千歳線

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千歳線
北広島市野津幌川の鉄橋(2004年4月)
北広島市野津幌川の鉄橋(2004年4月)
千歳線の路線図
路線総延長 (本線)56.6 km
(支線)2.6 km
軌間 1067 mm
電圧 20000V (交流)
最高速度 130 km/h

千歳線(ちとせせん)は、北海道旅客鉄道(JR北海道)が運営する鉄道路線幹線)である。

北海道苫小牧市沼ノ端駅から札幌市白石区白石駅を結んで室蘭本線函館本線を短絡する本線と南千歳駅から分岐して新千歳空港駅に至る支線(空港線)からなる。施設の詳細は後述する。

目次

[編集] 路線データ

全区間、本社直轄となっている。

[編集] 廃止区間

  • 苗穂 - 東札幌 (3.1km) - 1973年9月10日廃止
  • 東札幌 - 月寒 (2.7km) - 1973年9月10函館本線(貨物線)に編入後、1976年10月1日廃止
  • 月寒 - 北広島 (16.1km) - 1973年9月10日廃止

[編集] 歴史

大正時代末期に北海道鉄道の「札幌線」として敷設された路線である。

国鉄室蘭本線は、石炭輸送を重視して建設された経緯により、太平洋岸から炭鉱地帯に近い岩見沢へと伸びていたため、苫小牧と札幌との間には短絡ルートが存在しなかった。北海道鉄道はこの区間を直結したもので、戦前から気動車によるフリークエントサービスが行われるなど都市間連絡路線として機能していた。太平洋戦争中の1943年、国により戦時買収されて千歳線となった。

戦前、札幌と函館方面を結ぶ路線としては、幹線である函館本線が、小樽、倶知安経由で幹線として機能していたが、急勾配を擁する函館本線の長万部 - 小樽間、いわゆる「山線」がネックとなっており、これに比べ平坦な室蘭本線長万部 - 沼ノ端間とこれに接続する千歳線区間、いわゆる「海線」は、戦中・戦後を通じ輸送力増強の見地から改良を加えられてきた。

1950年代から優等列車の設定も行われ、1960年代以降は若干遠回りではあるが函館山線よりも高速運転に適する条件から、函館 - 札幌間のメインルートの地位を確立する。1961年にはサンロクトオダイヤ改正で特急列車「おおぞら」の運行も開始されるなど、輸送力増強が図られ続けた。なお、当初「おおぞら」は千歳線内は全駅通過、苫小牧と札幌に停車していた。

1973年には新札幌副都心開発計画に合わせて、線形が悪く輸送上のネックであった北広島 - 苗穂間の線路付け替えが行われ全線複線化、1980年には全線電化と千歳空港駅(現南千歳駅)の開設が行われ、札幌都市圏の重要な通勤路線や札幌市内から千歳飛行場(旧千歳空港)へのアクセスルートとして、列車の増発や所要時間短縮などの輸送力増強が進められた。

1981年石勝線が開業。千歳空港駅で千歳線と接続し、札幌方面と新得・帯広・釧路方面を短絡するルートとなった。従来の根室本線優等列車の多くは札幌から函館本線を北上し、滝川から根室本線を南下して新得に至っていたが、それらほとんどが千歳線経由で石勝線に入って新得に向かうようになり、道東方面への幹線としての性格も併せ持つようになった。

1986年、函館本線長万部・小樽間の山線から定期の優等列車(特急・急行)が全廃されて以降は、札幌方面と函館方面を結ぶ唯一の幹線ルートとして、特急「北斗」や寝台特急・夜行急行・高速貨物列車などが頻繁に運行され、線路の強化や高速化などが実施されている。

1992年には新千歳空港開港に伴い、ターミナルビル地下へ乗り入れる単線の支線(空港線)が建設された。この区間は加算運賃区間となっており、キロ数で計算した運賃に140円が加算される。

現在では札幌から本州・道南・道東へと至る主要幹線であると同時に、千歳空港へのアクセス路線、札幌近郊の通勤輸送路線としての多彩な性格を併せ持つに至っており、特に南千歳以北の区間は、北海道内でも有数の過密ダイヤ路線となっている。

[編集] 年表

千歳線旧線跡(道道札幌恵庭自転車道線)から新線を見る(2007年6月)
  • 1926年(大正15年)8月21日 北海道鉄道の札幌線(さっぽろせん)として沼ノ端 - 苗穂間 (62.6km) 開業、同区間に植苗・美々・千歳・恵庭・島松・北広島・上野幌(初代)・大谷地・月寒(つきさっぷ)・東札幌駅を新設
  • 1931年(昭和6年)7月25日 苗穂 - 東札幌間を電化(定山渓鉄道の片乗り入れ用で直流1500V、同鉄道の札幌駅乗り入れ直前に撤去される)
  • 1934年(昭和9年)10月1日 室蘭本線・沼ノ端 - 苫小牧間に旅客列車乗り入れ開始
  • 1940年(昭和15年)10月26日 函館本線・苗穂 - 札幌間に旅客列車乗り入れ開始
  • 1943年(昭和18年)8月1日 北海道鉄道を買収し沼ノ端 - 苗穂間を千歳線とする
  • 1961年(昭和36年)1月14日 西の里信号場(初代)を新設
  • 1965年(昭和40年)9月22日 千歳 - 恵庭間を複線化
  • 1966年(昭和41年)9月7日 恵庭 - 北広島間を複線化
  • 1968年(昭和43年)8月23日 植苗 - 美々間を複線化
  • 1968年(昭和43年)10月1日 (貨)新札幌駅(初代)を新設
  • 1968年(昭和43年)11月25日 美々 - 千歳間を複線化
  • 1969年(昭和44年)9月25日 沼ノ端 - 植苗間を複線化
  • 1973年(昭和48年)7月16日 新札幌(初代)を札幌貨物ターミナルに改称
  • 1973年(昭和48年)9月9日 北広島 - 白石 - 苗穂間(19.6km・複線)を新設し、同区間に上野幌駅を移転、新札幌(2代)駅新設。沼ノ端 - 植苗間を改キロ (-0.1km)
    • 白石 - 苗穂間 (3.6km) は函館本線との二重戸籍区間となる
  • 1973年(昭和48年)9月10日 北広島 - 月寒間 (16.1km) および東札幌 - 苗穂間 (3.1km) を廃止し、同区間の西の里信号場(初代)・大谷地駅を廃止
    • 月寒 - 東札幌間 (2.7km) は函館本線(貨物線)に編入
  • 1980年(昭和55年)10月1日 沼ノ端 - 苗穂間を電化、千歳空港駅を新設
  • 1982年(昭和57年)3月1日 恵み野駅を新設
  • 1986年(昭和61年)11月1日 平和臨時乗降場を新設
  • 1987年(昭和62年)4月1日 国鉄民営化により北海道旅客鉄道に承継。経路の表示を白石 - 沼ノ端間 (56.6km) に変更、平和臨時乗降場を駅に変更
  • 1990年(平成2年)7月1日 サッポロビール庭園駅を新設
  • 1992年(平成4年)7月1日 千歳空港を南千歳に改称、南千歳 - 新千歳空港間 (2.6km) を開業し同区間に新千歳空港駅を新設、西の里信号場(2代)を新設
  • 2007年(平成19年)10月1日 全区間で駅ナンバリングを実施
  • 2008年(平成20年)10月25日 全区間でIC乗車券Kitacaを導入

[編集] 運転

[編集] 広域輸送

函館 - 札幌間を結ぶ幹線の一部で、特急「スーパー北斗」、「北斗」が終日ほぼ1 - 2時間間隔で運転されるほか、これらを補完する形で札幌 - 室蘭間のエル特急すずらん」が運行される。夜行列車としては、首都圏や関西圏と北海道を結ぶ寝台特急「北斗星」、「カシオペア」、「トワイライトエクスプレス」、札幌 - 青森間の急行「はまなす」が運転されている。JR貨物の運行する貨物列車も多数運転されている。

また、札幌 - 南千歳間は石勝線を経由して帯広釧路方面を結ぶルートの一部で、特急「スーパーおおぞら」「スーパーとかち」が運転される。

函館・釧路方面の列車と新千歳空港方面の列車を乗り継ぐ場合、一部を除き南千歳駅では同一ホームでの乗換となっている。

使用されている車両は以下の通り(※:臨時列車)。

[編集] 地域輸送

空港連絡輸送として、新千歳空港駅から札幌小樽旭川方面への快速「エアポート」が15分間隔で運転されている。旭川方面への列車は、札幌 - 旭川間でエル特急スーパーカムイ」となる。

普通列車は札幌駅方面から千歳駅苫小牧駅までの運行が基本である。手稲駅小樽駅方面へ運転される列車も多い。日中は1時間に3 - 4本(時間帯によっては2本)運転されている。うち、1時間に1本程度が札幌方面 - 苫小牧間、残りは札幌方面 - 千歳間の運転である。なお終端駅の沼ノ端駅白石駅を発着とする系統はなく、それぞれ苫小牧駅・札幌駅まで直通する。

大半の普通列車は北広島駅で快速との待ち合わせを行う。一部列車は、北広島駅で快速に加えて特急の待避を行う(一度に2本の列車を待避する)。

朝・夜の時間帯に限り、新千歳空港発着の普通列車も設定される。普通列車として新千歳空港まで向かい普通列車として折り返す列車のほか、朝には札幌→新千歳空港を「エアポート」、折り返しの新千歳空港→札幌を普通列車として運行する列車が多数設定されている。逆に夜間は札幌→新千歳空港を普通列車、折り返しの新千歳空港→札幌を「エアポート」として運行する列車が多数設定されている。

また、千歳駅 - 南千歳駅間には石勝線の普通列車が直通している。これらの列車はワンマン運転を実施している。

使用される車両は以下の通り。

[編集] 寝台特急以外の臨時列車

千歳線には臨時列車も数本運転されている。過去に運転された列車は以下の通り

[編集] 駅一覧

  • 便宜上、末端部で全列車が乗り入れる室蘭本線苫小牧駅 - 沼ノ端駅間、函館本線白石駅 - 札幌駅間も合わせて掲載する。
  • 全駅北海道に所在。
  • 優等列車の停車駅は北斗 (列車)すずらん (列車)ほか各列車記事を参照。
凡例
(貨):貨物専用駅、◇:貨物取扱駅(定期貨物列車の発着なし)
特定都区市内「札幌市内」の駅
停車駅 … ●:全列車停車、|:全列車通過、▲:快速エアポートの白石駅は早朝・夜間の快速列車が停車。普通列車のサッポロビール庭園駅・美々駅・植苗駅は一部の列車が通過、○:新千歳空港駅は早朝・深夜のみ普通列車が発着
路線名
番号
駅名 駅間営業キロ 沼ノ端からの
営業キロ
普通 快速エアポ丨ト 接続路線・備考 所在地

1
H18 苫小牧駅 - 8.8   北海道旅客鉄道室蘭本線東室蘭方面)・日高本線 苫小牧市
  (貨)苫小牧駅 3.4 5.4    
H17 沼ノ端駅 8.8 0.0   北海道旅客鉄道:室蘭本線(岩見沢方面)
千歳線
H16 植苗駅 6.4 6.4    
H15 美々駅 7.5 13.9     千歳市
AP15 新千歳空港駅 ※2  
H14 南千歳駅 [* 1]
4.5
18.4 北海道旅客鉄道:石勝線
H13 千歳駅 3.0 21.4  
H12 長都駅 3.5 24.9  
H11 サッポロビール庭園駅 2.2 27.1   恵庭市
H10 恵庭駅 2.3 29.4  
H09 恵み野駅 2.5 31.9  
H08 島松駅 2.2 34.1  
H07 北広島駅 6.5 40.6   北広島市
  西の里信号場 - (42.1)  
H06 [札] 上野幌駅 8.0 48.6   札幌市 厚別区
H05 [札] 新札幌駅 2.9 51.5 札幌市営地下鉄東西線新さっぽろ駅:T19)
  (貨)札幌貨物ターミナル駅 2.1 53.6   白石区
H04 [札] 平和駅 0.8 54.4  
H03 [札] 白石駅 2.2 56.6 北海道旅客鉄道:函館本線(岩見沢方面)
函館本線
H02 [札] 苗穂駅 3.6 60.2   中央区
01 [札] 札幌駅 2.2 62.4 北海道旅客鉄道:函館本線(小樽方面 一部直通運転)・札沼線(学園都市線)[* 2]
札幌市営地下鉄:南北線さっぽろ駅:N06)・東豊線(さっぽろ駅:H07)
北区
  1. ^ 南千歳駅の駅間営業キロは美々駅とのもの
  2. ^ 札沼線の正式な起点は函館本線桑園駅だが、運転系統上は全列車が札幌駅発着
  • ※1:苫小牧 - 沼ノ端間は室蘭本線
  • ※2:南千歳 - 新千歳空港間の営業キロは2.6km

[編集] 廃止区間

駅名 営業キロ 所在地
苗穂駅 0.0 札幌市東区
東札幌駅 3.1 札幌市白石区
月寒駅 5.8
大谷地駅 8.9
上野幌駅(初代) 12.4 札幌市厚別区
西の里信号場(初代) 17.6 北広島市
北広島駅 21.9

[編集] 過去の接続路線

  • 沼ノ端駅:富内線(旧線) - 1943年11月1日休止(実質廃止)
  • (旧)東札幌駅:定山渓鉄道 - 1969年11月1日廃止

[編集] 関連項目

ウィキメディア・コモンズ

最終更新 2009年11月18日 (水) 15:49 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【千歳線】変更履歴

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