凶器 (プロレス)
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プロレスにおける凶器(きょうき)とは、プロレスの試合において対戦相手のプロレスラーを攻撃して流血させたり、自身が悪役レスラーとしてのギミックをアピールして試合を盛り上げるために使用される道具である。
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[編集] 概要
本来の凶器とは異なり、プロレスの凶器は相手レスラーの殺害を目的として使用されるわけではない。上記のように、プロレス興行としての試合を盛り上げるための手段として使用される。
通常の試合形式では凶器攻撃は反則行為だが、デスマッチやハードコアマッチ等の試合形式によっては凶器の使用がルール上認められる。
ザ・シークやアブドーラ・ザ・ブッチャー等のように、リングシューズやタイツの中に隠し持つ場合と、パイプ椅子やゴング等を凶器として悪用する場合がある。またブルーザー・ブロディ(チェーン)やタイガー・ジェット・シン(サーベル)など、入場コスチュームとして合法的に持ち込んだものを凶器として利用する場合がある。「シンのサーベルは持ち込み禁止に出来ないのか」と聞かれたレフェリーのミスター高橋は「そんなことを言ったらガウンも凶器に成りうるからみんなタイツ一つで入場することになる」と答えたという。
変わった例としてジプシー・ジョーは、角材やパイプ椅子といった凶器で殴られてもなんともない(角材に至ってはジョーを殴ると折れてしまう)という手法で自分の強靱な肉体をアピールした。
[編集] 歴史
プロレスの試合では、古くから善玉レスラー(ベビーフェイス)対悪玉レスラー(ヒール)の対立図式で興行を成立させる手法が用いられてきた。1960年代のアメリカマットでは、ブルーノ・サンマルチノが「MSGの帝王」として絶対的ベビーフェイスとして君臨し、対立するヒールレスラーであるプロフェッサー・タナカやグレート・東郷などは塩を凶器として使用し、サンマルチノの顔面にすりこむ等した。
日本マットでは、力道山が活躍した時代はフレッド・ブラッシーのような噛みつき口撃が流血戦の主流で(それでもテレビ観戦した老人のショック死が報じられる等、テレビ放送に関しては社会問題とする傾向が強かった)、凶器攻撃は控えられていた。
力道山死後、ディック・ザ・ブルーザーやクラッシャー・リソワスキー、キラー・カール・コックスなどの凶器ファイターが数多く来日するようになり、凶器攻撃による流血戦は珍しくなくなっていた。 1968年にはブルート・バーナードが2メートルの角材で大木金太郎の耳をあわや削ぎ落としかけるという惨事も起こした。俗に言う日本版耳削ぎ事件である。
国際プロレスでは、1970年代に金網デスマッチによる流血戦が行われていたが、一般層には受け入れられなかった。 金網デスマッチでは絶えず凶器攻撃による応酬が見られ、流血率はほぼ100%であった。 金網内に持ち込んだオックス・ベーカーによる椅子攻撃で、ラッシャー木村の足が折られたのは有名である。
1977年12月に全日本プロレスが開催した世界オープンタッグ選手権で、ザ・シーク&アブドーラ・ザ・ブッチャー組の「地上最凶悪コンビ」がザ・ファンクス等に徹底した凶器攻撃を加え日本のプロレスファンに衝撃を与えた。結果として、この大会は大成功をおさめ世界最強タッグ決定リーグ戦へと継承され、凶器攻撃による地上最凶悪コンビとザ・ファンクスの抗争が続いたことで一般層にも凶器による攻撃が認識されるようになった。
1989年に旗揚げしたFMWがデスマッチやストリートファイトマッチなどで成功した以降は、大日本プロレス・アパッチプロレス軍等のインディー団体を中心に様々な凶器の使用が行われるようになった。
[編集] プロレスで使用される主な凶器
[編集] 主に隠し持って使用
[編集] 主に公認凶器として使用
- ラダー
- チェーン
- 竹刀
- 有刺鉄線
- 有刺鉄線バット
- 蛍光灯
- 画鋲
- 自転車
- ギター
- おでん(ハッスル8の〜HHH(ハッスルハードコアヒーロー)王座決定戦)で坂田亘が使用。
- 剣山
- ブルロープ(ブルロープについているカウベルで相手を殴ることも)
- ガラス
- 毒蛇
- タランチュラ
- イバラ
- カミソリボード
- サボテン
- 釘板
- 建築現場
- やぐら
- 花火(DDTのキャンプ場プロレスでマッスル坂井、飯伏らが使用)
- 傘
- ほうき
- 消火器
- ゴミ箱
- バール
[編集] 備品を悪用
- タッグロープ(タッグマッチの試合で待機レスラーが握る短い紐)
- ゴング及びゴングを鳴らすための木槌
- パイプ椅子
- 実況机(長机)
- ブルーボックス(リング組み立て用の工具入れ)
- チャンピオンベルト
- 角材
- はしご(リングに上がる際に使うためのもの)
- マイク
- モニター
- グラス・ピッチャー
- テーピング
[編集] 凶器攻撃で有名なレスラー
[編集] 日本
- グレート・東郷(塩)
- プロフェッサー・タナカ(塩)
- ミスター珍(下駄、ゴム)
- ハロルド坂田(刃物を仕込んだ帽子、007 ゴールドフィンガーに出演したときの役柄より)
- ミスター・アトミック(覆面の中に物を入れての頭突き)
- ザ・シーク(火炎、ボールペン、五寸釘等)
- ブルート・バーナード(角材、スパナ等リングサイドにあるもの全て)
- ブルーザー・ブロディ(チェーン)
- スタン・ハンセン(ブルロープ、場合によってはカウベルで殴ることも)
- ジプシー・ジョー(ブッシュ・ナイフ、ハサミ)
- キラー・カール・コックス(センヌキ)
- クレイジー・キラー・ブルックス(骨)
- オックス・ベーカー(チェーン)
- アレックス・スミルノフ(チェーン)
- ディック・ザ・ブルーザー(メリケンサック)
- クラッシャー・リソワスキー(メリケンサック)
- アブドーラ・ザ・ブッチャー(フォーク、五寸釘等)
- タイガー・ジェット・シン(フェンシングサーベル、ターバン等)
- 上田馬之助(竹刀)
- ザ・グレート・カブキ、TAJIRI(毒霧)
- グレート・ムタ(毒霧、パイプ椅子等)
- ミスター・ポーゴ(鎖鎌、火炎等)
- 松永光弘(有刺鉄線バット等)
- 金村キンタロー(パイプ椅子、長机、竹刀等)
- 田中将斗(白い粉が入った白いギター※ハッスル出場時、長机、パイプ椅子等)
- 黒田哲広(自転車、割れた机の板等)
- BADBOY非道(有刺鉄線バット、ハサミ)
- 伊東竜二(蛍光灯で出来た様々な物体。これまで蛍光灯で束、簾、東京タワー、観覧車)などの様々な物体を作っては、リングに持ち込んで来た。)
- "黒天使"沼澤邪鬼(画鋲が仕込まれた蛍光灯束、鎌)
- 真壁刀義(鎖、パイプ椅子、旗等)
- 矢野通(番傘、下駄、塩、酒、パイプ椅子等)
- バラモン兄弟(バラモン・シュウ&ケイ)(ゴミ箱、竹刀などの凶器をいつも持ち込んでいる。)
- フロリダ・ブラザーズ(パイプ椅子)
- ダンプ松本(竹刀)
- ブル中野(ヌンチャク)
- アジャ・コング(ドラム缶、通称:アジャ缶)
- 佐々木貴(蛍光灯、剣山。剣山は大舞台での試合の時に使用する。試合中に剣山が頭に突き刺さったと言うエピソードがきっかけで、剣山プロレスの第一人者と呼ばれるようになった。)
- 大仁田厚(火炎、毒霧、椅子等)
[編集] 日本以外
- ハクソー・ジム・ドゥガン(角材)
- ミック・フォーリー(靴下、有刺鉄線バット)
- マッドマン・ポンド(折り畳み式ノコギリ、「STOP」と書かれた六角形の看板、ステープラー、ハサミ)
- 2・タフ・トニー(トゲトゲバット)
- チーム3D(ブラザー・レイ、ブラザー・ディーボン、ブラザー・ラント)(長机)
- ハーディー・ボーイズ(マット・ハーディー、ジェフ・ハーディー)(梯子)
- サンドマン(竹刀)
- フィンレー&リトル・バスタード(棍棒)
- アビス&ジェームス・ミッチェル(画鋲)
- ニュー・ジャック(大量の凶器入りのゴミ箱)
- ジョン・シナ(チェーン)
- ジェフ・ジャレット(ギター)
- トミー・ドリーマー(竹刀)
- トリプルH(スレッジハンマー)
最終更新 2009年8月28日 (金) 13:56 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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