名鉄空港線

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名鉄空港線
2200系(左)と2000系(右)(中部国際空港駅)
2200系(左)2000系(右)
(中部国際空港駅)
路線総延長 4.2 km
軌間 1067 mm
電圧 1500 V (直流)
最高速度 120 km/h
hSTR
名鉄常滑線
BHF-ELEV
0.0 常滑駅
BHF-ELEV
1.6 りんくう常滑駅
hWSTR
空港連絡橋
AKRZo-ELEV
中部国際空港連絡道路
FLUG KBFe-ELEV BOOT
4.2 中部国際空港駅

空港線(くうこうせん)は、愛知県常滑市常滑駅中部国際空港駅とを結ぶ名古屋鉄道(名鉄)の鉄道路線中部国際空港へのアクセス路線で、名鉄常滑線を延伸する形になっている。

この路線は中部国際空港連絡鉄道第三種鉄道事業者として施設の建設・保有を行い、名古屋鉄道が第二種鉄道事業者として施設を借り受けて運営を行う。

空港管理会社の職員の足を確保するため、空港関係者に旅客を限定して2004年10月16日に暫定開業し、中部国際空港開港(2005年2月17日)前の2005年1月29日に一般旅客向けの営業を開始した。

運賃計算区分はB(運賃計算に用いる距離は営業キロの1.15倍)で、さらに加算運賃を適用する。すべての駅でトランパスが使用できる。

なお、正式な起点は常滑駅だが、列車運行および旅客案内では中部国際空港駅から常滑駅へ向かう列車が下り、逆方向が上りとなっている(豊橋 - 中部国際空港間の特急を除く)。

目次

[編集] 路線データ

[編集] 運行形態

2004年10月の空港関係者限定開業時は、常滑 - 中部国際空港間の線内折り返し列車のみが運行され、中間駅のりんくう常滑駅は通過していた。

2005年1月の一般旅客向け営業開始から2008年12月のダイヤ改正までは、昼間時間帯に新鵜沼駅名鉄岐阜駅(新岐阜駅から改称)発着の快速特急(全車特別車)が毎時各1本、名鉄岐阜駅・豊橋駅発着の一部特別車特急が各毎時1本、犬山駅方面発着の急行が毎時2本の1時間あたり合計6本運行された。

2008年12月のダイヤ改正時点で以下の列車が運行されている。

[編集] ミュースカイ

  • 2008年12月のダイヤ改正及び、「特急政策の見直し」に伴い登場した新種別。改正以前、快速特急(全車特別車)として運行されたものがこれにあたる。
  • すべて全車特別車で、2000系(愛称:「ミュースカイ」)による専用運行。新鵜沼駅・名鉄岐阜駅からそれぞれ毎時1本運行。神宮前駅 - 中部国際空港駅間はノンストップで運行し、名鉄名古屋駅まで最速28分で結ぶ。
  • 夕方のみ広見線新可児駅行き(犬山駅まで新鵜沼行きと連結)も設定されている。新可児ゆきは、2006年4月29日の改正で消滅したが、「ミュースカイ」の設定に伴い復活した。また、平日朝のみ新可児・各務原線三柿野駅始発の列車が設定されている。
  • また、朝にのみ常滑線太田川駅尾張横須賀駅朝倉駅新舞子駅常滑駅に特別停車する列車も設定されている。この列車は改正以前は、2000系による全車特別車の特急だったが、「特急政策の見直し」に伴い、2000系使用の特急・快速特急は「ミュースカイ」に種別変更されたため常滑線・空港線内で特急と同じ停車駅になっている。

[編集] 特急

2008年12月のダイヤ改正で、すべて一部特別車で運行となっている。

  • 岐阜 - 中部国際空港間
    • 特急の主系統で、毎時2本運行されている。
    • 2008年12月の改正までは、豊橋駅発着の特急と交互で運行されていたため毎時1本だった。また、夕方以降は名鉄名古屋駅折り返しとなっていたため、昼間のみの設定だった。
  • 豊橋 - 中部国際空港間
    • 朝に1本のみ、豊橋駅発が設定されている(伊奈駅にも停車、豊橋駅ゆきは設定されていない)。この列車は金山駅で折り返して中部国際空港方面へ向かうため、神宮前駅に2回停車する。
    • 2008年12月の改正までは、名鉄岐阜駅発着の特急と交互に運行する形で、昼間にも毎時1本設定されていた。
  • その他
    • 車両は2200系または1700-2300系6両編成で運行される。平日の朝の岐阜駅発中部国際空港行きのうち1本は岐阜寄りに3100系または3150系2両を増結した8両編成で運転されている。また、これ以外にも平日の朝の須ヶ口行きと夕方の岐阜行きの列車では常滑線の太田川駅で岐阜寄りに2両の増結を行う。また、2008年12月改正までは主に豊橋駅発着の系統で1000-1200系による運用も存在した。
    • 朝や平日夜間の一部は金山駅・新鵜沼駅・須ヶ口駅発着となっている。
    • 2008年12月の改正までは、朝の名鉄名古屋方面にのみ全車特別車の特急が、早朝・深夜に全車一般車の特急が設定されていた。改正後は全車特別車は「ミュースカイ」に、全車一般車は「快速急行」に種別変更されている。
特急・快速特急・ミュースカイについては名鉄特急も参照のこと。

[編集] 快速急行・急行・準急

  • 急行・準急
    • 主に新可児発着の準急を毎時2本運行し、上り・下り共に常滑線聚楽園駅で、後続の「ミュースカイ」に追い越される。
    • 2008年12月の改正までは、ほとんどが「急行」だったが、改正で「準急」が設定されたため、朝と夜の一部を除き「準急」に変更された。常滑線・空港線内では準急は急行停車駅と、大同町駅、聚楽園駅に停車する。
  • 快速急行
    • 早朝に名鉄一宮駅始発が1本、深夜に空港線の最終列車として金山駅ゆきが1本設定されている。いずれも2008年12月の改正までは、全車一般車の特急として運行されていた。常滑線・空港線内の停車駅は特急と同じである。
    • 2008年12月の改正までは、朝に数本設定されており、常滑線大江駅を通過する以外は急行と同じ停車駅だった。

[編集] 普通

開業当初はほとんどが常滑駅折り返しで、空港線の普通列車は朝の数本だけであった。しかし、空港線の利用が好調なことから、2006年4月29日のダイヤ改正で、昼間以降も一部の普通列車が中部国際空港発着になった(空港線内では昼間は空港行き、夕方は太田川行きのみ運転。送り込みまたは折り返しは常滑まで回送)。常滑駅折り返しの普通には、準急列車が連絡している。常滑線内では普通は毎時2本 - 4本運行される。編成は4両または2両が多い。ほとんど太田川以遠へ直通するが早朝の空港行き2本は西ノ口駅が始発である。

[編集] 利用状況

空港線は、開業時に輸送力の限界が問題視されていた。

名鉄が開業時ダイヤを編成した当時は、中部国際空港への就航便の数が確定していなかったため、開業前の需要予測に基づいてダイヤを編成したと思われる。しかしその後、就航便の数が当初の目標便数よりも多くなったため、アクセスのピークとなる午前8時台の輸送力が不足する恐れが指摘されはじめた。

中部国際空港の開港に先立ち2005年1月29日に空港線が開通したが、この日は空港開港前でターミナルビルには入れないことが相当頻繁に案内されていたにもかかわらず、それでもこの日1日だけで14,000人もの乗客が中部国際空港駅を利用し、輸送力への不安をさらにかき立てた。名鉄では朝の通勤時間帯に重なり、地上設備などの関係上本数の増発が困難であることから、中部国際空港開港日である2月17日より当該時間帯の列車5本の編成を長くすることで輸送力を約50%増強し、混雑の緩和を図る方針であることを発表した。

開港日当日の同年2月17日には約96,000人の利用者が空港を訪れ、そのうち約52,000人が名鉄空港線を利用した。名鉄では前述の輸送力増強のほか、この日の早朝に臨時の特急(全車一般車)2本を設定していたが、空港線は始発便をはじめ軒並み乗車率が200%に達し、始発便を始め一部の駅で積み残しを出すなど、輸送力の不足を如実に示す結果となった。これを含め、1月29日の空港線開業以来20日間で約23万人の乗客があった。この数字は空港開業日が予測の170%に達するなど名鉄の事前の需要予測を約5万人も上回る数字であった。ただし名鉄ではこの状態は一時的なものとして、年間の利用予測の修正は考えていないとのことである。

国土交通省中部運輸局によると、開港後3日間の公共アクセスの集計では、名鉄が全体の約84%にあたる1日平均約43,000人の利用があった。空港利用者の数から推計すると全利用者の約4割が公共交通機関を利用しており、クルマ社会の東海地方の中で健闘していると言える。

また、中部国際空港は海上に作られた人工島の上にあるため交通手段が制限されており、そのため空港内の売店などの商業施設の営業終了時刻が早いという空港利用者からの意見が出た際、従業員の帰宅が数少ない公共交通機関である空港線の最終列車の時刻の制約を受けるという声があった。そのため、名鉄は3月10日に早朝および深夜帯の列車の増発、最終列車の繰り下げ、編成増結を柱としたダイヤ改正を発表、3月22日より実施した。これにより早朝時間帯の混雑率がやや緩和された。

名鉄では空港線の混雑のピーク需要をみるため、開業後初の繁忙期となるゴールデンウィークに、役員が空港線を利用するなど実態調査を行った。その後輸送力増強のため、快速特急「ミュースカイ」の増結および新造、さらに中部国際空港駅のホーム増設が行われた。

2005年6月3日には、「ミュースカイ」の利用者が100万人を達成したと発表された。

ちなみに、中部国際空港アクセスとして有力なライバルと見られていたジェイアール東海バスが運営する名古屋駅 - 中部国際空港を結ぶリムジンバスは業績不振により2006年9月30日を以って廃止された。翌10月1日より平和コーポレーションにより中津川 - 中部国際空港路線が名古屋駅を経由する形で継続したが、2008年3月31日をもって名古屋駅停留所は廃止された。

多くの路線の廃止など守りの経営が続いてきた名鉄にとっては名鉄空港線の開業は新車両の投入の機会でもあり、久々に積極的に投資をする事業となった。

[編集] 歴史

  • 2004年(平成16年)7月10日 試運転開始。
  • 2004年(平成16年)10月16日 常滑 - 中部国際空港間が空港関係者限定で開業。りんくう常滑駅は全列車通過。
  • 2005年(平成17年)1月29日 一般旅客向け営業開始。りんくう常滑駅開業。トランパス利用可能に。
  • 2005年(平成17年)3月22日 利用者増加に伴うダイヤ改正。全車一般車特急を設定。
  • 2006年(平成18年)4月29日 ダイヤ改正に伴い中部国際空港駅新1番線ホーム(ミュースカイ専用ホーム)の利用を開始。
  • 2008年(平成20年)12月27日 「特急政策の見直し」に伴うダイヤ改正。新種別「ミュースカイ」「準急」の設定や系統・停車駅の見直しなど、大幅な改正を実施。

[編集] 加算額

空港線は新線であり、また名古屋鉄道が第二種鉄道事業者(線路は中部国際空港連絡鉄道の所有)で路線の維持費及び使用料がかかるため、運賃のほかに加算運賃を要する。大人への普通運賃に対する加算額は、下記の空港線内の利用区間を照らし合わせて適用する。

利用区間 加算額
常滑駅 - 中部国際空港駅間 80円
常滑駅 - りんくう常滑駅間 30円
りんくう常滑駅 - 中部国際空港駅間 50円

[編集] 駅一覧

  • 全駅愛知県常滑市に所在。
  • 停車駅は2008年12月27日からのもの。
  • ●:停車 ▲:一部の列車が停車|:通過
  • ※ミュースカイは一部を除き常滑線・名古屋本線神宮前駅までノンストップで運転される。
駅名 駅間キロ 営業キロ 普通 準急 急行 快速急行 特急 ミュ丨スカイ 接続路線
常滑駅 - 0.0 名古屋鉄道:常滑線
りんくう常滑駅 1.6 1.6  
中部国際空港駅 2.6 4.2  

[編集] その他

  • 2005年6月15日に発売された、SUPER BELL''Zのアルバム「The Very Best of MOTOR MAN」に名鉄空港線ミュースカイを題材にした曲が収録されている。

[編集] 関連項目

最終更新 2009年10月8日 (木) 05:16 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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