吉田秀和

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吉田 秀和よしだ ひでかず1913年9月23日 - )は、日本を代表する音楽評論家随筆家クラシック音楽の豊富な体験・知識をもとに、音楽の持つ魅力や深い洞察をすぐれた感覚的な言葉で表現、日本の音楽評論において先導的役割を果たす。音楽のみならず文学美術など幅広い分野にわたる評論活動を続け、日本の音楽評論家としては初の個人全集が刊行されて、第2回大佛次郎賞を受けた。大の相撲好きとしても知られる。

朝日新聞』夕刊に『音楽展望』を寄稿したり(毎月の寄稿は一時期、中断していたが、2006年11月に復帰、以後、年4回のペースで掲載予定。中断は2003年11月の妻の死去による精神的衝撃が大きいためという)、NHK-FM放送1971年から35年以上にわたって続けられている『名曲のたのしみ』の番組構成、司会を継続して行なうなど、96歳を超える高齢となった現在も健在である。

目次

[編集] 略歴

[編集] 著書

[編集] 全集、選集

  • 『吉田秀和全集(全24巻)』(白水社/1975-2004) 1975年に全10巻として出版。その後1979年に11~13巻、1986年に14~16巻、2001~04年に17~24巻が刊行された。
  • 『吉田秀和作曲家論集(全6巻)』(音楽之友社/2001-02) 第1巻「ブルックナー、マーラー」、第2巻「シューベルト」、第3巻「ショパン」、第4巻「シューマン」、第5巻「ブラームス」、第6巻「J.S.バッハ、ハイドン」。

[編集] 単著

  • 『主題と変奏』(創元社/1953 → 中公文庫/1977)
  • 『音楽家の世界』(創元社/1953)
  • 『二十世紀の音楽』(岩波新書/1957)
  • 『音楽紀行』(新潮社/1957 → 中公文庫/1993)
  • 『わたしの音楽室』(新潮社/1961)
  • 『LP300選』(新潮社/1961)のち文庫
  • 『批評草紙――日本を見る眼』(音楽之友社/1965)
  • 『批評草紙 続』(音楽之友社/1965)
  • 『わたしの音楽室――LP300選 1966年版』(新潮社/1966)
  • 『現代の演奏』(新潮社/1967)
  • 『モーツァルト』(講談社/1970 → 講談社学術文庫/1990)
  • 『今日の演奏と演奏家』(音楽之友社/1970)
  • 『ソロモンの歌』(河出書房新社/1970 → 朝日文庫/1986 →『ソロモンの歌 一本の木』として講談社文芸文庫/2006)
  • 『一枚のレコード』(中央公論社/1972 → 中公文庫/1978)
  • 『ヨーロッパの響、ヨーロッパの姿』(新潮社/1972 → 中公文庫/1988)
  • 『音楽を語る――対話による音楽入門(上下)』(芸術現代社/1974-75)
  • 『一本の木』(大西書店/1975 → 『ソロモンの歌 一本の木』として講談社文芸文庫/2006)
  • 『レコードのモーツァルト』(中央公論社/1975 → 中公文庫/1980)
  • 『現代音楽を考える』(新潮社/1975)
  • 『世界のピアニスト』(ラジオ技術社/1976 → 新潮文庫/1983)
  • 『レコードと演奏』(音楽之友社/1976)
  • 『私の好きな曲』(新潮社/1977 → 新潮文庫/1985 → ちくま文庫/2007)
  • 『私のなかの音楽・音楽のなかの私』(音楽之友社/1977)
  • 『音楽展望(全3巻)』(講談社/1978-85)
  • 『批評の小径――現代の随想』(日本書籍/1979)
  • 『音楽の旅・絵の旅』(中央公論社/1979 → 中公文庫/1982)
  • 『音楽の光と翳』(鎌倉書房/1980 → 中公文庫/1989)
  • 『世界の指揮者』(ラジオ技術社/1980 → 新潮文庫/1982)ちくま文庫
  • 『響きと鏡』(文芸春秋/1980 → 中公文庫/1990)
  • 『調和の幻想』(中央公論社/1981)
  • 『モーツァルトを求めて』(白水社/1982 → 白水Uブックス/2005)
  • 『レコード音楽のたのしみ』(音楽之友社/1982)
  • 『私の時間』(海竜社/1982 → 中公文庫/1985)
  • 『トゥールーズ=ロートレック』(中央公論社/1983)
  • 『レコードの四季』(音楽之友社/1983)
  • 『音楽からきこえてくるもの』(音楽之友社/1984)
  • 『ベートーヴェンを求めて』(白水社/1984)
  • 『このレコードがいい・25選』(新潮社/1985)
  • 『もう一つの時間』(海竜社/1985)
  • 『セザンヌ物語』(中央公論社/1986)
  • 『音楽――批評と展望(全3巻)』(朝日文庫/1986)
  • 『このディスクがいい・25選』(新潮社/1987)
  • 『セザンヌは何を描いたか』(白水社/1988)
  • 『音楽の時間――CD25選』(新潮社/1989)
  • 『二度目のニューヨーク』(読売新聞社/1989)
  • 『オペラ・ノート』(白水社/1991)
  • 『新・音楽展望 1984-1990』(朝日新聞社/1991)
  • 『この一枚』(新潮文庫/1992) 『このレコードがいい・25選』と『このディスクがいい・25選』をカップリングしたもの。
  • 『このCD、このLD・25選』(新潮社/1992)
  • 『人生を深く愉しむために――自然と芸術と人生と』(海竜社/1992)
  • 『マネの肖像』(白水社/1993)
  • 『新・音楽展望 1991-1993』(朝日新聞社/1994)
  • 『時の流れのなかで』(読売新聞社/1994 → 中公文庫/2000)
  • 『文学のとき』(白水社/1994)
  • 『音楽のある場所――CD・LD30選』(新潮社/1995)
  • 『この一枚 part2』(新潮文庫/1995) 『音楽の時間』と『このCD、このLD・25選』をカップリングしたもの。
  • 『改めて、また満たされる喜び――新・音楽展望 1994-1996』(朝日新聞社/1998)
  • 『音楽の二十世紀――CD・LD30選』(新潮社/1998)
  • 『物には決ったよさはなく…』(読売新聞社/1999)
  • 『くりかえし聴く、くりかえし読む――新・音楽展望 1997-1999』(朝日新聞社/2000)
  • 歌崎和彦編、吉田秀和著『ブラームスの音楽と生涯』(音楽之友社/2000)
  • 『今月の一枚――CD・LD36選』(新潮社/2001)
  • 『千年の文化百年の文明』(海竜社/2004)
  • 『たとえ世界が不条理だったとしても――新・音楽展望 2000-2004』(朝日新聞社/2005)
  • 永遠の故郷-夜 集英社 2008

[編集] 共著

  • 『私たちの歌曲集』(筑摩書房/1951)
  • 福田恒存編『芸術の教養』(河出書房/1953) 吉田は「音楽」の項目を担当。
  • 芥川也寸志等『現代人のための音楽』(新潮社/1953) 「ベーラ・バルトーク」の項目を担当。
  • 佐々木英也、高階秀爾共著『世界の名画5 マネとドガ』(中央公論社/1972)
  • 井上靖高階秀爾編・吉田秀和、大高保二郎執筆『カンヴァス世界の大画家15 ベラスケス』(中央公論社/1983)
  • 渡辺護共著・S.Lauterwasser写真『バイロイト音楽祭――ニーベルングの指環』(音楽之友社/1984)
  • Buhs Remmlerほか写真『ベルリン・ドイツ・オペラ』(音楽之友社/1987)
  • 佐々木喜久共著・大窪道治写真『小澤征爾=水戸室内管弦楽団――奇跡のオーケストラヨーロッパを行く』(音楽之友社/1998)
  • 小澤征爾共[述]・諸石幸生、音楽之友社構成・編『理想の室内オーケストラとは!――水戸室内管弦楽団での実験と成就』(音楽之友社/2002)

[編集] 編著

  • 諸井三郎、野村良雄共編『音楽辞典』(河出書房/1953)
  • 入野義朗共編『青春の歌曲集』(河出書房/1954)
  • 入野義朗共編『世界民謡曲集』(修道社/1955)
  • 『若き日の音楽』(河出書房/1956)
  • 『音楽留学生』(音楽之友社/1957)
  • 高橋英郎共編『モーツァルト頌』(白水社/1966;1995新装)

[編集] 訳書

  • リヒァルト・ベンツ『永遠の音楽家』(創元社/1943)
  • シューマン『音楽と音楽家』(創元社/1948 → 岩波文庫/1958)
  • アラン『哲学入門 思想(上下巻)』(アルス/1949-51)
  • ハーリッヒ・シュナイダー『現代音楽と日本の作曲家』(創元社/1950)
  • モオツァルト『モオツァルトの手紙』(ダヴィッド社/1951) → 「吉田秀和編訳」として改訂増補版『モーツァルトの手紙』(講談社/1974) → 『モーツァルトの手紙』(講談社学術文庫/1991)
  • アンドレ・オデール『音楽の形式』(白水社/1952;1973改訂新版)
  • クロード・ロスタン『現代フランス音楽』(白水社/1953)
  • アルテュール・オネゲル『わたしは作曲家である』(創元社/1953 → 音楽之友社/1970)
  • ベルナール・シャンピニュル『音楽の歴史』(白水社/1953;1969改訳)
  • ロラン・マニュエル『音楽のたのしみ(全4巻)』(白水社/1953-55) 各巻のタイトルは第1巻「音楽の要素」、第2巻「音楽のあゆみ第1(ベートーヴェンまで)」、第3巻「音楽のあゆみ ベートーヴェンから今日まで」、第4巻「オペラ」。のちは白水Uブックス
  • アンドレ・オデール『現代音楽――フランスを除く』(白水社/1956)
  • シュトゥッケンシュミット『現代音楽の創造者たち』(新潮社/1959)
  • シュトウッケンシュミット『シェーンベルク』(音楽之友社/1959)
  • ロバート・クラフト、I.ストラヴィンスキー『118の質問に答える』(音楽之友社/1960)
  • レナード・バーンスタイン『音楽のよろこび』(音楽之友社/1966)
  • クロード・ロスタン『ドイツ音楽』(白水社/1966)
  • ロマン・ロラン『ベートーヴェン――偉大な創造の時期』(みすず書房/1970) 吉田秀和等訳。
  • H.シュトゥッケンシュミット『20世紀音楽』(平凡社/1971)
  • アルバート・E.カーン編、パブロ・カザルス『パブロ・カザルス喜びと悲しみ』(新潮社/1973 → 朝日新聞社/1991) 郷司敬吾との共訳。
  • クルト・パーレン編著『モーツァルト』(朝日出版社/1975)荒井秀直、鈴木威共訳。
  • 日本文学の光と影 荷風・花袋・谷崎・川端 バルバラ・吉田=クラフト 濱川祥枝共訳 藤原書店 2006

[編集] 訳詞

  • シューベルト作曲『冬の旅』(東京音楽書院)
  • シューベルト作曲『美しい水車屋の乙女』(東京音楽書院)
  • シューマン作曲『さすらいの民』(東京音楽書院)
  • ゼーデルマン作曲『婚礼の祝い』(東京音楽書院)
  • メンデルスゾーン作曲『三つの民謡』(カワイ楽譜)

他多数。

[編集] 吉田秀和論

  • 丘山万里子『吉田秀和私論――なお語りたき音』(楽/1992) → 加筆版『吉田秀和――音追いびと』(アルヒーフ/2001)

最終更新 2009年11月3日 (火) 05:17 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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