内丹術

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内丹術(ないたんじゅつ)とは、中国の錬金術である煉丹術の考え方において、人体内で呼吸法により息をふいごとし気を丹田を練って仙丹にし、服用して不老不死仙人となる道教の修行法である。これに対して、実際に炉などで丹(水銀)を使う方法を外丹術という。内丹法、外丹法とも言い、単に内丹、外丹とも言う。

仙丹である内丹を錬養(煉養)するにあたって、運動ではなく座るなどの静功で、異性と直接性交しない清修で、意識の「性」と肉体の「命」をともに修行する性命双修をおこなう。なお男女でそれぞれ男丹・女丹と修行法などが異なっている。

また文息、武息などの呼吸により気をめぐらし小周天大周天などで練って丹とするという。

基本的には結跏趺坐で脊柱を上へ伸ばし、命門を開き、臍下に手を重ね置くスタイルを取る。この際、内視(半眼微笑で丹田を内側から見下ろす)を行うことや、男性は左手を、女性は右手を上に重ねておくなどといった細かい要訣がある。

目次

[編集] 概要

内丹術の基本的な段階は、「築基」「煉精化気」「煉気化神」「煉神還虚」「還虚合道」の5段階である。内丹術の要素は「精」「気」「神」(意識)の三つで、これを自分の体内で練成して、次第に肉体(性)と意識(命)の双方を練り挙げていく。これが「性命双修」であり、内丹法は「肉体」と「意識」の双方を煉り、高めていくことなのである。

最終的には「意識」(神)を体外に出して、タオ(道)と同一になることを目的とする。ただ、その為にはまず肉体の煉成および清浄化が必要であり、繰り返し修練することによって、やがて次の段階として「意識」(神)の清浄化がはじまる。「意識」(神)の清浄化が完成に近づけば、やがて自然に「意識=神」の体外離脱が可能になる。

内丹術ではこの過程を最初「精・気・神」の三つから「気・神」の二つに化し(「煉精化気」)、次の段階で「気・神」の二つを煉って「神」に化し(「煉気化神」)、さらに最後に「神」を煉って「〇」にしていく(「煉神還虚」)。「三を二にし、二を一にし、一を〇にする」のが内丹法だと称される所以である。

「煉精化気」の中心行法が「小周天」であり、「煉気化神」の中心行法が「大周天」である。これらの行法を通じて「眞気発動」(熱や光の発生)、「僻穀」(過少食)、「過少睡眠」、「胎息」(体内呼吸・口鼻での呼吸は消える)といった「験」が自分の肉体に現れ、「大薬」の発生によって「丹」を作る。この「丹」は順次、下腹部、胸、脳の三つの部分に形成され、それが「内丹」となる。

「内丹」に対して、さらに意念をかけ煉成していくと、「聖胎」が体内に誕生し、さらに「神」(意識)を煉成していき清浄化が進むと、この「聖胎」は体外へ離脱する時を迎える。

本来では意念を使わず、入静状態の中で僅かに丹田を診る(聞く)のみだが、近代にはイメージ等を使って功を早める方法をとる流派が多く誕生している。しかしイメージ等を使う場合は偏差になる危険性が多く、伝統的流派では否定されている。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

[編集] 関連書

  • 『不老不死 仙人の誕生と神仙術』大形徹 講談社現代新書 1108 講談社 1992年 ISBN 978-4-06-149108-3

最終更新 2009年7月19日 (日) 14:26 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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