名古屋市営地下鉄

名古屋市営地下鉄の最新ニュースをまとめて検索!

名古屋市営地下鉄
シンボルマーク
シンボルマーク
路線総延長 89.1 km
軌間 1435 mm
1067 mm
電圧 600 V (直流)
1500 V (直流)
最高速度 65 km/h
75 km/h

名古屋市営地下鉄(なごやしえいちかてつ)は、名古屋市交通局が運営する地下鉄である。現在は6路線で営業を行っている。営業キロ数は89.1km、駅数は83駅、車両数は762両を数える(2008年4月現在)。名古屋市の例規上の正式名は、名古屋市高速度鉄道である。

目次

[編集] 路線

[編集] 営業路線

名古屋市営地下鉄等路線図

名古屋市営地下鉄の駅や車内に掲示されている路線図には、名古屋市営地下鉄の路線以外にも、相互直通運転を行っている名鉄線に加えゆとりーとラインあおなみ線リニモも掲載されている。

記号 路線番号[1] 路線名 区間 路線距離 駅数 色名
  H 1号線 東山線 高畑駅 - 藤が丘駅 20.6km 22駅 (菜種色)
  M 2号線・4号線 名城線 金山駅 - 栄駅 - 大曽根駅 - 八事駅 - 金山駅 26.4km 28駅 (藤色)
  E 2号線 名港線 金山駅 - 名古屋港駅 6.0km 7駅 紫(藤色)+
  T 3号線 鶴舞線 上小田井駅 - 赤池駅 20.4km 20駅 (水色)
  S 6号線 桜通線 中村区役所駅 - 野並駅 14.9km 17駅
  K - 上飯田線 上飯田駅 - 平安通駅 0.8km 2駅 桃色

[編集] 建設中の路線

[編集] 計画上の路線

1992年(平成4年)運輸政策審議会答申第12号「名古屋圏における高速鉄道を中心とする交通網の整備に関する基本計画について」における計画路線中、名古屋市が事業主体として想定されているものは、以下のとおりである。駅名はすべて仮称。ただし、すべての路線について、現在事業化の動きは全くない。詳細は、上記記事参照。

  • 桜通線(延伸)
    • 七宝駅 - 稲葉地駅 - 中村区役所駅
    • 徳重駅 - 豊明北駅( - 豊田市南部方面)
  • 上飯田線(延伸)
  • 東部線(新設)
    • 笹島駅 - 丸田町駅 - 吹上駅 - 星ヶ丘駅 - 高針橋駅( - 岩崎駅)
  • 金山線(新設)

[編集] 歴史

[編集] 建設の経緯

名古屋市による市営地下鉄の建設計画は、人口が100万人を突破した1936年(昭和11年)に発表されたものが最初である。この計画によれば、以下の7路線約52kmを2期に渡って建設する予定であった。この計画は、地下線での計画を基本にしながら、田端 - 市役所や桜山 - 柴田などでは高架線での建設も予定されていた。

一期
  • 中村 - 覚王山
    • 現在の中村公園駅付近 - 覚王山駅付近
  • 田端 - 市役所 - 内田橋
    • 現在の黒川駅付近 - 伝馬町駅付近
二期
  • 桜山 - 篠原町 - 押切
    • 現在の桜山駅付近 - あおなみ線 荒子駅東部? - 浅間町駅付近
  • 覚王山 - 新池
    • 現在の覚王山駅付近 - 東山公園駅付近
  • 本山橋 - 八事
    • 現在の本山駅付近 - 八事駅付近
  • 押切 - 田端 - 大幸町
    • 現在の浅間町駅付近 - 黒川駅付近 - 砂田橋駅付近
  • 桜山 - 笠寺 - 鳴尾 - 柴田
    • 現在の桜山駅付近 - 名鉄 本笠寺駅付近 - 名鉄 本星崎駅南部 - 名鉄 柴田駅付近

その後、1937年(昭和12年)に名古屋駅が笹島から現在の位置に移転すると、1938年(昭和13年)6月、その跡地に関西急行電鉄の名古屋乗り入れにあたって地下に関急名古屋駅(現・近鉄名古屋駅)が建設され、名古屋で初の地下線による鉄道が開業した。

日中戦争の長期化により、名古屋市の財政が悪化する一方で、軍需産業都市としての発展もあり、1939年(昭和14年)、臨時名古屋市並近郊交通調査会が発足し、地下鉄計画を再検討した結果、以下の基本4路線約29kmが発表された。この基本計画のほかに、将来計画として大規模な地下鉄整備計画も発表されており、実際にボーリング調査の準備まで行われたものの、第二次世界大戦開戦の影響により、具体的な着工までは至らなかった。

  • 名古屋駅 - 覚王山
    • 現在の東山線の中央部に相当。
  • 市役所 - 熱田
    • 現在の名城線の西部に相当。
  • 名古屋駅 - 高辻
    • 大部分が現在の鶴舞線の一部に相当。
  • 大曽根駅 - 熱田
    • 現在の名城線(4号線)とは全く別の路線。

戦後になるとまず、1946年(昭和21年)1月、高速鉄道網検討用基礎案として、以下の4路線約43Kmが立案された。これは戦災復興のため、将来人口を200万人と想定した都市計画として立案されたため、鉄道着工よりも鉄道用地を先行確保するのが主目的の計画であった。この計画では、平田橋、上飯田、守山、八事などで既存の鉄道との相互乗り入れが重視されていたため、現在の地下鉄路線とはかなり違う経路を通っているものが多い。

  • 八田 - 栄町 - 覚王山 - 守山
  • 平田橋 - 栄町 - 八事
  • 上飯田 - 栄町 - 八事
  • 覚王山 - 総合運動公園

9月には、名古屋市高速度鉄道協議会が設置され、これには名古屋市のほか、運輸省内務省戦災復興院名鉄近鉄も参加し、1947年(昭和22年)10月に以下の6路線約55kmの路線網を定め、1950年(昭和25年)1月には、これらのうち約49kmが名古屋復興都市計画高速度鉄道路線網として都市計画決定された。この都市計画決定は、国鉄名古屋駅0番ホームを借り受け、そこに地下鉄を乗り入れ、栄生まで延長して名鉄本線と相互直通運転をする計画のほか、名古屋市、名鉄、近鉄の三者の協定により、新川橋、八田、大曽根、水分橋でも相互直通運転をすることが予定されていた。

  • 1号線:(八田 - )名古屋駅 - 覚王山 - 石川町
    • 八田 - 名古屋駅間は、都市計画決定から除外された。覚王山 - 石川町以外は、現在の東山線の一部に相当。
  • 2号線:新川橋 - 市役所裏 - 石川町
  • 3号線:覚王山 - 東山
    • 現在の東山線の一部に相当。
  • 4号線:市役所裏 - 大曽根 - 水分橋
    • 現在の名城線の北西部+上飯田線に相当。
  • 5号線:石川町 - 旧名薬専前
  • 6号線:金山 - 名古屋港
    • 現在の名港線に相当。

その後、建設資金分担や国鉄ホームの使用を巡る問題などにより上記計画は頓挫した。名古屋市は独自に、相互直通を前提とせずに地下鉄を建設することになり、第三軌条方式を採用し、すでに免許を取っていた名古屋 - 田代間及び市役所裏 - 金山間の早期開業を図った。1954年(昭和29年)8月には、名古屋 - 栄町間について着工し、1961年(昭和31年)には、名古屋市電下之一色線での試作車による運行テストを開始した。

そして、1957年(昭和32年)11月15日 、名古屋市営の最初の地下鉄として、名古屋 - 栄町(現:栄)間2.4kmが開業した。当初の料金は名古屋 - 栄町間で大人15円、小児8円の均一制。名古屋市内の1世帯に1枚ずつ試乗券が配布された。

[編集] 年表

  • 1957年(昭和32年)11月15日 1号線(現:東山線)名古屋 - 栄町間が開業。
  • 1960年(昭和35年)6月15日 1号線栄町 - 池下間が開業。
  • 1963年(昭和38年)4月1日 1号線池下 - 東山公園間が開業。
  • 1965年(昭和40年)10月15日 2号線(現:名城線)栄町 - 市役所間が開業。
  • 1966年(昭和41年)6月1日 駅名変更(栄町→栄、伏見町→伏見)。
  • 1967年(昭和42年)3月30日 1号線東山公園 - 星ヶ丘間、2号線栄 - 金山間が開業。
  • 1969年(昭和44年)4月1日 1号線星ヶ丘 - 藤ヶ丘間・名古屋 - 中村公園が開業。
  • 1969年(昭和44年)5月1日 1号線の愛称を東山線、2号線の愛称を名城線として使用開始[3]
  • 1970年(昭和45年)12月10日 東山線上社駅新設。
  • 1971年(昭和46年)3月29日 名城線金山 - 名古屋港間が開業。
  • 1971年(昭和46年)12月20日 名城線市役所 - 大曽根間が開業(当時の名城線全通)。
  • 1974年(昭和49年)3月30日 4号線金山 - 新瑞橋間が開業。
  • 1977年(昭和52年)3月18日 鶴舞線伏見 - 八事間が開業。
  • 1978年(昭和53年)10月1日 鶴舞線八事 - 赤池間が開業。
  • 1979年(昭和54年)7月29日 鶴舞線と名鉄豊田線の相互乗り入れ開始。
  • 1981年(昭和56年)11月27日 鶴舞線浄心 - 伏見間が開業。
  • 1982年(昭和57年)9月21日 東山線中村公園 - 高畑間が開業(東山線全通)。
  • 1984年(昭和59年)9月6日 鶴舞線庄内緑地公園 - 浄心間が開業。
  • 1989年(平成元年)9月10日 桜通線中村区役所 - 今池間が開業。名城線久屋大通駅新設。
  • 1993年(平成5年)8月12日 鶴舞線上小田井 - 庄内緑地公園間が開業(鶴舞線全通)。名鉄犬山線と相互乗り入れ開始。
  • 1994年(平成6年)3月30日 桜通線今池 - 野並間が開業。
  • 2000年(平成12年)1月19日 4号線大曽根 - 砂田橋間が開業。
  • 2003年(平成15年)3月27日 上飯田線平安通 - 上飯田間が開業。名鉄小牧線と相互乗り入れ開始。
  • 2003年(平成15年)12月13日 4号線砂田橋 - 名古屋大学間が開業。
  • 2004年(平成16年)10月6日 名城線名古屋大学 - 新瑞橋間が開業(名城線全通)。4号線の愛称を名城線に変更、名城線環状運転開始。
    • 名城線金山 - 名古屋港間の愛称を名港線に変更。駅名変更(藤ヶ丘→藤が丘、瑞穂運動場→瑞穂運動場西)。

[編集] 料金

大人片道普通料金。小児は半額(10未満切り上げ。2008年現在)。

区数 営業キロ 料金(円)
1区 1 - 3km 200
2区 4 - 7km 230
3区 8 - 11km 260
4区 12 - 15km 290
5区 15kmを超えるもの 320

当局では「運賃」という表現は用いられない。

普通料金は経由駅にかかわらず最短距離の料金を適用する(東京・神戸などのような改札外乗り換えの駅はない)。ただし、定期券は指定経路で計算され、指定区間外では途中下車できない。

当局では特典額つきの磁気カード「ユリカ」(後述)を発売しており、入場券往復乗車券回数乗車券は発売されていない。

名古屋鉄道の犬山・小牧・豊田の各線に上小田井・上飯田・赤池の各駅連絡で乗車する場合、連絡駅をはさんだ併算により特に割高となる一部の近隣区間では、別に定める乗継割引料金(大人20円、こども10円割引)が適用される。

他に名称が類似する駅がある駅の場合、以下のように乗車券上の駅名表記が、かな書き表記や文字の大きさの変更など、一見して発行駅が判別できるよう工夫されている。

[編集] 企画乗車券

  • バス・地下鉄全線一日乗車券(大人850円・小児430円)
  • 地下鉄全線一日乗車券(大人740円・小児370円)
  • ドニチエコきっぷ(大人600円・小児300円) - 土・日・祝日(お盆や年末年始などの休日ダイヤ運行日を含む)と毎月8日の一日のみ有効のバス・地下鉄一日乗車券。地下鉄駅改札窓口・駅長室、市バス営業所・車内、交通局サービスセンター定期券売り場、一部の乗車券委託販売所で発売。
  • 1区特別きっぷ(大人3,800円) - 地下鉄1区間を22回利用可能。

[編集] 乗車カード

乗車カードとしてトランパス対応で、同局の地下鉄・バス路線や名古屋鉄道などの提携他社において使用できるプリペイドカード式乗車券を「ユリカ」という名称で発売している。

ユリカが1998年に導入される前には、1988年4月1日から自動券売機・自動精算機できっぷの購入や運賃精算ができる(自動改札機に直接投入はできない)プリペイドカード「リリーカード」が発売されていたが、2003年3月27日に利用停止、2006年3月31日で交換終了となり、現在は無効となっている。また、同じ頃から、自動改札機に直接投入できる回数券カードが発売されていた。回数券カードには、地下鉄・バス乗継回数カードも存在した。これは、地下鉄(1区 - 5区)券10枚と、市バス200円券10枚が1枚のカードにセットされたものである。現在はユリカに乗継割引機能があるため、いずれも発売を終了した。

また、2010年度を目途に、新たなICカード乗車システムの導入検討を行っている。同局は割引額のついた磁気カードに回数券や連絡割引を一本化させる施策でユリカを導入したが、他社においては全国の都市部を中心に非接触ICカードの導入が進んでおり、近隣では遠州鉄道北陸鉄道2004年に、静岡鉄道では2006年に導入している。導入時には名古屋鉄道や豊橋鉄道との相互利用が可能とされるが、東海旅客鉄道(JR東海)のTOICAとの相互利用については、2012年度から相互利用できるようになり、さらに東日本旅客鉄道(JR東日本)のSuicaとの相互利用が検討されることが発表された[5]。ただし、名古屋市内に乗り入れている鉄道事業者のうち、近畿日本鉄道(近鉄)が導入しており、また、関西の多くの鉄道事業者・バス事業者が導入しているPiTaPaとの相互利用の検討は現在のところなされていない。

[編集] 車両

車両規格は東山線・名城線・名港線車両が標準軌(1435mm軌間)・第三軌条集電式直流600V)の15.5m級3扉車、鶴舞線・桜通線・上飯田線が狭軌(1067mm軌間)・架線集電式(直流1500V)の20m級4扉車と大きな差がある。非冷房車については車齢25年を目安に冷房車へと置き換え、2000年に100%冷房化を達成した。今後予定されている5000形などの初期冷房車の置き換えは、これよりも緩やかに推移する模様である。

車両横に書いてある路線表記は従来、ラインカラーの横線を縦に5本、長方形に並べたものだった(その下に路線名(英語表記付き)が入る。名城線・名港線用の車両は名城線のみ書かれていた)が、7000形が登場した頃よりラインカラーに塗られた地下鉄のマーク(右側に路線名(英語表記付き)が入る)に変更されている(在来車は名城線・名港線用車両以外は変更なし)。

編成は、上飯田線用の7000形が4両、桜通線用の6000形が5両、その他が6両であり、座席は7000形のみセミクロスシートになっている(その他はオールロングシート)。

製造会社は日本車輌製造日立製作所の2社であるが、今般導入されたN1000形電車はいわゆる「日車式ブロック工法」を採用したこと、日立製作所がステンレス車体の車両の製作を行わなくなってきている(アルミニウム車体の車両に事実上特化)ことから、今後日本車輌からのみの納入となるのか、あるいは他社からの納入があるのか(公営企業体はその性格上1社購買は一部の都市[6]を除き行わないため)注目される[誰?]

[編集] 現有車両

[編集] 新造導入予定車両

  • 形式未定(3000形の置き換え用として鶴舞線に2010年導入予定)

[編集] 過去の車両

[編集] 経営状況

経営状況は悪く、2007年度は経常損益は約16億円の赤字であるが、2008年度は黒字になる見通しである。(日本の地下鉄を参照のこと)。

[編集] 路線別収支状況

(単位 百万円:2007年度決算[7]

路線 経常収入 経常支出 営業損益 経常損益 累積欠損金
(または剰余金)
東山線 29,185 17,225 12,744 11,960 138,494
名城線+名港線 21,874 19,806 1,384 ▲2,817 ▲132,760
鶴舞線 19,164 16,213 5,237 2,951 ▲87,820
桜通線 12,002 24,912 ▲3,586 ▲12,910 ▲233,466
上飯田線 409 1,214 ▲949 ▲805 ▲4,820

以上のように、経常損益においては、東山線、鶴舞線が黒字で、他は赤字である。

累積欠損金については、2008年(平成20年)度において、単年度の収支均衡が見込めることから、2039年(平成51年)度において、解消されるとの評価がなされている[8]

[編集] その他

[編集] シンボルマーク

  • 地下鉄車両などに掲出されているシンボルマークは、画家の杉本健吉がデザインしたもので、名古屋市の市章である「○」の中に「八」を基に、トンネルの中を通る線路に見えるようアレンジした図案である。なお開業当初は「○」部分が破線になっていた。

[編集]

  • 名古屋市内で守山区緑区地下鉄の駅がない。ただ、2014年度に桜通線が徳重駅まで開業すると、緑区内に初めて駅ができる。
    • 守山区では、いわゆる「地下鉄」というものはないが、名古屋圏高速鉄道に関する平成4年の運輸政策審議会答申における志段味線が名古屋ガイドウェイバス(ゆとりーとライン)として整備されたほか、名鉄瀬戸線の栄町乗り入れなどが昭和47年の都市交通審議会答申において9号線に位置づけられて整備された。
  • 2011年度を目標に、全駅でバリアフリーのための整備を行っている。
  • 自動券売機発売の磁気券は、券紙を回数券発行に使用しないため裏面が茶色の低保磁券を採用している。
  • 韓国大邱都市鉄道公社での放火による火災によって、反対路線に停車した列車に延焼したことを受けて、対向式ホーム中央の柱間にガラスならびに鉄製の防火壁の取り付けが順次行われている。
  • 2004年に名城線が全通したのを機に、全駅に駅番号が割り振られた。番号順は基本的に各路線の起点駅から下り順に付けられたが、名城線と名港線は金山駅を01番としており、名城線では栄、大曽根方面に向かって順に付与された。
    • 名城線では、現在の右回りが「上り」、左回りが「下り」となっている。これは2号線の起点が大曽根駅であることに由来する。名城線全通によって金山駅が駅番号の起点駅となったが、「上り」「下り」の表記は変更されていない。「上り」「下り」の表記は一般乗客向けには使われないが、関係者の間でしばしば使われる。
  • 上小田井駅と上飯田駅を除いた駅の出入口にある駅名サインは現在以下の3種類が存在する。写真は各駅の記事を参照。
    1. 昔から使われている白地に青文字のもの。縦書きが多いが横書きのものもある(鶴舞駅・千種駅など)。最初から駅名には英語表記(全部大文字)もされている。出入口番号は併記されておらず、別にプレートを掲示して表示する。現在かなり少なくなったが、一部の駅ではまだ使われている。
    2. 黒地に白抜き文字。桜通線開業時より広まった。ほとんどが横書きだが、縦書きのものも僅かに存在する(本陣駅など)。この型のものより駅を表す「Sta.」の英語と出入口番号が追加された。赤池駅ではこのタイプが使われており、名鉄の文字も加わっている。
    3. 青地に白抜き文字。名城線が名古屋大学まで開通した頃より各線に拡大。この種類のみ地下鉄のマークは小さいものになっており一般的な電車のピクトグラムが追加されている。
    • 東山公園駅3番出入口頭上にある駅名サインは例外で、地下鉄のマークや英字表記、ピクトグラムはなく、漢字のみの表示となっている(出入口の外にある駅名サインは地下鉄のマークやピクトグラムが入った他の駅と同じタイプ)。
  • ホームの駅名標も数種類存在する。昔からの白地に黒文字のもの(英語表記が角ばっているのが特徴)、黒地に白抜き文字のもの(駅ナンバリング併記済み。一部ラインカラーもあり。1989年の世界デザイン博開催に合わせて導入)、白地に黒文字で壁のラインカラーと一体化したもの(漢字表記と平仮名表記を交互に設置。桜通線など、比較的新しい路線で見られる)、黒字に白抜き文字だが枠の形は両端が丸くなっており、進行方向を表す矢印が赤いもの(鶴舞線の相対式ホームでのみ見られる)などがある。
  • 乗換駅での乗り換え案内表示にあるラインカラーは、車両の路線表示と同じく、ラインカラーの横線5本から、ラインカラー付きの地下鉄のマークに変更されているところもある。
  • 鶴舞線と桜通線以外の路線では各駅の発車案内にはLEDのものが使われている(鶴舞線は行先が複数存在するため未だに発車案内が行灯式になっている駅が多い)。行灯式のものは次の電車が前の駅を出ると「○○を出ました」と表示される。バスの押しボタンと同じように表示されていない項目は暗くて見えない。
  • 名古屋市交通局独自の規則として、エスカレーターは2列で立ち止まって乗り、急いでいる人は階段を使うよう呼び掛けている。しかし、エスカレーターの片側を開けることは世間一般で言う「常識」であるために、これを守っている人は少ない。むしろ後ろの人に立ち止まらないよう言われることがある。ただし、上小田井駅と上飯田駅は名鉄管理のため、そのような呼び掛けはない。

[編集] 広告

  • 2000年頃から新たな広告媒体の事業化を目指す目的で、「新交通広告表示システム」の計画が開始された。翌2001年桜通線名古屋駅で実証実験を行った後、2004年12月より東山線栄駅伏見駅のホームにて液晶モニタを使ったサービスを開始している。内容は、テレビコマーシャルのほか、オリジナルのアニメーション広告、ニュースなどで、公営の地下鉄駅としては珍しく音声も流している。さらに2006年12月からは名城線久屋大通駅ホームにプロジェクターを使ったシステムが導入されたのを皮切りに、翌2007年4月には同線の栄・本山・金山・上前津の各駅にも設置された。また、2007年6月からは東山線名古屋駅、翌年3月から同伏見駅ホーム軌道内にて液晶モニターを使ったサービスも開始している。
  • 2006年5月頃に名古屋市交通局が地下鉄車両内に掲示したマナー啓発広告に使用した画像に関し、PHS事業者のウィルコムより抗議を受けて謝罪をした[9][10]

[編集] 携帯電話・モバイル

  • 2004年9月頃から、名古屋市営地下鉄ではW-CDMA方式のものを除いて携帯電話各社についてプラットホームでは圏外になるような対策が行われた(改札口付近では利用可。また、PHSについては設置事業者においても元より改札口付近のみ圏内)。名古屋市交通局は、総務省の「電波の医用機器等への影響に関する調査結果」(2002年7月2日)に基づく処置であるとしている。
  • 車内アナウンスにて携帯電話の利用についての注意を促す内容が流されている。
  • ほぼ全線各駅に無線LANアクセスポイントを設置。NTTドコモNTT西日本のサービスが利用できる。

[編集] 駅・車内の案内放送・メロディ

  • 2007年3月19日より、上飯田線上小田井駅を除く全駅で接近チャイムに代わって列車到着時のアナウンス前にメロディサインが導入された。これに先立って試験的に2005年より名城線・名港線において東日本旅客鉄道(JR東日本)で採用されている発車メロディを接近メロディとして導入した。2008年現在、各路線で使われているものはすべて名古屋市立大学芸術工学部助教授(現准教授)の水野みか子が作曲したもので、各路線・方面別にメロディが異なる。
  • 列車が駅を発車する前のドア閉めの際、上飯田線では直通する名鉄小牧線同様のもの(名鉄2000系から導入された名鉄の一般的な)車載の乗降促進メロディが、それ以外の路線では車載の乗降促進ブザー(鶴舞線の3000形のみ音が異なる)が鳴る。
  • 上飯田線を除く地下鉄全線の日本語の車内アナウンスは1989年から透千保が担当し、地下鉄のほか直通先の名鉄犬山線と豊田線の車内アナウンスも担当する。地下鉄の英語アナウンスはコリアン・パーサが担当している。2008年現在はアナウンスのみ流れるが、1991年まではアナウンスの前に4打音、1992年から1999年までは1打音のチャイムが鳴っていた。また鶴舞線の直通先の名鉄豊田線・犬山線内でのみ2打音のチャイムが鳴っている。乗換駅や始発駅、主要駅を発車した時は、「本日は市営地下鉄××線をご利用いただきましてありがとうございます。この電車は〇〇方面◇◇ゆきです。次は△△…」というアナウンスになる。
  • 車内放送において駅名アナウンスは通常2回流れるが、東山線の地上区間では1回しか流れない。上社 - 藤が丘間と西行きの上社発車直後(「次は一社。」という具合になる)。
  • 地下鉄駅ホームの行先案内アナウンスは、全線・下りが石原玲、上りが有限会社キャストプロ所属の坪井宏憲の声で担当している。
  • 駅での案内放送の順番は、接近メロディ⇒「(◆番ホームに(島式ホームのみ))〇〇方面、◇◇ゆきが参ります。白線の内側でお待ちください。」⇒列車が到着⇒「この電車は◇◇ゆきです(△△線は乗り換えです)」⇒「扉にご注意ください」⇒乗降促進ブザー⇒扉が閉まる⇒発車となる。
    なお、使用している接近メロディは東山線が「ドリーム」「イエローライン」、名城線が「ランディング」「サークル・ポイント」、名港線が「ハッピータイム」「海」、桜通線が「オーバル」「チェリー」、鶴舞線が「サンライト」「ファンタジー」であり、上飯田線は導入していない。
  • 接近メロディを導入する前は2打音のチャイムが鳴り、現在と同じアナウンスが流れていた。また、1989年頃まではアナウンスのみで、「毎度、ご利用、ありがとうございます。まもなく1番ホームに◇◇ゆきが参ります。白線まで下がってお待ち願います。(当時は行き先のみであったが、東山線高畑方面だけは名古屋方面高畑ゆきとアナウンスしていた)⇒列車が到着⇒「(駅名を連呼)、ご乗車ありがとうございます。(△△線は乗り換えです)。」⇒「◇◇ゆき、扉が閉まりますからご注意ください。」⇒乗降促進ブザー⇒扉が閉まる⇒発車という流れであった。

[編集] 運行時間

  • 名古屋市営地下鉄の営業列車による運行時間は、午前5:30から翌日午前0:30までの19時間に限られている。これは、夜間に施設の保守時間を確保するためである。このために、基本的に区間運転を行わない同地下鉄でも、初電・終電は途中駅発着の列車がある(名城線では終日見られる)。

[編集] 関連商品

[編集] 脚注

[ヘルプ]
  1. ^ 路線番号は、1972年の都市交通審議会昭和47年答申第14号において1号線から9号線まで存在していたが、同答申が1992年の運輸政策審議会平成4年答申第12号で見直された際、すでに市営地下鉄として開業または着工済みの路線以外は、路線番号を引き継がなかったため、5及び7以上の各号線は、計画上も存在しない。
  2. ^ 鉄道事業法に基づく鉄道事業許可申請時は2014年度開業予定として許可されたが(「名古屋市高速度鉄道第6号線延伸の許可申請について」国土交通省鉄道局、2003年9月5日)、名古屋市が2006年に策定した「市営交通事業経営改革計画 」(PDF) では開業目標を2010年度に前倒しした。
  3. ^ これ以前は1号線を「東西線」、2号線を「南北線」と呼称する場合もあった(名古屋市の広報紙など)。
  4. ^ 名古屋市営バス方向幕は反対に、名古屋駅は漢字表記、名古屋港は「なごや港」と表記している。なお名古屋大学は漢字表記である。
  5. ^ IC乗車券の相互利用サービスの検討を開始しました
  6. ^ 札幌市営地下鉄神戸市営地下鉄がこれに該当する(いずれも川崎重工業のみ)。
  7. ^ 名古屋市交通事業経営健全化検討委員会第3回資料の32ページを参照のこと。
  8. ^ 地下鉄4号線大曽根・新瑞橋間整備事業事後評価(平成20年度)
  9. ^ 名古屋市交通局広告への抗議について ウィルコム 2006年5月9日
  10. ^ 名古屋市交通局からの回答について ウィルコム 2006年5月11日

[編集] 関連文献

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

ウィキメディア・コモンズ
マルチメディア
名古屋市営地下鉄に関連するマルチメディアがあります。

最終更新 2009年11月17日 (火) 13:24 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【名古屋市営地下鉄】変更履歴

ご利用上の注意