戒律

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戒律(かいりつ)とは、仏教において守らなければならない、道徳規範や規則の事である。律法(りっぽう)とも。

戒律のサンスクリット語:शील śīla)とは、自分を律する内面的な道徳規範である。戒には五戒八齋戒菩薩戒・十重禁戒・十三僧残・三聚浄戒などがあり、上座部仏教では227戒、大乗仏教では比丘は250戒、比丘尼は350戒の戒がある。大乗仏教では派によりその数が異なる。なお、戒を守ること(「持戒」)は、六波羅蜜のひとつである。

戒律の(サンスクリット語:विनय Vinaya)とは、教団で守るべき集団規則である。戒を破っても罰は受けないが、律を破ると罪の内容によって様々な罰を受ける必要がある。例えば波羅夷罪と呼ばれる四つの罪を破った場合、僧団を追放された。また、僧残罪では、僧団を追放されるという事はないが、一定期間、僧としての資格を剥奪されるなど、罪により罰則の軽重が異なる。


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[編集] 歴史

釈迦が成道して布教活動を行って仏教教団が形成された結果、団体を維持するための規則が必要となり、釈迦の在世中はその時々に応じて釈迦が規制を定めた。ゆえに、これらの規制には「~してはならない」という禁止事項が多い。

釈迦の死後、教団の維持・発展が残された弟子たちの使命となり、迦葉が収集して開催された第一結集において、持律第一と称された優波離を中心に戒律の再編集が行われた。以降、僧侶たる者は・律・を全て修めることが求められるようになり、これらを全て修めた者は三蔵と呼ばれた。

しかし釈尊の死後から100年後、戒律の1つの僧侶の財産の所有禁止という項目を巡って、上座部と大衆部との間で論争が起き、教団は2つに分裂した(根本分裂)。

いずれにせよ、戒律を遵守する事は多くの部派において必修であり、僧侶と在家信者を区別する最大の理由として受け継がれている。現在においてもタイスリランカの南方仏教では戒律が厳守されており、中国からベトナムにかけての大乗仏教においても概ね同様である。ただし、インドやチベットの後期密教、日本の鎌倉仏教など、戒律を大幅に変更ないし緩和する例も見られ、しばしば異端視される[1]

[編集] 関連項目

[編集] 脚注

  1. ^ 末木文美士『日本仏教史―思想史としてのアプローチ―』新潮文庫

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年11月8日 (日) 01:40 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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