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曖昧さ回避」のその他の用法については「仁 (曖昧さ回避)」をご覧ください。

(じん)とは中国思想における徳の一つ。仁愛。とくに儒家によって強調されており、孔子がその中心にすえた倫理規定、人間関係の基本。

[編集] 概略

主に「他人に対する親愛の情、優しさ」を意味しており、儒教における最重要な「五常の」のひとつ。また仁とを合わせて、「仁義」と呼ぶ。古代から現在に至るまで中国人の倫理規定の最重要項目となってきた。中国の伝統的な社会秩序()を支える精神、心のあり方である。

孔子
儒学を大成した孔子は君子は仁者であるべきと説いた。
孟子
性善説に立つ孟子は惻隠(そくいん)の心が仁の端(はじめ)であると説いた(四端説)。惻隠の心とは同情心のことであり、赤ん坊が井戸に落ちようとしているとき、それを見た人が無意識に赤ん坊を助けようと思う心であると説いた。

なお、孔子は、『論語』のなかで「仁」について明確な定義をおこなっておらず、相手によって、また質問に応じてさまざまに答えている。言い換えれば、儒家の立場においては「仁」とは人間にとってもっとも普遍的で包括的、根源的な愛を意味するものとして考えられてきたのであり、「」や「悌」、「」なども仁のひとつのあらわれだと主張されているのである。

[編集] 天皇家と「仁」

日本においては清和天皇が歴代天皇として初めて名前にこの「仁」を用い、天皇家の重要な徳目の一つとみなされてきた。多く、「○仁」として「○ひと」と読む。後冷泉天皇以降の歴代天皇、桂宮家、有栖川宮家および閑院宮家では「仁」を「通字」とすることが慣例となっている。

また、「聖帝」と言われた仁徳天皇の事跡の多くは、この仁の美徳にかなったものであると思われる。

[編集] 関連項目

最終更新 2009年11月9日 (月) 15:07 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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