南岸低気圧
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南岸低気圧(なんがんていきあつ)とは、日本列島南岸を発達しながら東に進んでいく低気圧のこと。冬から春にかけてよく発生し、荒れた天気をもたらす。日本海低気圧とは対照的に、日本に冷たい空気を運んでいることが多い。
東シナ海や四国沖、東海沖などで発生して発達し、気圧が下がってくる。進行方向に当たる東側に温暖前線、西~南側に寒冷前線が形成され、それぞれ低気圧の周りを反時計回りに回転してくる。前述の地域で発生した低気圧は、ちょうど日本列島南岸に差し掛かった頃に最盛期を迎える。温暖前線付近では強い南風に伴う高温と雨、低気圧の周囲では強風、寒冷前線付近では強い北風・東風とまとまった雨に見舞われることが多い。
暖気側では季節外れの大雨や高温、乾季側(特に低気圧西側)では低温をもたらすという特徴がある。冬に太平洋側に雪を降らせる典型的な低気圧であり、春には関東地方を中心に3月後半から4月にも季節外れの雪をもたらすこともある。
単純に東進するだけではなく、北上、停滞したり、急発進、急発達などにより、予報が外れるケースも多く、大きな災害となったケースがいくつもある。これはブロッキングも関係している。
台湾沖で発生して日本に襲来し被害をもたらすものがあり、天気図では低気圧の周囲の等圧線の形が坊主の頭に似ていることなどから、古くは「台湾坊主」と呼ばれていた。この低気圧は時に台風並みに猛発達して、波浪や暴風、集中豪雨といった災害をもたらすことがあった。その後、気象庁が用いる予報用語としては「台湾低気圧」と言い換えることとされ、、さらに「東シナ海低気圧」と変更されて現在に至る。「東シナ海低気圧」は、「南岸低気圧」のうち東シナ海で発生するものを指す名称である。
1970年1月30日~2月2日の昭和45年1月低気圧は大災害をもたらした低気圧で、中部地方から北海道にかけて暴風・大雨・波浪の被害が発生し、死者・不明者25人、住宅被害5,000棟以上、船舶被害293隻の被害を出した。29日午後に1010mb(=hPa)、30日15時に996mbだった中心気圧は、31日3時に976mbと猛発達、同日八戸では962.1mbを観測するなど、気圧が急低下して「爆弾低気圧」となった。
[編集] 出典
- データベース:気象災害 気象人
[編集] 関連項目
- 日本海低気圧
- 西高東低
- 二つ玉低気圧
最終更新 2009年9月11日 (金) 01:31 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【南岸低気圧】変更履歴

