勲章
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勲章(くんしょう)は、国家或はその元首が個人に対し、その功績や業績を表彰するために与える栄典の一種であり、功績(勲)を顕彰するためにリボンなどで飾られた記章の授与を伴うもの、或はその記章を指す。日本では栄典として他に位階と褒章があり、類似する表彰として栄章(記章、表彰記章とも)が存在する。勲章を授与されることを受勲(じゅくん)という。勲章は栄誉を示す標章であり、日本語では転じて、ある人や組織が自ら誇りとしている事柄などを指して「勲章」ということがある。
ヨーロッパに於ける「勲章」と訳される語には、イギリスでは”order”、”decoration”、”Cross”、”medal”、フランスでは”ordre”、”décoration”、ドイツでは”Orden”、”Ehrenzeichen”[1]、”Auszeichnung”、”Medaille”、”Denkmünze”等があり、性格や価値がそれぞれ異なる。日本語にも”medal”(英)や”Medaille”(独)に相当する語としては「褒章」があるが定義が異なり、イギリスの”medal”やドイツ”のMedaille”は日本の下級勲章(勲7等又は功6級以下)に近いため、これらについても「勲章」と訳されることが多く見られる。
目次 |
[編集] 概要
[編集] 種類
ヨーロッパの栄典で勲章と訳されるも主なものとしては以下のものがある。
- オーダー(英:order、仏:ordre、独:Orden)
- 「騎士団」(英:Chivalric order、仏:Ordre de chevalerie)或は「特定の騎士の地位」を意味する言葉からから、その構成員の記章を示すようになった。他の勲章と区別するために「騎士団勲章」と表記される他、「勲爵士団」とも訳される[2]。中世の騎士団に由来、或はその制度に倣った栄典であり、騎士団(勲爵士団)へ入団することが栄誉であり、記章はその団員証として授与される。すなわち、受勲するという事は勲爵士団への入団を意味する。
- デコレーション(英:decoration、仏:décoration、独:Ehrenzeichen)
- 勲爵士団とは関係なく、功績に対する栄誉を称えて授与される勲章であり、記章自体が栄誉の証である。「栄誉勲章」或は「功労勲章」と訳されることもある。下記のメダルやクロスもこの概念でのデコレーションの一種であるが、国によってはより狭い意味でも使われる。例えばイギリスの場合、功労勲章でメダルより下位に位置付けられるものに”decoration”の名称が付けられている。
- メダル(英:medal、仏:Médaille、独:Medaille)
- 「記章」或は名称の場合「~章」と訳されることもある。性格的に広い意味でのデコレーションに含まれる。低い地位の者或は低い功績に対して与えられる。また、オーダーと同じ名前が付き、その対象者でより低い地位或は功績の者に授与されるものもある。但し、この場合でもメダル受章者は勲爵士団のメンバーにはならない。
- クロス(英:Cross)
- メダルの上位に位置付けられており、メダルの上位等級となっているものもある。「十字章」或は「十字勲章」と訳される。
[編集] 等級
初期の勲章には等級がなく、単一等級の勲章間に序列が定められていたが、やがて叙勲対象の範囲を広げる必要が生じ、同種の勲章に等級を設けるようになった。18世紀までは3等級が一般的であったが、フランス革命により貴族階級が無くなったフランスで制定されたレジオンドヌール勲章には、叙勲対象を更に広げる必要から5等級が設けられた。この等級には騎士団の階級に由来する名称が付けられ、現在に至っている。そして、他のヨーロッパの国でもこの制度に倣い5等級の勲章が制定されるようになった。
また、これらの等級の上位に剄飾、下位にメダルを設けている勲章もあるが、剄飾は特別な位置付けのものとされ[3]、メダルも前述のように受章者は勲爵士団のメンバーではなく、いずれも等級外とされていることが多い。
| 等級 | 等級の名称 | ||
|---|---|---|---|
| フランス | ドイツ | イギリス | |
| 1,大十字 | Grand-Croix | Großkreuz | ナイト・グランドクロス(Knight Grand Cross) |
| 2,上級士官 | Grand-Officier | Großoffizier/Großkomtur(大司令官) | ナイト・コマンダー(Knight Commander) |
| 3,司令官 | Commandeur | Komtur/Kommandeur | コマンダー(Commander)/コンパニオン(Companion)[a] |
| 4,士官 | Officier | Offizier | オフィサー(Officer)/ルテナント(Lieutenant) |
| 5,騎士 | Chevalier | Ritter | メンバー(Member) |
| 注 | 等級の名称はフランスのものが基準になっているので和名はフランスのものにし、ドイツの名称で異なるものにはその訳語も記した。イギリスについては書式を変えた。 | ||
| *4等級が定められている勲章では士官相当が、3等級の場合は上級士官と士官相当の等級が欠となる。 | *黄色部分がナイトに叙される。但し、ナイト・コマンダーより上位の単一等級勲章でも受勲者がナイトに叙されないものもある。 *a 3等級が定められている場合は士官と騎士相当の等級が欠となる。3等勲章の名称は、最下位が3等級の場合はコンパニオン、5等級の場合はコマンダーとなる。 |
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[編集] 脚注
- ^ ドイツ語では”Orden”と”Ehrenzeichen”を併せてOrden und Ehrenzeichenと称する。
- ^ 勲爵士と訳される言葉には他に英語の”Companion”がある。
- ^ 法律上は正式なものではない場合もある。
[編集] 歴史
勲章の起源は中世ヨーロッパの騎士団(英:Chivalric order、仏:Ordre de chevalerie、独:Ritterorden)の制度にあるとされている。12世紀、十字軍の遠征に際して編成された騎士団ではメンバーが、騎士団毎に色や意匠が定められた十字架型の記章を、その騎士団に所属していることを示す標章としてマントに付けるようになった。そして、「騎士団」或は「特定の騎士の地位」を意味するオーダー(英:order、仏:ordre、独:Orden)が、その騎士団の標章のことも示すようになった。
十字軍時代の異教徒と戦うための宗教的騎士団であったが、13~14世紀になると世俗的騎士団が君主によって設立されるようになった。世俗的騎士団は団員であることが名誉であるという性格のものであり、加入が認められるということは君主による恩恵であった。君主は自分を支える有力貴族で騎士団を構成し、名誉と特権を与えることにより彼等を手懐けた。つまり、騎士団の制度は君主による支配システムの一環であり、騎士団員であることは支配階級の一員であることを意味していた。そして、騎士団員すなわち支配階級であることを示す騎士団勲章は栄誉の証となった。このようなわけで、現存する最古の騎士団勲章であるガーター勲章を含む、この時代の勲章には定員があり、与えられる対象は主に王侯貴族であった。
その後国家が拡大すると、君主や国家が栄典を与える対象が軍人、政治家、役人、経済人、文化人へと広がった。そして、それらの対象者のために騎士団勲章と同様の形式の、勲爵士団を構成せず功績に対して授与されるデコレーションや身分の低い者や小さな功績・栄誉を対象としたメダルが現われた。
現代では芸能人、スポーツ選手等や社会奉仕活動等あらゆる分野が対象となっている。
東アジアでは、中国は魏晋南北朝時代に発達した官吏の品階制度に伴い、爵や実際に就いている官職の称号(職事官)や官品の等級を示す称号(散官)とは別に、国家に対する勲功を顕彰する「勲官」という称号が与えられるようになった。周辺諸国でもその影響を受け、律令制期の日本では勲位という十二等の数字で示される勲功称号が生じている。しかし、これらはいずれも称号であって、近代西欧の勲章のような標章が伴うものではなかった。
日本では平安時代の後期以降、勲位の制度が廃れたが、中世以降の武家社会では、勲功を挙げたものに対して主君が所領の付与とは別に、「感状」と呼ばれる表彰の書き付けを与えたり、自身が所有する刀・甲冑などの武具、茶器などの手回り品、衣服などを下賜する慣行がみられた。こうした品は勲章と同じように勲功を記念する標章として子孫代々に受け継がれ、先祖の勲功を示す証拠として用いられたのである。
明治に至り、国家に対する勲功を表彰する制度として勲位が復活されるとともに、西欧の制度を真似て勲章の授与が始められた(その後の歴史については後の節において述べる)。日本の叙勲制度では、勲章とは別に記念の品が恩賜されたり、勲章の授与を証する書き付けである勲記が勲章とともに名誉の証として子孫に受け継がれるなど、武家社会における表彰のあり方も残されている。
[編集] 勲章の着用
上級勲章の正章を着用する際の服装は正装又はそれに準ずる制服とされる。一方、国によっては勲章の正章を着用した服装が正装とされる場合もある。それ以外の場合は正章ではなく副章と下級の勲章、或はミニチュアメダル、そして常装の場合は略綬を着用する。
共産圏では西側や日本の制度や物に比べると綬なども単一化されておりパレードなど式典時は軍人・民間人問わず常装に勲章をつける事が多い。
[編集] 装着方法
勲章を衣服に取付ける方法は勲章の形状により異なり、等級分けされた勲章では装着の方法や位置を変えることで等級の判別が出来るようになっている。勲章の布製の部分は「綬」(じゅ)と呼ばれ、色やパターンが勲章の種類を、大きさが等級を示す。大きさには大綬(サッシュ)と中綬及び小綬(リボン)があり、日本では勲章の等級を「○○大綬章」とか「○○小綬章」と表わしている。
- 剄飾
- 貴金属(殆どが金)製の鎖に記章が付いたものであり、鎖を首(両肩)に掛けて着用する。一般的に最上級或は特別等級の勲章がこの形式であり、君主制国家に多く見られる。制定していない国も多い。
- 大綬章
- 太い帯(Sash)を肩から襷掛けし、腰の部分に勲章を付ける。一般的には一等級の勲章がこの形式である。通常の勲章は右肩から左腰に掛け、その国に於ける特別な勲章(イギリスのガーター勲章とシッスル勲章、プロイセンの黒鷲勲章、日本の功一級金鵄勲章等)のみ左肩から右腰に掛ける。
- 星章・重光章
- 大型のバッチを肋骨部分に直接取り付ける。二等級の勲章や一等級以上の勲章の副章となっていることが多い。序列や等級によって装着位置が異なる。また、国によっては肋骨部分に直接取り付ける下級の勲章や記章も存在する。
- 中綬章
- 細長いリボンで勲章を首から吊す。三等級の勲章や二等級勲章の副章の他、単一等級の功労勲章(日本の文化勲章、イギリスのメリット勲章、ドイツのプール・ル・メリット勲章等)にこの形式が多く見られる。
- 小綬章
- 衣服に取り付ける金具が付いた小さなリボンに勲章が付いている。リボンの長さや形状は国や種類によって異なる。4等級以下の勲章や記章、メダルの殆どがこの形式である。殆どのものは左胸の乳のやや上辺りに取り付けるが、ボタン穴に取り付けるものもある。ボタン穴に取り付けるものは主にドイツの下級功労章(代表的なものは2級鉄十字章)に見られるが、複数受章した場合などはリボンを個人で作り直し、左胸に並べて着用しているケースも見られる。
[編集] 略章・略綬
- ミニチュアメダル
- ミニチュアメダルは夜会服用の縮小模型である。国によっては正章や略綬と共に授与されるが、日本では受章者が自費で購入する。購入や着用は受章者のみが出来る。ホワイトタイの場合、大受章と星章はフルサイズのものを着用し、小綬章はミニチュアメダルを着用することがある。そして、ブラックタイには原則としてミニチュアメダルのみを付ける。
- 略綬
- 綬と同色・同パターンの布を成型したものであり、平服時に受章者であることを表わすことが出来る。通常の民間服(モーニングコートなどを含む)の上着の襟のフラワーホールに着用する円形のものと、制服に着用するための長方形のものの2種類がある。長方形のものは単体では着用出来ないタイプもあり、「マウント」という金具に通して着ける。
- 勲章を授与される際に付属しているものもあるが、受章者が自費で購入したものを着用することも多い。日本では旧軍の軍人に授与される勲章にも(軍人専用のはずの金鵄勲章も)円形のものが付属しており、制服用の長方形略綬は自費で作成した。それに対してアメリカでは叙勲対象者が殆ど軍人であるため、付属している略綬は長方形のものである。一方、第二次世界大戦終了までのドイツでは勲章に略綬が付属しておらず、制式も決まっていなかったため、個人が自分の好みのものを作成していた。
- 勲章の略綬に類似したものとして、自衛官が着用する防衛記念章や消防団員等の表彰歴章、アメリカ軍のユニットアワード等がある。
[編集] 各国の勲章
[編集] 日本
![]() 大勲位菊花大綬章の副章 (左)と大勲位菊花章頸飾(右) |
副章(左)と 大勲位菊花大綬章(右) |
副章(左)と桐花大綬章(右) |
副章(左)と旭日大綬章(右) |
副章(左)と瑞宝大綬章(右) |
副章(左)と宝冠大綬章(右) |
詳細は「勲章 (日本)」を参照
日本において勲章は、天皇の名で授与される。日本国憲法第7条7号は、天皇の国事行為の一つとして「栄典を授与すること」を定め、同条を根拠に「栄典」の一つとして天皇が勲章を授与する。勲章制度を定める法律はなく、政令(太政官布告、勅令)および内閣府令(太政官達、閣令)に基づいて運用されている。勲章の種類は、勲章制定ノ件(明治8年太政官布告第54号)、宝冠章及大勲位菊花章頸飾ニ関スル件(明治21年勅令第1号)、文化勲章令(昭和12年勅令第9号)などに定められ、現在22種類ある。また、憲法第14条3項は「栄誉、勲章その他の栄典の授与は、いかなる特権も伴はない。栄典の授与は、現にこれを有し、又は将来これを受ける者の一代に限り、その効力を有する。」と定める。このため、勲章の授与に併せて金品や年金を支給することはなく、勲章の佩用権を世襲することもない(授与された勲章自体は叙勲者が死去した後も遺族が遺品として相続することができる)。
- 大勲位菊花章 (Supreme Orders of the Chrysanthemum) :日本における最高勲章
- 桐花章 (Order of the Paulownia Flowewrs)
- 桐花大綬章 (Grand Cordon of the Order of the Paulownia Flowewrs)
- 旭日章 (Orders of the Rising Sun)
- 旭日大綬章 (Grand Cordon of the Order of the Rising Sun)
- 旭日重光章 (The Order of the Rising Sun, Gold and Silver Star)
- 旭日中綬章 (The Order of the Rising Sun, Gold Rays with Neck Ribbon)
- 旭日小綬章 (The Order of the Rising Sun, Gold Rays with Rosette)
- 旭日双光章 (The Order of the Rising Sun, Gold and Silver Rays)
- 旭日単光章 (The Order of the Rising Sun, Silver Rays)
- 瑞宝章 (Orders of the Sacred Treasure)
- 瑞宝大綬章 (Grand Cordon of the Order of the Sacred Treasure)
- 瑞宝重光章 (The Order of the Sacred Treasure, Gold and Silver Star)
- 瑞宝中綬章 (The Order of the Sacred Treasure, Gold Rays with Neck Ribbon)
- 瑞宝小綬章 (The Order of the Sacred Treasure, Gold Rays with Rosette)
- 瑞宝双光章 (The Order of the Sacred Treasure, Gold and Silver Rays)
- 瑞宝単光章 (The Order of the Sacred Treasure, Silver Rays)
- 文化勲章 (Order of Culture)
- 宝冠章 (Orders of the Precious Crown)
- 宝冠大綬章 (Grand Cordon of the Order of the Precious Crown)
- 宝冠牡丹章 (The Order of the Precious Crown, Peony)
- 宝冠白蝶章 (The Order of the Precious Crown, Butterfly)
- 宝冠藤花章 (The Order of the Precious Crown, Wistaria)
- 宝冠杏葉章 (The Order of the Precious Crown, Apricot)
- 宝冠波光章 (The Order of the Precious Crown, Ripple)
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[編集] イギリス
イギリスの勲章には騎士団を形成するオーダー(Order)と、形成しないクロス(Cross)、メダル(Medal)及びデコレーション(Decoration)がある。オーダーのうち、大英帝国勲章ナイト・コマンダー以上でメリット勲章とコンパニオンズ・オフ・オーナー勲章を除く勲章の受章者がナイト爵に叙される。
Orderは騎士団と勲位双方の意味を持っており、現在でも騎士団的な要素が強いため騎士団と訳す方が適当な場合もあるが、一般的にはこれらも勲章と訳されている。現在においても叙勲された人物を「(その騎士団名の)騎士」と呼んでいる(例えばガーター騎士Knights of the Garter。女性に対してはLadyを使う)。
- ガーター勲章 Order of the Garter
- イングランドの勲章であると共に、連合王国で最高位の勲章である。大綬の色からブルーリボンとも呼ばれる。ガーター騎士団の創設時期には諸説あり、1344年或は1348年とも言われている。騎士団の記章にガーターが取り入れられているのが特徴で、章はガーターの他に頚飾とその記章、星章及び大綬章から構成されており、星章と大綬章の記章にも青いガーターが象られている。また、騎士団の正装としてマントと帽子及びフードが定められている。外国人では原則としてキリスト教徒の君主のみが対象となっており、例外としてイギリスと特別な関係にある非キリスト教君主制国家の君主に対して贈られる。日本では明治天皇以降歴代天皇が受章しており、現在存命中の叙勲者で非キリスト教徒は今上天皇のみである。
- シッスル勲章(アザミ勲章) Order of the Thistle
- スコットランドの勲章であり、連合王国に於いてはガーター勲章に次ぐ勲章である。大綬の色からグリーンリボンとも呼ばれる。頚飾とその記章、星章及び大綬章から構成されており、アザミがデザインされている。ガーター勲章と同様に騎士団の正装としてマントと帽子及びフードが定められている。ガーター勲章がイングランド人以外の連合王国民や外国元首にも贈られるのに対し、スコットランド人の血を引く者以外が授与されることは殆ど無い。
- 聖パトリック勲章 Order of St. Patrick
- アイルランドの勲章であり、連合王国に於いてはシッスル勲章に次ぐ勲章であった。アイルランド自由国成立後は3人の王族が戦前に叙勲されたのみで、現在のアイルランド共和国になってからは英愛関係の悪化懸念もあり叙勲者がなく、団員もすべて故人となっている。ただしアイルランドの世論では英愛共同の勲章として復活させるべしという意見もある。アイルランドの国章である三つ葉のクローバーがデザインされている。
- バス勲章 Order of the bath
- バス騎士団の創設は1399年であるが、勲章が制定されたのは1725年である。当初は単一等級であったが、1815年に3等級が設けられると共に、文民用と軍人用に分けられ、デザイン異なるものとなった。綬の色からレッドリボンとも呼ばれている。軍人用は高級将校、文民用は高級官僚が主な授与対象であり、重要な役職を務めた功績に対して与えられる。外国人に対しては、共和国の大統領等政府首脳級の政治家に最上級勲章が贈られる。日本人では伊藤博文が最初に受章した。
- メリット勲章 Order of Merit
- 1902年にエドワード7世がプロイセンのプール・ル・メリット勲章に倣って制定した。単一等級で、プール・ル・メリット勲章と同様に文民部門と軍人部門があり、文民部門は日本の文化勲章に相当する。一方、文民部門は政治家にも授与され、首相経験者がガーター勲章を受ける前に授与される勲章という位置付けでもあることがそれらの勲章と異なる点である。騎士団の定員は軍民合わせて24人であるが、軍人に授与されることは少なく、現在の団員は全員文民である。ガーター勲章やシッスル勲章は身分、バス勲章は地位や役職が授与基準になっているのに対し、この勲章は功績が基準とされている。そのため、王族の受章者は他の勲章と比べて少ない。日本人では山縣有朋らが受章している。
- 聖マイケル・聖ジョージ勲章 Order of St Michael and St George
- 1818年にジョージ4世によって制定された。3等級があり、自国と英国に駐在する他国の外交官及び英連邦諸国の行政官が主な対象となっている。日本人では松方正義が最初に受章している。
- ロイヤル・ヴィクトリア剄飾 Royal Victorian Chain
- ロイヤル・ヴィクトリア勲章の等級外の別格な勲章として1902年、エドワード7世により制定された。ロイヤル・ヴィクトリア勲章の上位とされているため、受章者は主に王族である。また、君主と血縁関係にある外国の王族にも贈られる。別格な勲章であるため、最高勲章であるはずのガーター勲章を受章した後に授与される場合もある。外国人に対しては、即位して日が浅いキリスト教徒の君主や非キリスト教徒の君主に対して贈られる。また、特別な関係の国に対しては君主以外の王族にも贈られる場合があり、日本でも高松宮宣仁親王と秩父宮雍仁親王が皇弟の身分で授与されている。
- ロイヤル・ヴィクトリア勲章 Royal Victorian Order
- 1869年にヴィクトリア女王によって制定された。5等級があり、等級外として1等級の上に剄飾、5等の下にメダルがある。君主個人への貢献が授与基準である。ロイヤル・ヴィクトリア剄飾が制定されるまでは即位して日が浅いキリスト教徒の君主や非キリスト教徒の君主に対して1等級が贈られていた。日本人では昭和天皇と今上天皇が皇太子時代に授与されており、その他にも東郷平八郎らが受章している。
- 大英帝国勲章 Order of the British Empire
- 5等級があり、等級外として下位に同名のメダルがある。叙勲対象や授与基準は幅広く、現在最も多く授与される勲章である。外国人への叙勲は、イギリスに対して貢献があった者に対して外務大臣の推薦により行なわれる。そのため、イギリスに工場を作った日本企業の経営者も数多く受章している。
- コンパニオンズ・オフ・オーナー勲章 Order of the Companions of Honour
- 授与対象等の性格がメリット勲章と似ており、メリット勲章の下に位置する勲章とされている。メリット勲章受章者の多くはそれ以前にこの勲章を受章している。
- ヴィクトリア十字章 Victoria Cross
- “敵前において勇気を示した”兵士にのみ与えられる、最も受章が難しい勲章の一つとされる。
- 殊勲十字章 Distinguished Service Cross
- イギリス及びイギリス連邦諸国の将校或は戦時に海軍へ徴用された商船の士官へ授与される勲章。
- ディッキンメダル Dickin Medal
- 動物専用の勲章であり、人間には授与されない。
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従軍記章(第2次大戦ヨーロッパ戦線) |
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[編集] フランス
レジオンドヌール勲章は制定の際に、中世の騎士団(ordre オルドル)を基にしたシュヴァリエ(chevalier 騎士)、オフィシエ(officier 将校)、コマンドゥール(commandeur 騎士団長)といった5つの等級が定められた。そして、多くの国がその後勲章を制定する際これに倣ったため、現在でもヨーロッパの勲章には5等級のものが多い。フランス人に授与する場合、等級は年功序列によるが、外国人に授与する場合は単に功績に応じて決定される。
- レジオンドヌール勲章L'ordre national de la Légion d'honneur
- 1802年にナポレオン・ボナパルトにより制定され、今日もなおフランスの権威ある国家勲章となっている。世界的にも非常に有名で価値あるものとされる。最高位のグラン・クロワは、日本人では山本権兵衛らが受章している。
- 国家功労勲章 L'ordre national du Mérite
- レジオンドヌール同様、大統領の決定によりフランス政府から叙せられる勲章。シャルル・ドゴールがそれまで多数あった省レベルの勲章を統廃合して1963年に新設した。
- 芸術文化勲章 L'ordre des Arts et des Lettres
- フランス文化省が運用する、芸術分野での功績に対して与えられる勲章。授与数が少なく希少価値がある。
- 教育功労章 l'ordre des Palmes académiques
- 農事功労章 l'ordre du Mérite agricole
- スポーツ・青少年功労章 Médaille d'honneur de la Jeunesse et des Sports
- スポーツや青少年教育に関する功績に対して与えられる金銀銅のメダル。ordreではない。
- 国家最優秀職人章 Meilleur Ouvrier de France
- 3年に一度のコンクールで勝利した優れた職人に贈られる称号。料理人への授与で知られる。ordreではない。
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レジオンドヌール勲章グラン・クロワ |
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[編集] ドイツ
ドイツは中世以来独立した領邦国家に分かれていたため、叙勲等の栄典制度も各領邦毎に定められていた。1871年にドイツは統一されたが、ドイツ帝国は多数の王国や公国等から成る連邦国家であり、栄典制度の制定や叙勲の権限は各領邦にあった。そのため、「ドイツ帝国の勲章」というものは存在しなかった。そして、第一次世界大戦の敗戦によりヴァイマル共和政となると、帝国時代の勲章が全て廃止されたばかりでなく、勲章の授受[a]も禁止されていた(ヴァイマル憲法109条)。その様な訳で、統一国家であるドイツ国の勲章として政府による正式な勲章[b]が最初に制定されたのはナチス政権下であった。
[編集] プロイセン王国
ドイツ帝国ではプロイセン王国がその中心であり、ドイツ皇帝はプロイセン国王が兼ねていた。そのため第一次世界大戦時には、プール・ル・メリット勲章や鉄十字章等の“プロイセン王国の勲章”が“皇帝からの勲章”として、形式上は“プロイセン国王”ヴィルヘルム2世より帝国諸邦の将兵へ授与された。
- 黒鷲勲章(Schwarzer Adlerorden)
- プロイセンの最高勲章。単一等級で、受勲者は世襲貴族に叙せられた。
- 赤鷲勲章(Roter Adlerorden)
- 黒鷲勲章に次ぐ勲章。5等級(大十字と1~4等)とその下にメダルが制定されていた。
- 王冠勲章(Kronenorden)
- 赤鷲勲章に次ぐ勲章。5等級(大十字と1~4等)とその下にメダルが制定されていた。
- プール・ル・メリット勲章(Pour le Mérite)戦功章(Militärklasse)
- フリードリヒ大王が1740年に制定した由緒ある勲章で、大鉄十字勲章と1級鉄十字勲章の間に位置付けられる武功勲章である。第一次世界大戦に於いても“プロイセン国王”ヴィルヘルム2世よりマンフレート・フォン・リヒトホーフェン(エース・パイロット・受勲時中尉)など多大な軍事的功績を挙げた将校のみに贈られた。青色の七宝焼き製であることと第一次世界大戦初期のエース・パイロット、マックス・インメルマンが受章したことから「ブルーマックス」とも俗称される。プール・ル・メリット勲章受章者として有名な軍人は、ヘルマン・ゲーリング帝国元帥(受勲時・少尉)、エルヴィン・ロンメル元帥(受勲時・中尉)、そしてドイツの文豪の一人でもあるエルンスト・ユンガー大尉(受勲時・少尉)の名前が上げられる。なお、「プール・ル・メリット」とはフランス語で「功績に対して」の意である。
- プール・ル・メリット科学芸術勲章(Pour le Mérite für Wissenschaften und Künste)
- プール・ル・メリット平和勲章(Die Friedensklasse des „Pour le Mérite“)とも呼ばれる。1842年、フリードリヒ・ヴィルヘルム4世により制定された。日本の文化勲章に相当する。
- 鉄十字章 (Eisernes Kreuz)
- 大鉄十字章および一級鉄十字章、二級鉄十字章はナポレオン支配からの独立戦争時、1813年にフリードリヒ・ヴィルヘルム3世が制定した武功勲章であり、以後、普仏戦争時(1870年)、第一次世界大戦時(1914年)に再制定され、多数の将兵に授与された。また、星章がナポレオン戦争と第一次世界大戦時に、特に功績のあった大鉄十字勲章受章者に授与された。勲章名は各受章者名を冠して呼ばれており、ゲプハルト・レベレヒト・フォン・ブリュッヘル元帥のBlüchersternとパウル・フォン・ヒンデンブルク元帥のHindenburgsternがある。
- この勲章は全ドイツで初めての、身分に関係なく同種の章が与えられる勲章であった。
- 第二次世界大戦時にはナチスドイツの勲章として再制定された。
- ホーエンツォレルン家勲章(Königlicher Hausorden von Hohenzollern)
[編集] バイエルン王国
- マックスヨーゼフ軍事勲章(Militär-Max-Joseph-Orden)
- バイエルン王国の軍事功労章。大十字(Großkreuz)、司令官十字(Kommandeurkreuz)、騎士十字(Ritterkreuz)の3等級があった。第一次世界大戦では他の領邦の将校(例:ハンス・フォン・ゼークト(プロイセン))へも授与された。自国民の受章者の場合、一代貴族の権利と年金が付く。
- バイエルン王冠勲章(Verdienstorden der Bayerischen Krone)
- 功績のあった文民に授与される。大十字(Großkreuz)、大司令官(Großkomtur)、司令官(Komtur)、騎士(Ritter)の4等級がある。自国民の受章者には一代貴族の権利が与えられる。
- マクシミリアン勲章(Bayerischer Maximiliansorden für Wissenschaft und Kunst)
- 科学や芸術分野での功労者に授与される、日本の文化勲章に相当する勲章。1981年、バイエルン州の勲章として復活した。受章者にはヤーコプ・グリム、カール・フリードリヒ・ガウス、エルンスト・フィッシャー等がいる。
[編集] ヴュルテンベルク王国
- ヴュルテンベルク王冠勲章(Orden der Württembergischen Krone)
- 大十字君主用(Großkreuz für Souveräne)、大十字(Großkreuz)、司令官星章( Komtur mit Stern)、司令官(Komtur)、栄誉賞(Ehrenkreuz)、騎士(Ritter)、功労金メダル(Goldene Verdienstmedaille)、功労銀メダル(Silberne Verdienstmedaille)の種類があった。自国民の上位勲章受章者には一代貴族の権利が与えられる。
- 軍事功労勲章(Militärverdienstorden)
- 大十字(Großkreuz)、司令官十字(Kommandeurkreuz)、騎士十字(Ritterkreuz)の3等級があった。自国民の場合、全ての等級の受章者に一代貴族の権利が与えられる。
- 軍事功労メダル(Militärverdienstmedaille)
- 下士官・兵用の軍事功労章。
[編集] ナチスドイツ
ナチスは、1933年に政権を掌握した直後から栄典制度に関する法整備を開始し、政権の維持や戦意高揚のために数多くの勲章を制定した。
- 鉄十字章 Eisernes Kreuz
- ナチスドイツは第二次世界大戦勃発に際し、プロイセンの伝統的な戦功勲章である鉄十字章を基に、ドイツの勲章として鉄十字章1939年章を制定した。二級鉄十字章のリボンはプロイセンの白と黒からドイツ帝国の赤・白・黒に変わった。また、大鉄十字章と一級鉄十字章の間に位置付けられる騎士鉄十字章(Ritterkreuz des Eisernen Kreuzes)も制定された。
- 第二次世界大戦中期以降には士気高揚のため相当数の1級および2級鉄十字章が乱発されたと伝えられている。また武功勲章とは言うものの、「武功」の判断基準はかなり恣意的、あるいはプロパガンダ的な要素が強かったとも考えられる。著名な女性パイロットであるハンナ・ライチュ(テストパイロットとして戦闘機に搭乗したことはあるが、実戦経験は無し)や東部戦線やアフリカ戦線に従軍したドイツ赤十字社の従軍看護婦が(後述の戦功十字章ではなく)鉄十字章を授与されているという実例が存在しているのがその証左と言えよう。
- 騎士鉄十字章には最初は「~付き」と言うものは無く、単純に2級鉄十字章→1級鉄十字章→騎士鉄十字章→大鉄十字章という序列だったが、戦争の長期化に伴って、騎士鉄十字章には上位の柏葉付騎士鉄十字章(Ritterkreuz des Eisernen Kreuzes mit Eichenlaub)、柏葉・剣付騎士鉄十字章(Ritterkreuz des Eisernen Kreuzes mit Eichenlaub und Schwertern)、柏葉・剣・ダイヤモンド付騎士鉄十字章(Ritterkreuz des Eisernen Kreuzes mit Eichenlaub, Schwertern und Brillanten)、金柏葉・剣・ダイヤモンド付騎士鉄十字章(Ritterkreuz des Eisernen Kreuzes mit goldenem Eichenlaub, Schwertern und Brillanten)が制定された。金柏葉・剣・ダイヤモンド付騎士鉄十字章の受章者は12人と定められていたが、授与されたのはハンス・ウルリッヒ・ルーデル一人であった。また、第二次世界大戦で大鉄十字章を授与されたのはヘルマン・ゲーリングのみである。山本五十六は、柏葉・剣付騎士鉄十字章を授与された唯一の外国人である(ただし、戦死後の追贈)。鉄十字章は戦時下にのみ授与される勲章であるため、戦後の授与者は存在しない。ただし、第二次世界大戦中に授与された者で戦後にドイツ連邦軍(戦後の西ドイツ軍)に入隊した者は引き続き着用することが認められた。この場合は勲章の中央に刻印されているハーケンクロイツが柏葉に置き換えられた「戦後型」と呼ばれる物が着用されることとされた。
- 戦功十字章 Kriegsverdienst Kreuz
- 戦功十字章は1939年10月に制定され、当初は1級と2級の2等級だけであったが、1940年に戦功メダルおよび騎士戦功十字章銀章が追加制定され、さらに1944年に騎士戦功十字章金章が追加され、最終的に5等級9種類となった。具体的には次の通りである。「戦功メダル」「2級戦功十字章 剣付」「2級戦功十字章 剣無し」「1級戦功十字章 剣付」「1級戦功十字章 剣無し」「騎士戦功十字章銀章 剣付」「騎士戦功十字章銀章 剣無し」「騎士戦功十字章金章 剣付」「騎士戦功十字章金章 剣無し」。鉄十字勲章が武功勲章、すなわち戦闘において戦果を挙げた者に対して授与される勲章であるのに対し、戦功十字章は直接戦闘以外の軍事的貢献に対して授与された。なお「剣付」は前線における功績、「剣無し」は後方における功績や戦争遂行に関する間接的貢献に対して授与された。また、「戦功メダル」の授与対象は民間人に限られ、軍需工場での労働貢献等に対して授与された。この勲章も鉄十字章同様「戦後型」が存在し、鉄十字章同様の条件で着用された。ちなみに戦功十字章は第二次世界大戦中のドイツで最も多く授与された勲章であり、総授与数は1300万個以上と言われている。
- ドイツ十字章 Kriegsorden des Deutschen Kreuzes
- ドイツ十字章は1941年9月に制定され、金章と銀章の2種類が存在する。この勲章の外観上の違いは冠部分のメッキが金色か銀色かの違いである。ドイツ十字章は鉄十字章及び戦功十字章の1級章と騎士章の間の隔たりの解消のため制定された勲章であり、1級章と騎士章の間に位置するものとされた。金章は鉄十字勲章、銀章は戦功十字勲章に対応している。すなわち、次のような序列となる。
- 鉄十字勲章の場合:2級鉄十字章→1級鉄十字章→ドイツ十字章金章→騎士鉄十字章
- 戦功十字勲章の場合:2級戦功十字章→1級戦功十字章→ドイツ十字章銀章→騎士戦功十字章
- ただし、ドイツ十字勲章を授与されずに1級章の次に騎士章を授与された例も多かったようである。この勲章も鉄十字章および戦功十字章と同じく「戦後型」が存在し、同様の条件で着用された。
[編集] ドイツ連邦共和国
第二次世界大戦後の連合軍占領下では勲章の授受や佩用が禁止されていた(管理委員会法8号4条)が、1949年5月にドイツ連邦共和国臨時政府が成立した直後の9月に管理委員会法8号4条は無効となった(連合国高等弁務官会議法律7号)。それを受けて、1951年にはドイツ連邦共和国功労勲章が制定された。しかし、当初はこの勲章の根拠となる法律は未整備であった。栄典制度に関する法律が整備されたのは主権回復後の1956年であった。また、それによってナチスドイツ時代に授与された勲章も、ハーケンクロイツを除去することで佩用が認められるようになった。
- ドイツ連邦共和国功労勲章 (Verdienstorden der Bundesrepublik Deutschland)
- 連合軍占領下の1951年に西ドイツの勲章として制定され、再統一後は統一ドイツの勲章となっている。等級付けはフランスのレジオンドヌール勲章に倣ったものである。
- プール・ル・メリット科学芸術勲章(Pour le Mérite für Wissenschaften und Künste)
- プロイセンの文化・科学分野の功労賞であったものが1952年に西ドイツの勲章として復活した。
[編集] ドイツ民主共和国
- カール・マルクス勲章(Karl-Marx-Orden)
- ドイツ民主共和国の最高勲章。
- ブリュッヘル勲章(Blücher-Orden)
- 軍人用の勲章
[編集] 脚注
- a 政府が叙勲を行なうことだけでなく、外国の勲章をドイツ国民が授与されることも禁止されていた。但し、ヴァイマル憲法が発効されるまでに受章した勲章は佩用を許された。また、第一次世界大戦中の功績によりに授与されるべき栄誉勲章は適用除外とされていた(ヴァイマル憲法175条)。
- b ヴァイマル共和政時代にも、各地の任意団体による記念メダルや元領邦君主による旧領邦の勲章の授与が行なわれていた。但し、これらは法律に基づかない非公式なものだった。
[編集] 参考資料
- 小川賢治 『勲章の社会学』 晃洋書房、2009年3月。ISBN 978-4-7710-2039-9。
[編集] イタリア
- イタリア共和国功労勲章
- 外国の著名人にも多数授与されている。日本人の叙勲者も多い。
[編集] ベルギー
- レオポルドI世勲章
- 獅子勲章
- 王冠勲章
- レオポルドII世勲章
[編集] 北欧
- フィンランド
-
- 白バラ勲章 Order of the White Rose of Finland
- 1919年に当時フィンランドの摂政であったカール・グスタフ・エミール・マンネルヘイムによって制定された。6階級とからなり、フィンランド人、外国人問わず授与される。
- マンネルヘイム十字章
- カール・グスタフ・エミール・マンネルヘイムによって制定された。軍人に対する武功勲章。冬戦争後の1940年12月に制定され、冬戦争および継続戦争で戦功をあげた軍人に対して授与された。代表的な受章者はエイノ・アンテロ・ルーッカネン、エイノ・イルマリ・ユーティライネン、ニルス・カタヤイネンなど。
- Order of the Lion of Finland
- ノルウェー
[編集] ロシア
ソビエト連邦時代にはレーニン勲章や赤旗勲章など数多くの勲章があった。
レーニン勲章は"東側のノーベル賞"とも呼ばれていた勲章で、軍事、思想、文化、芸術など各分野での卓越した人物、組織に与えられ、ソ連邦英雄称号や労働英雄称号等にも付随して授与される。東側の指導者は勿論のこと西側の人物にも受章者は多い。日本人受章者もいる。
赤旗勲章はソ連邦最初の勲章で、一番発行された勲章で1920年代初期に制定された。赤旗勲章は軍事功績を称える勲章で労働功績には労働赤旗勲章がある。赤旗勲章の前衛的なデザインは他の社会主義国の勲章やソ連邦成立初期の各共和国独自制定の勲章に非常に影響を与えた。
勝利勲章はソ連邦で一番豪華な材料を使用した勲章でダイヤモンドやルビーをふんだんに使用している。これは軍の最高司令官にのみ授与される、完全なる軍将官のみの勲章である。授与された軍人はスターリン、ジューコフ、ワシレフスキーなどの著名人ばかりで外国人ではアイゼンハワーやチトーが授与されている。ブレジネフも授与されたが理由がなかったためゴルバチョフ政権下で剥奪された。
- ロシア連邦の賞勲制度
- 現在のロシア連邦ではそれまでのソ連邦の賞勲制度を引き継いだが帝政時代の勲章を復活させたり、ロシア共産党の独自制定勲章やメダルも多いがそれらは大抵が記念メダルで、ソ連邦時代の出来事や組織の記念日、個人の軍歴などを記念するものが多い。大祖国戦争50周年・55周年・60周年記念メダルや10月革命80周年記念メダルなどが有名である。レーニン勲章に似たスターリン勲章もある。各自治共和国政府が発行するものもある。
- 旧ソヴィエト連邦構成国CISの賞勲制度
- ソ連崩壊後ほとんどの旧ソ連構成国で独自の賞勲制度が制定されたがやはりほとんどはソ連邦やロシアの制度に模した制度の国も多い。独自の制度を作り別の形になっている国もある。ウクライナやベラルーシなどは比較的ロシアの賞勲制度に近いがカザフスタンやトルクメニスタンなどの国では比較的独自のものも多い。バルト三国ではソ連併合前の賞勲制度を復活させている。ソ連邦時代に制定・授与された勲章も大半の国ではその国の勲章の一種として重宝されている。またロシア連邦発行の勲章・メダル類も自国の物として発行している国もある。
- 英雄称号
- ソ連(現ロシア)をはじめとする旧共産圏には英雄称号という制度があり正確には勲章とは僅かながら異なる。それぞれの非常に卓越した功績を称えるもので国家の称号として個人・組織などに授与される。戦争などで命を失った故人に対しても授与される。
- ソ連邦の場合は連邦英雄称号と、社会主義労働英雄の2種が存在する。他の共産圏でもほとんど同じように2種類ほど存在する。勲章でもそうだがこちらはそれ以上に授与される事が少なく、進歩的な科学の発展、命をかけた軍事行動、国際的な競技大会での優勝など国家や国民に対して全力を尽くした功績のみに対してはじめて授与される。授与された者の生活は一般人に比べ圧倒的に優遇され給料や配給の大幅増量、交通機関の無料利用など授与された者本人だけでなく一家が生活するに当たって苦労しないような、さまざまな特典や年金がもらえる。また2回以上授与されると故郷の学校に授与された者の名前が付くなど授与された者はまさに英雄として扱われる。称号には付随したメダルがありほとんどの国で似たようなデザインで、赤色の綬のついたリボンで吊り下げる形式の金色の星を象ったメダルで、レーニン勲章などの高級勲章もほぼ同時に授与される。ソ連邦の著名人や歴代書記長のほとんどはこれらの英雄称号を授与されている。
- 着用する場合、いかなる勲章でもその上に英雄メダルを取り付ける(北朝鮮に限りその上に金日成バッジを付ける事が多い)。またメダルの形式は勲章型でも略綬は存在せず(東ドイツに限り存在する)平常時でも取り付ける。平常時も着用する場合は略綬の上に取り付けるか、英雄メダル単体を取り付ける。英雄称号を授与された者は国家のプロパガンダによって人々の労働意欲向上のため全国的に大きく取り上げられ宣伝ポスターなどで具体的な功績と本人の肖像画入りで紹介される。ソ連邦では第二次世界大戦中のさまざまな軍人・民間人に多数授与されその中には戦争の犠牲となったり軍隊に協力した子供たちもいる。
[編集] 満州帝国
満州帝国の勲位と勲章は、1934年(康徳元年)4月19日勅令第27号「勲位及勲章に関する件」で定められた。勲位は、大勲位及び勲一位から勲八位までの9位とされ、勲章は大勲位蘭花章頸飾、大勲位蘭花大綬章、龍光大綬章、景雲章とされた。1936年(康徳3年)9月14日勅令142号により勲章に柱国章が加わった。
- 大勲位蘭花章頸飾
- 大勲位蘭花章頸飾は、大勲位に叙せられた者が特旨により賜る。日本の大勲位菊花章頸飾に相当する。
- 大勲位蘭花大綬章
- 大勲位蘭花大綬章は、大勲位に叙する者に賜る。日本の大勲位菊花大綬章に相当する。
- 龍光大綬章
- 龍光大綬章は、勲一位に叙する者又は叙せられた者に特旨により賜る。日本の勲一等旭日桐花大綬章(現・桐花大綬章)に相当する。
- 景雲章
- 勲一位景雲章から勲八位景雲章がある。日本の旭日章に相当する。
- 桂国章
- 勲一位柱国章から勲八位柱国章がある。日本の瑞宝章に相当する。
[編集] 中華民国
- 采玉大勳章
- 最高位の勲章で、国家元首及び友好国の元首に贈られる。
- 中山勳章
- 建国事業、大災害などから国家を救うなどの国家安定の為、中枢的役割を果たした特別功労者に贈られる。
- 中正勳章
- 三民主義を実践し、反共建国事業などでの特別貢献者、中華文化を復興した特別芸術家、民主憲政における特別功労者に贈られる。
- 卿雲勳章
- 一等から九等に分かれており、国家政務で特別功労のあった公務員、国家社会貢献で顕著な功労のあった民間人及び外国人に贈られる。
- 景星勳章
- 一等から九等に分かれており、国家政務で特別功労のあった公務員、国家社会貢献で顕著な功労のあった民間人及び外国人に贈られる。
[編集] 中華人民共和国
現在の中華人民共和国には国家の発行する勲章は存在せず、各組織や省単位で制定・授与されていることがほとんどである。
中国ではメダルの事を一般的に奨章という。中華人民共和国成立前の中国共産党軍でも早期からメダル型の従軍章や功労章などが多く生産され、成立後も東北解放記念メダルや抗美援朝記念メダルなどといった従軍章や記念章が多く生産された。当時は、中ソ友好記念メダルなどソ連人に授与されたり、ソ連と関係する物も多かった。
また、朝鮮戦争時に参加した中国人民志願軍将兵の多数が、北朝鮮政府から勲章を授与された。
1955年には中華人民共和国最初の国家単位発行の勲章・奨章制度が制定された。三等級とそれに伴う奨章で構成された八一、独立自由、解放の三種類が制定された。これらの勲章は人民解放軍の将兵にのみ授与されたもので、それぞれ南昌蜂起から始まる中国共産党初期の戦い、抗日戦争、国共内戦の従軍者に授与された。等級は当時及び1955年までの解放軍内での役職・階級によって、奨章は尉官級、兵下士官級に主に授与された。これらの勲章は後の中ソ対立を経て文化大革命によって完全廃止となり、文革当時は授与された者が紅衛兵などにより摘発され階級の敵として打倒された挙句、勲章を破壊されるなどの事件が数多く起きた。文革終結以降、国家単位の勲章は殆ど制定されなくなったが、人民解放軍内や公安部などの組織単位での独自制定の奨章が制定されるようになった。現在でも国家単位の勲章はなく、国家組織や省単位、果ては工場や会社単位での奨章も存在する。
[編集] 大韓帝国
韓国併合前の大韓帝国(旧韓国)の勲章は、日本の勲章と類似した体系を持っている。1900年(韓国年号で光武4年)4月17日に勅令19号として「勲章条例」が定められ、金尺大勲章・李花大勲章・太極章・紫鷹章の4種の勲章が制定された(旧韓国官報光武4年4月19日号外に掲載)。また、翌年4月16日に勅令16号で同条例が改正され(旧韓国官報光武5年4月18日1864号に掲載)、八卦章が追加して制定された。1902年(光武6年)には、旧韓国官報光武6年8月25日2287号の「正誤」欄での訂正という形で瑞星大勲章が追加された。なお、これに関しては同年8月12日(15日官報掲載)に詔勅が出されている。さらに、1907年(光武11年)3月30日勅令20号で勲章条例が改正(4月3日官報掲載)され、瑞鳳章が制定された。なお、これに関しては1904年(光武8年)3月30日(4月1日官報掲載)に詔勅が出されている。
1910年(明治43年)8月29日、韓国併合によっていずれも廃止されたが、同日制定された日本の勅令334号により「当分の内」佩用することができると定められた。
- 金尺大勲章
- 名称は、太祖高皇帝(李成桂)の故事による。単一等級で、大勲位金尺大綬章からなる。勲章の最上位に位置し、皇室が佩用するほか、皇親及び文武官で瑞星大勲章を佩用する者が特別の勲労がある時、特旨を以って授与される。
- 【被授与者の例】
- 伊藤博文、李昇応、博恭王、閔泳煥、趙秉世、李堈(義親王)、長谷川好道、有栖川宮威仁親王、桂太郎、東郷平八郎、山縣有朋、西園寺公望、竹田宮恒久王、李載冕、尹沢栄、李載完、閔丙奭、李完用、李載覚、李埈鎔
- 瑞星大勲章
- 名称は、国初における故事による。単一等級で、大勲位瑞星大綬章からなる。金尺大勲章と李花大勲章の間に位置し、皇親及び文武官で李花大勲章を佩用する者が特別の勲労がある時、特旨を以って授与される。
- 李花大勲章
- 名称は、当時の国章である李花章(スモモの花の紋章)による。単一等級で、大勲位李花大綬章からなる。勲一等太極章を授与されている文武官で特別の勲労がある者に特旨を以って授与される。
- 太極章
- 名称は、国旗に描かれた太極章による。8等級で、勲一等太極章から勲八等太極章がある。文武官が勲等毎の基準に従って授与される。
- 八卦章
- 名称は、国旗に描かれた卦による。8等級で、勲一等八卦章から勲八等八卦章がある。授与基準は太極章と同様とされる。
- 紫鷹章
- 名称は、太祖高皇帝の故事による。8等級で、功一等紫鷹章から功八等紫鷹章がある。武功抜群の者が功等毎の基準に従って授与される。
- 瑞鳳章
- 女性に授与される勲章。6等級で、勲一等瑞鳳章から勲六等瑞鳳章がある。内命婦と呼ばれる宮中に仕える女性や、外命婦と呼ばれる官吏の妻・皇帝の女子(公主・翁主)が授与対象である。淑徳・勲労が特別な者に対して皇后の命(「徽旨」)を経た後に勲等毎の基準に従って授与される。この内、勲一等瑞鳳章は、皇室が佩用するほか、内外命婦で勲二等を授与されている者が特別の勲労がある時、特旨を以って授与される。
[編集] 大韓民国
- 無窮花大勲章(무궁화대훈장, Grand Order of Mugunghwa) 大韓民国の最高勲章であって大統領に授与し、大統領の配偶者・友邦元首及びその配偶者又は韓国の発展及び安全保障に寄与した功績が明確な前職友邦元首及びその配偶者にも授与される。無等級。無窮花(ムクゲ)は韓国の国花。
- 建国勲章(건국훈장, Order of Merit for National Foundation) 大韓民国の建国に功労が明確で、又は国基を強固にすることに寄与した功績が明確な者に授与される。
- 1等級: 大韓民国章
- 2等級: 大統領章
- 3等級: 独立章
- 4等級: 愛国章
- 5等級: 愛族章
- 国民勲章(국민훈장, Order of Civil Merit) 政治・経済・社会・教育・学術分野に功績を立てて国民の福祉向上及び国家発展に寄与した功績が明確な者に授与される。
- 1等級: 無窮花章
- 2等級: 牡丹章
- 3等級: 冬柏章
- 4等級: 木蓮章
- 5等級: 石榴章
- 武功勲章(무공훈장, Order of Military Merit) 戦時又はこれに準ずる非常事態下において戦闘に参加し、明確な武功を立てた者に授与される。
- 1等級: 太極
- 2等級: 乙支
- 3等級: 忠武
- 4等級: 花郞
- 5等級: 仁憲
- 勤政勲章(근정훈장, Order of Service Merit) 公務員(軍人・軍属を除く)としてその職務に精励して功績が明確な者に授与される。
- 1等級: 青條
- 2等級: 黃條
- 3等級: 紅條
- 4等級: 録條
- 5等級: 玉條
- 保国勲章(보국훈장, Order of National Security Merit) 国家安全保障に明確な功を立てた者に授与される。
- 1等級: 統一章
- 2等級: 国仙章
- 3等級: 天授章
- 4等級: 三一章
- 5等級: 光復章
- 修交勲章(수교훈장, Order of Diplomatic Service Merit) 国権の伸張及び友邦との親善に貢献が明確な者に授与される。
- 1等級: 光化大章、光化章
- 2等級: 興仁章
- 3等級: 崇禮章
- 4等級: 彰義章
- 5等級: 肅靖章
- 産業勲章(산업훈장, Order of Industrial Service Merit) 国家産業発展に寄与した功績が明確な者に授与される。
- 1等級: 金塔
- 2等級: 銀塔
- 3等級: 銅塔
- 4等級: 鉄塔
- 5等級: 石塔
- セマウル勲章(새마을훈장, Order of Saemaeul Service Merit) セマウル運動を通じて国家社会発展に寄与した功績が明確な者に授与される。
- 1等級: 自立章
- 2等級: 自助章
- 3等級: 協同章
- 4等級: 勤勉章
- 5等級: 努力章
- 文化勲章(문화훈장, Order of Culture Merit) 文化芸術発展に功績を立てて国民文化向上及び国家発展に寄与した功績が明確な者に授与される。
- 1等級: 金冠
- 2等級: 銀冠
- 3等級: 宝冠
- 4等級: 玉冠
- 5等級: 花冠
- 体育勲章(체육훈장, Order of Sport Merit) 体育発展に功績を立てて国民体位向上及び国家発展に寄与した功績が明確な者に授与される。
- 1等級: 青龍章
- 2等級: 猛虎章
- 3等級: 巨象章
- 4等級: 白馬章
- 5等級: 麒麟章
- 科学技術勲章(과학기술훈장, Order of Science and Technology Merit)
- 1等級: 創造章
- 2等級: 革新章
- 3等級: 雄飛章
- 4等級: 跳躍章
- 5等級: 進歩章
日本における受勲者
- 韓昌祐(実業家): 国民勲章冬柏章 (1984), 体育勲章青龍章 (1987), 国民勲章無窮花章 (1995)
- 岸昌(第4代大阪府知事): 修交勲章崇禮章
- 高木健一(弁護士): 国民勲章牡丹章 (1989)
- 枡富安左衛門(指導者): 国民勲章牡丹章 (1995)
- 金両基(常葉学園大学教授): 銀冠文化勲章 (2002)
- 佐藤忠男(映画評論家): 玉冠文化勲章 (2002)
- 伊藤亜人(文化人類学者): 玉冠文化勲章 (2002)
- 岡野俊一郎(日本サッカー協会最高顧問): 体育勲章青竜章 (2003)
- 青木定雄(実業家): 国民勲章無窮花章 (2004)
- 布施辰治(弁護士): 建国勲章愛族章 (2004)
- 扇千景(政治家): 修交勲章光化章 (2005)
- 小島鐐次郎(小島プレス工業会長): 修交勲章粛靖章 (2005)
- 前田勝之助(東レ株式会社名誉会長): 金塔産業勲章 (2005)
- 原曻(岸和田市前市長): 修交勲章崇禮章 (2006)
- 福村三男(菊池市長): 修交勲章崇禮章 (2007)
- 藤本幸夫(麗澤大学教授): 宝冠文化勲章 (2007)
- 張本勲(野球選手): 国民勲章無窮花章 (2007)
- 細田早苗(細田学園高等学校校長): 国民勲章石榴章 (2007)
- 陳昌鉉(バイオリン製作者): 国民勲章無窮花章 (2008)
- 中川和雄(第5代大阪府知事): 修交勲章崇禮章 (2008)
- 成田豊(電通最高顧問): 修交勲章光化章 (2009)
- 清水信次(ライフコーポレーション代表取締役会長兼CEO): 修交勲章光化章 (2009)
- 池田大作(創価学会インターナショナル会長): 花冠文化勲章 (2009)
[編集] 北朝鮮
北朝鮮では最高勲章の金日成勲章をはじめ、かつての社会主義国同様に数多くの勲章が存在する。
- 金日成勲章
- 同国の最高勲章。国家や党に対する思想的な活動(主体思想的な行動など)の卓越した功績に対し授与される。レーニン勲章の朝鮮版と見ればわかりやすい。個人だけでなく大学や軍部隊、組織などにも授与される。日本の朝鮮大学校や学友書房も授与された。
- 国旗勲章 第一級、第二級、第三級
- 同国で一番発行されている勲章。軍事や労働だけでなく様々な分野での功績に対し授与される。TVなどで見る同国の高級軍人達の胸についている勲章の半数以上は国旗勲章である。非常に多く授与されている勲章であり、同国の一般労働者でも国旗勲章三級ぐらいならば大抵授与されている。同国国民のみ授与される訳ではなく外国人や在日朝鮮人にも多数授与されており在日朝鮮人に多い授与理由は北朝鮮に対する献金と言われるが拉致など、国際的には犯罪となる事の功績を疑われる人物にも授与されている。また朝鮮戦争休戦後、中国人民志願軍の将兵にも戦功や復興建設協力などを称え多数の将兵に授与されている。
- 労力勲章
- 労働および農業での功績に対し授与される。
- 自由独立勲章第一級、第二級
- 軍事での卓越した功績に対し授与される。主に朝鮮戦争従軍経験者が多い。朝鮮戦争休戦後には中国人民志願軍の司令官の彭徳懐をはじめとする将兵にも授与された。
- 軍事服務栄誉勲章第一級、第二級、第三級
- 勲章とはなっているが実際は人民軍や民兵での勤務年数によって授与される。一級が20年、二級が15年、三級が10年と推定される。さらに下の物では軍事服務栄誉メダルが存在する。
- 親善勲章 第一級、第二級
- 同国の思想活動や経済、開発に貢献した外国人に授与される。東側の人物だけでなく西側の人物にも授与され日本人で授与された者も多くいる。
[編集] モンゴル
大半の勲章はモンゴル人民共和国時代に制定された。ほとんどがソ連の勲章の影響が非常に強く、ソ連の勲章制度を模したものである。旧モンゴル人民共和国時代を経て、現在のモンゴル国でも制度は継続されている。勲章の他にソ連と同様の英雄称号などの国家称号とそれに伴うメダルが存在する。
- スフバートル勲章
- 最高栄誉勲章。ソ連のレーニン勲章に相当する。
- 北極星(極東の星)勲章
- ソ連の赤星勲章に相当するとされる。
- 軍事赤旗勲章
- ソ連の赤旗勲章に相当。
- 労働赤旗勲章
- ソ連の労働赤旗勲章に相当。
- 母親栄誉勲章
[編集] タイ王国
- 外国の君主等に与えられるもの(一級勲章)
- 国家の発展に寄与した人物に下賜されるもの(二級勲章、以下階級順)
- 大チャクリー勲章
- 九宝石勲章
- チュラチョームクラーオ勲章
- ラーマーティボーディー勲章
- 白象勲章
- タイ王冠勲章
- ボーイスカウト特別勲章
- ディレーククンナーポーン勲章
- 国王の好意で与えられるもの(三級勲章、以下階級順)
- ラッタナーワラーポーン勲章
- ワンラパーポーン勲章
- ワチラマーラー勲章
- 四級はすべて勲章(เครื่องราชอิสริยาภรณ์)ではなくメダル(เหรียญราชอิสริยาภรณ์)という語を関している。数多く種類が存在する。
[編集] インド
- 民間人を対象にしたインド政府による国勲章。芸術、科学、慈善活動などでインドに貢献した人物に与えられる。
- 一級 バーラト・ラトナ(インドの宝石)賞(en:Bharat Ratna)
- 二級 パドマ・ビブーシャン(蓮華の大輪)賞(en:Padma Vibhushan)
- 三級 パドマ・ブーシャン(蓮華の輪)賞(en:Padma Bhushan):鈴木修、森喜朗、小山五郎
- 四級 パドマ・シュリ(蓮華吉祥)賞(en:Padma Shri):中山太郎
[編集] 中南米
- ブラジル連邦共和国
-
- サントス・ドゥモン勲章
- 空軍の勲章であるが民間人にも授与される。2004年(平成16年)に小野田寛郎元陸軍少尉が受章している。
[編集] アメリカ合衆国
- 議会名誉黄金勲章(Congressional Gold Medal)
- 連邦議会の議決を経て授与される、文民に対する最高位の勲章。大統領自由勲章と同格とされる。他の勲章と違い、綬の付いていない純粋なメダル型をしている。独立戦争後に制定された。
- 大統領自由勲章(Presidential Medal of Freedom)
- 文民(退役軍人を含む)に対する最高位の勲章の一つ。議会名誉黄金勲章と同格とされる。1945年にトルーマン大統領により制定された。
- 名誉勲章(Medal of Honor)
- 連邦議会の議決を経て授与される、軍人に対する最高位の勲章。
- 殊勲十字章(Distinguished Service Cross)
- 陸軍軍人の軍功に対して与えられる勲章。名誉勲章の次位。海軍および海兵隊は海軍十字章(Navy Cross)、空軍は空軍十字章(Air Force Cross)となるが、これは陸軍が最も古くからある軍隊であるため。
- 殊勲章(Distinguished Service Medal)
- 陸海空軍・沿岸警備隊および各省庁が、「国に対する軍事上の重責ある顕著な功績」を挙げた軍人または文民職員に授与する。
- 勲功章(Legion of Merit)
- 格別な功績を挙げた軍人に与えられる。チーフコマンダー(Chief Commander)、コマンダー(Commander)、オフィサー(Officer)、レジオネール(Legionnaire)の4等級があるが、アメリカ合衆国の軍人に対しては階級に関係無くレジオネールが授与され、上位3等級は外国軍高官に授与される。
- 銀星章(Silver Star)
- 軍人用。「戦闘において勇敢な行為をした」者に授与される。
- 青銅星章(Bronze Star)
- 軍人用。「作戦において英雄的、且つ名誉ある奉仕を行ない、成果を挙げた」者に授与される。
- 推奨章(Commendation Medal)
- 軍人用。「敵軍との直接接触において勇敢な行動を取った」者に授与される。
- 名誉戦傷章(Purple Heart)
- 戦傷軍人に与えられる。その名の通り紫のハートの形をしている。ジョージ・ワシントンが独立戦争の際に制定した、最も古くからある勲章。2004年の大統領候補ジョン・ケリーはこれを3回受章した事が選挙におけるセールスポイントの一つであった。
- 航空章(Air Medal)
- 航空活動で功績を挙げた軍人に与えられる。
- 捕虜章(Prisoner of War Medal)
- 捕虜となり無事帰還した軍人に与えられる。1986年に創設されたが、第一次世界大戦以降の捕虜経験者に対して遡及して授与される。
- 善行章(Good Conduct Medal)
- 「献身的奉仕を行ない顕著な自発性を見せた者」、つまり志願兵や3年間規律違反を犯さずに勤めた軍人に与えられる。また戦死した軍人には無条件で追贈される。
- 従軍章(~ Service Medal、~ Campaign ―)
- 戦争もしくは海外派兵任務についた軍人に与えられる。任務ごとに種類があり、名称とデザインも異なる。
[編集] カナダ
- カナダ勲章(Order of Canada)
- 民間人に与えられる勲章としては最高位で、上から順に次の3ランクがある。
- コンパニオン(Companions of the Order of Canada、C.C.)
- オフィサー(Officers of the Order of Canada、O.C.)
- メンバー(Members of the Order of Canada、C.M.)
ケベック州
- ケベック国家勲章(National Order of Quebec)
[編集] バチカン
- 教皇ヨハネ23世平和勲章
- バチカン有功十字勲章
- 大聖グレゴリー大十字勲章
- 聖シルベストロ教皇騎士団勲章
- 大聖グレゴリウス勲章
- 黄金拍車勲章
[編集] オーストラリア
- オーストラリア勲章
- 民間人、軍人共に与えられ、上から順に次のランクがある。
- コンパニオン(Companions of the Order of Australia、AC)
- オフィサー(Officers of the Order of Australia、AO)
- メンバー(Members of the Order of Australia、AM)
- ナイトまたはデイム(Knight/Dame of the Order of Australia、AK or AD)(1976年〜1986年)
- メダル(Medal of the Order of Australia、OAM)(1986年〜)
[編集] ニュージーランド
- ニュージーランド勲章(ニュージーランド国王より授与されるニュージーランド最高位の勲章。ニュージーランド国王とニュージーランドに対して最大の貢献を行った者に贈られる勲章)
- 女王功績勲章(軍人および軍関係者を除く者に贈られる勲章。ニュージーランド国王とニュージーランドに対して多大な貢献した人物(外国人を含む)に贈られる勲章)
- ニュージーランド・メリット勲章(ニュージーランド国王とニュージーランドに貢献した人物に対して贈られる勲章。スポーツ、文芸、芸術を含む全ての領域から受勲者(外国人を含む)が選ばれ一般的知名度の高い勲章)
[編集] 脚注
[編集] 参考資料
- 小川賢治 『勲章の社会学』 晃洋書房、2009年3月。ISBN 978-4-7710-2039-9。
- 岩倉規夫、藤樫準二 『日本の勲章-日本の表彰制度-』 第一法規出版、1965年1月。
- 総理府賞勲局監修 『勲章』 毎日新聞社、昭和51年。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク









































































