古典派経済学

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古典派経済学こてんはけいざいがく classical economics)とは、18世紀後半から19世紀前半におけるアダム・スミスデヴィッド・リカードマルサスミルなどのイギリス経済学者に代表される労働価値説を基礎とした経済学のこと。それ以前には(金銀の)国際収支論を展開したジェラルド・ド・マリネス、ミセルデン、マンなどに代表される重商主義の経済学が存在し、これ以後にはジェボンやアルフレッド・マーシャルワルラスなどの限界効用論を基礎とした新古典派経済学が経済学の主流となる。また、労働価値説マルクス経済学に受け継がれてゆく。

目次

[編集] 名称

イギリス古典学派と呼ばれることもある。ケインズによれば古典派の用語を始めて用いたのはマルクスであるという。マルクスにとっての古典派はリカードをその典型としブルジョア的視野に留まるものを指すとする。ケインズはマルクスと同様にリカードを基準としながら、その追従者をも「古典派」に含める。そしてリカード経済学を受容したものとしてJ.S.ミル、マーシャル、エッジワース、ピグーの名を挙げる。また古典派の本質はセイ法則を前提とするところに本質があり、「一般理論は」それをくつがえすものであるとした[1]

スミスを祖とし、リカードにおいて完成した経済学(投下労働価値説)を「古典経済学」とし、それにマルサス[要出典](支配労働価値説)、ミル(生産費説)を含めて「古典派経済学」と総称するのが通例である。マルクスは古典派経済学をブルジョア経済学であるとし自らの資本論は古典派に属さないとしたが、マルクス以降の経済学では効用論を主体とする新古典派が主流となったため、現在では以前の労働価値説を主流とする経済学をマルサスやマルクスを含めて古典派と呼ぶことがある。

[編集] 概要

古典派経済学者は経済成長と経済発展を説明しようとした。資本主義が封建社会から産声を上げ、産業革命が社会に広範な影響を与えはじめた時代に、彼らは「壮大なダイナミクス」を生み出している。 このような時代の変化は、各個人が自己の(金銭的)利得を求める社会がどのようなものになっていくのかという疑問も呈することになった。なぜこのような社会が混乱とともに崩壊しないのだろうかと。

古典派経済学者は、経済学を支配者の個人的な関心事から階級に基づいた関心事へと転化させた。 重農主義学者・ケネーやアダム・スミスは、国家の富とは国王の財宝ではなく、年々の労働の生産物であると位置付けた。スミスはこの富は農地や資本設備に投下された労働によって生み出されると考えた。そして、国富は労働者、地主、資本家の間で、賃金、地代、利潤という形でそれぞれに分配される(マルクス)。

古典派経済学は貿易や交換の利得を強調し、商品の自然価格(natural price)をめぐる分析、構成価値論(the cost-of-production theory of value)あるいは投下労働価値論(the labor theory of value)についても議論が行われた。

古典派の考え方の多くは、(オーストリア学派のような)限界効用学派によって置き換わることになった。この学派は、価値とは商品を作るときの投入要素費用ではなく商品から消費者が受け取る限界価値から導かれると見た。

[編集] 古典派の主張

[編集] 見えざる手の働き


[編集] 古典派経済学の限界

古典派経済学は、イギリスの産業革命の勃興期を前提として成立したが、その後問題となった10年周期の恐慌やフランスの大規模な失業労働者に対する有効な処方箋を作成することができなかった。

[編集] 主要な理論家

先駆者たち
古典派経済学者

[編集] 脚注

  1. ^ 『マクロ経済学I 「古典派経済学」の意味』神谷 傳造(平成11年4月15日) [1]

[編集] 関連項目

最終更新 2009年7月19日 (日) 17:10 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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