十二指腸潰瘍

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十二指腸潰瘍(じゅうにしちょうかいよう)は、消化性潰瘍のひとつで十二指腸の壁が胃酸で消化され、傷つくことによって起こる炎症。急性潰瘍と慢性潰瘍がある。

目次

[編集] 概要

元来、は食物を消化するために内部が強い酸性に保たれているが、この酸から胃自体を守るため、防御機構が備わっており通常では溶解することはない。この胃壁を溶かそうとする酸である攻撃因子と、胃壁を守る防御因子の平衡が崩れて潰瘍が起こると考えられているが、加えて最近では、ヘリコバクター・ピロリという細菌が大きく関係していることが判明してきた。上記の作用によって胃が潰瘍を生じた状態を胃潰瘍、さらに下方にある十二指腸が同様の炎症を起こした場合を十二指腸潰瘍と呼ぶ。

[編集] 症状

食後の心窩部痛、みぞおちの痛みが代表的。胃潰瘍では空腹時や夜間に多く起こり、食後はいったんおさまり再び起こることが多いが、十二指腸潰瘍では空腹時が多い。

その他、悪心嘔吐、食欲低下、背部痛、上腹部不快感、吐血下血など。

[編集] 原因

急性潰瘍は、ストレスや刺激性の食物、アルコール、薬剤が原因して起こりやすい。薬剤では「非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)」が代表的。さらにはステロイド抗生物質感冒薬などでも起こりうる。急性潰瘍は軽症である事が多いが、慢性潰瘍は症状は様々で再発が多い。

[編集] 治療

かつてはヒスタミンH2受容体拮抗薬(H2ブロッカー)が主役であったが、その後、プロトンポンプ阻害薬(PPI)という酸分泌抑制薬が開発され、主流となる。通常、治癒後、何ら治療をしない場合の1年以内の再発率は約70%あるため、潰瘍治癒後も、H2ブロッカー、防御因子増強薬などの投与による再発予防を目的とした維持療法が行われた。しかしその後、ピロリ菌の除菌療法により、維持療法を行わずとも1年後の胃潰瘍の再発率は10%、十二指腸潰瘍では5%まで低く抑えることが可能となった。予防は胃に負担をかけない食事をとることが基本である。

[編集] 関連項目

最終更新 2009年9月2日 (水) 05:53 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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