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(へん)とは、漢字の構成要素の一つである偏旁のうち主に左側に置かれるものの総称。部首として採用された偏は、全ての部首の中で最も種類が多く、偏を部首とする漢字は、全ての漢字の過半数を占める。常用漢字表においても、偏を部首とする漢字が占める割合は過半数である。

また、成り立ちは形声文字(片方で音、片方で意味を表す漢字)が大半を占め、ほかに会意文字がある。

[編集] 部首となる偏の種類

  • さんずいへん:漢字で書くと『三水』であり、水の流れを象形化したもの。水に関する地形や水の動態に関する漢字が集められている。常用漢字数103。変則「準」。除外「酒」→酉部
    • 常用漢字: 汁 汚 汗 江 池 汽 決 沢 沖 沈 没 泳 沿 河 泣 況 治 沼 注 泥 波 泊 泌 沸 法 泡 油 海 活 洪 浄 津 浅 洗 洞 派 洋 消 浸 浜 浮 浦 浴 流 涙 浪 液 涯 渇 渓 混 済 渋 淑 渉 深 清 淡 添 涼 温 渦 減 湖 港 滋 湿 測 渡 湯 満 湾 滑 漢 源 溝 準 滞 滝 漠 滅 溶 演 漁 漆 漸 漬 滴 漂 漫 漏 潟 潔 潤 潜 潮 澄 激 濁 濃 濯 濫 瀬
    • 主な表外漢字: 汀 氾 汝 汐 汎 汲 沙 沁 汰 沌 沐 沃 沽 泄 沫 洩 洒 洲 浣 浩 浙 涎 涅 浬 淫 涵 涸 淳 渚 淀 淘 淋 渥 湮 淵 渠 渾 湘 渫 湊 湛 湧 溢 滓 溺 溜 滲 漕 漱 漲 漉 潰 漑 溌 澹 澱 澪 濠 濡 濤 瀉 瀑 濾 瀞 瀕 瀝 灌 瀟 瀾 灘 など
  • にんべん:「仁」「休」「俺」など。主に人間に関する漢字に使われる。「人」の字から来ている。常用漢字数85。除外「化」→匕部。
    • 常用漢字: 仁 仏 仕 仙 他 代 付 仮 休 仰 件 仲 伝 任 伐 伏 位 何 佐 作 伺 似 住 伸 体 但 低 伯 伴 依 価 佳 供 使 侍 侮 併 例 係 候 俊 信 侵 促 俗 便 保 倹 個 候 借 修 値 倒 俳 倍 俵 倣 俸 倫 偽 偶 健 側 停 偵 偏 偉 備 傍 傾 傑 債 催 傷 僧 働 像 僕 僚 億 儀 儒 償 優
    • 主な表外漢字: 仇 什 仗 仆 仔 伊 伎 伍 伽 佇 佚 佃 佑 伶 侃 侑 侘 倚 侠 俏 俄 俚 俐 侶 俺 倶 倦 俯 倭 倖 偲 僅 傲 傭 僑 僻 儘 儚 儲 など
  • きへん:「桜」「株」「柱」など。木や植物、木を材質とした道具に関する漢字を集める。常用漢字数52。全て合わせると「さんずい」に次いで多い。
    • 常用漢字: 札 机 朽 朴 材 杉 村 枝 松 枢 析 杯 板 枚 林 枠 枯 柱 柄 柳 桜 格 核 株 校 根 桟 栓 桃 梅 械 棺 棋 極 検 植 棚 棟 棒 楼 概 構 模 様 横 権 槽 標 機 橋 樹 欄
    • 主な表外字: 杖 杣 杜 杭 杵 枕 杷 枇 枷 柑 柩 柵 柿 柘 柊 栂 栃 柏 柾 柚 桓 桂 椛 桁 梳 桐 桔 梗 梱 梓 梢 梯 梃 桶 椅 棍 椒 椎 棲 棹 椋 椀 楷 楯 楔 楕 椿 楠 楓 椰 楢 楊 榎 榊 榛 槙 槍 槌 榧 榜 樫 槻 樟 樋 樺 橘 樽 橙 檜 檎 檄 檀 檻 櫃 櫂 櫛 櫓 欅 など
  • てへん:「指」「打」「拝」など。手や手を使う動作に関する漢字に使われる。常用漢字数78。
    • 常用漢字: 打 払 扱 技 抗 抄 折 択 投 把 抜 批 扶 抑 押 拐 拡 拠 拒 拘 招 拙 拓 担 抽 抵 拝 拍 披 抱 抹 括 挟 拷 指 持 拾 挑 振 捜 挿 捕 掛 掘 掲 控 採 捨 授 推 据 接 措 掃 探 排 描 握 援 換 揮 提 搭 揚 揺 携 搾 摂 損 搬 摘 撮 撤 撲 操 擁 擬 擦
    • 主な表外字: 托 扮 拌 拇 抛 拗 拉 按 拮 拱 拶 拭 拵 挨 挫 捉 捗 挺 捏 捌 挽 掩 掬 捷 掟 捺 捻 捧 掠 捥 揆 揉 揃 揶 揄 掻 掴 摺 撒 撰 撞 撓 撥 撫 撼 撻 擂 擢 擾 擲 擽 攪 攫 など
  • いとへん:「組」「織」「縄」など。織物や糸に関する漢字に使われ、派生的な意味を持つ漢字も多い。常用漢字数52。
    • 常用漢字: 紀 級 糾 紅 約 紙 純 納 紛 紡 紋 経 紺 細 終 紹 紳 組 絵 給 結 絞 絶 統 絡 継 絹 続 維 綱 緒 総 綿 網 緑 練 縁 緩 縄 線 締 編 緯 縦 縛 縫 縮 績 繊 織 繕 繰
    • 主な表外字: 紆 紗 紐 紬 絆 絢 絨 絣 綺 綽 綬 綜 綻 綴 緋 綾 縅 緘 縞 緻 縋 縷 縺 繞 繚 繹 繍 纏 など
  • ごんべん:「記」「試」「誘」など。言葉や話しかける動作に関する漢字に使われる。常用漢字数56。
    • 常用漢字: 計 訂 記 訓 託 討 許 訟 設 訪 訳 詠 詐 詞 証 詔 診 訴 評 該 詰 誇 詩 試 詳 誠 話 語 誤 誌 説 読 認 誘 謁 課 諸 請 諾 誕 談 調 論 諮 謀 諭 謡 謹 謙 講 謝 識 譜 議 護 譲
    • 主な表外字: 訃 訊 訛 訝 訣 訥 詛 註 詭 詣 詢 詮 詫 誅 誂 誑 誦 誼 諏 諄 誰 誹 諒 諳 謂 諧 諤 諫 謔 諺 諜 諦 諷 謐 謗 謎 謳 謬 譚 讃 など
  • かねへん:「銀」「鉄」「針」など。金属や金物に関する漢字に使われ、字数は非常に多い。常用漢字数28。中国では金属元素の部首にもなることもある。
    • 常用漢字: 針 釣 鈍 鉛 鉱 鉄 鉢 鈴 銀 銃 銭 銑 銅 銘 鋭 鋳 鋼 錯 錠 錘 錬 録 鍛 鎖 鎮 鏡 鐘 鑑
    • 主な表外字: 釘 釧 鉤 鉈 鉋 銛 銚 鉾 鋏 鋲 鋒 鋤 鋸 錦 錮 錫 錆 錐 錚 鍬 鍋 鍵 鍾 鍼 鍮 錨 鎧 鎌 鐸 鑢 鑽 など
  • こざとへん:「限」「陽」「陵」など。部首部分は「阜」という字を崩したものであり、盛り上がった部分(丘)を示す。常用漢字数28。
    • 常用漢字: 防 阻 附 限 院 陥 降 除 陣 陛 陰 険 陳 陶 陪 陸 隆 陵 階 隅 随 隊 陽 隔 隠 際 障 隣
    • 主な表外字: 阪 阿 陋 隋 隈 隘 隕 隙 隧 など
  • りっしんべん:「情」「慌」「憧」など。漢字で『立心偏』と書き、心という文字を図案化。人の心情や気持ちを表す漢字。中でも「恐れ」「憂い」など強い感情を表すものが多い。常用漢字数27。心部に属する。
    • 常用漢字: 忙 快 怪 性 怖 悔 恒 恨 悦 悟 悩 惨 情 惜 悼 慌 惰 愉 慨 慎 慣 憎 慢 憤 憶 懐 憾
    • 主な表外字: 忸 怏 怯 怩 怜 恰 恍 恫 悍 惧 悛 悸 惚 悴 悧 愕 愴 慄 慟 憬 憧 憔 憚 憫 憮 懊 憺 憐 懺 など
  • つちへん:「場」「堀」「堤」など。土に関する漢字を表す。常用漢字数26。
    • 常用漢字: 地 均 坑 坂 坊 坪 垣 城 埋 域 培 堀 堪 場 塚 堤 塔 塀 塩 塊 境 増 墳 壊 壌 壇
    • 主な表外字: 址 坏 坦 垢 埃 埒 埼 埴 堆 埠 堰 堺 堵 塙 填 墟 壕 壜 など
  • にくづき:「臓」「腸」「肺」など。肉を崩した偏で、肉体に関する漢字を表す。常用漢字数26。字によっては脚の部分に来ることもある(「腎」「膚」など)。肉部に属する。つきへんとは同じ偏の形だが、異なる部首である。
    • 常用漢字: 肌 肝 肢 肥 肪 胎 胆 肺 胞 胸 脂 胴 脈 脚 脱 脳 脹 腕 腸 腹 腰 膜 膨 臓
    • 主な表外字: 肋 肛 肘 股 胚 脇 胱 脆 脛 腋 腔 脾 腑 腱 腫 腺 腿 膀 膠 膝 膵 膣 膳 臆 膾 膿 臍 など
  • おんなへん:「婦」「姉」「好」など。女性に関する字を表した偏で、常用漢字数 24。
    • 常用漢字: 奴 好 如 妃 妊 妨 妙 姉 始 姓 妹 姻 娯 娠 姫 娘 婚 婦 婿 媒 嫁 嫌 嫡 嬢
    • 主な表外字: 奸 妓 妖 姑 姐 妬 姪 娃 姥 娩 婉 娼 媛 媚 嫉 嬉 嬌 嬪 など
「おんなへん」を用いた漢字には「婦」「嫉妬」など女性差別的であるものが多いという批判が一部のフェミニストたちによって提起されている(事実、古代中国では男性が主権的だった歴史的な背景もあり、女性の特徴や職種ごとにそれを表す漢字があったといわれる)
  • のぎへん:「稲」「私」「秋」など。禾とは穀物の穂先のことであり、穀物に関する言葉を表す。常用漢字数 20 。除外「和」→口部。また、「秘」の旧字体は「しめすへん」(祕)である(今日では「のぎへん」に含むのが普通)。
    • 常用漢字: 私 科 秋 秒 称 租 秩 秘 移 税 程 稚 種 稲 稼 稿 穂 穏 積 穫
    • 主な表外字: 秤 稀 稔 稠 稜 稽 穣 穢 など
  • ぎょうにんべん:「徳」「往」「御」など。通路、人が行うべき道に関する字を表す。常用漢字数 19 。なお、「行人偏」の名は、行という字から来ているが、「行」は「ぎょうがまえ」の親字であり、異なる部首である。
    • 常用漢字: 役 往 径 征 彼 後 待 律 従 徐 徒 得 御 循 復 微 徴 徳 徹
    • 主な表外字: 彷 彿 徊 徘 徨 など
  • くちへん:「呼」「吸」「唱」など。口の動作に関する字や擬音語が多く、偏の中でもかなり数が多い。常用漢字数 18。
    • 常用漢字: 吸 叫 吐 吟 吹 呼 味 咲 唆 喝 唱 唯 喚 喫 嘆 嘱 噴 嚇
    • 主な表外字: 叶 叩 叱 吋 吠 吻 呵 呟 呻 咀 咄 咽 咳 哨 啄 唄 哺 哩 唖 啜 唾 啖 唸 喀 喰 喧 喉 喘 喋 喩 嗚 嘩 嗅 嗄 嗜 嗤 嗾 嘘 嘴 噌 噂 嘲 噤 噺 噛 嚼 囁 囃 嘯 など
  • いしへん:「研」「磁」「砂」など。石に関する字を表す。常用漢字数 13。中国では非金属の固体元素を示す固有の漢字が見られる。
    • 常用漢字: 研 砂 砕 破 砲 硬 硝 硫 磁 碑 確 礁 礎
    • 主な表外字: 砌 砥 砧 硯 碍 碓 碇 碗 碩 磋 磯 礫 など
  • けものへん:「猿」「猫」「犯」など。「犬」という字を崩したものであり、獣に関する字を表す。罪人や心理状態などを表す字も見られる。常用漢字数12。犬部に属する。
    • 常用漢字: 犯 狂 狭 狩 独 猫 猛 猟 猶 猿 獄 獲
    • 主な表外字: 狗 狙 狛 狢 狐 狡 狽 狸 狼 猜 猪 猥 猾 獅 獪 獰 など
  • にちへん(ひへん):「晴」「映」「明」など。太陽や天体、気象に関する字を表す。常用漢字数12 。また、ひへん(火偏)と区別するために、「にちへん」とする辞典も多い。
    • 常用漢字: 明 映 昨 昭 時 暁 晴 晩 暗 暇 暖 曜
    • 主な表外字: 旺 昧 晒 晰 晦 暉 曖 曙 曝 など
  • しめすへん(ねへん):「神」「祈」「社」など。神や神事に関する漢字に使われる。常用漢字で 11 字。「示」の字から来ており、「祠」や「禊」など、JIS 第二水準の字は旧字体を用いている。
    • 常用漢字: 礼 社 祈 祉 祝 神 祖 祥 禍 禅 福
    • 主な表外字: 祀 祇 祐 祠 祓 禄 禊 禎 禰 禱 など
  • とりへん(さけのとり / ひよみのとり):「配」「酵」「醸」など。お酒や発酵に関する字が集まっている。常用漢字数11。なお、「ひよみのとり」とは「日読み」(暦)のための十二支のことで、「鳥」に対しての呼称(少数ながら鳥偏の字も存在するため)。
    • 常用漢字: 酌 配 酔 酢 酬 酪 酵 酷 酸 醜 醸
    • 主な表外字: 酊 酎 酩 醇 醂 醍 醐 醒 醗 など
  • かいへん:「財」「賭」など。古くは貝が財貨に用いられたことから、お金に関する漢字が集まっている。常用漢字数 10 。その他、貝の部ではとなる字が多い。
    • 常用漢字: 財 販 貯 賊 賄 賜 賠 賦 購 贈
    • 主な表外字: 貶 貼 賂 賑 賤 賭 贖 など
  • くるまへん:「輪」「輸」「軸」など。車に関する漢字が集まっている。常用漢字数10 字。なお、車とは車輪を指し、当時の車は、戦争用の兵器、馬車などで牽引する荷車のことである。
    • 常用漢字: 軌 軒 転 軟 軽 軸 較 輪 輸 轄
    • 主な表外字: 軋 輔 輌 輻 轍 轢 など
  • ひへん:「焼」「燃」「灯」など。火に関する漢字を表す。常用漢字で 9 字。なお、「煮」「焦」などのれんが(れっか)も火の部に属する。
    • 常用漢字: 灯 炊 炉 焼 煙 煩 燃 燥 爆
    • 主な表外字: 灼 炒 炸 烙 焙 煌 煤 煉 煽 熾 燗 燦 燭 燐 燻 燼 爛 など
  • こめへん:「精」「粗」「糧」など。米や米を用いた食材、料理に関する漢字を表す。常用漢字数 9 。
    • 常用漢字: 粋 粉 粗 粘 粒 粧 精 糖 糧
    • 主な表外字: 籾 粕 糀 粽 糊 糠 糟 など
  • しょくへん:「飲」「飯」「飢」など。食べ物に関する字を表す字で、常用漢字数 8 。JIS 第2水準(「饉」など)では字体が旧字体のままであり、画数も異なるので注意が必要である。
    • 常用漢字: 飢 飲 飯 飼 飾 飽 餓 館
    • 主な表外字: 飴 餃 餌 餅 餞 饉 饅 饒 饑 など
  • あしへん:「路」「踊」「踏」など。足の動作に関する字が多い。常用漢字数 8 。
    • 常用漢字: 距 跡 践 跳 路 踊 踏 躍
    • 主な表外字: 趾 跌 跋 跪 跨 踪 踠 蹂 踵 蹄 蹉 蹟 蹴 蹲 躇 躁 躊 躓 躙 など
  • ころもへん:「補」「被」など。常用漢字では 7 字。「衣」という字を崩しており、衣部に属する。新字体の「しめすへん」と紛れやすいので注意。
    • 常用漢字: 被 補 裕 褐 裸 複 襟
    • 主な表外字: 衿 袂 袖 裃 袴 袷 袱 裄 裾 褄 褌 褪 褶 など
  • うまへん:「駐」「駄」など。馬の性質や特徴、状態に関する文字と、昔は馬が交通の主役であったことから、交通に関する言葉が多い。常用漢字数7。
    • 常用漢字: 駅 駆 駄 駐 騎 験 騒
    • 主な表外字: 馴 馳 駁 駒 駿 騙 驕 騨 など
  • たまへん(おうへん):「球」「珍」など。球体や宝石に関する意味を表す。常用漢字数 7 。偏となったときに点が省かれるが、たまへんと呼ぶのが一般的で、玉部に属する。
    • 常用漢字: 珍 珠 班 球 現 理 環
    • 主な表外字: 玖 玩 珂 珊 玲 琉 琢 瑛 瑕 琳 瑚 瑞 瑳 瑣 瑠 璃 珈 琲 琥 珀 など
  • ゆみへん:「強」「弧」など。弓に関する字を表す。「弱」は弓の部に属するが、偏に含まないことが多い。
    • 常用漢字: 引 弦 弧 強 張 弾
    • 主な表外字: 弘 弛 弥 彅 など
  • ふねへん:「船」「艦」など。船に関する字が集まる。常用漢字数6。
    • 常用漢字: 航 般 船 舶 艇 艦
    • 主な表外字: 舫 舷 舵 舳 艇 艘 艫 など
  • やまへん:「峠」「峰」など。山に関する字が集まる。常用漢字数6。「峠」など国字がかなり多い。
    • 常用漢字: 岐 岬 峡 峠 峰 崎
    • 主な表外字: 峙 峻 嵯 峨 嶋 嶼 など
  • めへん:「眼」「眺」「瞳」など。目の状態、動作に関する字を表す。
    • 常用漢字: 眠 眼 眺 睡 瞬
    • 主な表外字: 眈 眩 眸 睨 睫 睛 睦 瞑 瞠 瞞 瞰 瞳 瞭 瞼 など
  • かたへん(ほうへん):「旅」「旗」など。部首部分に加え、右上の部分も同じである。これは棚引く旗を象形化したものであり、旗に関する言葉が集まる。なお、片偏という部首もあるので、紛らわしさを防ぐため、ほうへんと呼ぶ辞典も見られる。
    • 常用漢字: 施 旅 旋 族 旗
    • 主な表外字: 於 など
  • がつへん・かばねへん(いちたへん):「死」「残」など。屍に関する意味を表す。なお、「死」は偏としては特殊な例で、垂のような配置をしている。
    • 常用漢字: 死 残 殊 殉 殖
    • 主な表外字: 殆 殪 殲 など
  • うしへん:「特」「物」など。ウシに関する意味を表す。
    • 常用漢字: 物 牧 牲 特 犠
    • 主な表外字: 牝 牡 牴 牾 など
  • にすい:「凍」「凝」「凄」など。漢字で「二水」と書き、氷の割れる様子を象形化したもの。氷、冷気に関する字を表す。常用漢字で 4 つで、ほかに「凄」「冴」などがある。古くから二水の字は三水の字と紛れやすく、過去に誤用が多く見られ、意が混同されている字も多い(例 熟語的では鍛冶が正しいが、鍛治という名字も存在する)
    • 常用漢字: 冷 准 凍 凝
    • 主な表外字: 冴 冶 冽 凄 凋 凌 凛 など
  • はばへん(きんべん):「帳」「帆」など。布、反物に関する字を表す偏。なお、「巾」は布のことを指し、「はば」と呼ぶのは慣用的なものである。
    • 常用漢字: 帆 帳 幅 帽
    • 主な表外字: 帖 幀 幌 幟 幡 など
  • たへん:「町」「畔」など。田に関する字を表す。全国の地名では独特の字も見られる。
    • 常用漢字: 町 畔 略
    • 主な表外字: 畦 疇 など
  • こへん:「孫」「孤」など。子供に関する字を表すが、字数は少ない。
    • 常用漢字: 孔 孤 孫
    • 主な表外字: 孜 など
  • やへん:「短」「知」など。矢に関する意味を表す。
    • 常用漢字: 知 短 矯
    • 主な表外字: 矩 矮 など
  • さかなへん(うおへん):「鯨」「鰹」「鮭」など。常用漢字ではわずかに2 つだが、「鮭」「鰹」「鱗」など日常で一般に用いられる字はかなり多く、全部で 500 以上存在する。
    • 常用漢字: 鮮 鯨
    • 主な表外字: 鮎 鮒 鮪 鮭 鮫 鮨 鯉 鯖 鯛 鯰 鰐 鰓 鰆 鰈 鰊 鰯 鰭 鰤 鰹 鱈 鰺 鰻 鱒 鱗 など
  • かくへん(つのへん):「解」「触」など。角の加工品などに対して、漢字が作られた。
    • 常用漢字: 解 触
    • 主な表外字: 觴 など
  • むしへん:「蚊」「虹」など。虫に関する字を表す。常用漢字で2つだが、さかなへんと同様、字数は多い。蜻蛉蜘蛛蟷螂など 2 つの字を組み合わせる熟字訓が多い。また、虫の他、貝類などの軟体生物、爬虫類、両生類、節足動物も主に「むしへん」で表される。
    • 常用漢字: 蚊 蛇
    • 主な表外字: 虹 虻 蛆 蛙 蛤 蛭 蛾 蜆 蛸 蜂 蛹 蜩 蝦 蝮 螺 蝉 蠍 蟻 蠅 蝋 など
    • 主な熟字訓: 蜻蛉(とんぼ)、蜘蛛(くも)、蝙蝠(こうもり)、蟷螂(かまきり)、蟋蟀(こおろぎ)、蜥蜴(とかげ)、飛蝗(ばった)、蝸牛(かたつむり)、牡蠣(かき)など
  • みみへん:「聴」「職」など。耳、耳の動作に関する字を表す。
    • 常用漢字: 聴 職
    • 主な表外字: 耽 聘 聢 聡 聯 など
  • つきへん:「服」「朕」「朧」など。肉体を表すにくづきとは区別される。なお、このつきへんも『ふなつき』(「前」などに含まれる、「舟」の字が変化したもの)という特殊な偏と、元々月を表す『つきへん』をまとめたものである。
    • 常用漢字: 服 朕
    • 主な表外字: 朋 朦 朧 など
  • すきへん(らいすき):「耕」など。すきとは大型の農具で、農耕に関する意味を表す。
    • 常用漢字: 耕 耗
    • 表外字: 耘 など
  • かわへん(かくのかわ):「靴」「鞄」など。皮革製品に関する字が集まるが、常用漢字は「靴」のみ(親字を含まず)。
    • 常用漢字: 靴
    • 主な表外字: 靫 靱 鞄 鞋 鞍 鞘 鞣 鞭 など
  • かたへん:「版」「牌」など。木片に関する意味を表す。
    • 常用漢字: 版
    • 表外字: 牌 牒 など
  • たつへん:「端」「竦」など。立つ動作に関する意味を表す。
    • 常用漢字: 端
    • 主な表外字: 站 竣 竦 靖 など
  • ほねへん(こつへん):「髄」「骸」など。骨に関する意味を表す。
    • 常用漢字: 髄
    • 表外字: 骰 骸 髑 髏 など
  • はへん:「齢」など。旧字体では 15 画であり、一般的な偏では最も画数が多い。
    • 常用漢字: 齢
    • 表外字: 齣 齟 齬 齷 齪 齲 など
  • のごめへん:「釈」など。「釆」は手でより分ける意味を持つが、字数は非常に少ない。
    • 常用漢字: 釈
    • 表外字: 釉 など
  • みへん:「躾」「躯」など。身体に関する字を表す。常用漢字は存在しない(「射」は寸部に属す)。
    • 表外字: 躯 躱 躾 など
  • むじなへん:「豹」「貌」など。ムジナ、体つきに関する字を表す。常用漢字は存在しない。
    • 表外字: 豹 貌 など
  • しろへん:「的」「皓」など。白い色や明るさに関する意味を表し、色を表す部首としては「くろへん」と並んで字数が多いものの、偏としてあまり認知されていない。
  • くろへん:「黙」など。黒い色や暗さに関する意味を表し、色を表す部首としては「しろへん」と並んで字数が多い。「黙」は元々「默」であり、書きやすさのために現在の字体に変更された。

以下は偏を構成するが、字数が少ない部首。

  • たくみへん(こうへん):「巧」など。字数は極めて少ない。
  • さとへん:「野」など。字数は極めて少ない。
  • あかへん:「赦」「赫」など。赤、怒りに関する意味を表す。
  • あおへん:「静」など。青色や、すみきっていることに関する意味を表す。
  • (しお):「鹸」「鹹」など。塩辛さに関する意味を表す。偏に属するが、慣例的に「へん」と呼んでいない。
  • ひつじへん:「羚」など。ヒツジに関する意味を表す。
  • まめへん:「豌」など。マメ類に関する意味を表す。
  • いたるへん:「致」など。
  • とめへん:「此」など。
  • たにへん:「谺」など。
  • しかへん:「麒」「麟」など。
  • ほとぎへん:「罅」など。
  • しょうへん:「牆」など。「将(將)」は寸の部に属する。
  • ほこへん:「矜」など。常用漢字の「務」は力の部に属する。
  • はなへん:「鼾」など。
  • かわら:「瓱」「瓩」「瓲」など。瓦は旁も構成する。
  • しん(じん):「臨」「臥」など。
  • とりへん :「鴃」など。鳥は旁が一般的である。
  • ちへん 「衄」など。
  • ねずみへん 「鼬」など。
  • いのこへん 「豬」など。

他。

[編集] 関連項目

  • (つくり)
  • (かんむり)
  • (あし)
  • (かまえ)
  • (たれ)
  • (にょう)

[編集] 参考文献

  • 漢検漢字辞典 (京都)日本漢字検定協会編著 ISBN:9784890960590

表外漢字の例示に際して

  • 新漢語林(大修館書店) 鎌田正・米山寅太郎著 ISBN:9784469031621

部首の成り立ち、字意に際して

最終更新 2008年10月12日 (日) 06:49 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【偏】変更履歴

ご利用上の注意

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