名鉄2000系電車
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| 名鉄2000系電車 | |
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名鉄2000系
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| 編成 | 4両(全車特別車) |
| 起動加速度 | 2.3km/h/s(65km/hまで) |
| 営業最高速度 | 120 km/h |
| 設計最高速度 | 130 km/h |
| 減速度 | 3.5 km/h/s(常用最大) 4.2 km/h/s*1(非常) |
| 編成定員 | 特181名 |
| 全長 | 19,600 (19,415) mm*2 |
| 全幅 | 2,700m2 |
| 全高 | 屋根高3638.5mm 冷房装置上面4,038.5mm パンタグラフ折畳4,095mm |
| 編成質量 | 152.8t |
| 軌間 | 1,067mm |
| 電気方式 | 直流1,500V (架空電車線方式) |
| 編成出力 | 170kW×8=1,360kW |
| 歯車比 | 5.65(96:17) |
| 制御装置 | VVVFインバータ制御 (IGBT素子) |
| 駆動装置 | WN継手式 |
| ブレーキ方式 | 回生制動併用全電気指令式電磁直通空気制動 |
| 備考 | *1 - 他形式併結時は4.0km/h/s *2 - ( )内は先頭車を示す |
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この表について
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2000系電車(2000けいでんしゃ)は、名古屋鉄道の特急形車両。
一般車を連結したタイプの2200系については当該系列の記事を参照。
目次 |
[編集] 概要
2005年(平成17年)2月17日に開港した中部国際空港への連絡鉄道となる空港線の開業時に、「快速特急」として使用されることを目的に開発された空港アクセス特急車両で、同年1月29日のダイヤ改正で就役した。
名鉄では就役前に車両名を一般公募し、その応募の中から名鉄(名古屋鉄道)の頭文字「M」と名鉄特急の特別車の愛称「μ(ミュー)」と空港をイメージする「sky」を組み合わせた「ミュースカイ」がふさわしいと判断したので、この愛称を2000系の車両名として採用した。この車両名は、2008年12月27日改正より正式の列車種別名としても使用されることになった。
名鉄名古屋 - 中部国際空港間を、2000系「ミュースカイ」は最速28分で結ぶ。
座席・内装・側窓・客扉は1600系に準じている。カーテンは特別車で初のフリーストップの巻き上げ式が採用されている。デッキとの仕切り扉上部には22インチの液晶ディスプレイが設置されており、車両案内・車両の現在走行位置・中日新聞ニュース・車両前面パノラマ映像が表示される。
1000系・1200系や1600系と同じくミュージックホーンが搭載されているが、本系列の音は1000系・1200系とは異なり、1600系と同様のトランペット的な音色を奏でる。
中部国際空港行では専用の車内チャイム[1]が流れるが、常滑駅を発車(通過)後5分程度は座席上部のLEDライトが点灯し、BGMが流れる。また、それ以外の行先では1600系と同じ車内メロディがそれぞれ発車直後に流れる。
[編集] 車体
2004年5月に第一陣が落成し、翌2005年1月29日のダイヤ改正から名鉄岐阜 - 中部国際空港間と新鵜沼・新可児 - 中部国際空港間の快速特急としての営業運転を開始した[2]。全車両が特別席(愛称「μ(ミュー)特別車」)仕様である。4両編成12本の計48両が在籍している。
車体は軽量構造とした鋼製で、洋上空港へ向かう特急車として、「空と海」の爽快なイメージから連想する「青と白と水の透明感」をコンセプトとし、白色を基調とし、前面スカートと出入口周りを空をイメージした青色塗装としている。貫通扉を除く前面は保護と透明感の演出を兼ね、ポリカーボネイト処理が施されたブラックフェイスとなっている。貫通扉は厚さ8mmのポリカーボネイト製である。空港アクセス特急としての位置付けから、中部国際空港の愛称であるCentrair(セントレア)のロゴが正面と側面に配されており、中間車の側面にはSeries 2000のゴールドエンブレムを貼付している。
大きな荷物を持った旅客が利用しやすいように、出入口は両開き扉として幅を1,000mmと広く取り(高さ1,900mm)、また客室内に大型荷物置き場を設置している。座席は基本が2人掛け2列構成で、背面に折り畳みテーブル付きのリクライニング連動座面チルト機構を採用し、乗り心地の向上が図られている。出入り台寄りは1人掛けで、対面に大型荷物置き場を配置した。シートピッチ(座席の前後間隔)は1000系と同じ1,000mmだが、暖房用ヒーターを腰掛け下面に吊り下げ式で配置し、回転用モーターを通路脚内に納めて壁面取り付けの脚台と合わせて座席の足下に空間があるため、居住性がよくなっている。そしてこの座席は電動回転式となっており、折り返し時間の短縮も図られている。シート生地の色はエメラルドグリーン系で、「夜の海を隔てて対岸に見える光の粒と波に映る光」をイメージした「まちあかり」を題材にデザインされた。背当て部はグリーン系、座面はブルー系として清潔感や爽やかさを演出し、ライトグレー調の室内と調和を図った。また後付けでチケットホルダーが取り付けられている。カーテンは車体傾斜を考慮して従来のプリーツカーテンを廃し、巻き上げロールカーテンのフリーストップ式とし、カーテン生地はシートと同一コンセプトの柄を採用した。客室内照明は落ち着いた間接照明の天井灯と荷棚下灯の2系統で構成し、天井中央のLEDのスポットライトと列車運行に合わせて発光してゆっくり点滅制御を行い、中部国際空港駅などに接近すると空港の誘導灯のように雰囲気を作る荷棚飾灯でアクセントを付けた。客室天井高さは2,240mmで、1000系(特別車)よりも17cm高くされた。側窓の天地寸法は805mm、窓框高さは735mmである。冷房装置は集約分散式で、能力は従来の特別車と同じ15,000kcal/h×2だが、室外機カバーは標準的な蒲鉾形となった。
車体長は、1600系までは7000系パノラマカーから1600系パノラマSuperまでの流れで中間車より先頭車の方が長かったが、本系列から特別車はすべて19.5m級に統一された。車体幅は、後述する車体傾斜装置搭載のため2,700mmとされ、1000系や通勤形の各系列より僅かに狭い。また側構の内傾角度や裾の絞りも大きく取られている。この車体断面形状は1600系から採用されたものである。
[編集] 走行機器など
名鉄の積年の課題だった曲線区間の高速走行のため、空気バネを用いた「車体傾斜装置」を採用して車体を最大2度傾斜させ、曲線の多い常滑線において曲線通過速度を既存車に比べて5 - 15km/h向上させている。
連結運転時には通り抜けが可能で、かつ曲線部ホームでも柔軟に対応して連結分割に要する時間を短縮する技術として「半自動幌装置」を採用し、1600系で試行された技術が反映された。幌フタの開閉や幌ロック施錠解錠をMc車の操作盤から行っている。動作指令は電気指令式で、動力源は圧縮空気である。開放の失念を防止するために幌連結中は自動解結装置の電源が断たれる回路構成となっている。しかし、名鉄特急の伝統だった展望室は連結時の貫通幌対応という条件を優先させたため、設置されなかった。その代替として運転席にライブCCDカメラが設置されており、車内に設けられた液晶ディスプレイに運転席からの映像が流れる。なお、この液晶ディスプレイには現在どこを走行中かを知らせる地図も表示されている。
車体前面および側面の種別・行先表示器は従来の字幕式に代わり、三菱電機製のオーロラビジョン R-STAYが採用された。
制御方式は、IGBT素子を用いたVVVFインバータ制御(1C3M、インバータ1基でモーター3個を制御)である。動力車(M車)の数を減らしたために空転が多発した1600系の反省を活かし、動力車を3両編成中2両としていた。ただし、従来通りの1両4個モーター搭載では過剰性能となるため、1両に搭載する主電動機を3個とし、4軸のうち1軸はモーター非搭載の実質3/4M車としているが、モーター非搭載の軸にモーターを追設し、新たに付随車(T車)を増結することで将来の4両編成化も見据えたものとしていた。この増結は早くも2006年度中に行われたが、実際には新造車の4軸のうち2軸にモーターを装架した2/4M車が増結されている。したがって車軸数で見た場合のMT比は登場時より他系列と同じ1:1で変わっていない。
営業が開始される以前に犬山線で試運転を行った時は、同線内で編成の向きが営業運転時とは正反対のモ2100形が豊橋・中部国際空港方、ク2000形が岐阜方という編成だった。
定速運転機能[3]は備えていないが、営業運転では他の特急形車両と同様、マスコンハンドルの操作によって定速運転に近い走行を行っている。
後述の2200系とともに同じく全電気指令式ブレーキの3000番台通勤形電車との連結(総括制御)運転が可能である。本系列については車体傾斜装置が活かせなくなるため営業運転では実施しないことになっているが、試運転や回送列車で行われている。
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Series 2000のゴールドエンブレム |
[編集] 中部国際空港開港後の動き
中部国際空港の開港後、空港特急の利用者が多かったことから開港33日後の2005年3月22日にダイヤを一部改正し、3両編成を6両に増結するなどして対処させたが、それでも朝の空港行や夜の名古屋方面行などが軒並み満席の状態となり、増結のために検査などに充当する予備車がない状態が続いた。特に開港後初の大型連休となったゴールデンウィークは、2005年日本国際博覧会(愛・地球博)の開催と重なり大変な混雑が予想されたため、本系列はすべて2本連結の6両編成とするとともに1000系や1600系など他の車両についても快速特急として運用するなどして対処した。そのため、名鉄では同年5月23日に1・2次車全編成の中間車10両(3→4両)と3次車として4両編成2本(8両)の計18両の新製を翌2006年度に実施すると発表した。このうち3次車は2006年4月17日から運用を開始し、また現有編成の増結は同年7月上旬までに終了させた。このため、3両編成での状態は1年半限りであった[4]。ちなみに最初に4両編成とされたのは1次車であり、過渡期には3両+4両の7両編成になることもあった。2007年5月23日からは一部列車で4両+4両の8両編成での運転も実施されている。
4両化に伴い車椅子対応席以外の1人掛け席が荷物置き場になったほか、モ2050形のパンタグラフはモ2150形に移設されている。また3次車の窓配置は1・2次車でかつて1人掛けの席だった部分が新造時から荷物置き場になっているため一部が異なっている。1・2次車も3次車と同様に荷物置き場を増設し、その部分の窓はカーテンが常時下げられた状態となっている。
2006年4月29日のダイヤ改正では増発や運転区間の延長が行われた一方、夕方に設定されていた新可児行の運転を取りやめた。なお、当該列車の神宮前 - 犬山間は知多新線内海発の別列車となった。
そのほか、受賞関連や中部国際空港株式会社などとのタイアップでヘッドマーク装着およびラッピング編成を運行したりしている。
- 2005年10月3日 - 財団法人日本産業デザイン振興会の2005年度グッドデザイン賞を本系列が受賞したことが公表され、同年10月7日から10月31日にかけて全10編成(当時の在籍数)の車体に受賞記念ラッピングを施して運転した。
- 2006年1月29日 - 空港線開業1周年記念イベントに伴い、ラッピング電車「セントレアフレンズ」号(1編成、ク2006 - モ2056 - モ2106)が同年3月31日まで新鵜沼・新可児・名鉄岐阜 - 中部国際空港間で運転された。
- 2006年6月16日 - 鉄道友の会よりローレル賞を受賞した。
- 2006年11月19日 - 中部国際空港の企画「2006セントレアあったかクリスマス」のイベントに併せてラッピング電車「セントレアクリスマス」号(1編成、2012-2062-2162-2112)が同年12月25日まで運転された。
- 2007年3月21日 - 劇場版ポケットモンスター10周年『劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール ディアルガVSパルキアVSダークライ』を記念して同年8月末まで開催される共同プロモーション「ラプピカ Project」に名鉄グループも参加するのに伴い、ラッピング電車「ポケモンミュースカイ」(1編成、ク2011 - モ2061 - モ2161 - モ2111)が同年9月2日まで運転された。
- 2008年1月26日 - 中部国際空港開港3周年に伴い、ラッピング電車「ありがとう!セントレア3周年号」(1編成、ク2011 - モ2061 - モ2161 - モ2111)が同年3月31日まで運転された。
- 2008年3月29日 - 『劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール ギラティナと氷空の花束 シェイミ』公開に併せて名鉄で「ポケモンキャンペーン」を実施するに伴い、ラッピング電車「ポケモンミュースカイ2008」(1編成、ク2008 - モ2058 - モ2158 - モ2108)が同年8月31日まで運転された。
- 2009年4月23日 - 『劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール アルセウス 超克の時空へ』公開に併せて名鉄の「2009年ポケモンキャンペーン」の一環として、ラッピング電車「ポケモン・ギザみみピチュー号」」(1編成、ク2012 - モ2062 - モ2162 - モ2112)が8月31日まで運転される。
2007年7月28日と8月4日には、岐阜市の長良川で開催された花火大会の帰宅客の便宜を図るため臨時運行された各務原線経由新可児行や名鉄岐阜発神宮前行の特急に充当された。
2007年8月17日には、車両都合のため、1600系の代替として尾西線佐屋発西尾線吉良吉田行最終特急414列車に充当された。
2007年10月28日は航空自衛隊岐阜基地で航空祭が開催されたため、新鵜沼発着の一部が三柿野発着に延長され、本系列も延長運転に充当された。
2008年12月27日のダイヤ改正より、本系列使用[5]の全車特別車の快速特急・特急[6]は、列車種別名が「ミュースカイ」に変更・統一され、夕方の新可児行きが復活した。
2009年10月25日には2001Fが団体列車で初めて蒲郡線に入線した。
[編集] 主要諸元
- 起動加速度:2.3km/h/s(単独走行時)2.0km/h/s(3500系、3700系、3100系、3300系、3150系と併結した場合)
- 減速度:3.5km/h/s(常用)4.2km/h/s(非常:単独走行時)4.0km/h/s(非常:3500系、3700系、3100系、3300系、3150系と併結した場合)
- 営業最高速度:120km/h(130km/h準備)
- 平坦均衡速度:130km/h以上
- 主電動機:かご形三相誘導電動機(170kW・1,100V・114A・1,960rpm)
- 歯車比:96:17=5.65:1
- 定員:特別席138名→181名*1(2000系)
*1:2006年度以降4両化に伴って順次181名に増強された。
[編集] 編成
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| ←新可児 中部国際空港 |
新鵜沼→ 名鉄岐阜 |
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| ク2000 (Tc) | - | モ2050 (M) | - | モ2150 (M1) | - | モ2100 (Mc) | ||||||
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※モ2150は2006年4月から7月にかけて増結(3次車は就役時より連結済み)。 |
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[編集] 運転区間
2000系
[編集] 脚注
- ^ なお、中部国際空港行専用チャイムはSUPER BELL''Zのベストアルバム『The Very Best Of MOTO(e)R MAN』に収録されている「MOTOR MAN N∀GOYA 空港特急ミュースカイ」の中でシンセサイザーのアレンジではあるが聴くことができる。また、名鉄公式サイト上にある「名鉄車両博物館」ではフルバージョンで聴くことが可能であり、携帯電話サイトの「名鉄ナビ」では着信メロディとしてダウンロードすることも可能である。
- ^ 営業運転開始前の2004年10月頃から2005年1月のダイヤ改正まで、一部列車のダイヤを変更(退避を追加)した上で本系列の試運転が行われていた。
- ^ 名鉄では7500系が唯一の採用例である。定速運転に近づけるマスコン操作については名鉄名古屋本線#最高速度を参照。
- ^ 1次車が2004年5月に車籍編入したため正確には約2年。
- ^ 本系列使用列車の中には平日夜に中部国際空港を経由しない全車特別車の神宮前発新鵜沼行き(461列車)があるが、その列車も種別は「ミュースカイ」である。また、イベント増発列車で本系列が用いられる場合でも、行き先にかかわらず種別は「ミュースカイ」となる。
- ^ 本系列で運行され る朝の常滑線・空港線などの全車特別車特急は、種別をミュースカイに変更し、神宮前まで特急停車駅に特別停車する。
[編集] 外部リンク
[編集] 関連項目
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最終更新 2009年10月28日 (水) 04:35 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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