兼高かおる世界の旅

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兼高かおる世界の旅
ジャンル 紀行番組
放送国 日本
制作局 KRT→TBS
プロデューサー 兼高かおる
荒澤邦夫(制作P)ほか
出演者 兼高かおる
芥川隆行(ナレーター)
音声 二ヶ国語放送
1978年11月26日 - 放送終了)
兼高かおる世界飛び歩き
放送時間 日曜日 10:30 - 11:00(30分)
放送期間 1959年12月13日 - 1960年6月19日
兼高かおる世界の旅
放送時間 放送時間を参照
放送期間 1960年9月20日 - 1990年9月30日

特記事項:
放送回数:全1586回

兼高かおる世界の旅』(かねたかかおる・せかいのたび、英題:KAORU KANETAKA in "Hopping Around The World"[1]KAORU KANETAKA'S "THE WORLD AROUND US")とは1959年12月13日から1990年9月30日にかけて30年10ヶ月の間、TBS系列で主に毎週日曜日朝に放映された紀行番組である。2007年5月6日からTBSチャンネルで再放送が開始された。

目次

[編集] 番組概要

ジャーナリスト兼高かおるディレクタープロデューサーレポーターナレーター、そして時にはカメラマンすべてを兼ね世界各地160ヶ国を取材した映像を放映していた。

放送開始当初のタイトルは『兼高かおる世界飛び歩き』( - とびあるき)だったが1960年6月19日放送分をもって一旦中断し同年9月20日放送分から放送を再開、「兼高かおる世界の旅」に改題した。放送回数は『世界飛び歩き』を含めて、1586回。全行程は721万kmであり、地球を180周した計算になる。

単に映像を放映するのではなく、兼高が芥川隆行に旅行の状況を語るナレーションがついていたのが特徴である。ただし「兼高かおる世界飛び歩き」時代の最初期放送分は芥川でなく別のTBSアナウンサー[2]がナレーションを務めていたが、兼高の旅行の状況を語るナレーションは番組開始当初から一貫しておこなわれていた。

兼高の美貌と独特の“〜ですの”調の上品な山の手言葉の解説が作品の品位を高め、多くの視聴者を惹きつけ高視聴率を保ち続けた。

ジョン・F・ケネディを初め多くのVIPとの会見を実現させ、それが成功したのも偏に兼高の魅力とパーソナリティに負うところが多いと考えられる。

海外旅行が高嶺の花だった時代、日曜日の朝、庶民にひと時の夢を提供し続けた番組とも言えよう。

番組開始から20年以上にわたりパンアメリカン航空(PAA)が協賛していた。PAA倒産後、スカンジナビア航空(SAS)に代わっている。番組のテーマ曲は映画八十日間世界一周』のテーマが使用されていて、番組の雰囲気を盛り上げていた。また、オープニングではこの番組の数々の賞歴をエンドロールの形式で流していた。

番組開始当初はまだ日本人の海外渡航自体に制限があり(海外旅行が自由化されたのは1964年4月1日)、また1ドル=360円時代でかつ外貨持ち出し制限もあるなど、数々の困難があった。

番組開始当初は当然白黒であったが、1966年7月10日放送の第311回「南へのいざない」から「夏休みカラープレゼント」と題して初めてカラーで放送される。同年9月にいったんは白黒に戻るが、1967年4月の放送からは完全にカラー放送となった。

珍しく英語の字幕が表示されていた。 (1960年代後半に目撃。 経緯をご存知の方に補足を望む)

[編集] 番組の終焉とその後

番組終了の理由は、

  1. 1987年の10月から『サンデーモーニング』を8:30 - 9:54で放送するため放送時間帯を8:00 - 8:30に1時間繰り上げたところ、視聴率がいきなり1桁へ落ちてしまったこと。
  2. 1989年の4月にテレビ朝日の『メタルヒーローシリーズ』(現在は『平成仮面ライダーシリーズ』)が朝8時に移動してきたこと。さらに10月に日本テレビの『THE・サンデー』が放送開始され、視聴率が両方の番組に奪われ低迷に追い打ちをかけたこと。
  3. 兼高自身の健康問題で番組の降板を示唆したこと。

以上3つの理由から、1990年9月30日放送分をもって、『兼高かおる世界飛び歩き』時代の半年間、『兼高かおる世界の旅』時代の30年間。計30年半の放送にピリオドを打った。

なお、『金曜テレビの星!』ではこの番組の最終回の模様がスペシャルとして放送された。

また兼高は番組終了後、そのイメージを買われて横浜市山下公園の「横浜人形の家」の館長をしていたことがある(現在の館長は石坂浩二)。

兵庫県淡路ワールドパークONOKORO公式ホームページ)内に、1985年淡路島において開催された“くにうみの祭典”のメイン会場の一施設として「兼高かおる旅の資料館」が建設された。

ちなみに日本テレビで放送されていた『日立ドキュメンタリー すばらしい世界旅行』も本番組と同時期に終了している。

[編集] 番組スポンサーの変遷

  • 最初期「世界飛び歩き」のスポンサーは石川島重工業(石川島播磨重工業→IHI)だったという[3]
  • 数年後には三井物産をはじめとする三井グループが務め、そのときは「三井ワールドアワー(MITSUI WORLD HOUR)」とついていた(1977年4月に『クイズ世界をあなたに』に引き継がれる)。
    • 三井グループ提供時の放映当時はスポンサーのCMが字幕の形で放送されていたが、番組自体は原則的にフィルム制作のため基本的に素材には字幕CMは印字されていない(1967年3月まで)。但し、兼高と芥川のトークに顔出しパートがある場合(特に1967年4月以降のカラー放送)は一部の回では顔出しパートをビデオ収録していた(顔出しパートをフィルム収録した回もある)関係で番組全体をキネコで記録したものもあり、その該当回では放映当時の字幕CMが素材に残っているが修正されずに放送されている。こうした事情から本放送時にはカラーだったのが、TBSチャンネルでの再放送では白黒という回もある。
  • 1977年から1987年まで三洋電機(及び同社グループ)。
    • 三洋電機グループ提供時代にはヒッチハイク枠で同社の石油ファンヒーターの回収CMをおこなったことがあった。また1986年12月1日に「SANYO」のロゴが一新されたことを受けて、12月7日放送分からオープニングキャッチがリニューアルされCMソングも一新された。11月30日放送分までは「♪20歳(はたち)になろうが~ 50になろうが~」の歌い出しで始まるCMソングがオープニングキャッチとして流された。
  • 1987年から関西ペイントの1社提供番組だったが、最末期は複数社提供となった。

[編集] 二ヶ国語放送

TBSが音声多重放送を開始時からこの番組は二ヶ国語放送となり(初めての二ヶ国語放送は1978年11月26日)、副音声で英語によるナレーションを放送していた。また、「KAORU KANETAKA'S "THE WORLD AROUND US"」の英題が付され、英語吹き替えは提供クレジットに至るまで徹底していた(「This program is presented by Sanyo Electric Group.」)。

ニュースを除けばソースが外国語ではない"英語吹き替え番組"は珍しい。ちなみに芥川役は若い男性が吹き替えを行った。

TBSチャンネルでは一部の外国ドラマや一部のJリーグ中継でモノラルの二重音声放送が行われているためこの番組の再放送でも二ヶ国語放送となっている放送回では行われる可能性があるが、現在のところは不明である。

[編集] 放送時間

主に日曜日の午前中の時間帯に放送された。

  • 番組開始当初の「兼高かおる世界飛び歩き」時は日曜日10:30 - 11:00。休止期間をはさんで「兼高かおる世界の旅」となった時(1960年9月20日から1961年1月3日まで)は火曜日22:30 - 23:00。
  • 1961年1月9日から9月25日まで…月曜日22:30 - 23:00。
  • 1961年10月2日から1962年4月30日まで…月曜日22:50 - 23:20。
それまで21時台に放送されていた『JNNニュース』が22:30からの放送に繰り下がったため。
  • 1962年5月6日から1977年3月27日まで…日曜日11:00 - 11:30。
1974年までのABCでは毎年8月は全国高校野球選手権大会中継のため開催中に日曜日と1回戦~準々決勝開催日が重なった場合、当番組は当初は平日23時台に振り替え放送をしていたものの、後年は放送休止となった。これは1967年以降最後の年まで、毎年8月は過去の傑作選を放送していたためでもある。
1975年からのMBSで毎年3月下旬~4月上旬に選抜高等学校野球大会を中継する際は第1日目のみ休止し、中継終了後に時差放送していた。(9時台移行後も同様)その他の日はベスト16までは本番組~『家族そろって歌合戦』終了後、準々決勝(当時は4試合日)は本番組~昼のJNNニュース終了後の中継開始。
この当時、日本テレビの『スター誕生!』に人気を奪われたことや『クイズ 世界をあなたへ』という関口宏司会の番組開始に伴うものである。ただし、一部の系列局では同時間帯を自社製作枠としていた。このうちCBCでは『どんぐり音楽会』→『木俣達彦の燃えよドラゴンズ』が放送されたため1週遅れの9:30 - 10:00の放送、NBCでは長崎県の広報番組『県民のひろば』などを放送していたため同じく1週遅れの8:00 - 8:30の放送だった。
  • 1987年10月4日から最終回まで…日曜日8:00 - 8:30。
関口宏のサンデーモーニング』の放送開始に伴うものである。それに合わせて、CBCでも同時ネットになった。一方NBCでは1989年9月まで11:00 - 11:30、同年10月から最終回まで10:30 - 11:00と最後まで遅れネットだった。

系列外の南海放送(本来は日本テレビ系)でも同時ネットされ、8:00 - 8:30枠へ移行してからも前述の『関口宏のサンデーモーニング』(但し9:30飛び降り)とワンセットで同時ネットされていた。

[編集] 放映ネット局

[編集] TBSチャンネルでの再放送

2007年5月6日から、TBSチャンネルで再放送が開始された。放送時間は2007年12月23日までは毎週日曜11:30 - 12:00(再々放送は、翌週日曜11:00 - 11:30)、2008年1月13日からは毎週日曜8:30 - 9:00(再々放送は、翌週日曜8:00 - 8:30)。1586回の放送の中から529回分を厳選して再放送する。再放送にはオリジナルフィルムを最新技術で修復し、デジタルリマスターしたものを使用するという。また開始冒頭に断りのテロップを編集時に挿入しているが、これは情勢の変化により国名や地名が変わっていたりすでに存在していない施設などがあることに配慮しているためである。

[編集] TBSチャンネルでの再放送リスト

2008年7月6日放送分よりカラー版で放送

放送日 放送回 タイトル 初回放送日
2007年5月6日 第2回 バルセロナの情熱 1959年12月27日
2007年5月13日 第23回 メナム川は流れる 1960年5月22日
2007年5月20日 第27回 ピラミッドとその周辺 1960年9月20日
2007年5月27日 第34回 パリの休日(ゲスト:石井好子 1960年11月8日
2007年6月3日 第46回 音楽の都ウィーン 1961年1月31日
2007年6月10日 第94回 アンデスを越えて 1962年1月15日
2007年6月17日 第95回 インカの町クスコ 1962年1月22日
2007年6月24日 第254回 バイレフラメンコ 1965年5月9日
2007年7月1日 第48回 キルナ北緯70度 1961年2月14日
2007年7月8日 第327回 水のフロリダ 1966年11月6日
2007年7月15日 第333回 古都チェンマイ 1966年12月18日
2007年7月22日 第340回 大金持ちの都 1967年2月5日
2007年7月29日 第343回 アフガニスタンのスナップ 1967年3月26日
2007年8月12日 第53回 オランダの産業 1961年3月20日
2007年8月19日 第332回 七年目のバンコック 1966年12月11日
2007年8月26日 第338回 首都の歩み 1967年1月22日
2007年9月2日 第12回 さいはてのスケッチ 1960年3月6日
2007年9月9日 第42回 美しい村マルラー 1961年1月3日
2007年9月16日 第58回 シエクスピアーの生まれた土地 1961年4月24日
2007年9月23日 第329回 インディアンの遺跡 1966年11月20日
2007年9月30日 第330回 コロラド日記 1966年11月27日
2007年10月7日 第319回 イルカとポリネシア 1966年9月11日
2007年10月14日 第320回 アメリカの異国 1966年9月18日
2007年10月21日 第321回 国境の町 1966年9月25日
2007年10月28日 第323回 アトムとフットボール 1966年10月9日
2007年11月4日 第324回 バークレーキャンパス 1966年10月16日
2007年11月11日 第325回 サンフランシスコの足 1966年10月23日
2007年11月18日 第326回 常夏の公園 1966年10月30日
2007年11月25日 第328回 セントルイスの散歩 1966年11月13日
2007年12月2日 第334回 賭博と砂漠 1966年12月25日
2007年12月9日 第336回 シエラネバダの自然 1967年1月8日
2007年12月16日 第337回 アメリカ300年 1967年1月15日
2007年12月23日 第339回 巣立ち行く若人 1967年1月29日
2008年1月13日 第341回 明日への挑戦 1967年2月12日
2008年1月20日 第342回 自動車の都 1967年2月19日
2008年1月27日 スペシャル パイロット版アメリカ 1967年5月21日
2008年2月3日 第5回 紫の國ウルグアイ 1960年1月17日
2008年2月10日 第7回 黒い星のもとに 1960年1月31日
2008年2月17日 第331回 七周年記念特番 1966年12月4日
2008年2月24日 第362回 スコットランドの想い出 1967年8月20日
2008年3月2日 第67回 シンガポール1961年 1961年7月3日
2008年3月9日 第79回 インドネシア点描 1961年9月25日
2008年3月16日 第80回 宗教と芸術の島バリー 1961年10月2日
2008年3月23日 第81回 ジャングルから生まれた町 1961年10月9日
2008年4月6日 第82回 華僑の町 マラッカと山村の夫人 1961年10月16日
2008年4月13日 第83回 カメン高原とサカイ族 1961年10月23日
2008年4月20日 第84回 廃墟と現代 1961年10月30日
2008年4月27日 第250回 冬はスイスで 1965年3月28日
2008年5月11日 第63回 羊毛の国 1961年6月5日
2008年5月18日 第64回 シドニー 1961年6月12日
2008年5月25日 第69回 マオリ族の生態 1961年7月17日
2008年6月1日 第72回 フィージー町と村 1961年8月7日
2008年6月8日 第73回 フィージーの学校 1961年8月14日
2008年6月15日 第74回 南海の日本男児 1961年8月21日
2008年6月22日 第77回 スタンレー山脈を越えて 1961年9月11日
2008年6月29日 第357回 ナッソーの魅力 1967年7月16日
2008年7月6日 第311回 南へのいざない 1966年7月10日
2008年7月13日 第312回 楽園は招く 1966年7月17日
2008年7月20日 第313回 潮とそよかぜ 1966年7月24日
2008年7月27日 第316回 緑の宝石 1966年8月14日
2008年8月10日 第318回 秋への序曲 1966年8月28日
2008年8月17日 第322回 インディ500マイル・レース 1966年10月2日
2008年8月24日 第355回 ローマは滅びない 1967年7月2日
2008年8月31日 第356回 ビバ・バレンシア 1967年7月9日
2008年9月7日 第525回 南極第一歩−南極編(1)− 1971年4月4日
2008年9月14日 第526回 白い大陸に生きる−南極編(2)− 1971年4月11日
2008年9月21日 第527回 未知の大陸に挑む−南極編(3)− 1971年4月18日
2008年10月12日 第194回 アラビアの人造り 1964年1月12日
2008年10月19日 第344回 山あいの王都 1967年4月2日
2008年10月26日 第345回 神秘の高原 1967年4月9日
2008年11月2日 第346回 祭りと結婚 1967年4月16日
2008年11月9日 第347回 ピンクシティ 1967年4月30日
2008年11月16日 第348回 芸能の都 1967年5月7日
2008年11月23日 第349回 石のふるさと 1967年5月14日
2008年11月30日 第350回 水郷コチン 1967年5月21日
2008年12月7日 第351回 ムガール朝の遺産
2008年12月14日 第377回 クリスマス特集
2008年12月21日 第420回 9周年特プロ 私のコレクション

斜字表記の回は本放送では前述の通り「兼高かおる世界飛び歩き」のタイトルで放送されたが、再放送では「兼高かおる世界の旅」にタイトルが差し替えられている。企画の放送局クレジット表示も初回放送当時の「KRT ラジオ東京テレビ」ではなく「TBS 東京放送」となっている。

[編集] スタッフ

  • 制作プロデューサー:荒澤邦夫
  • 製作:TBS映画社(現TBS-V)→教育文化制作、TBS
    • 番組開始初期は製作が東京テレビ映画株式会社でTBSは企画のクレジット表記だった。

[編集] 脚注・出典

  1. ^ 1966年7月10日放送の第311回「南へのいざない」および1967年7月16日放送の第357回「ナッソーの魅力」の時点でのクレジット
  2. ^ 『TBS50年史』では芥川の後輩・落合博一とされている。
  3. ^ 『20世紀放送史・上』(日本放送協会編・発行、2001年刊)より
  4. ^ 番組開始当初の製作クレジットは、TBS東京放送だった。

[編集] 外部リンク

KRT 日曜10:30 - 11:00
前番組 番組名 次番組
?
兼高かおる世界飛び歩き
(1959.12.13 - 1960.6.19)
?
KRT→TBS 火曜22:30 - 23:00
?
兼高かおる世界の旅
(1960.9.20 - 1961.1.3)
?
TBS 月曜22:30 - 23:00
?
兼高かおる世界の旅
(1961.1.9 - 9.25)
?
TBS 月曜22:50 - 23:20
?
兼高かおる世界の旅
(1961.10.2 - 1962.4.30)
?
TBS 日曜11:00 - 11:30
?
兼高かおる世界の旅
(1962.5.6 - 1977.3.27)
クイズ 世界をあなたに
TBS 日曜9:00 - 9:30
?
兼高かおる世界の旅
(1977.4.3 - 1987.9.27)
TBS 日曜8:00 - 8:30
8:00 - 真珠の小箱
※同7:15に枠移行
8:15 - 生きる〜こころと健康
※土曜10:15に枠移行
兼高かおる世界の旅
(1987.10.4 - 1990.9.30)
ふるさと讃讃

最終更新 2009年11月13日 (金) 13:57 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【兼高かおる世界の旅】変更履歴

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