槐柳二(OVA)、 若い椎名:三戸耕三(TV)、田中和実(OVA)
- 神無木家の主治医。事故により一時的に死んでいた真魚を神無木家に運び、その腕を登和に移植しようとした。かつては登和の婚約者でもあり、かつては軟禁状態の彼女を連れ出そうとしたことがあったが佐和への復讐に固執する登和に拒否された。OVAの設定では、登和の後を追って自殺したことになっている。
[編集] 夢の終わり
- 大眼(おおまなこ)
- 声:郷里大輔
- かつては漁師であったが、人魚の肉を食べて「なりそこない」になった。なりそこないでは珍しく言葉を話すことが出来、理性は残っているが、時々それも失われて人間を襲うことがあるため、化け物として恐れられ、山で落人のような暮らしをしていた。最後は湧太によって命を断たれたが、死の直前には本来の人間の心を取り戻した。同じ不老不死の真魚に思いを寄せていた。
[編集] 舎利姫
- なつめ
- 声:杉山佳寿子
- 江戸時代初期に湧太が出会った少女で、見世物小屋で傷を負ってもたちまち治る芸をしていた。実は白骨の状態から、とある法師に左法(邪法)である人魚の肝を使った反魂の秘術を施されて甦った少女であり、常に生き物から生肝を摂取しないと生きられない身体であった。悲劇的な最期を遂げた。
[編集] 最後の顔
- 七生(ななお)
- 声:藤田淑子
- 真魚と湧太が出会った10歳の少年。誘拐犯から逃れてきたという彼は傷を負っていたが、粉薬を飲むとたちまち直った。実はこの薬は人魚から作られたもので、ある秘密が隠されていた。なお本来の名前は不明。
- 七生の母(ななおのはは)
- 声:勝生真沙子
- 七生の母であるが実は祖母であった。彼女は25年前に夫と離婚した際に溺愛していた息子・七生の親権を取られた事に悲観し人魚の肉で無理心中を図ったが一命を取り留め、不老不死となった。しかし、彼女の顔には“なりそこない”のようなケロイドが残り、そのうえ激しい痛みが徐々に増す副作用が生じた。その傷を隠し痛みから逃れる為に、死体の顔面の皮膚を剥ぎ取り、自身のそれと付け替えていた。
- 成長して結婚した実の息子から孫を8年前に誘拐し、息子と同じ名前をつけて育てていた。最終目的として七生を自分と同じ不老不死にして永遠に手許に置くために、人魚の薬を少しずつ与え耐性を付けさせ、人魚の肉を食わそうとしていた。しかし最後は実の息子に七生を返し、自らは倉庫を放火してその火中に身を投じて終わらせた。
- 七生の祖母(ななおのそぼ)
- 声:巴菁子
- 七生の祖母であるが実は曽祖母。七生の母が誘拐してきた後は、一緒にひ孫である七生と暮らしていた。最後は孫の家族に七生を返した。
- 男(おとこ)
- 声:高田裕司(成人)、大本眞基子(少年時代)
- 七生の実の父で、本当の七生。実の母に無理心中の際には人魚の肉を吐き出した為に不老不死にならなかったが、身体に大きな傷が残された。また母に息子を誘拐されようやく見つけ出しつれて帰ろうとしたときに、誘拐犯と間違われて逃げられた上に再会した母に崖から突き落とされて負傷してしまう。最後は母から少年時代に贈った手鏡を返され彼女を見送る事になった。
[編集] 約束の明日
- 苗(なえ)
- 声:天野由梨
- 60年前に湧太と惹かれあった女性。湧太と駆け落ちしようとするが、行方不明になり死亡したことにされたが、実際には横恋慕していた英二郎に殺害され、人魚の灰が撒かれた谷に埋められていた。埋められている間は苗の遺体は腐敗しなかった。行方不明になっていた人魚の灰で英二郎によって57年後に甦ったが、生きる屍に過ぎず、平気で人殺しをする残忍な性格に変り果てていた。しかし湧太との約束は覚えており谷へ向かおうとする。人魚の灰の効きめが切れる直前に湧太の前で正気に戻ったが、その腕の中で亡くなった。
- 英二郎(えいじろう)
- 声:大木民夫(現在)、松本保典(60年前)
- 60年前に苗と湧太の駆け落ちを妨害し、苗を殺害した。人魚の灰で蘇らせようとしたが、苗によって隠されていたため、有力者の娘と政略結婚し、隠されていそうな土地を買収して探していた。身勝手で冷酷な性格である。
- 草吉(そうきち)
- 声:稲葉実(現在)、頓宮恭子(60年前)
- かつては苗に仕えていた少年。60年後に湧太と再会した時は老人になっていた。苗を慕っており、湧太に対して若干のわだかまりは感じているものの基本的には協力的。
[編集] 人魚の傷
- 真人(まさと)
- 声:大本眞基子(アニメ)、原田優一(OVA)
- 湧太と真魚が出会った、人魚の肉を食べて不老不死になり800年も生きてきた少年。子供の姿のまま成長できないため、一人で生活できず、養ってもらえる大人の女性を探すため多くの人間に人魚の肉を食べさせ、なりそこないにした。真魚を自分の物にするため湧太の首を切断して殺害しようとする。最後は乗用車を運転して大型トラックと正面衝突するが、その生死は明確には描かれていない。
- 美沙(みさ)
- 声:佐久間レイ(TV)、高島雅羅(OVA)
- 真人の母とされていたが実際は真人によって不老不死にされた太平洋戦争時代の女性。初めは真人を亡くなった子供のように思っていたが彼を徐々に気味悪がって去り、その後は資産家と結婚したが夫はクルーザーの事故で亡くなり、その事故が記事に載ったのを見たのか真人がやって来る。そして傷の治り具合が遅くなっているのに気付き真人に人魚の肉のありかを問い、襲い掛かるが結局・・・。
- 雪枝(ゆきえ)
- 声:本田智恵子(TV)、井上喜久子(OVA)
- 美沙の屋敷でヘルパーとして働いていた女性。明るく優しくて好かれやすいタイプ。結婚の為に仕事を退職しようとしていたが、美沙の代わりにしようとした真人によって人魚の肉を食べさせられてなりそこないとなってしまい、最終的には婚約指輪を見るまで彼女だと分からなかった湧太によって命を落とす。
[編集] 夜叉の瞳
- 鬼柳新吾(きりゅう しんご)
- 湧太が日露戦争前(劇中では100年前としているが、原作の舞台設定は1993年とされているので計算は合わない)に働いていた鬼柳家の長男。しかし殺傷や放火など平気にする残虐な性格のため、姉の晶子に毒である人魚の肉を食べさせられ、父親に惨殺されたが不死身になる。隻眼だったため姉の眼球を奪って取り付けていたが、その網膜に自身の瞳を奪おうとする浅ましい姿が焼きついていた。その姿を消すために姉を殺害しようとしたが、殺害後も消えなかったため、最期は観念して首を打ち落とし自決した。
- なお、日本刀で切り付けあう場面や、非常に残虐な性格の登場人物のためか、「夜叉の瞳」だけが人魚シリーズで唯一映像化されたことがない。
- 鬼柳晶子(きりゅう あきこ)
- 新吾の姉で残虐な行為をする弟をかばっていた。新吾が隻眼になったのも猫を殺害するのを止めようとして刃物で刺したためであった。彼女の婚約者が新吾に毒殺されたのを機に、自責の念から新吾と2人で人魚の肉を食べ心中しようとしたが、彼女だけは仮死状態となり人形のような姿で現代まで存在していた。最期は新吾に殺害されそうになったが、湧太が代わりに首を打ち落として終わらせた。
- 鬼柳未亡人(きりゅうみぼうじん)
- 鬼柳家の現代の当主。晶子の身体を大きな人形だと思い窓辺に置いていたところ、新吾に譲れとしつこく要求されていた。また何回か過失で新吾を殺害(そのたびに生き返る)したと警察に通報したため、近所からは幽霊屋敷と呼ばれていた。晶子の話や新吾について全く何も知らなかったところからすると、2人の事は封印されたためか忘れ去られていたようである。
- 杉子(すぎこ)
- 鬼柳家で住み込みのお手伝いをしている老婆。子供の時(第二次世界大戦前)に地下牢に幽閉されていた新吾にそそのかされ出してしまい、晶子の眼球を奪って逃亡させてしまった。老年になって身寄りがなかったため鬼柳家に戻っていた。物語の最後では正気を失っていた。
[編集] 用語
- 人魚
- 本物語におけるテーマである、不老不死に振り回される人間をもたらす原因。人魚自体が登場することが少ないが、わずかに判明しているのは、人魚の肉を食べて不老不死になるのは僅かであること。人魚自身は老化すること。そして人魚が若返る為には人魚の肉を食べ不老不死になった人間の肉が必要であることである。他にも陸の人魚、海の人魚がいるようであるが、詳細は不明である。
- なりそこない
- 人魚の肉を食べた人間で不老不死になれなかった者は、死亡するか、生き残っても半魚人のような知性や理性を失ったあさましい姿の化け物になる。作品中では「なりそこない」と呼ばれている。食べた人間の体質によって、変化の程度はさまざま。寿命は永遠のようだが、延髄を貫かれるなどで簡単に退治されることが多い。なお原作の初期の描写は3本指であったが、アニメでは5本指に手直しされている。
- 不老不死
- 湧太や真魚など人魚の肉を食べて不老不死になった人間。事故や殺害されても驚異的な回復力で甦ることができる(但し、その都度痛みや苦しみを感じる事になる)。なお、この作品での不老不死とは肉体の老化がなくなり回復力が飛躍的に向上するということであり、首を切断するか、回復する間もないぐらいに体を焼かれると、もはや甦ることはないとみられる。又、それ以外にも人魚の肉を腐らせて作った毒薬により命を失う。
[編集] 作品リスト
- 人魚は笑わない
- 初出:1984年 『週刊少年サンデー増刊』 8~9月号
- 闘魚の里
- 初出:1985年 『週刊少年サンデー増刊』 9~10月号
- 人魚の森
- 初出:1987年 『週刊少年サンデー』 22~23号
- 夢の終わり
- 初出:1988年 『週刊少年サンデー』 23号
- 約束の明日
- 初出:1990年 『週刊少年サンデー』 45~46号
- 人魚の傷
- 初出:1992年 『週刊少年サンデー』 5~6号
- 舎利姫
- 初出:1992年 『週刊少年サンデー』 6月増刊号
- 夜叉の瞳
- 初出:1993年 『週刊少年サンデー』 5~6号
- 最後の顔
- 初出:1994年 『週刊少年サンデー』 7~8号
[編集] 単行本情報
- るーみっくわーるど すぺしゃる
- 人魚の森 ISBN 4-09-121854-7 1988年4月発行
- 「人魚は笑わない」から「人魚の森」までを収録
- 人魚の傷 ISBN 4-09-121855-5 1992年12月発行
- 「夢の終わり」から「舎利姫」までを収録
大判で、表紙に螺鈿色のインクを使用。またカラー原稿もそのまま収録(一部は単行本用の描き下ろし)するなど豪華な装丁だが、発行日の関係から「夜叉の瞳」「最後の顔」は未収録である。
- 高橋留美子 人魚シリーズ
- 人魚の森 ISBN 4-09-127741-1 2003年10月発行
- 「人魚は笑わない」から「人魚の森」までを収録
- 人魚の傷 ISBN 4-09-127742-X 2003年11月発行
- 「夢の終わり」から「人魚の傷」までを収録
- 夜叉の瞳 ISBN 4-09-127743-8 2003年12月発行
- 「舎利姫」から「最後の顔」までを収録
『るーみっくわーるど すぺしゃる』より小型で廉価となり、「夜叉の瞳」「最後の顔」も含めて発表作品を全て収録した。
[編集] 関連作品
[編集] テレビアニメ
『高橋留美子劇場 人魚の森』として、2003年10月4日から同年12月20日まで、全11話が深夜帯に放映された。前半は原作通りであるが後半は以下の問題により原作の最終話と一部の話がズレた展開となっている。
放送局はいずれもテレビ東京系列。
- テレビ北海道 毎週水曜日26:30~
- テレビ東京 毎週土曜日24:55~
- テレビ愛知 毎週水曜日25:28~
- テレビ大阪 毎週土曜日25:25~
- テレビせとうち 毎週火曜日25:40~
- TVQ九州放送 毎週月曜日26:25~
- BSジャパン 毎週日曜日24:30~
[編集] スタッフ
- 監督:奥脇雅晴
- シリーズ構成:宮下隼一
- キャラクターデザイン:佐藤正樹
- 色彩設計:児玉尚子
- 美術監督:徳田俊之、東潤一
- 撮影監督:杉浦充
- 音響監督:浦上靖夫
- エグゼクティブプロデューサー:吉岡昌仁
- プロデューサー:小林教子、横山敏
- 製作:テレビ東京、トムス・エンタテインメント
[編集] 主題歌
- オープニングテーマ「Like an angel」
- 作詞・作曲・歌:石川知亜紀、編曲:加藤みちあき
- エンディングテーマ「水たまり」
- 作詞・歌:kayoko、作曲:kayoko&小宮山伸介、編曲:小宮山伸介
[編集] 各話リスト
| 話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 人魚は笑わない | 宮下隼一 | 奥脇雅晴 | 細田雅弘 | 秦野好紹 |
| 2 | 闘魚の里(前編) | 笹野恵 | 西村純二 | 岡崎幸男 | 日向正樹 |
| 3 | 闘魚の里(後編) | 江島泰男 | かわむらあきお | ||
| 4 | 人魚の森(前編) | 玉井☆豪 | 奥脇雅晴 | 辻太輔 | 依田正彦 |
| 5 | 人魚の森(後編) | まつぞのひろし | をがわいちろを | ||
| 6 | 夢の終わり | 笹野恵 | 大庭秀昭 | 秦野好紹 | |
| 7 | 舎利姫 | 島崎大基 | 奥脇雅晴 | 渡辺純夫 | 大久保修 服部益美 |
| 8 | 最後の顔(前編) | 玉井☆豪 | 宮田亮 | 日向正樹 | |
| 9 | 最後の顔(後編) | 後信治 | かわむらあきお | ||
| 10 | 約束の明日(前編) | 宮下隼一 | 西村純二 | 村上将 | 石川晋吾 |
| 11 | 約束の明日(後編) | 大宅光子 | まつぞのひろし | をがわいちろを | |
| 12 | 人魚の傷(前編) | 奥脇雅晴 | 又野弘道 | ||
| 13 | 人魚の傷(後編) | まつぞのひろし | 佐藤正樹 | ||
12・13話はテレビ未放送。テレビ放送されなかったのは、奥脇雅晴監督の話では内容的に残酷な表現があり、テレビ放映できるように脚色するのが難しいため、DVDに収録するに留めるしかなかったそうである。事実、この話を収録したDVD第4巻およびレンタル版の第5巻は、中学生以下は視聴できないR15指定を受けている。
「夜叉の瞳」未アニメ化の件も含め、最初から全面的にUHFアニメかOVAで制作すべきだったという指摘もある。
| テレビ東京 土曜24:55枠、BSジャパン 日曜24:30枠 | ||
|---|---|---|
| 前番組 | 番組名 | 次番組 |
|
高橋留美子劇場
(ここまでテレビ東京は24:50枠) |
高橋留美子劇場 人魚の森
|
|
[編集] OVA
いずれの作品もテレビアニメーションとしても製作されているので、リメイクしたともいえなくはない。ただしOVA の方が原作にはない設定を持ち込んでいる。いずれも廃盤のため近年のレンタルビデオ店では置かれていないなど入手困難であり(ネットオークション等では入手ができる)、またDVD化もされていない。人魚の傷は残酷表現があるもののTV版とは違い一般指定であるため視聴可能である。
[編集] 人魚の森
時代設定は、冒頭の二・二六事件(1936年)で湧太がクーデター部隊に射殺されるエピソードから55年後と論述する場面があるため1991年であると特定できる。またメイン舞台を能登半島と設定しているが、これも原作にはない部分である。他にも原作およびテレビ版とのストーリの差異(真魚が最初に死亡した原因がダンプカーに轢かれるから崖下に転落するに変更、椎名医師が後を追って自殺するなど)が多く、クライマックスの部分で原作から若干変更されている個所がある。
- スタッフ
- 挿入歌
- 「時の漂泊」
- 「森を抜けて-Born to love you-」
[編集] 人魚の傷
1993年9月発売、46分 スタッフ
- エンディングテーマ
[編集] VHS・DVD
- 人魚の森(VHS、セル/レンタル、2007年現在廃盤)
- 人魚の傷(VHS、セル/レンタル、2007年現在廃盤)
- 人魚の森DVD-BOX(ポニーキャニオン)(R-15指定)
- 映像内容は単品とほぼ同じ。
- 人魚の森Vol.1
- 第1話から第3話収録
- 人魚の森Vol.2
- 第4話から第6話収録
- 人魚の森Vol.3
- 第7話から第9話収録
- 人魚の森Vol.4(R-15指定)
- 第10話から第13話(未放送分含む)収録
- セル版では上記の通りだがレンタル版では指定を受けていない2話分と指定を受けている未放送分に分けることで対処している。
[編集] 小説
- 1994年発行 小学館スーパークエスト文庫 ISBN4-09-440241-1
『人魚の森』のエピソードとして、『うる星やつら』のシナリオを担当した金春智子が担当し、原作と挿絵を高橋留美子が担当(挿絵の構図が違うので、あらたに書き下ろしたものとみられる)している。内容はほぼ漫画版を踏襲しているが、一部加えられた部分もある。なお2人のプロフィールが、当時低迷していた「救われない」「救いようのない」阪神ファンであると紹介されている。
[編集] ラジオドラマ
1989年11月3日(1990年11月23日にも再放送)にNHK-FMラジオにおいて、「FMシアター」「ミュージカルファンタジー『人魚の森』」(PCM録音・ドルビーサラウンド放送時間75分)として放送された。ボイスキャストは湧太を野口五郎、真魚と鱗の2役を島田歌穂、おばばを大方斐沙子が当てた。
タイトルのようにオリジナル楽曲によるミュージカル形式で放送されたラジオドラマであったが、物語は「人魚は笑わない」と「闘魚の里」を原作とした内容であり、「人魚の森」の登場人物とは絡みがない。そのためタイトルだけ聞いたファンは実際に視聴して面食らったといえる。ストーリーは「人魚は笑わない」のエピソードに湧太が真魚に戦国時代が舞台の「闘魚の里」のヒロインであった鱗(りん)との出来事を話す場面が挿入されたものであった。また真魚の設定が原作の15歳ではなく18歳とされていたが、それ以外は原作と設定はほぼ同じであった。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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最終更新 2009年11月19日 (木) 06:18 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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