共通語

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共通語(きょうつうご)とは、ある地域や集団間で共通に用いられる言語や言葉をいう。

共通語は以下の二つの意味がある。[1]

目次

[編集] 異なる言語間の共通語

異なる言語を話す者同士が意思疎通を図るために共用する第3の言語を共通語という。英語common languageの訳語。例えば日本語を話す日本人とスペイン語を話すスペイン人が、お互いの言語は分からないが、双方が英語を理解したり話すことができ、英語で意思疎通を図った場合、お互い共有しているこの英語が共通語となる。

古くは東アジア漢文インドサンスクリット紀元前後の地中海世界におけるギリシャ語、中世ヨーロッパラテン語から、東南アジアマレー語北アフリカアラビア語東アフリカスワヒリ語などはリンガフランカと呼ばれ、特定の人々の間で広く用いられた。音楽、特に楽譜表記におけるイタリア語も似たような働きを持っている。現在では国際的な集まりにおいては英語がその役割を果たす場合が圧倒的に多い。このような国際的な共通語を国際共通語と言い、国内・国外を問わず法的に認められた共通語を公用語と言う。

[編集] 主な歴史的「共通語」

アッカド語アラム語中国語サンスクリット語ペルシャ語ギリシャ語ラテン語アラビア語マレー語スワヒリ語リンガフランカフランス語英語

[編集] 同一言語内の共通語

方言的関係のある地域内で、誰でも共通に理解しあえる言葉を共通語という。英語common languageにこの意味はなく、日本における用法である。例えば、東北方言話者と沖縄方言話者がそれぞれの方言で会話しようとすると相互理解が困難であるが、どちらにもよく知られている東京方言を話せばお互いの意思疎通を容易にすることができる。

戦後になってから生まれた用語で、1949年(昭和24年)、国立国語研究所が福島県白河市を調査したところ、東北方言と標準語の中間のような言葉を話す人々がいることが分かり、この言葉なら全国共通に理解しあえるので、国立国語研究所がこれを「全国共通語」、略して「共通語」と名付けたのが最初である[2][3]

その後、それまでの標準語を「標準語」という用語を避けて「共通語」と呼ぶことが急速に広まった。その理由について国立国語研究所の言語調査を主導した柴田武は「標準語という用語に伴う『統制』という付随的意味がきらわれたためだと思われる」と述べている。[2]

共通語と標準語の違いは、『国語学大辞典』(昭和55年、国語学会編集)で以下のように記述されている。 「共通語は現実であり、標準語は理想である。共通語は自然の状態であり、標準語は人為的につくられるものである。したがって、共通語はゆるい規範であり、標準語はきびしい規範である。言いかえれば、共通語は現実のコミュニケーションの手段であるが、標準語はその言語の価値を高めるためのものである」(柴田武執筆)[2]

現在、方言はマスコミや交通機関の発達により共通語化していく傾向にある。

[編集] 脚注

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  1. ^大辞林』(三省堂)
  2. ^ 『標準語の成立事情』真田信治、PHP研究所、1987年
  3. ^そもそも日本語の『共通語』ってどうやってできたの?」『R25』2005年10月6日、リクルート。

[編集] 関連項目

最終更新 2009年8月13日 (木) 08:27 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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