全日本硬式空手道連盟

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全日本硬式空手道連盟(ぜんにほんこうしきからてどうれんめい)は空手団体の一つ。

目次

[編集] 概要

錬武舘を中心に、錬武会から分かれて作られたのが硬式空手である(歴史を参照)。「硬式」とは寸止め空手を軟派とし、それに対する形で名付けられた。防具はスーパーセーフを用いる。顔と胸に防具を着けるスタイルを一般的に「防具付き空手」というが、「防具付き空手」の中に「硬式空手」が含まれる。硬式空手の大きな特徴は、先打ち、相打ち、後技、連続技など審判の「止メ」をかけるまでの有効打を全て得点に認める加点方式を採用している点である。これがその他の「防具付き空手」との違いである。

現在は千葉派と久高派に分裂状態にある。

[編集] 歴史

  • 1978年(昭和53年) - 久高正之がスーパーセーフを開発。
  • 1981年(昭和56年) - 錬武舘を中心とした道場が全日本空手道連盟錬武会から独立し、日本硬式空手道協会(現在の全日本硬式空手道連盟)が設立され、第1回全日本硬式空手道選手権大会が開催される。
  • 1991年(平成3年) - 鈴木正文の死去をきっかけとして、全日本硬式空手道連盟が中村典夫(錬武舘)を中心とした中村派と久高正之(少林寺流拳行館)を中心とした久高派に分裂する。なお、この騒動は「全日本硬式空手道連盟」という名称の商標権問題[1]にまで発展することとなる。
  • 2003年(平成15年) - 中村派において中村典夫が退き、千葉拳二郎が2代目会長に就任。以後、千葉派と呼称される。
  • 同年 - 千葉派の事務局次長の上杉勝巳(上杉会館)が連盟を脱退し、日本防具空手道連盟が設立される。

[編集] 分裂

平成3年、当時の会長であった綜合武道場日本正武館館長の鈴木正文の死去の後、後継者として錬武舘の中村典夫と少林寺流拳行館の久高正之が台頭しどちらにも集束せず、結局事実上の分裂時代を迎えることとなる。

[編集] 千葉派

剛武舘の千葉拳二郎を中心とした連盟を千葉派と呼ぶ。初代会長は錬武舘の中村典夫。平成15年、現在の2代目会長として千葉拳二郎が就任。スーパーセーフ系の連盟では連盟加盟団体、大会規模が一番大きく、選手のレベルが全体的に高いと言われている。

[編集] 組手

ルールは連続して3本以上の技が入り、相手が反撃できなかった場合は一本勝ちとなるが、基本的には2分間試合をし、最終的なポイントによって勝敗が決まる。また、技が決まっても、「止め」がかかるまでに時間をとり、その間決まった連続技も加算される加点方式を採用しているのが特徴である。ルールは上段蹴り2ポイント、その他1ポイントで5ポイント差で勝ちとなる。錬武会と比べと直線的な動きの選手が少なく、左右の動きを使った連続技を使う選手が多い。スーパーセーフ系を採用する防具付き空手の団体の中では一番判定が厳しく強打しかポイントにならない。ただし、錬武会に比べると判定は緩いといえる。

[編集] 防具

スーパーセーフ、Kプロテクターを着用する。拳サポーターは必須であるが、足サポーターは任意である。

[編集] 全国大会

毎年夏に東京の代々木第二体育館で体重別の全日本硬式空手道選手権大会を、冬に愛知県で体重無差別の硬式空手道全国選抜優勝大会を開催している。

[編集] 久高派

久高正之を中心とした連盟を久高派と呼ぶ。国内規模は千葉派よりも劣るが、加盟国数が世界空手道連盟に匹敵する多さであることが特徴である。

[編集] 組手

ルールは連続して3本以上の技が入り、相手が反撃できなかった場合は一本勝ちとなるが、基本的には3分間試合をし、最終的なポイントによって勝敗が決まる。また、技が決まっても、「止め」がかかるまでに時間をとり、その間決まった連続技も加算される加点方式を採用しているのが特徴である。突き技、打ち技は1ポイント、蹴り技は2ポイントになる。瞬間的な掴み、投げ、次の技に繋げるローキックも認められている。ある一定のポイント先取やポイント差などでは勝敗を決しない。なお、当たりの判定は千葉派よりも緩い。

[編集] 防具

防具はスーパーセーフのみの使用が許され、Kプロテクターなどの類似品の使用は認められていない。一般男子は拳サポーター、足サポーターの使用は禁止され、素手素足で試合は行われる。テーピング使用も大会ドクターの許可が必要であり、素手素足による本来の身の動きを重視しているといえる。

[編集] 全国大会

毎年秋に内閣総理大臣杯として、ジャパンオープントーナメントを代々木第二体育館で開催している。

[編集] 分裂後の混乱

全日本硬式空手道連盟は東京の「日本硬式空手道競技会」、関西の「安全防具を考える会」という2つの母体が存在し、後に千葉派・久高派に分裂したという経緯がある団体である。よって「全日本硬式空手道連盟」という名称については結成当時からの有権者が連盟内においてはっきりしておらず、混乱を招いている。そのような中、久高派の最高師範である久高正之は綜合武道場日本正武館に商標権について訴訟を起こした。結果は『被請求人は「全日本硬式空手道連盟」の文字にいかなる権原をも持たない。』として敗訴している。ただ、この審決の中では日本正武館においても、『被請求人による特例出願に係る本件商標は、自己に有利に図るべく請求人の信用を利用し、不当な利益を得る目的でした使用の事実をもって、その登録を受けたものと推認せざるを得ない。』とある。また、並立する二つの「全日本硬式空手道連盟」の周知性も同等であるとしている。結論は「以上、被請求人の特例出願に係る本件商標の使用は、不正競争の目的をもってなされたものとはいい得ないものであるから、本件商標は、商標法附則第7条第2項の規定により読み替えて適用する同法第46条第1項の規定に基づき、その登録を無効にすべき限りでない」と審決され、依然として「全日本硬式空手道連盟」の名称の使用は千葉派、久高派、日本正武舘のいずれにも使用されており、問題は収束の目途は立たない。

詳しくは脚注(商標裁決データベース)を参照のこと。

[編集] 独自に大会を開催する道場・会派

[編集] 綜合武道場 日本正武館

鈴木正文の流れを組む。館長、河野安雄を中心に現在京都に本部を置く。

[編集] 組手

試合時間は1分30秒を原則とする。延長戦は原則認めてない。勝負は先取1本、あるいは判定による勝ち、または反則、失格による負けによって決定する。1本の基準は安全防具に有効な「突」「打」「当」「蹴」を十分に制御して極めたとき、相手が転倒として立ち上がれなかった場合。1本は5ポイント。

[編集] 防具

防具はスーパーセーフを着用。安全性を優先し、拳サポーター、足甲サポーターの着用を義務付けている。

[編集] 全国大会

毎年5月に京都府・京都市、長岡京市、京都商工会議所後援で、硬式空手道国際交流大会が開催されている。韓国、米国、また欧州より参加者が来日するときもある。

[編集] 日本空手道錬武舘

韓武舘の高弟、中村典夫が設立した道場。全日本空手道連盟(旧)、全日本空手道連盟錬武会に発展するも、後に脱退し全日本硬式空手道連盟に参画した。現在、千葉派に加盟しているが独自に毎年秋に東京で錬武舘空手道選手権大会を開催している。ルールは錬武舘ルールを採用。錬武舘ルールは基本的に千葉派ルール準拠であるが、有効打は有効1ポイント、強打が正確に決まった場合に限り技有り2ポイントとなる。

[編集] 全日本剛柔流空手道連盟

千葉派で会長を務める、千葉拳二郎を中心とした剛柔流の団体。毎年仙台全日本剛柔流空手道選手権大会を開催している。オーストラリアなどの海外勢、錬武会宮城なとの他会派も参加している。ルールは千葉派ルールに準拠しているものの、主催側の審判の影響もあり、やや打撃の判定が厳しいと言われている。

[編集] 脚注

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

千葉派
久高派

最終更新 2009年10月3日 (土) 06:15 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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