北斗星 (列車)

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北斗星
「北斗星」(2006年3月18日、東大宮 - 蓮田駅)
北斗星
(2006年3月18日、東大宮 - 蓮田駅
運行鉄道事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
IGRいわて銀河鉄道
青い森鉄道
北海道旅客鉄道(JR北海道)
列車種別 特急列車
運転区間 上野駅 - 札幌駅
経由線区 東北本線いわて銀河鉄道線青い森鉄道線津軽海峡線函館本線室蘭本線千歳線
使用車両
(所属区所)
24系客車尾久車両センター札幌運転所
EF81形電気機関車田端運転所
ED79形電気機関車函館運輸所
DD51形ディーゼル機関車(函館運輸所)
運転開始日 1988年3月13日
備考 2009年10月現在のデータ
北斗星 運行経路図
KBHFa
上野駅 JR東宇都宮線東北本線
BHF
大宮駅
BHF
宇都宮駅
eGRENZE
黒磯駅 ↓JR東:東北本線
BHF
郡山駅
BHF
福島駅
BHF
仙台駅
eGRENZE
盛岡駅 IGRいわて銀河鉄道いわて銀河鉄道線
eGRENZE
目時駅 青い森鉄道青い森鉄道線
eGRENZE
八戸駅 ↓JR東:東北本線
eGRENZE
青森信号場 ↓JR東:奥羽本線(貨物支線)
eGRENZE
青森駅(滝内信号所) ↓JR東:津軽海峡線津軽線
eGRENZE
中小国駅 JR北:津軽海峡線(海峡線
eGRENZE
木古内駅 ↓JR北:津軽海峡線(江差線
ABZrg STRlg
五稜郭駅 ↓JR北:津軽海峡線(函館本線
KBHFe LUECKE
函館駅 ↓JR北:函館本線
STRrg STRrf
BHF
森駅
BHF
八雲駅
BHF
長万部駅 ↓JR北:室蘭本線
BHF
洞爺駅
BHF
伊達紋別駅
BHF
東室蘭駅
BHF
登別駅
BHF
苫小牧駅 ↓JR北:千歳線(室蘭本線)
eGRENZE
沼ノ端駅 ↓JR北:千歳線
BHF
南千歳駅
eGRENZE
白石駅 ↓JR北:千歳線(函館本線)
KBHFe
札幌駅
函館駅を発車する北斗星3号(2006年11月2日撮影)
臨時列車「エルム」(2000年5月5日、上野駅で撮影)

北斗星(ほくとせい)は、北海道旅客鉄道(JR北海道)、東日本旅客鉄道(JR東日本)、IGRいわて銀河鉄道および青い森鉄道上野駅 - 札幌駅間を東北本線いわて銀河鉄道線青い森鉄道線・東北本線・津軽海峡線津軽線海峡線江差線)・函館本線室蘭本線千歳線・函館本線を経由して運行する寝台特急列車の名称である。

本項ではJR東日本が同じ区間を運行した、臨時寝台特急列車「エルム」についても記載する。

目次

[編集] 運行概況

[編集] 運転形態

上野 - 札幌駅間を上記の経路で1日1往復運行され、所要時間は約16時間である。

他に同一経路で運行される列車として「カシオペア」がある。

2009年3月14日以降、上野 - 札幌駅間 1,214.7 km(うちJR管内は 1,106.8 km)の運転距離は定期旅客列車の最長距離であり、全旅客列車においても「トワイライトエクスプレス」に次ぎ、「カシオペア」と同順位の2位である。

下りは途中、函館本線の落部駅で後続の「スーパー北斗1号」の通過待ちをする。

この他、臨時列車として以下の運行事例がある。

  • 「エルム」
    • 開放式B寝台のみで編成され、年末年始や旧盆などの多客期に運転された。
  • 「北斗星トマムスキー号」
  • 「北斗星トマムサホロ号」
    • トマム駅発着であった「北斗星トマムスキー号」の北海道方の始終点を新得駅まで延長したもの。1996年冬季臨時列車として登場し、観光シーズンの指定日にのみ運行された。最後の運行は2002年夏季臨時。
  • 「北斗星81・82号・91・92号」
    • カシオペアの運転開始に伴い1往復を臨時列車の「81・82号」に立替えた列車である。不定期であるが個室寝台を連結した編成で運転された。「91・92号」は「エルム」のダイヤを利用。
  • 「北斗星小樽号」
    • 「北斗星1号」(当時)を小樽駅まで延長運転した。

[編集] 停車駅

上野駅 - 大宮駅 - 宇都宮駅 - 郡山駅 - 福島駅 - 仙台駅 - 函館駅 - 森駅 - 八雲駅 - 長万部駅 - 洞爺駅 - 伊達紋別駅 - 東室蘭駅 - 登別駅 - 苫小牧駅 - 南千歳駅 - 札幌駅

  •  下りは、途中盛岡駅と青森信号場に運転停車を行う。
  •  天候などを原因とする輸送障害が発生した場合、運転を途中で打ち切り、翌日の列車を途中駅始発(例:仙台駅、函館駅など)とする場合がある。

[編集] 担当車掌区

[編集] 牽引機関車

  • EF81形電気機関車:上野 - 青森信号場間で使用する。JR東日本田端運転所所属の車両のうち、黒磯駅構内を走行中に交直車上切替を行えるように改造されたものが限定的に使用される。改造の施されたものは「北斗星」カラーと称される流星マークを付けた車両のほか、レインボーカラーの95号機、「カシオペア」塗装機の3両も該当する。
    • なお、EF81形は置き換えが決定している。
  • ED79形電気機関車:青森信号場 - 函館間で使用する。函館運輸所青函派出所(旧・青函運転所)所属。
  • DD51形ディーゼル機関車:函館 - 札幌間で使用する。函館本線の七飯 - 森間で大沼公園経由の勾配の大きい路線を走行することと、他の高速列車へダイヤの影響を与えないようにするため、JRの定期列車としては唯一の常時重連運転を行う。函館運輸所に所属する、青を基調とし流星マークを付けた「JR北海道色」または、「北斗星色」と称される塗装の車両が使用される。
ED79形電気機関車(2006年11月 函館駅) DD51形ディーゼル機関車(2006年11月 札幌駅)
ED79形電気機関車(2006年11月 函館駅)
DD51形ディーゼル機関車(2006年11月 札幌駅)


[編集] 編成

24系25形客車の12両編成を使用する。

函館 - 札幌駅間は進行方向が変わり、逆編成となる。

1 - 6号車にJR北海道所属車を、7 - 11号車にJR東日本所属車を組成する。1号車が函館方、11号車が上野・札幌方の編成端である。

JR北海道所属車両の特色として、1号車のB寝台に「Bコンパート」(簡易個室車。4人(一区画)使用時はガラス戸で仕切り個室として利用できるもの)を使用し、個室寝台車(2 - 6号車)の車体側面にはエンブレムをデザインしている。これは1988年10月に来日し、欧州で人気のあるオリエント急行に使用されているワゴン・リ客車の「向かい獅子」のマークを参考にデザイン化したものと云われている。

2008年3月15日現行の「北斗星」編成
函館駅 上野駅・札幌駅→
号車 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11  
禁煙・喫煙 × ×
座席種別 BC B2 B2 B2 B1 B1 L D A2 SA1 B1 SA1 B2 B EG/C
所属 JR北海道札幌運転所 JR東日本尾久車両センター
記号凡例
SA1 = A寝台1人用個室「ロイヤル」
A2 = A寝台2人用個室「ツインデラックス」
B = 開放式B寝台
B2 = 2人用個室B寝台「デュエット」
B1 = 1人用個室B寝台「ソロ」
BC = 4人用B寝台簡易個室「Bコンパート」
L = ミニロビーシャワー室設置)
D = 食堂車
EG/C = 電源荷物車
×=禁煙 ○=喫煙
  • デッキ・通路は全て禁煙


[編集] 食堂車グランシャリオ

北斗星の食堂車「グランシャリオ」JR北海道所属車の室内

本列車は食堂車を連結する国内唯一の定期列車であり、食堂車の夕食サービスを時間指定制とした列車でもある。「グランシャリオ」と命名された食堂車が7号車に組成され、フランス料理や和食、軽食類などが用意される。

ただし、2007年まで運転されていた臨時列車の「エルム」には、食堂車は連結されなかった。

  • ディナータイム
    • フランス料理コースか懐石御膳のいずれかを選択できる。事前の予約制で、乗車日3日前までにみどりの窓口で食事券を購入する。
    • A寝台の利用者は、懐石御膳のルームサービスができる。
  • パブタイム
    • ディナータイム終了後の軽食類を主とする営業時間帯で、ビーフシチューハンバーグなどのアラカルト、おつまみデザートアルコール類などを用意する。予約は不要で、すべての乗客が利用できる。
      • パブタイムはディナータイム終了後の案内放送から開始され、ラストオーダーは22時30分、営業終了は23時00分である。
  • モーニングタイム
    • 6時30分より朝食メニューが用意される。和食と洋食のいずれから選べる。なお、2008年3月14日まで、食事内容はJR北海道車とJR東日本車では異なった。
  • その他
    • 6号車のミニロビーに設置されているシャワー室の利用カードや、シャワーセット・関連商品などを販売する。

[編集] 沿革

1988年の運行開始時には毎日2往復・多客時3往復の運転だったが、翌1990年に毎日3往復の運行となり、以来1990年代を通じて3往復体制をとったが、1999年の「カシオペア」運行以降、定期列車は2往復となり、2000年代に入ると運転本数は漸次減少。2008年3月15日以降は毎日1往復となっている。

  • 1988年(昭和63年)3月13日 青函トンネル開通。寝台特急「北斗星」運転開始。従来より上野駅 - 青森駅間(東北本線・常磐線経由)運転であった寝台特急「ゆうづる」2往復を東北本線経由に変更し、札幌駅まで延長する形態で運転を開始した。
    • 当時の各列車の受け持ちは以下の通り。「3 - 6号」は青森駅構内に入らず、青森信号場経由で運行した。
    • 1・2号:定期列車(列車番号 1・2列車):北海道旅客鉄道
    • 3・4号:臨時列車(列車番号 6003・6004列車):東日本旅客鉄道(開放式B寝台のみ)
    • 5・6号:定期列車(列車番号 5・6列車):東日本旅客鉄道
      • 従来の青函航路接続のダイヤの代替として以下の運用もなされた。
        • 青森駅・八戸駅に停車するダイヤを設定した。盛岡駅 - 青森駅間は八戸運転所(現八戸運輸区)が運転を担当しており、運転士交替のための運転停車を兼ねたもので、青森駅に上り「2号」「4号」、八戸駅に下り「1号」上り「2号」が停車した。
        • 函館駅 - 札幌駅間は特急「北斗」のダイヤを踏襲したため、当該区間のみB寝台で「ヒルネ」と称される座席利用を行った。
  • 1989年1月19日 冬季臨時「北斗星トマムスキー号」を上野駅 - トマム駅間で運行開始。
  • 1989年3月11日 「3・4号」を臨時列車から定期列車へ変更。需要の増大に対応し、個室寝台車を連結のうえJR北海道・東日本共同運行の定期列車とした。また、全列車が青森信号場経由から青森駅構内経由に変更された。
    • 「3・4号」定期化に伴い、個室寝台車を連結しないB寝台のみで編成された臨時列車には「エルム」の名称が与えられた。
  • 1990年 「3号」以外の「ヒルネ」利用を廃止した。「北斗星トマムスキー号」の東京方の発着駅を横浜駅に変更して運転。
  • 1991年1月10日 夢空間編成を連結した「北斗星トマムスキー号」を横浜駅 - トマム駅間で運転。同編成を最初に営業運転した列車となる。
  • 1991年3月16日 編成全体の方向を転換し、電源車を青森方に組成する。号車番号は逆順に変更され、食堂車は7号車、個室寝台車は8 - 10号車とされた。「1・2」号編成の個室増強が開始され、1人用個室B寝台「ソロ」車両を7月から、2人用個室B寝台「デュエット」車両を10月から使用開始した。
  • 1990年代前半 上り「4号」の青森駅停車、および「1・2号」の八戸駅停車を廃止し、運転停車のみの扱いに変更。
  • 1995年 「3・4号」を毎日運転の季節列車(6003・6004列車)に振り替える。
  • 1996年 上野 - 新得間に「北斗星トマムサホロ号」が運転される(2002年夏季臨時まで、観光シーズンの特定日に運行された)。
  • 1997年3月22日 「1・2号」の1・11号車(B寝台)を簡易個室「Bコンパート」へ改装し、同列車は完全個室化編成となる。
  • 1998年8月末の台風被害により、東北本線・黒磯付近が工事不通となった影響で、9月3日 - 24日までの21日間、常磐線経由での迂回運転。なお、一部は札幌 - 仙台間のみの運転で、仙台 - 上野間は運休とした。
  • 1999年7月16日カシオペア」号運転開始。「北斗星」は「3・4号」(6003・6004列車)を臨時「81・82号」(8005・8006列車)へ振り替え。従来の「5・6号」が「3・4号」へ変更となり、函館 - 札幌間の「ヒルネ」扱いは3号から1号に変更された。また多客時には「1号」の終点を小樽駅とする「北斗星小樽号」の運転を開始。
  • 1999年11月28日 未明、礼文浜トンネル壁崩落事故による室蘭本線不通に伴い、経路ならびに運転区間変更。
  • 2000年3月31日 有珠山噴火災害による室蘭本線不通に伴い、経路ならびに運転区間変更。
    • 1・2号:長万部駅 - 札幌駅間を函館本線(倶知安駅小樽駅)経由で迂回運転。
    • 3・4、81・82号:函館駅 - 札幌駅間を区間運休。
  • 2000年12月20日 函館本線倶知安経由で運転する冬季臨時「北斗星ニセコスキー号」の運転を開始。
  • 2002年12月1日 東北本線の盛岡 - 八戸間がIGRいわて銀河鉄道青い森鉄道に移管され、同区間を経由する運賃・料金を一部変更。
    • 同区間を通過する特急列車の特急料金を引き下げ、乗車券は連絡運輸扱いでJR管内については通算をする形とした。[1]
  • 2004年 個室寝台の需要に鑑み、「3・4号」編成の3両を、閑散期に限り開放式B寝台車から個室寝台車へ差替え。
  • 2006年3月18日 「北斗星」全列車を青森駅経由から青森信号場(奥羽貨物線)経由に変更。青森駅での客扱いがなくなる。運転士・車掌の交替は蟹田駅に変更となる。青森駅構内の線路工事を夜間に集中的に行うための措置で、上野 - 青森間の編成方向が逆転し、青森方が1号車となる。
  • 2007年 夏季の「エルム」設定がなくなる。代わりに同ダイヤで「北斗星91・92号」を運転。但し「91・92号」運転日は「81・82号」を運休する。
  • 2008年3月15日 青函トンネルを含む津軽海峡線区間での北海道新幹線工事時間帯確保[2]のため、定期運転1往復(1・4号)を廃止して1往復体制となる。これに伴い、以下のように変更となった。
    • 盛岡・一ノ関での客扱い停車がなくなる。
    • 列車編成はJR東日本・JR北海道の車両の混成となり、JR北海道所属のロイヤル・ツインデラックス・食堂車、JR東日本所属のロビーカーは運用を終了した。
    • 定期列車の「ヒルネ」取扱 および 以後の臨時列車の設定を取りやめた。

[編集] 列車愛称の由来

「エルム」ヘッドマーク
「夢空間北斗星」テールマーク
  • 北斗星
    • 北斗七星北極星による。「夜行列車は天体名にちなむ」というかつての慣例や「宇宙的なイメージ」からとされる。
    • 一般公募で募られた候補は「北海」が1位だったが、結局該当なしとされた。公募では108位に「北斗星」が挙げられている。
  • エルム
    • 北海道に生える樹木の一つであるニレ科の樹の総称である「エルム」[3]より命名した。
  • 夢空間北斗星


[編集] 脚注

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  1. ^ これはIGRいわて銀河鉄道・青い森鉄道両鉄道管内では特急料金・乗車券を各々単純加算することから、運賃・料金の急激な変化を回避したためであるが、これにより「北斗星」・「カシオペア」の主な利用者とされる首都・東北圏 - 北海道間を通しで利用する乗客に影響が出ることとなった。
  2. ^ 鉄道ファン2月号 51ページより。しかしその後廃車が出ており、2往復体制への復帰は困難と思われる。
  3. ^ 「エルム」の名称は1951年から1960年まで、現行では「すずらん」と同じ運行区間である室蘭駅 - 札幌駅間を運行された準急列車として使用され、また、1970年から1971年まで、現在の「北斗」・「スーパー北斗」の補完列車として函館駅 - 札幌駅間を運行した特急列車の名称として使用された。

[編集] 外部リンク

[編集] 関連項目

ウィキメディア・コモンズ

最終更新 2009年11月15日 (日) 12:44 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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