反跳爆撃

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反跳爆撃(はんちょうばくげき)は、主に艦船を攻撃目標とした爆撃方法の一つ。低空飛行中の航空機から目標手前の水面に爆弾を投下し、爆弾を海面に反発させて攻撃目標に到達命中させる。第二次世界大戦中にアメリカ陸軍航空軍及びイギリス空軍がほぼ同時期に別々の発案で実用化した。反跳爆撃の用語は日本海軍のもので、日本陸軍では跳飛爆撃と呼んだ。

目次

[編集] 概要

ウィリアム・ベン少佐率いる南西太平洋区(enアメリカ陸軍航空軍第5空軍第43爆撃隊63戦隊が第二次世界大戦中に開発した[1]

反跳爆撃はニューブリテン島ラバウル基地周辺で最初に実施された。第5空軍は日本の船舶に対しB-25を使用して反跳爆撃を実施した。攻撃成果は非常に効果的であると判明した。

反跳爆撃は、急降下爆撃機魚雷を積んだ雷撃機のような特別の機材を用いないでも、艦船に対して効果的な打撃を与えることができた。しかし、時折海面での反跳時に爆弾が起爆してしまう、あるいは反跳せずに沈んでしまうなどの欠点はあった。また、目標に向かって直線的に接近し、そのまま低空で飛び越えるという攻撃方法のため、対空砲による反撃を受ける危険性も高かった。

ほぼ同時期(1942年4月にバーンズ・ウォリス博士が考案、1943年5月のチャスタイズ作戦で実施)にイギリス空軍でも反跳爆撃が実施された。イギリスでは専用の反跳爆弾を開発し、ナチス・ドイツ水力発電用大型ダムに対して使用された(チャスタイズ作戦)。

[編集] 実行方法

反跳爆弾による爆撃

アメリカ陸軍航空軍の開発した方式では、爆撃機海面高度約60 - 75 mを約370 - 460 km/hで水平飛行して目標艦船の側方から接近し、約180 - 90 mの距離で、5秒の遅延信管を取り付けた2 - 4発の225 kg通常爆弾または450 kg通常爆弾を投下する。投下された爆弾は水面上を水切り石と同じ要領で反跳し、目標船舶の吃水線下または船体上部に命中し起爆する。どちらの場合でも目標に有効に損害を与えることができる。特に水中での爆発は、艦船に対して大きなダメージを与えることができた。

イギリス空軍の反跳爆弾と異なり、この攻撃方法には通常の爆弾が用いられた。

アメリカ陸軍航空軍の場合、B-17、B-25、A-20など様々な種類の爆撃機が反跳爆撃に使用された。爆撃時には攻撃目標に極めて接近しなければならず激しい対空砲火を受けるので、対空火器を制圧するために機首に機銃を集中装備させたり、ブリストル ボーファイターのような重戦闘機による事前制圧を行ったりした。

[編集] 戦果

この爆撃方法の最大の戦果は1943年の3月2 - 3日に発生したニューギニア方面でのビスマルク海海戦で、日本軍の輸送船団はこの戦いで壊滅した。この際には重武装のオーストラリア空軍のボーファイターが護衛に付き、日本軍の対空砲火に対抗していた。

日本陸軍でも跳飛爆撃の名で導入をしたが、大きな戦果を挙げることはできなかった。例えばレイテ沖海戦中の1944年10月24日、飛行第3戦隊所属の九九式双発軽爆撃機22機が跳飛爆撃を行うために出撃したが、迎撃戦闘機により目標到達前に全機撃墜された。日本海軍でも同じく導入が図られたが、明確な戦果はほとんど記録に残っていない[2]

[編集] 脚注

  1. ^ 1942年にフロリダの射撃実験場でサージェント・ハフ大佐による研究が行われ、これを実戦に移したのがベン少佐であるとも言われる。秦郁彦『第二次大戦航空史話(中)』中公文庫、1996年、123頁以下。
  2. ^ 前掲秦、138頁以下。

[編集] 関連項目

最終更新 2009年11月3日 (火) 08:47 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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