勇み足
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勇み足(いさみあし)は相撲用語の一つ。
[編集] 概要
押し、寄りなどで土俵際まで相手を攻め込んだ側が、相手より先に足を土俵外に踏み越してしまうことを差す。決まり手のひとつであるが、腰くだけなどと同様、非技、勝負結果に分類される。
例外として、相手を吊り出した場合には自分の足が先に出ても「送り足」として負けにならない。また、相手力士が死に体である時、多少早く足を踏み越してもこれを「かばい足」として負けにならない場合もある。しかし、送り足については明確に記されているが、成文化された規則に「かばい足」についての明記はない。だがこれも、事実上の了解として定着しており、むしろ勝負規則を改めるべきではないかという意見も強い。
単に「踏み越し」とも言い、相手力士の攻めによって土俵を割ってしまうことは「踏み切り」と言って呼び分けられる。同じ取組を指して、「踏み切りあり」と言うのと、「踏み越しあり」と言うのとでは、勝敗がところを変えてしまうのである。
転じて、他の競技や世間一般でも調子に乗って失敗したり、よけいなことに踏み込みすぎて失敗することを例える表現として用いられるようになった(例:競艇のフライング、政治家の失言など)。
[編集] 有名な勇み足
- 昭和13年1月場所9日目、双葉山 - 両国
- 双葉山69連勝中の相撲。双葉山が寄り倒したがこの時大きく足を踏み越しており、控え力士の玉錦、男女ノ川から物言いがついた。69連勝が48連勝で止まっていたかもしれない勇み足として後年語り継がれることになる。結果は、取り直しの末に双葉山の勝利。
- 平成6年1月場所千秋楽、貴ノ花 - 武蔵丸
- 優勝を争う一番。土俵際体を入れ替えた武蔵丸が浴びせ倒し気味に寄り倒したが、大きく足を踏み越してしまった。武蔵丸の勇み足として貴ノ花の優勝決定となったが、貴ノ花にしても大きく体を崩していた。武蔵丸が勝っていれば貴ノ浪も交えて巴戦になっていたこともあり、議論を呼んだ。また勇み足での優勝決定は史上初だった。
- 平成18年5月場所14日目、柳川 - 琴冠佑
- 熱戦の末柳川が土俵際で琴冠佑を寄り倒したかに思われ、軍配は柳川に上がった。しかし、物言いが付いて協議の結果、「柳川の足が先に土俵を割っていた」として、行司差し違えで柳川が敗れた。柳川は平成15年7月場所の北桜戦ではつきひざで敗れており、この敗戦により2001年の非技追加後では極めて珍しい複数種の非技で敗れた経験を持つ力士となった。(柳川の勇み足による敗戦は1997年1月場所9日目の福薗戦以来3度目。)
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