味の素

味の素の最新ニュースをまとめて検索!

味の素株式会社(あじのもと、英称:Ajinomoto Co., Inc.)は、日本の食品企業である。「味の素」は、同社が製造販売するL-グルタミン酸ナトリウムを主成分とするうま味調味料で、同社の登録商標。特に「味の素株式会社」のことを指す場合には味の素KKと表記される場合が多い。

味の素 本社(2007年2月)

目次

[編集] 企業概要

味の素株式会社
Ajinomoto Co., Inc.
種類 株式会社
市場情報
東証1部 2802 1949年5月16日上場
大証1部 2802 1949年5月14日上場
本社所在地 日本
〒104-8315
東京都中央区京橋一丁目15番1号
電話番号 03-5250-8111(代表)
設立 1925年(大正14年)12月17日
(株式会社鈴木商店)
業種 食料品
事業内容 食品アミノ酸医薬品等の製造及び販売
代表者 山口 範雄(代表取締役社長)
資本金 798億6,300万円
(2007年9月30日現在)
売上高 連結:1兆2,165億7,200万円
単独:7,108億8,000万円
2008年3月期)
総資産 連結:1兆1,007億0,900万円
単独:8,316億0,000万円
(2008年3月期)
従業員数 連結:25,213名 単独:3,650名
(2007年9月30日現在)
決算期 3月31日
主要株主 日本マスタートラスト信託銀行(株)(信託口) 8.88%
日本トラスティ・サービス信託銀行(株)(信託口) 5.54%
第一生命保険相互会社 4.16%
(2007年9月30日現在)
主要子会社 カルピス(株) 100%
クノール食品(株) 100%
味の素冷凍食品(株) 100%
(株)ギャバン 55.4%
関係する人物 鈴木三郎助
鈴木恭二
池田菊苗
道面豊信
外部リンク http://www.ajinomoto.co.jp/
  

[編集] 事業内容

食品会社として広く認知されているが、化粧品ブランド「Jino」の製造販売など、アミノ酸生産技術を活用したケミカル事業・医薬事業も行っている。

[編集] 食品事業

「味の素」「ほんだし」「クノール」「Cook Do」の商品はマーケットシェアNo.1。

  • 調味料:味の素、アジシオ、ほんだし など
  • 加工食品:クノール、Cook Do、ピュアセレクトマヨネーズ など
  • 外食デリカ
  • 冷凍食品(製造は主に味の素冷凍食品が担当)
  • 海外食品:うま味調味料、風味調味料、メニュー用調味料、飲料、即席麺、スープ、レトルトカレー など
  • 提携事業:油脂(J-オイルミルズ)、コーヒー(味の素ゼネラルフーヅ)、飲料(カルピス)、麺類(シマダヤ)、香辛料(ギャバン)、かつおぶし(ヤマキ

[編集] アミノ酸事業

グルタミン酸をはじめ、発酵法によるアミノ酸製造技術の評価は高く、アミノ酸に関しては世界のリーディングカンパニーの地位にある。(マーケットシェア:リジン35%、スレオニン70%、トリプトファン70~80%)

  • アミノ酸事業
  • 栄養食品事業:アミノバイタル
  • 甘味料事業:アスパルテーム
  • 化成品事業:香粧品事業(「Jino」ブランド)、ケミカル事業(電材)。かつては化学薬品(カセイソーダ塩素塩酸次亜塩素酸ソーダ)と肥料(アミノ酸を活用した「エスサン肥料」)を川崎工場で展開していたが、現在は撤退。
  • 医薬中間体事業
  • 飼料用アミノ酸事業

[編集] 医薬事業

以下の3分野に重点を置いている。

  • 輸液栄養透析分野
  • 消化器病分野:エレンタール(クローン病の栄養治療剤) など
  • 生活習慣病分野:ファスティック(糖尿病治療薬)、アテレック(血圧降下薬)、アクトネル(骨粗鬆症用薬) など

[編集] 沿革

  • 1907年 - 合資会社鈴木製薬所を設立
  • 1908年 - 池田菊苗博士がグルタミン酸ナトリウムの製造法特許取得
  • 1909年5月20日 - 「味の素」(中瓶30gで50銭だった)の一般発売開始(創業の日
  • 1912年 - 合資会社鈴木商店に社名変更(双日などの前身の鈴木商店とは無関係)
  • 1917年6月17日 - 株式会社鈴木商店を設立(創立の日
  • 1917年7月 - ニューヨーク事務所開設、海外進出
  • 1925年12月17日 - 株式会社鈴木商店と合資会社鈴木商店を統合し株式会社鈴木商店を新設(設立の日
  • 1932年 - 味の素本舗 株式会社鈴木商店に社名変更
  • 1946年 - 味の素株式会社に社名変更
  • 1951年 - それまでの単なる「瓶入り」から現在のような穴付き容器の「ふりかけ式」に容器を変更。これにより売り上げを伸ばす。
  • 1981年 - 医薬事業に参入
  • 1986年 - 消費者向け商標を「味の素KK」から“AJINOMOTO”に変更、同時に新キャッチコピー「生活のごちそうは、きっと笑顔だ。」を制定(1月)。
  • 1991年 - カルピス食品工業(現・カルピス)の第三者割当増資を引き受け、味の素グループ傘下におさめる
  • 1995年 - 「アミノバイタル」を発売(現・所属選手の谷川真理がCMなどで宣伝中)
  • 1999年10月1日 - 現行のロゴに変更。同時にキャッチコピーを「あしたのもと AJINOMOTO」に変更。
  • 2007年10月1日 - カルピス株式会社を完全子会社化した。
  • 2009年5月20日 - 創業100周年。
  • 2009年10月1日 - キャッチコピーを「おいしさ、そして、いのちへ。 Eat Well, Live Well.」に改定。
  • 2010年4月1日 - 同社の医薬カンパニーと、子会社の「味の素メディカ」「味の素ファルマ」を統合し、「味の素製薬」を設立予定。

[編集] 歴代社長

  • 初代 二代目鈴木三郎助
  • 二代 鈴木忠治
  • 三代 三代目鈴木三郎助
  • 四代 道面豊信
  • 五代 鈴木恭二
  • 六代 渡邊文蔵
  • 七代 歌田勝弘
  • 八代 鳥羽董
  • 九代 稲森俊介
  • 十代 江頭邦雄
  • 十一代 山口範雄
  • 十二代 伊藤雅俊

[編集] 事業所

  • 本社:東京都中央区京橋一丁目15番1号
  • 支社:東京、東北(仙台)、名古屋、北陸 (金沢)、大阪、九州(福岡)
  • 支店:関東(さいたま)、中国(広島)、四国(高松)
  • 工場:川崎事業所、東海事業所(四日市)、九州事業所(佐賀)、医薬研究所(川崎)
主要工場・研究施設は川崎事業所にあり、現在は部分的に改築を進めている。
川崎事業所の所在地である「鈴木町」の地名は、創業者鈴木三郎助に由来する。
  • 海外:23の国・地域で事業展開。連結子会社、持分法適用会社は73社(2006年6月30日現在)

[編集] 歴代のキャッチフレーズ

  • おいしく食べて健康づくりの味の素K.K.
  • 生活のごちそうは、きっと笑顔だ。AJINOMOTO
(提供スポンサー読みは『生活に笑顔をお届けする味の素』であった)
  • ちゃんとちゃんとのAJINOMOTO
(総会屋への利益供与事件発覚に伴い、変更された)
  • あしたのもとAJINOMOTO(1999年7月~)
(ホームページでは"あしたのもと"を継続)
  • おいしさ、そして、いのちへ。 Eat Well, Live Well(2009年10月~)
(提供スポンサー読みや30秒版CMのサウンドロゴのナレーションは『おいしさ、そして、いのちへ。』)

[編集] 関連企業

味の素グループ」も参照

  • 味の素ファルマ - 医薬品の販売
  • 味の素メディカ - 医薬品の製造

2010年4月に、上記2社と味の素本体の医薬カンパニーを統合の上、「味の素製薬」を設立予定。

  • 味の素冷凍食品
  • 味の素ベーカリー
  • 味の素ヘルシーサプライ
  • 味の素ファインテクノ
  • 味の素物流 - 味の素グループの他にも食品メーカーや、外食チェーンの物流も受託している。
  • 味の素エンジニアリング
  • 味の素システムテクノ
  • 味の素コミュニケーションズ
  • 味の素トレーディング
  • 味の素トレジャリー・マネジメント
  • 味の素ビジネスアソシエイツ
  • J-オイルミルズ - 旧味の素製油・ホーネンコーポレーション・吉原製油の3社が統合
  • プリマハム - 味の素が大株主
  • 伊藤ハム - 2008年に業務提携
  • 日本ケロッグ - 一部商品を味の素が販売する業務提携
  • カルピス
  • クノール食品
  • シマダヤ
  • ヤマキ
  • 黒川乳業
  • デリカエース
  • 日本プロテイン
  • 川研ファインケミカル
  • ジーノ
  • エバラ食品工業 - 製品原料に味の素製品を使用したことがある模様[要出典]
  • ハウス食品 - かつて味の素が大株主であった。現在はギャバンと提携し、同社の家庭向け商品を販売。
  • ダノンジャパン - 旧カルピス味の素ダノン。2007年にダノンの100%出資の子会社となったため、グループから離脱。
  • メルシャン - 味の素が筆頭株主だったが、麒麟麦酒キリンホールディングス)がTOB(味の素も賛同・参加)により2007年7月に事業子会社化。

[編集] 調味料「味の素」

[編集] 誕生

1908年東京帝国大学教授の池田菊苗昆布のうま味成分はグルタミン酸ナトリウムであることを発見[1]、創業者の二代目鈴木三郎助が工業化に成功した。 開発当初は「味精」という名称であり、中国など漢字文化圏では、現在も「味精」と呼ばれている。

[編集] 「うま味調味料」の元祖

「味の素」といえば、日本ではうま味調味料の代名詞とされるほど馴染まれた調味料である。 純粋物質としてでなく、あえて雑味成分を温存させたままグルタミン酸イノシン酸を使った調味料が、「旨みだし」といわれる商品群ともいえる。 近年の旨みだし商品は、おおむね天然成分を粉末乾燥させたものが多いが、旨みの本質を明らかにした味の素を参考に成分抽出につとめた物も多い[要出典]

「うま味調味料」には「ハイミー」(味の素)、「いの一番」(武田薬品工業武田食品工業→キリンフードテック→キリン協和フーズ)、「旭味」「ミタス」(旭化成日本たばこ産業ジェイティフーズ)に譲渡)、「グルエース」(協和発酵フーズ)、「味元」(韓国大象)などがあり、類似商品・商標に対して法的手段に訴えたこともある。

[編集] 都市伝説

  • 1917年頃に「味の素の原料はヘビだ」というデマが流れた。大道商売の薬売りが、売り口上として面白おかしく語ったことに端を発するのだが、宮武外骨の『滑稽新聞』に取り上げられて一般にも信じられ、売り上げが激減した。これを受け、当時の製造元であった鈴木商店は、新聞広告でこの噂はだと反論したが、逆にこれが噂をさらに広げる結果となり、売上減は続いたが、関東大震災の際、原材料だった小麦粉を救援物資として放出したことで、この噂は沈静化した。
  • 毛髪原料説」なる噂も存在するが事実ではない。戦中戦後の食糧難の時代に、人毛を原料として醤油を作った事例と混同したものと考えられる。
  • また、「原料は石油」という噂も存在した。実際、グルタミン酸は石油由来原料のアクリロニトリルからも生成することができ、かつてはこの方法を用いて製造されていた時代もあったが[2]、現在は天然のサトウキビ由来のものが用いられている。
  • 企業における柔軟な発想の転換の重要性を表す例として「味の素は売上(消費)促進の為に瓶の蓋の穴を大きくした」、と語られることがあるが、公式には否定されている[3]

[編集] 味の素をめぐる事件

[編集] 総会屋への利益供与事件

1997年商法違反事件が発覚し、総会屋に対し利益供与を行っていたとして、担当社員が起訴された。起訴事由の供与金額は1千万円ほどだったが、実際には1億円もの金額が動いたという説もあり、経営陣の関与も取りざたされた。当時は、大手証券会社などが同様の事案で次々と立件され社会問題となっていたが、同社は国民生活に密着した企業だけに、イメージダウンは大きかった。「ちゃんとちゃんとの味の素」というキャッチフレーズを使用したテレビCMの放送が中止され(公共広告機構(現:ACジャパン)に差し替え)、日本テレビ系の「ごちそうさま」などメインスポンサーを務めていた番組が打ち切りになった。当時、同社で総会屋対策に当たっていた石神隆夫が『汚れ役 -「味の素総務部」裏ファイル』(太田出版)という本を出版している。

[編集] 味の素追放事件

2000年インドネシアで、「味の素」の原料にイスラム教でタブー[4]とされているブタの肉が使用されているという噂が流れた。材料としてブタの成分を使用してはいなかったが、発酵菌の栄養源を作る過程で触媒としてブタの酵素を使用していたために、現地法人の社長が逮捕され、味の素製品は同国の食料品店から姿を消した。同社は2001年2月に商品の回収を終了、触媒を変更したことにより販売許可(Halal)がおり、社長も釈放され、製造販売を再開した。

イスラム教の食品タブーについては「ハラール」を参照。

[編集] 特許報奨金訴訟

2002年9月20日、人工甘味料アスパルテームの製造法を開発した元社員が、発明特許の対価として20億円を請求する旨の訴えを東京地裁に起こした。元社員は退職時に特許報奨金として1,000万円を受け取っていたが、2004年2月24日、同地裁は、発明に対する相当対価額は1億9,935万円であるとして、会社側に対し、支払い済みの1,000万円を差し引いた1億8,935万円の支払いを命じた。この一審判決に対して味の素、元社員ともに控訴したが、二審の東京高裁で強い和解勧告を受け、会社側が元社員に1億5,000万円を支払うことで決着した。

[編集] 社章

1960年代までは漢字の「三」と「S」を組み合わせたものが用いられたが、これは創業者・鈴木三郎助のイニシャルに由来。(かつての商品だった「エスサン肥料」も同様)。当時関連企業だった三楽オーシャン(現・メルシャン)も〇に「三」と「S」を囲んだマークを用いていた。

1970年代以降は、勝井三雄デザインによる「丸に「a」をあしらったマーク」になり、株券や医薬品のパッケージ、タンク車の荷主表示部分に使われている。

[編集] 命名権

以下の2つの施設の命名権(ネーミングライツ)を取得している。

[編集] 提供番組

※●印は1社提供

現在
過去

[編集] CM出演者

[編集] 現在

  • 小栗旬(味の素、クノールカップスープ、企業CM[6]) - 過去には「ほんだし」にも出演
  • 川島海荷(クノールカップスープ)
  • 池内淳子(クノールカップスープ) - 過去には「ほんだし」にも出演
  • 江角マキコ(クックドゥ)
  • 宮崎あおい(ほんだし) - 過去には「クノールカップスープ」にも出演
  • 香取慎吾(ピュアセレクト、冷凍食品、健康サララ)
  • 相武紗季(味の素の基本だし) - 過去には「やさしお」にも出演
  • 未知やすえ(クックドゥ、関西地区限定)
  • 林繁和(ほんだし、関西地区限定)

[編集] 過去

[編集] 脚注

[ヘルプ]

[編集] 関連項目

  • 赤い手帳 - 味の素コミュニケーションズが発売する手帳。現在は赤と紺の2種類のカバーのものが発売されているが、紺色のカバーのものも含めて「赤い手帳」という商品名である。
  • 京急大師線 - 1997年3月4日まで、川崎工場への貨物列車が運行されていた。
  • 鈴木町駅 - 創業者に由来。当初の駅名「味の素前」
  • 国鉄タム5000形貨車(タンク車) - タンクコンテナによる輸送に置き換えられるまでの間、味の素がアミノ酸輸送用に多く保有していたことから「味タム」の通称がある。
  • もと子ちゃんのワンダーキッチン(スーパーファミコンゲームソフト、非売品)
  • やしきたかじんの味の素激昂事件

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年11月9日 (月) 22:04 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【味の素】変更履歴

ご利用上の注意