北総鉄道北総線

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北総鉄道北総線
7500形(左)と7000形
7500形(左)と7000形
路線総延長 32.3 km
軌間 1,435 mm
電圧 1,500 V (直流)
最高速度 105 km/h
STR
京成本線
BHF
0.0 京成高砂駅
ABZlf
京成:金町線
ABZlf KDSTr
京成:高砂検車区
ABZrf
←京成:本線
BHF
1.3 新柴又駅
TUNNELa
tBHF
3.2 矢切駅
TUNNELe
BHF
4.7 北国分駅
BHF
6.2 秋山駅
BHF + HUB84
BHF + HUB84
BHF
leer + HUB64
leer + HUB64
7.5 東松戸駅
KRZo
BHFq + HUB83
BHFq + HUB83
BHFq
JR東日本武蔵野線
BHF
8.9 松飛台駅
BHF
10.4 大町駅
STRrg KRZo
新京成新京成線
BHF STR
北初富駅
eABZlf eKRZo exSTRlg
STR eABZrg exSTRrf
BHF + HUB84
BHF + HUB84
BHF
BHF + HUB25
BHF + HUB25
BHF
leer + HUB64
leer + HUB64
12.7 新鎌ヶ谷駅
KRZo KRZo
BHFq + HUB83
BHFq + HUB83
BHFq
東武野田線
STRrf STR
←新京成:新京成線↑
BHF
15.8 西白井駅
BHF
17.8 白井駅
BHF
19.8 小室駅
BHF
23.8 千葉ニュータウン駅
BHF
28.5 印西牧の原駅
KDSTl ABZrf
印旛車両基地
KBHFxe
32.3 印旛日本医大駅
exTUNNELa
↓京成:成田新高速鉄道線
extKBHFe
成田空港駅
北総線を走る車両群
矢切駅出入口

北総線(ほくそうせん)は、東京都葛飾区京成高砂駅千葉県印旛郡印旛村印旛日本医大駅を結ぶ、北総鉄道が運営する鉄道路線である。

目次

[編集] 路線データ

[編集] 沿革

京成高砂駅 - 小室駅間は、千葉ニュータウン建設開始に伴い、1972年3月の都市交通審議会(現在の運輸政策審議会)答申第15号が示した2本の東京都心直結ルートの一つで、「地下鉄1号線(都営地下鉄浅草線)を延伸し、京成高砂駅で京成線より分岐し、松戸市川両市境を東進、鎌ケ谷市初富を経て千葉ニュータウン小室地区に至る路線」である。

千葉ニュータウン内の交通路整備を優先するため、北初富駅 - 小室駅間を北総線第1期として先行開業することとし、1974年、日本鉄道建設公団民鉄線対象工事として着工し、千葉ニュータウン西白井地区、小室地区の町開きに合わせて、1979年3月に開業した。同時に暫定的に新京成線に乗り入れ、松戸駅まで相互直通運転を開始した。なお、新京成線との直通運転は、第2期線開業後の1992年に廃止された。

北総開発鉄道は、本来千葉ニュータウンと東京都心を直結するのが使命であるため、1983年に第2期線の建設に着手する。1991年、京成高砂駅 - 新鎌ヶ谷駅間を開業し、北総開発鉄道、京成電鉄東京都交通局(浅草線)、京浜急行電鉄の4者による相互直通運転を開始した。

小室駅 - 印旛日本医大駅間は、同じ答申で示されたもう一つのアクセスルートの一部で、地下鉄10号線(都営地下鉄新宿線)を延伸して鎌ケ谷市初富に至り、小室まで前記の路線と併走し、その先の印旛松虫地区に至る路線の一部である。本来、千葉県営鉄道として建設される予定のものを、1978年3月に千葉ニュータウン事業に参加した宅地開発公団(後の住宅・都市整備公団、都市基盤整備公団、現在の独立行政法人都市再生機構)が小室 - 印旛松虫間の鉄道敷設免許を譲り受けて建設、開業した。住宅・都市整備公団千葉ニュータウン線として小室駅 - 千葉ニュータウン中央駅間が1984年に開業。1995年に印西牧の原駅まで、2000年に印旛日本医大駅まで延伸され、全通した。

千葉ニュータウン線は、列車の運行、旅客営業、鉄道施設の保守業務などを北総開発鉄道に委託していたが、地方鉄道法の廃止、鉄道事業法の施行に伴って、1988年、住宅・都市整備公団が第3種鉄道事業者として線路・駅などを保有し、北総開発鉄道は施設を借り受けて運行、管理を行う第2種鉄道事業者となり、その後の延伸区間も同様の扱いとなっている。その際、路線名も北総線区間を含めて北総・公団線とされた。

2004年7月1日に社名が北総鉄道と変更された。また、都市基盤整備公団が都市再生機構に改組され、同時に公団の保有する鉄道施設(小室駅 - 印旛日本医大駅間の線路・駅や車両など一式)について、京成電鉄全額出資で設立された新会社・千葉ニュータウン鉄道に移管された。それに伴い、北総路線を呼ぶ際、「公団」が外されて北総線となっている。

[編集] 年表

  • 1979年(昭和54年)3月9日 北総線(第I期)北初富駅 - 小室駅間(7.9km)開業。同時に新京成線との相互直通運転開始。
  • 1984年(昭和59年)3月19日 住宅・都市整備公団千葉ニュータウン線小室駅 - 千葉ニュータウン中央駅間(4.0km)開業。
  • 1988年(昭和63年)4月1日 小室駅 - 千葉ニュータウン中央駅間(4.0km)で北総開発鉄道が第2種鉄道事業者、住宅・都市整備公団が第3種鉄道事業者となる。北初富 - 千葉ニュータウン中央間(12.7km)を併せて「北総・公団線」に改称。
  • 1991年(平成3年)3月31日 北総線(第II期)京成高砂駅 - 新鎌ヶ谷駅間(12.7km・第1種鉄道事業)開業。同時に4者による相互直通運転開始。
  • 1992年(平成4年)7月8日 新京成線に新鎌ヶ谷駅開業。新京成電鉄との相互直通運転廃止。同時に北初富駅 - 新鎌ヶ谷駅間(0.8km)廃止。
  • 1995年(平成7年)4月1日 千葉ニュータウン中央 - 印西牧の原間(4.7km・第2種鉄道事業)開業。
  • 1998年(平成10年)3月14日 JR武蔵野線東松戸駅開業。
  • 1999年(平成11年)11月25日 東武野田線に新鎌ヶ谷駅開業。
  • 2000年(平成12年)7月22日 印西牧の原駅 - 印旛日本医大駅間(3.8km・第2種鉄道事業)開業。印旛車両基地の供用開始に伴い、西白井の検修施設を閉鎖。
  • 2000年(平成12年)10月14日パッスルカードを導入し、首都圏共通乗車システムパスネットに参加。
  • 2001年(平成13年)9月15日 特急を新設。
  • 2004年(平成16年)7月1日 都市基盤整備公団保有区間の千葉ニュータウン鉄道への移管に伴い、「公団」を外し「北総線」に改称。
  • 2007年(平成19年)2月末 総利用者数5億人突破。
  • 2007年(平成19年)3月18日 PASMOを導入。
  • 2009年(平成21年)2月14日 急行・特急の東松戸駅停車および、同駅の新設ホーム供用開始。
  • 2010年(平成22年)年度 北総線経由で都心と成田空港を結ぶ成田新高速鉄道が開通し、成田空港駅までの直通運転が実現する予定。

[編集] 列車の運行

早朝深夜の出入庫列車を除くほぼ全列車が京成高砂駅から京成電鉄都営地下鉄浅草線京浜急行電鉄を経由して相互直通運転を実施する。昼間は京急羽田空港駅発着(京急線内急行)が主体であるが、ラッシュ時には京急本線の線路容量の都合上、西馬込駅発着の列車も運転される。さらには三崎口駅までロングランする運用も存在するが、現在、北総鉄道の車両はすべて京急蒲田駅から空港線に入るため、多摩川を渡って神奈川県に入ることはない。ただし、箱根駅伝開催時は京急蒲田空港線第一踏切をランナーが通過するため、その時間帯のみ京急川崎駅まで乗り入れることがある。

北総線の列車は大半が普通(各駅停車)であるが、平日は朝上りに特急が、夕方下りに急行が数本運転されている(停車駅は下表参照)。特急・急行はすべて西馬込駅発着である。また、運転される列車の3分の1程度は、印西牧の原駅折り返しとなっている。

[編集] 車両

自社車両(千葉ニュータウン鉄道含む)をはじめ、直通運転先である京成電鉄都営地下鉄浅草線京浜急行電鉄の各社局の車両が乗り入れをする。2009年時点で、当線内で見られる車両と、かつて見られた車両は次のとおり。

[編集] 運用中の車両

[編集] 過去の車両


2009年6月現在、すべての車両が8両編成で運行されているが、2000年7月22日のダイヤ改正前までは線内限定で4両編成での運用(矢切駅折り返し区間列車)が存在した。また、直通先の京急空港線が8両編成の乗り入れに対応していなかったため、1995年頃まではデータイムの大半が6両編成での運転であった。しかし都心直通が可能な自社車両は全車が8両編成のため、6両編成はすべて他社局の車両で運行されていた。

[編集] 駅一覧

駅名 駅間キロ 累計キロ 急行 特急 接続路線 所在地
直通運転区間
京成本線京成押上線経由)
都営浅草線西馬込駅まで
○都営浅草線・京急本線経由京急空港線羽田空港駅まで
○都営浅草線・京急本線経由京急久里浜線三崎口駅まで
京成高砂駅 - 0.0 京成電鉄京成本線(直通運転:上記参照)・金町線 東京都葛飾区
新柴又駅 1.3 1.3  
矢切駅 1.9 3.2   千葉県 松戸市
北国分駅 1.5 4.7   市川市
秋山駅 1.5 6.2   松戸市
東松戸駅 1.3 7.5 東日本旅客鉄道武蔵野線
松飛台駅 1.4 8.9  
大町駅 1.5 10.4   市川市
新鎌ヶ谷駅 2.3 12.7 新京成電鉄新京成線
東武鉄道野田線
鎌ケ谷市
西白井駅 3.1 15.8   白井市
白井駅 2.0 17.8  
小室駅 2.0 19.8   船橋市
千葉ニュータウン中央駅 4.0 23.8   印西市
印西牧の原駅 4.7 28.5  
印旛日本医大駅 3.8 32.3   印旛郡印旛村

印西牧の原駅は「印西草深(そうふけ)駅」、印旛日本医大駅は「印旛松虫駅」という仮称がついていた。

矢切駅 - 大町駅の間は市川市と松戸市の境界線付近を通過する。そのため、何度も市境を通過することになる。新鎌ケ谷駅と西白井駅の途中で柏市内を通過するが、駅はない。

[編集] 沿線風景

[編集] 京成高砂 - 新鎌ヶ谷

京成高砂駅を出ると高砂検車区を左に見ながら高架橋へと上がり、大きく左へカーブして防音トンネルを抜けると新柴又駅へと至る。住宅地を抜けると江戸川の鉄橋を渡り千葉県松戸市へと入る。しばらく田園風景が広がるが、すぐに下総台地の下に掘られた栗山トンネルへ進入する。矢切駅 - 松飛台駅間は地形上、台地と低地が入り組む谷津田が多いため、トンネルと高架が連続する高低差の大きい線形となる。特に東松戸駅ではJR武蔵野線を跨ぐためホームが地上20mの高さにある。この周辺地域は北総線の開業以前は森林が広がっていたが、現在は新興住宅地としてマンションが立ち並び開発が進んでいる。松飛台駅を過ぎると高架の直線区間が続き、左手に住宅地、右手に畑を見ながら大町駅へと進み、国道464号とクロス。さらに高架を進むと、左手に新京成電鉄くぬぎ山車両基地を見ながら新京成線と合流。しばらく併走し、私鉄3線が乗り入れる新鎌ヶ谷駅へと至る。

[編集] 新鎌ヶ谷 - 千葉ニュータウン中央

鎌ケ谷市の新しい市街地として開発が進む新鎌ケ谷を横目に、しばらく高架の直線区間が続いたのち短いトンネルを抜ける。やがて線路は掘割区間となり、わずかながら柏市内を通り抜け、千葉ニュータウン白井市)へ至る。この先、印旛日本医大駅まで千葉ニュータウンエリア内では国道464号線に挟まれるかたちで道路と併走し、北総線で唯一船橋市内の駅となる小室駅の手前では国道16号とクロスをする。西白井駅 - 小室駅間の各駅とも、駅周辺はスーパーマーケットマンションが立ち並ぶ近代的な街並みが広がるが、小室駅 - 千葉ニュータウン中央駅間の高架区間では水田が広がり自然豊かな田園風景を見ることができる。線路は再び掘割区間を進み、北総線最大の乗降客数を誇る千葉ニュータウン中央駅へと至る。駅周辺にはイオンモール千葉ニュータウンや多くの企業などがあり、この印西市を含めた周辺エリアの産業経済の中心地となっている。

[編集] 千葉ニュータウン中央 - 印旛日本医大

元々、成田新幹線未成線)用に確保されていた用地を一部活用しているため、高低差もなく線形も良い。次の印西牧の原駅周辺は、並行する国道464号沿道にロードサイド型の大型商業施設がひしめく。このエリアは近年、千葉県下でも発展の目覚しいエリアの一つである。 印西牧の原駅を出るとしばらく複々線区間が続いたのち、内側2線が印旛車両基地への分岐線(高架)として右手にわかれる。線路は開削区間を進み本埜村へと入るが、沿線には店舗や民家はほとんどなくが広がってくる。しばらく直進したのち、終点・印旛日本医大駅へと到着する。駅の先には成田延伸を見越して引き上げ線が用意されており、その外側に成田空港方面へ通じる線路を建設中である。

[編集] 成田空港延伸

都心から成田国際空港への所要時間を短縮するために、北総鉄道を経由する「成田新高速鉄道」構想が、1985年の運輸政策審議会答申第7号において計画され、2006年に着工した。新設となる印旛日本医大駅から成田空港高速鉄道接続点までの区間は、新たに設立された成田高速鉄道アクセスが建設・保有を行うこととなった。新設区間は最高速度160km/hとなり、これに合わせ、既存の京成高砂駅 - 印旛日本医大駅間は、最高速度130km/hで走行するための待避設備の設置と鉄道信号機に対する抑速現示の設定を含む設備改良工事が行われることが成田高速鉄道アクセスから発表されている。ただし現在の北総線区間では高速進行現示は設定されない。これに先立ち、東松戸新鎌ヶ谷小室の3駅で待避線建設に伴うホームの増設工事が行われた。このうち信号機の抑速現示は2009年夏より使用を開始した。

2010年(平成22年)年度に予定されている開業後は、印旛日本医大駅止りの列車は現行通り北総鉄道が運行を行い、成田空港駅まで直通する列車は京成電鉄が運行する計画となっている。これにより、日暮里駅と空港第2ビル駅との間が最速36分で結ばれることになる。現状では、JRの成田エクスプレスや京成電鉄本線のスカイライナーを利用した場合、都心から成田空港までは最速51分のため、時間短縮が実現する。

また、千葉県北西部等の交通利便性の向上と、成田地域と千葉ニュータウン地域の機能連携の強化にも寄与することが期待されている。しかしその一方で、「北総線経由になることで、ただでさえ高すぎる運賃がさらに高くならないか」、「スカイライナーと北総線の運賃が二重運賃にならないか」と問題視する声もある[1][2]

[編集] その他

[編集] 運賃問題

北総線は、東京通勤圏の一部を除く他の鉄道と比べて運賃が高いうえ、定期券の割引率が低いため沿線住民の負担になっている。そのため、沿線の白井市などは「北総線通学定期券助成」制度を設けている[3]。また、値下げを求める市民活動が起こっており[4][2]、千葉県と沿線6市2村も北総鉄道への財政支援を条件に運賃値下げを求める予定である。

詳細は「北総鉄道#運賃問題」を参照

[編集] 大規模開発と鉄道

千葉ニュータウン中央駅の駅前には、成田新幹線の駅建設用地だった広大な空き地が広がる。

北総線は、東京圏東部の大型ニュータウン・千葉ニュータウン事業の一環として建設された。2006年8月23日付けの朝日新聞夕刊1面によると、計画の盛り込まれた1960年代には計画人口34万人を見込んでいたが、1970年代のオイルショックや1990年代のバブル崩壊などで縮小を余儀なくされ、現在では8万人にとどまっている。それでもわずかながらも沿線開発が続けられ、北総線利用者数は増加傾向にある。

なお、千葉ニュータウン中央以東の区間で線路に沿って確保されている用地は、成田新幹線北千葉道路の建設用地である。

[編集] 参考文献

  • 佐藤信之「鉄道・軌道プロジェクトの事例研究31 住宅・都市整備公団線の経緯」 - 鉄道ジャーナル社『鉄道ジャーナル』2004年6月号 No.452 pp.140-143

[編集] 関連項目

[編集] 脚注

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[編集] 外部リンク


最終更新 2009年9月10日 (木) 16:49 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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